
こんにちは!学生出版プロデューサーの森江美月です。
前回は雷鳥社の編集者望月竜馬さんと、出版プロデューサーの西浦孝次さんに
- 出版という仕事の魅力
- 『クラスで不良でもなく、何もしていなかった人』を大事にするという考え方
- 愛と行動について
お聞きしました!
今回は職業『ロマンチスト』である望月さんにしか聞けない、『ロマンチスト』についてたっぷりお聞きしています!
ことごとくロマンチック才能のない西浦さんが、後半ロマンチストに目覚めていく様子がなんだか笑えますよ。
実はロマンチストだというそこのあなた、ぜひお楽しみに!
目次
ロマン≒サービス精神
—望月さんといえば『ロマンチスト』というイメージがあるのですが、二人にとってのロマンチックとは何かをお聞きしたいです。
望月「ほんとに僕がロマンチストって思って言ってますか?(笑)」
西浦「でもどこかのインタビュー記事に『職業ロマンチスト』って書いてありましたよね?」
望月「あぁ、プロフィールに書いてありますけどあれはノリで書いたもので、なんで今こんなことになっているんだろうと思っていますよ(笑)」
西浦「いや、それは『書いちゃったから』だよ(笑)結局、ロマンチックってなんなんですか?」
望月「この質問が一番恐ろしい(笑)」
西浦「僕なんてロマンチストでもなんでもないから、このテーマ、完全にもらい事故ですからね?!(笑)」
望月「いや、西浦さんは実はロマンチストですから。」
西浦「僕はロマンと聞くと大河ドラマ的なのが一番イメージしやすいんですよ。ロマンを浪漫と漢字で書いちゃうような。」
望月「男の浪漫みたいな。」
西浦「あ、そうそう。だから恋愛に絡めづらくて・・・っていう感じ。」
望月「なんだかあっさりしてますけど(笑)」
西浦「ここのメインは望月さんですから!(笑)」
望月「でもロマンは恋愛に限らないと思いますよ。さっき言った夕暮れも別に恋愛じゃないじゃないですか。」
西浦「あぁ、そうか。夕暮れが恋愛だと思う時点で僕はもうロマンチストサイドなのかもしれん。」
望月「恋愛・・・それももちろんありますよね。ただ、やっぱりキュンとくるかどうかですかね。帰り道の空が綺麗だったらキュンと来ません?」
西浦「来ねぇんだな~(笑)僕は月とかも全然見ないんですよ。妻はよく『今日は月が大きいよ』とか、『夕暮れがすごく赤い』とか言うけど、言われても僕は『あ、ほんとだ』ぐらいでそんなに(笑)」
望月「旅行とか行って、きれいな景色とかあるじゃないですか。それを見てどう思います?」
西浦「全く何も思わないです。」
望月「えっ、ほんとですか?」
西浦「いや、さすがにね?絶景を見られたり、山の頂上とか言ったら『うおおお!』とはなるんですけど、そこで終わっちゃうんですよ。」
望月「すげーぐらいで。」
西浦「うん。もう旅の目的はうまいメシ以外にないんですよ(笑)『観光』っていうけど『観る』部分には限りなく興味ないですね~。」
望月「それ一番違うところかもしれない。」
西浦「あ、でもローマは感動した!歴史的背景があると興奮するんですよね。背景にある物語と風景が合致しないとだめですね~。」
望月「心洗われるとかは?」
西浦「あ~・・・。」
望月「心も洗われないみたいですね(笑)」
西浦「意味を求めてしまうのかもしれません。」
望月「ロマンチストってなんだろうってここで考え直してみたんですけど、やっぱりサービス精神、奉仕精神なのかなって思っていて。」
西浦「へぇ~!」
望月「夕暮れっていうのも友達を楽しませたくて言っているじゃないですか。だから芸人が面白いことを言うのと一緒で、そういうことが許される場面だったら言った方がいいじゃないですか。いかに相手を楽しませるかだし、女性にプレゼントを贈るのも喜ばせるためだから。本作る時ももしかしたらそれと同じなのかもしれませんね。読んだ人が楽しんでくれるというのを追求した結果が売れることに繋がるならそれが一番いいかなって。」
西浦「なるほど~!人のためにやることにロマンっていう引き出しがあるんですね。そのロマン引き出しから人を楽しませるとか、喜ばせるっていうのが使えるんだな!」
望月「別にマイナスをプラスに変えるんじゃなくて、プラスを更にプラスにするというか、普通に生きてる上にロマン要素をプラスしたいんですよね。だから西浦さんみたいに・・・みたいに(笑)」
西浦「思い浮かんでないじゃない(笑)」
望月「心を洗うきっかけになったら嬉しいです。」
西浦「確かに僕が読者かもしれないですしね~!心の乾いた、潤いゼロの人間。」
望月「すみません(笑)」
西浦「なにが~?(笑)いや、これこそサービス精神ですよ。面白いかな~と思って。なんでしょうね、多分使えるロマンの種類が違うんだと思います。」
望月「ジャンルが違うというか。」
西浦「そうそう。僕は夕暮れとか景色とかにピントは合わないけど、酒の味をうまくボケることは興味あるもんね。だから大喜利だと思えばできる。」
望月「そうですね、大喜利みたいなものですね。」
西浦「結論としてはロマンは大喜利だ!」
リアリストとロマンチスト
—リアリストに思うことについて聞きたいと思います。
西浦「今の話の流れだとエンターテイナーと逆なのかな?ちょっとつまらないというか。」
望月「その人本人が楽しいと思うことがあるのか心配になります。」
西浦「リアリストさんに対して?」
望月「合理的に生き続けた結果、何があるのかという。」
西浦「僕はね、リアリストは二種類いると思っていて、ロマンチストとリアリストって対立しているかのように見えるけど、たぶん両立できるものなんですよ。両方持てる人も、両方ない人もいると思っていて、リアリストさんは現実主義なんだけど、ロマンチスト要素がないリアリストさんは現実をただ受け入れているんだと思う。現実ってものが優先で、無いものは無いと。そこにロマンチスト要素が入ると、現実の不満とかを面白く話せたり、エンターテインメイトにしたり、あるいはロマンを現実化してやろうっていう『夢で終わらせないぞ』っていう方に変わるからリアリスト自体は別に悪くないんだと思うんですよね。そんな気がします。」
望月「ロマンのあるリアリスト。」
西浦「ロマンだけでもなっていう。」
望月「たしかに。完全に空想に逃げちゃうのは違いますもんね。」
西浦「どっちの面も大切ですよね。」
—望月さんのリアリスト面はありますか?
