こんにちは!出版プロデューサーの白木です。
この記事は、著者から「ずっと笑ってるラジオ」と称された(笑)本でベストセラーを目指す人のための番組『コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.23』の概要です。
出版プロデューサーの西浦とフリー作曲家のあるうらさんによるラジオ形式の番組ですので、移動中など気軽に聞いてみてください。今週も映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の公開を記念して、センジュ出版代表吉満さんをスペシャルゲストにお迎えしております!
当サイトとfacebookページの双方で配信していきます。(内容は同じものです)
ご視聴は ↓ からどうぞ!
目次
生まれ変わったら衣紋掛けになりたい?吉満さん
西浦「どーも、『あすけん』始めました、出版プロデューサー西浦です。」
あるうら「どーもー、沖縄に行ったことないのに沖縄に詳しくなっているフリー作曲家あるうらです。」
吉満「生まれ変わったら、『衣紋掛け(えもんかけ)』になりたい編集者の吉満です。」
西浦「えもんかけ!?えもんかけってなんですか?」
吉満「えもんかけ知らないですか?ハンガーですよ。」
今回この掛け合いめっちゃ長いのでカット!!理由は放送で聴いてください(笑)
吉満さんの編集者としての経歴がスゴイ!
西浦「今週も引き続き、『8年越しの花嫁』公開記念なんですが、ぼちぼち吉満さんご本人のお話しを聞いていこうかと。初めてお会いしたのって何きっかけでしたっけ?」
吉満「恵比寿だったと思うんですけど。」
西浦「当時やっていた学生向けの就活ボランティアに来てもらったのは覚えてるんですけど。」
吉満「恵比寿で、書籍編集者さんやデザイナーさんが集まる会があって。」
西浦「あー!その時お会いした方と僕けっこう仕事していますね。あれはターニングポイントになった会でした。そう思うと(付き合い)けっこう古いですね。」
吉満「スターツ出版の名刺でお会いしてますよね。学生さんの前でお話したのもスターツの時ですから。」
西浦「2010年か2011年ですね。」
吉満「育休開けて復帰したのが2014年ですから、その頃に学生さん向けにお話しした気がしています。」
西浦「スターツ出版さんに勤めていて、独立されて、4か月だけフリーの期間を経てセンジュ出版を立ち上げたと思うのですが、そもそも編集者になった経緯をお聞きしたいのですが。」
吉満「学校卒業して22歳から今まで20年間編集者でしたね。」
西浦「最初はどちらに?」
吉満「高齢者施設、専門施設の雑誌の編集部にいまして、特別養護老人ホームの施設庁の取材ですとか、介護経験のあるタレントさんの取材に同行したりしていました。辞める直前に特集の記事を書かせてもらって、なんとなく雑誌が楽しくなってきていたのが1年目でしたね。」
西浦「1年で辞められた?」
吉満「理由があって、私の聞き分けのなさを露呈するエピソードなんですけど(笑)会社としては経験の浅い1年目の人を置いておくよりも、DTPを社内に置く頃だったので(古い話しですけど)、“DTPをあなたが学んでくれるなら社員にしてもいい”と言われまして。今思えばやっておけばよかった!と思うんですけど、強情女の悪い癖で、“編集者になりたくて入社したので辞めます”と言ってしまいました(笑)」
あるうら「1つ聞いていいですか?DTPとは?」
吉満「デスクトップパブリッシングというデスクトップ上で組版をしたりするもので、それまでは手書きで印刷所に指示をしていたんです。今それに近いのが、マンガの週刊誌とかは吹き出しの中にセリフを貼って入稿したり。「化石か!」っていう古い話なんですよ(笑)」
西浦「1年で辞めて、その後はどこに?」
吉満「風土社の『チルチンびと』という建築系の雑誌の編集者を募集していて、その中には経験者募集って書いてあって。経験あるわけないじゃないですか(笑)でもいい雰囲気の雑誌だし、ここに行きたいと思って応募したら、今でもよく覚えている社長の山下さんが“あなたの経験はDランクだけど、情熱はAランクです”って言ってくださったんですよ。」
西浦「『平均すると君はBの下だ!』みたいな(笑)」
吉満「いやいや平均しない(笑)中途半端だお前と(笑)」
吉満「それで、その社長さんが親しくしている社長を紹介してくれて、雑誌ではなく書籍だけど興味あれば行ってみてくださいと。中野に今でもある出版社で冬青社っていう良いフランス系写真集を出す日本の出版社っていわれるくらいの会社で、写真集作ったり、デヴィ夫人の本作ったりしてました。」
