出版社に使い捨てにされないライター、5つの秘訣・秘密

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どうも出版プロデューサーの西浦孝次です。

 

今回のテーマは
「使い捨てされない著者・ライターの違いTOP5」です!

 

・著者として本を出版する
・ライターとして書く仕事をする

これは「1回やればOK」の記念としての話ではなく、やっぱり長く活躍したいじゃないですか。

でも残念ながら世の中には

「便利だから、売れてるから」

という理由で今だけ依頼が来て、いつの間にか「使い捨て」されてしまう──そんな悲しい著者やライターさんもいます。

こんな書き手のことを昔から、出版業界では100円ライターにかけて「使い捨てライター」なんて呼ばれていたりします。

そこで、今回は「使い捨て」されることなく、長く出版社と「対等の仲間」として仕事をしている著者・ライターの違い・秘密を5つご紹介します!

あらゆるクリエイター、ビジネスマンにも共通する話です!

▼動画でご覧になりたい方は下記をクリックしてください。

目次

5位:人を「仕事」と見ない

これはいきなり5位にして1位並の重要な話です。

本を出版したい人、ライターの仕事を欲しい人からすれば

「編集者」や、メディアの「ディレクター」という肩書を持つ相手は、すごく会いたい人じゃないですか。

人によっては本当に「目の色」が変わるんです。

自分の夢を実現するための貴重な出会いだ!

みたいに思ってるんですよね。特に若い、まだこれから人脈や実績をつくっていく著者さんやライターはなおさらそうです。

でも、これが良くない。

悪く言うと、編集者さんを「人」じゃなくて、「仕事」「案件」をくれる人だと見ているってことだからです。

自分の夢のステップというか、もっと直接的な言葉にすれば「踏み台」にしようとしているわけです。

こんな風に「利用される」ことに抵抗感があるのは、だれしも分かると思うんですよ。

特に編集さんも若手のころはこういう扱いをされるのが嫌!っていう人は多いですよ。

年齢を重ねてくるとね、懐も深くなってきて「利用して頂いても全然OKですよ」みたいに言ってくれる器のでかい人もいます。

でもこれはやっぱりその人が大人というだけで、長く一緒にやっていく「対等の仲間の関係」かというと僕は違うと思います。

じゃあどうすればいいの?というと、これは簡単で。相手を人間として見ればいいんですよ。

人間として接して、人間として好きになる。

逆に人として合わなければ、編集者だろうがなんだろうが離れればいいわけですし。

これが長く対等に付き合っていくための基本ですよね。

コーチングか何かの話でクライアントが「この間読んだ本で思ったところがあって…」と言った場合、普通のコーチは

「なるほど思うことがあったんですね」ってオウム返ししたり

「どんなことを思いましたか?」ってコーチングするんですよ。

でも一流のコーチって「え、なんて本それ?」ってちゃんと相手の読んだ本に興味を持つんです。

コーチとしてクライアントを見る部分と、人として相手を見る部分。

両方必要なように、僕らも著者としてライターとして接する部分と、人として接する部分の両方が必要なんですよ、きっと。

4位:1文字いくらで考えない

これはフリーライターに多いんですが、一文字いくらの仕事として受注している人がいます。

こうなってくるとなるべく文字数稼ぎをして、少しでも多く報酬が欲しい。

結果不要な文章が増えて読みづらい、面白くない原稿を納品することになります。

著者で言うと、正直かけた時間に対して収入面でのバランスが良いかというと──ベストセラーになった人以外は正直良くないと思います。

本を書けるような方なら、絶対本業に集中したほうが儲かるし、効率はいいです。

だからなるべく楽に、インスタントに本を出そうとする人がいます。

自分の本に対して最初からある程度の妥協が入ってるんですよ。

これってどちらも全然、読者のことを見てませんよね。

いちばん大切な、出版界の王様のことを無視している。

タイパで考えてしまうから、やる気のないアルバイトみたいな思考になってしまう。

なるべくコストや時間をかけずに回収しようとすると、本や原稿を書くという仕事が時給いくらのバイトになってしまう。

この仕事は作品を作っていると僕は思ってます。

大切なのは書くことに対する熱さです。

3位:「誰でもできる仕事」をしない

使い捨てされる人材って、シンプルに言えば「誰でもできる仕事しかしない人」です。

もちろん実際は世の中のほとんどの人は「替えが効く」存在です。

家族とか親友は替えの効かない重要な存在ですが、仕事の場合はいくら「俺じゃなくてはこの仕事はできない!」と思っていても、実際はいくらでも変わりがいるというのはよくある話ですよね。

