著者に限らず出版に携わる人間、情報発信を続ける人間にとって、非常に重要なことがあります。
それは「ネタ集め」です。
みんなそれぞれ、工夫しながらやっているものですが、中川淳一郎さんの書かれた
「本を出したいと考えている方! 5日で書籍を一冊書く方法、教えます!」という記事がまさに理想的なネタ集めだったのでご紹介します。
目次
5日で書籍を一冊書く方法とは
「本を出したいと考えている方! 5日で書籍を一冊書く方法、教えます!」は『ウェブはバカと暇人のもの』の著者・中川淳一郎さんが書かれた記事です。
記事によると、『ウェブはバカと暇人のもの』の初校をわずか5日で出されたというからすごいですね。
さてどのようにして5日で初校を書き上げたのかというと
2006年7月からひたすらネットに関して思うことをメモに取り続けた結果、2008年12月に編集者にそのメモを見せ、書籍を出すことに結び付けられました。そして「4月に間に合います?」と言われた時に「大丈夫ですよ!」と言うことができました。
つまり、事前にネタさえストックしておけば、あとは加筆修正を加えるだけですぐ原稿に取り掛かれるという事ですね。
原稿が早い著者というのは、編集者にとっても非常にありがたく、いろんなチャンスが巡り易くなります。見習いたいものです。
いいネタはすぐには集まらない
ここで注目したいのが2年以上も、中川淳一郎さんがネタ集めをしていた点です。
2年もかけて集めていたネタだからこそ、その中から「面白いものを選ぶ」ことができます。
正直言うと、企画が通ってから、ネタを本格的に集め始めるようでは、ネタに「厚み」が足りず原稿にも面白さや説得力がでません。
実際にビジネス書の企画で、たくさん実績のある方でも、かなりの数のエピソードを忘れてしまっています。
やはり日頃から意識してネタ集め、もといネタメモをしなくてはないのです。
テーマを決めてネタを集める
ではどのようにネタを集めるとよいでしょうか?
基本的には「テーマを決めて、しかし絞り過ぎず、緩めすぎずネタを集める」のがいいと思います。
無作為に集めると、手間がかかって大変ですし、書き溜めたネタを探すのも一苦労です。
その点「テーマ」を絞って集めれば、探す時も記録するときも手早く便利です。
とはいえ絞り過ぎると同じようなトーンの話ばかりになりますし、専門書ならともかく、初心者にも読めるような本にしたいなら緩いネタも欲しいです。
なので「リーダーシップについて」とか「クリエイティブなもの」など、絞り過ぎず緩すぎずのテーマでネタ集めをした方が、幅広いジャンルからネタが集まるので「厚み」が出てお勧めです。
どちらにせよ、重要なのは「継続して集める」ことにあるので、ムリしない範囲で、やる気満々で続けてみてください。