今年の目標に「本の出版」と書いた人がとりあえず取り組んだ方が良いこと

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今年の目標「出版」が叶う人

出版プロデューサーの西浦です。今年の目標に関する投稿をSNSでよく見る時期ですね。目標100個などたくさん書きだした中の一つという方も、「ずっと夢だった」方もいらっしゃると思いますが、「本の出版」を目標に挙げた方は多いのではないでしょうか。目標を叶えてちゃんと出版できる方と、来年以降も「今年の目標」に「出版」と書き続ける人との違いはどこにあるのでしょうか?僕の予想では「具体的なアクションプラン」の有無じゃないかなーと思います。本ってどうやって書けばいいのかわからないもので、「本を書きたい」という方にお会いしても、ほとんど何の準備もされてないことが多いんです。なので、出版を叶えるために、こんなことをしてはいかが?という具体的なステップをご紹介します。ただしこれは「初めて本を出す人」で「小説・絵本・コミック以外」の方が対象です。

本屋に行く

自分の書きたい本のイメージを固めるために、まずは本屋さんに言って「どこに置かれるか?」を考えてみましょう。もちろん「新刊・話題書」や「ランキング」に置かれるのがベストですが、ここで考えるべきは「本籍」と呼ばれる棚です。「生き方に関する本」だとしても、自己啓発、スピリチュアル、ビジネススキルそれぞれ棚の特徴が違います。女性向けが多いなーとか、やたらキーワードに「神さま」入ってるなとか、その棚に行けば本や読者の雰囲気がよくわかります。自分の書きたいもので、かつ読者の求めるものになるようしっかり市場調査をしましょう。

企画書をつくる

本を出版するには編集者に企画書を見てもらい、企画会議で通してもらう必要があります。まずは企画書を作りましょう。いろんな作り方がありますが、A4の紙にワードで必要な要素を書けばOKです。必要な要素というのは出版社ごと、編集部ごとで変わるのですが「タイトル」「著者プロフィール」「企画コンセプト」「構成案」などを考えて書きましょう。

プロフィールをつくる

上の「企画書をつくる」でも書きましたが、「著者プロフィール」が必要になるので作りましょう。SNSのプロフィール欄も出版用のプロフィールに変更してください、たまたま飲み会などで会った編集者やプロデューサーにも簡単に検索で見つけてもらえるからです。

プロフィールは「経歴」の羅列ではダメです、どこに所属していたとかじゃ不十分。このプロフィールはあなたと他者と違いを見極めるためのものです。どれだけ稀有な存在なのか、いかにすごい実績を上げたか、などを書き自分のすごさを伝えましょう。本来、プロフィールは企画ごとに書くべき内容を変えるべきです。とはいえ初めてですし、まずは一つ書いてみて、企画に合わせて修正していきましょう。

原稿を書き始める

プロフィール、企画書が出来たら次は原稿を書き始めましょう。途中まででも書いた原稿があれば、読んでもらって面白いかどうか、オリジナリティはあるかなど、より高精度に判断してもらえます。音楽ならみんな自分のデモテープ作って聴いてもらいますよね。そういうイメージです。

ブログを始める

ブログやメルマガなど、自分のメディアを開設しましょう。原稿をそこで公開しても別に大丈夫です。盗作される恐れはありますが、他の人が書いても変わらないような内容なら、どっちにせよ発売後にパクられます。日々、ブログを書くことで「文章力」「見出しの立て方」のレベルがあがり、自分の執筆ペースもつかめるようになります。ペースがわかると、いざ本を書くときに編集者との〆切を破ることもない(とも言い切れませんが、可能性はずいぶん下がります)。何より、自分のブログ・メルマガで集客力・販売力を積み上げていくことで、初速(発売直後、一週間の売上)や毎年の最低売上数をキープできるようになります。これが出版社的にはすごくありがたいので、制作面でも販売面でもブログを書き続けることは非常に役立ちます

類書を読む

意外と盲点なのが「類書の研究」です。類書を読んで研究することで「すでに他の本で書かれてるベタなこと」が何かわかり、自分の企画から他の本とかぶってる部分を削ることができます。どこかで読んだことに対して、読者が「面白い」と思うことはありません。10年くらい経ってればそのジャンルの読者が入れ替わっているかもしれませんが、10年以上棚に残ってる本もあるので「今、書店にある本」はやはり要チェックです。

それに、類書の研究をすることで、ある程度出版社のあたりが付くようにもなるので勉強になります。

出版記念講演会に参加する

企画書、原稿、類書チェック、ブログでの情報発信ときたら、いよいよ出版関係者との縁を作りに行きましょう。オススメの方法は「出版記念講演会」です。この出版記念講演会には、編集者かプロデューサーが同席している可能性が高いからです。特にその本が発売された、最初の講演会に出席していることが多いです。類書研究を行っていれば、書店でチェックしていない本=新刊ということがわかるようになっています。類書研究には新刊と既刊を見極められるようにする意味もあったんですね。そして読んだ新刊の中から「こういう本を書きたい!」と思えるものを見つけて、その本の出版記念講演会に行きましょう。編集者かプロデューサーとの縁を作れるかもしれません。

そもそも1年より1年半くらいのスパンで考えた方が良いです

ここまで書いておいて元も子もないのですが、目標を立てて1年での出版はあまりお勧めしません(笑)。1年での出版も不可能ではないですが、企画の作成から1年と考えると、急ぎすぎな印象があります。このペースだと、設計段階でも、実際の本の作成段階でも、あまり時間が取れず、後でこうすればよかったという後悔が残ります。僕の経験上は1年半くらいがいちばんいいですね。販促面での準備もしっかりできますし。2年越しくらいの目標とされるのが吉かと思います。

 

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増刷率90%。平均部数49,000部。

奈良県出身 同志社大学卒業後、学習研究社(現・学研ホールディングス)入社。
書店促進部を経て、一般書販売課へ配属。2つの編集部を担当し、年間最大400冊のマーケティングを担当。
膨大な点数を扱いつつ、新人著者の売り伸ばしや仕掛け販売に注力。
上原愛加のプリンセスレッスン(シリーズ100万部突破)などの売り伸ばしに成功する。その後、出版プロデューサーとして2010年に独立。

『血流がすべて解決する』(23万部)『奇跡の営業』(6.3万部)など主にデビュー作をプロデュースし、ベストセラーへと導く。

業界では数少ない、出版社マーケティング部出身の出版プロデューサー。

業界の活性化を目的として、版元・書店との人脈を活かした合同勉強会や、新卒向けにメディア就活ボランティアも行なう。

「営業だったからこそ、著者・出版社・書店に提供できるモノがある」と増刷ロジックや書店巻き込みマーケティングを駆使したプロデュースを行う。

本は読者のためにある。という考え方から「ブランディングの為に本を出したい」とおっしゃる方には、笑顔でドロップキックをプレゼント(笑)


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