それでも、です。

それでも「この企画ならあの人だよね」って言ってもらえる人が使い捨てされずに残っています。

「あなたじゃなきゃ」って思って、選ばれている人です。

書籍の企画を立てる時に「人」から立てるタイプの編集さんと「企画」から考えるタイプの編集さんがいます。

「人」から立てるタイプはそのまま「この人の本を作りたい、どんな企画が成立するかな」と選ばれています。

「企画」から立てるタイプも「この企画ならやっぱり●●先生だよな」と依頼され、選ばれるんです。

メディアも「この企画」「このインタビュー」ならライターは〇〇さんでしょって声がかけられるんです。

この人たちが何が違うかというと僕が「著者優位性」と呼ぶものが明確なんです。

書き手として何が好きで、何が得意か。

どんな優位性やオリジナリティがあるか。

自分らしさが編集者に伝わっている人ですね。

強みや好みはもちろん、伝えたいこと、思いの深さまで伝わってると強いですよね。

人間性の部分です。

もちろん深いところまで伝われば、逆に「あの人は合わない」って敬遠されることもありますが

それもまた「選ばれた」証拠ですから望ましい結果ではないでしょうか

2位:人を呼べる人になる

これは著者にはほぼ必須となってきた項目でもあります。

本を書いたら、書店に人を呼べる

記事を書いたらそのメディアに人を呼べる

つまりファンがついている、影響力のある人になるということです。

著者はやっぱり、そのジャンルのエキスパート、No.1であることが多く、自然と影響力・発信力も強い傾向にあります。

ただライターさんでここまで意識できている人は少ないようにも思いますね。

エッセイストやコラムニストでも同じなんですが、メディアに載せてもらって自分の名前を広めてもらう段階の人と
メディアに人を呼んでこれるので、win-winになれる人との間にはやはりランクの違いのようなものがあるのかもしれません。

それはライターの仕事じゃない。

ライターとしての貢献は書く仕事で十分している。

そう言われるとなかなか返す言葉も難しいですが、著者もライターも同じ「書き手」「書く仕事」をする人だと考えるなら
ライターも著者と同じように「人を呼べる人になる」ことは意識した方が「長く編集者と対等の関係を築く」うえでは絶対にプラスになります

1位:相手が目指す場所を一緒に見る

5位で人を「仕事」と見ない。

といったことの発展版です。

相手を「仕事と見る」のはダメだと。

これは自分のすぐ足元までしか見れてないですよね。ほぼ自分のことしか考えられていない状態。

だから相手を人間扱いしていないだけでなく、自分の視点もダメなんです。目線が低い。

じゃあ「どこを見ればいいのか」という問いの答えが「相手が目指す場所」です。

あなたをパートナーとして選んでくれる編集者さんやディレクターさんが「目指している場所」を一緒に見られるようにするんですよ。

「なんで編集者になったんですか」
「なんでこのメディアで編集やってるんですか」

こんな就活生がOB訪問するようなちょっと照れくさい話をね、してみてください。。

その考え方とか思いに「いいなぁ」「好きだなぁ」って共感したら自分のやる気もね、燃えてくるもんです。

また、その時に自分の見てる場所の話もすればいいんですよ。

すると編集さんもね「いいなぁこの著者さん」「いいなぁこのライターさん」って思ってくれたりします。

するとね、結局みんな自分が作る本とか運営しているメディアじゃなくて、読んでくれる人の話になってくるんです。

どんな人にどんな本や記事を届けたいのか、大切なのは書き手としてのそういう根っこの話になります。

参考リンク
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