西浦「そこは何年くらい?」
吉満「2年くらい。辞めたきっかけが、写真をどうしても勉強したくて。美術写真集の会社なので、作家さんたちがとにかく格好よくて!立ち合いをすると、こんなにも黒一色を職人さんたちがこだわって刷るんだと思ったら、だんだん自分も撮りたくなって、“写真勉強したいんで会社辞めさせてください”って言ったんです。よくわかんないですよね(笑)」
西浦「仕事しながら勉強したっていいのに(笑)」
吉満「言われました(笑)1年は、夜間に写真の勉強しながら、フリーの編集もして、訪問看護師の機関紙の編集部で原稿書いたりもしていました。」
吉満「その後が青山の編集プロダクションですね。そこから小学館さんとか光文社さんとか、色々な出版社さんの雑誌、書籍、広告、WEB、ありとあらゆることをさせてもらって、今でもセンジュ出版に通じているものがあります。」
吉満「そのプロダクションの後が、スターツ出版で、その後が今のセンジュ出版です。」
西浦「スターツ出版さんではケータイ小説を手掛けられていたんですよね。」
吉満「はい。」
西浦「毎回、畑違いですよね。」
吉満「そうですね。スターツに入るまでは、小説つまりフィクションは扱ったことがなくて、苦手だと思ってたんです。でも、ネット小説から創作の楽しさを知り、センジュ出版からはこれから小説がたくさん出る予定です。」
魂の叫び『センジュ出版から出すなら小説を書かせてください!』
西浦「小説って売れるとデカいですけど、実は一般的な実用書より売れないですよね。」
吉満「難しいですよね。」
西浦「普通の売り方が難しいというか。なぜそこをあえてやるんですか?」
吉満「何でって難しいですね。私から小説の依頼をするケースももちろんあるんですけど、この方と仕事がしたいという著者さんでそれまで小説を書いたことない方からみんな、『センジュ出版から出すのであれば、小説を書かせてください』って言われちゃうんですよ。新しいことをやって頂けるのは嬉しいし、これまでと同じジャンルであれば前の出版社さんの方がいいでしょうし『本当はこういうことがしたい!』って魂の叫びのようなこと言われると否定することは何もなくて。」
西浦「否定的なこと言うんですけど、小説って作り方が普通の本と違うじゃないですか。書けなくないか?と。一般的なビジネス書や美容健康の本だったら、レポートまとめられたり、セミナーテキスト書ければ編集者が直してあげられるんだけど。小説ってお話しなので、お話の原型って素人は出てこないし、僕は出せない。以前企画として作ろうと思ったんですけど、小説書いたことないと、小説風にはなっても全然面白くなかったり。小説って簡単に出せるものではないなと。どうですか?」
吉満「まだ原稿が来ていない方もいるので現時点では何とも言えないんですけど、本当は小説をずーっと出したかったっていう気持ちは伝わるのが1つ大前提ですよね。頼まれたから小説を書くという場合は、ご本人も苦しいと思うんです。2つ目には、著者が普段のSNSや人前で話される言葉の中に物語性が隠れているなって時があって、そこは大事にしています。」
あるうら「物語性って?」
吉満「わかりやすくいうと、白と黒、正義と悪、1+1=2がすごく好き、それがすべてと思っている方には小説は難しいと思います。“淡い部分”をどう大事にしていて、どうすくい上げていて、“こういうことが世の中まかり通っているけれど、反面これも世界では成り立っている”ということを認めたり受け入れたり、もっと言うと「それがあることを感じて」いたり、「わからない」と言えたり。私個人的にそういうことを感じる人は小説向いていると思います。」
西浦「0と1の間を0.5って決めない人ってことですか?」
吉満「そうです、そうです。小説って答えが書いてあるものではないので。どちらかというと自分が思う答えはありながらも、読者が新しい答えをその本から滲み出すこともある。私が今まで創ってきたフィクションとは真逆なんですけど。そこが最近すごく面白くて、世の中全体が淡い重要性、人間性、豊かさを直感的に求めていると感じることが多くて。」
あるうら「すごく面白いのですが・・・残念ながら時間が!」
西浦「吉満さんって極端な人で、間の曖昧なところが自分にないように見えるから、その曖昧なところを他の人から小説として引き出せるんですかね。そこが、吉満さんらしいのかな。」
吉満「センジュ出版じゃなければ、小説は考えなかったですね。」
あるうら「小説より奇なりの実話『8年越しの花嫁』が12月16日に公開されます!」
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