望月「まぁ生活してますからね~。」
西浦「そりゃそうだ(笑)」
望月「ロマンだけじゃ食っていけませんからね。」
西浦「『ロマンだけじゃ食っていけない』ってなんか面白いですね(笑)」
望月「一応ロマンチストという職業でありながら編集者としてやっているので。」
西浦「副業感(笑)」
望月「副業の編集者の方でちょっと頑張っていますけど(笑)ある程度のリアルの上でロマンを遊び要素として楽しんでますね。人生に遊びは必要ですから。」
西浦「そうですよね!ロマンだけでも生きていけないし、ロマンがないと生きている楽しさが無に感じてしまうから愛みたいなもんなんじゃないですか?」
望月「愛。」
西浦「愛。」
望月「まあそんなもんなんじゃないですか。」
西浦「ロマンチストがなんかおざなりになってるよ!(笑)」
日本ロマンチスト化計画
—過去の記事にロマンチストを広めたいとおっしゃっていたので、どのように広めたいのか、今も広めていきたいのかを聞きたいです。
望月「今も広めたいですね~。」
西浦「おっ。」
望月「さっきエンターテイナーとおっしゃいましたけど、やっぱりロマンチストは楽しいことじゃないですか。みんながロマンチストになればめっちゃ楽しい世界になりますし、多分みんなロマンチックなことは好きだと思うんです。恥ずかしくて言わないだけで。だからロマンチストはキザな奴、ちょっと寒い奴ってイメージを払拭したくてですね。」
西浦「なるほど!」
望月「ロマンチストは普通だからみたいな。みんな夕暮れの味に例えようよっていう。」
西浦「なんでそこまでロマンチストにこだわったんでしょうね(笑)」
望月「売れる本作って売れたら大衆に認められるじゃないですか。『ロマンチスト=普通』をだんだんみんなに染み付けてって、気づいたら日本みんな全員ロマンチストみたいになれば幸いです。」
西浦「『幸いです』って。」
望月「だからある意味自分のためなんですよね。自分が生きやすくするために。」
西浦「あーロマンチストが増えればね、ロマンチストとして生きやすいですもんね。ロマンチストは生きにくい世の中ですか今は。」
望月「いや、だんだん生きやすくはなってきていますけど。」
西浦「あっ、なってきてるんだ?」
望月「中学ぐらいの時はあんまり表に出せなかったんで(笑)」
西浦「なんで?」
望月「そんなものいきなり言ったところで受け入れてくれる人はいないじゃないですか(笑)だからここまで頑張って友達とかにもじわじわ出して、だから最初はロマンチストの体で友達になっていなくて」
西浦「(笑)」
望月「段々とグラデーションチックにロマンチストを出して受け入れてもらえる環境を作りました。」
西浦「なんか、人知れぬ努力が(笑)」
望月「それをみんなに対しても適用していきたいんですよね。」
西浦「じゃあ僕はけっこう望月さんと飲んだり、ラジオ出てもらったりしているのでそこそこ関係づくり出来てきたと思うんですけど、僕に対して出しているロマンチストは何%ぐらいですか?」
望月「西浦さんはそのていで来てくれているから、40%ぐらいですかね。」
西浦「あーじゃあまだ60%はあるんだ。」
望月「どんどん上がっていきますけど(笑)」
西浦「楽しみだな~80%のロマンチスト見たいもんね(笑)
今日の話聞いて面白いと思ったもん。ロマンチスト。それまではよく分からないなと思ったけど、僕も少し魅了されました。」
望月「ほんとですか?(笑)」
西浦「日本ロマンチスト化計画に慣れてきてる!」
望月「だからもう正にハマっているんですよ。」
西浦「ハマってる、ハマっている(笑)」
望月「まずは素知らぬ顔で近づいて、いいタイミングで『夕暮れ』とかのキーワードを放り込むことによって、ロマンチストにしていくっていう。」
西浦「これはやられたわ~(笑)」
今回はここまでです!
次回は読書家なお二人に本について質問していきたいと思います!
写真 竹田千幸
ライター 善波有香
編集 森江美月