メタ化―『思考の整理学』を企画やビジネスで実践する方法

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ちょっと真剣に腸活しようと考えている出版プロデューサー西浦です。

本を読んでいると「お、これは作家さん向きの内容だな、今度教えてあげよう」なんて思う事があるのですが、本に線は引くものの、伝えることそのものを忘れたりします。

ハハハ(笑)

というのも、ベストセラーにしてロングセラーの名著『思考の整理学』を先日読み返していたのですが、かつて自分で引いた下線をすっかり忘れていたんですね。

これがいかにも企画に迷う著者に役立つアドバイスだったので、備忘録の意味も込めて外山滋比古さんの「思考の整理学」を企画やビジネスに応用する方法ご紹介します。

情報のメタ化

本書の中で、外山滋比古さんが、思考や知識について一次的、二次的、三次的というような分類をされています。

  • 具体的、即物的なものを一次的とし、
  • 同種の一次的なものを集め、整理し、相互に関連付ける(抽象化させる)と二次的になり(メタ化)、
  • これをさらに同種の二次的なものを集め、昇華させると三次的なものになる(メタ・メタ化

とした上でこのように書かれています。

断片的なひとつひとつの着想は、いわば、第一次的情報である。
そのままではそれほど大きな意味をもたない。
これをほかの思考と関連させ、まとめて、第二次的情報にする。

~中略~

思考の整理というのは、低次の思考を、抽象のハシゴを登って、メタ化して行くことにほかならない。
第一次的思考を、その次元にとどめておいたのでは、いつまでたっても、たんなる思いつきでしかないことになる。

 

つまり、日々の気付きや発見はそれ一つでは、事実の一つ一つにすぎない。
それでは企画としては成立しない。

ただ、そういう事実同士の奥に流れている、共通した「原則」や、再現性の高い「ノウハウ」を発見することで、それが企画になると考えることができます。

外山滋比古さんの言葉を借りれば

思考の整理には、平面的で量的なまとめではなく、立体的、質的な統合を考えなくてはならない。

ということでしょう。

ネタのメタ化を

ではどのようにして、「メタな企画」をつくって行けば良いのでしょうか?

昨日、

でご紹介した「ネタ集めの方法」と組み合わせると良さそうです。

つまり、まず「テーマを決めてネタ集め」をします。

例えば「お金をかけずに売り上げを上げる方法」というテーマで、「低コストの集客ツール」を探したり、「実際にお金をかけずに、売り上げが伸びている組織」の情報を集めます。

ベンチャー企業や、中小企業など、モデルはたくさんありそうですね。

そこで「それらの共通項は何か?」を探すのです。

いろんな角度から分析し、一つ一つの要素に分解したり、逆に引いて全体の流れを掴んでみたり・・・

そこで意外な「原則」や誰でも応用可能な「ノウハウ」が見つかれば、それを企画にするのです。

メタ情報から出発しない

逆にやっちゃいけないのが「いきなり、メタ情報から企画を考えること」です。

なぜか?いわゆる「安易なパクリになりがちだから」です。

メタ情報から企画を練るということは、本なり、セミナーなりで教わった「原則」「ノウハウ」をベースに企画を作っているだけです。スタート地点に自分だけのエピソードやオリジナルノウハウがありません。

センスが悪いなと思う企画書は「ああ、〇〇という作家に影響されてるな」「スピリチュアル系の本が好きなんだろうなぁ…」と、一発でわかってしまうものがほとんどなのですが、それはこの「メタ情報」をベースに企画を立てているからです。

世間で言われていることや、どこかで聞いたことがある「要は〇〇が重要なんだよね」という話ではなく、自分のネタから企画を立てましょう!

よろしければこちらもご覧ください。

『思考の整理学』を使って、思いがけない名文を書く方法

 

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増刷率90%。平均部数49,000部。

奈良県出身 同志社大学卒業後、学習研究社(現・学研ホールディングス)入社。
書店促進部を経て、一般書販売課へ配属。2つの編集部を担当し、年間最大400冊のマーケティングを担当。
膨大な点数を扱いつつ、新人著者の売り伸ばしや仕掛け販売に注力。
上原愛加のプリンセスレッスン(シリーズ100万部突破)などの売り伸ばしに成功する。その後、出版プロデューサーとして2010年に独立。

『血流がすべて解決する』(23万部)『奇跡の営業』(6.3万部)など主にデビュー作をプロデュースし、ベストセラーへと導く。

業界では数少ない、出版社マーケティング部出身の出版プロデューサー。

業界の活性化を目的として、版元・書店との人脈を活かした合同勉強会や、新卒向けにメディア就活ボランティアも行なう。

「営業だったからこそ、著者・出版社・書店に提供できるモノがある」と増刷ロジックや書店巻き込みマーケティングを駆使したプロデュースを行う。

本は読者のためにある。という考え方から「ブランディングの為に本を出したい」とおっしゃる方には、笑顔でドロップキックをプレゼント(笑)


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