こんにちは!紅茶はアールグレイが好きです、出版プロデューサー白木です。
この記事は、著者から「ずっと笑ってるラジオ」と称された(笑)本でベストセラーを目指す人のための番組『コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.49』の概要です。
出版プロデューサーの西浦とフリー作曲家のあるうらさんによるラジオ形式の番組ですので、移動中など気軽に聞いてみてください。
当サイトとfacebookページの双方で配信していきます。(内容は同じものです)
今週も素敵なゲストをお迎えしております!
ご視聴は ↓ からどうぞ!
目次
リスナーさんからの嬉しいメッセージをご紹介
西浦「どーもー、チーズバーガー頼んだらチーズバーガーのチーズ抜きが来ました、出版プロデューサー西浦です。」
あるうら「どーもー、そこのお店で久しぶりにコーラをめちゃめちゃこぼしてしまいました、フリー作曲家のあるうら です。よろしくお願いします。」
西浦「めちゃテンション下がってたもんね。」
あるうら「そうですね、5秒後が見えました。」
西浦「どういうことですか?」
あるうら「ゲストの方と3人で打ち合わせをしていて、ゲストの方が頼んだタコライスにスプーンがいるだろうなと思って。気を使ってスプーンを取ろうとしたら、手前に置いたコーラを見失って、刺さっていたストローに腕が当たって、5秒後の世界が見えたっていう。」
西浦「5秒後見るの遅かったですね。もう少し早く見えてたらね(笑)」
あるうら「そうですね。大人げなかったですね。」
西浦「僕は、チーズバーガー頼んだらチーズないっていう。5秒後もくそもないっていう(笑)」
あるうら「チーズの違いが何かを聞いていたくらいなのにね。」
西浦「ところで、ゴールデンウィーク最終日くらいに、リスナーさんからメッセージを頂きました。」
あるうら「唯一いるリスナーからですね(笑)」
西浦「きっと全国にリスナーって7人くらいしかいなくて、そのうち2人はお互いの両親だから(笑)」
あるうら「実質3人のうちの1人から。貴重ですね~(笑)」
西浦「許可頂いたので、読ませていただきます。」
WEBラジオのいいなー♪と思ったところは、
これまで、本の編集者さんというものをほとんど知らなくて、"生の声"を聴く機会ももちろん初めてだったので、
それが、かなり新鮮だったことです。【作り手の想い】ともいうのでしょうか?
こんな風に作られたんだなと知ることで、
本への関心や好感度が一気に高まりました。
西浦「本への関心、好感度が上がるって嬉しいですね!」
映画のメイキングと一緒ですね!!
そういった意味で、
ゲストさんの回ももちろん好きなのですが、それと同じくらい(それ以上に?)西浦さんと
あるうらさんおふたりだけの回も、大好きです!!
西浦「そんなあなたが大好きです!とお伝えしたいですね。」
出版業界をあまり知らない様子で、あるうらさんが
西浦さんに質問していく雰囲気や、
おふたりの気兼ねのないやりとりだとかが、出版業界を知らないわたしにとっては、
身近さを感じることができて、すっごくおもしろいです!
あるうら「・・・と頂いております。」
西浦「ありがとうございます~!メッセージ送るのドキドキしましたって書いてありましたが、やっぱり見ず知らずの人にメッセージ送るってそうですよね。勇気を出してもらって良かった、めちゃくちゃ僕らテンション上がったので!」
あるうら「そうですね、おお!となりましたね。」
西浦「残りの3人の方もぜひメッセージ送って頂いて(笑)」
ポプラ社の柱:売れ続ける『かいけつゾロリ』の威力!
西浦「今日のゲストはこの方です!ポプラ社の・・・」
天野「どーもー、パーソナリティーの方がコーラをこぼしてテンション下がっているそれが辛い、編集者の天野です。」
西浦「今週から天野さんと一緒に4週に渡ってお送りしていきます。よろしくお願いします。自己紹介をお願いしたいと思います。」
天野「ポプラ社という70年の歴史ある児童書の出版社で一般書の編集をやっております。
ポプラ社というと『かいけつゾロリ』とか『ズッコケ三人組』とか、最近だと『おしりたんてい』というのが売れています。
20年前から一般書の部門が立ち上がっておりまして、僕は4年前にその部署に配属になって、今は書籍の編集をやっています。
主に小説…フィクションとノンフィクションに分かれるのですが、僕はノンフィクションをやっております。」
西浦「ありがとうございます。」
あるうら「天野さんと西浦さんは一緒にお仕事をされているんですか?」
天野「いや、飲み友達?ですかね(笑)」
あるうら「最初から飲みの場で知り合ったんですか?」
天野「業界飲みみたいなものでしたか?」」
西浦「広告業界の人が主催している会で、将棋の棋士の先生がいたりもするんですけど(囲碁だったかな?)。ほんまの名人です。その会で知り合いました。」
あるうら「いつくらいですか?」
天野「1年前?」
西浦「2年たってないかもしれないですね。」
あるうら「一般書に配属されて2年目なんですか?」
天野「経歴としては、新卒で入社して7年目なんですが、最初の2年は児童書の営業をしていました。
書店さん回ってうちの本を置いてくださいとか、夏休みに向けてフェアやりませんかという営業です。
2013年くらいの末にポプラ新書というレーベルが立ち上がり、人が辞めて人手が足りないから『来週から編集やってくれ』って言われて。」
西浦「来週から?(笑)」
天野「そんな感じで編集者になっていいんすか?みたいな感じで(笑)まあ、そこから編集者の経歴が始まりました。」
あるうら「編集者になってからはどれくらい経つんですか?」
天野「4年目ですね。」
西浦「営業時代は児童書の営業がメインですか?」
天野「児童書ですね。」
西浦「″ゾロリ先生″がいらっしゃるから、かなり上から目線でいけますよね(笑)」
天野「もう″ゾロリさん″って感じで、さんづけですよね。」
西浦「初刷が20万部でしたっけ?」
あるうら「マジですごいな!」
天野「村上春樹くらいありますからね。」
あるうら「営業先は図書館とかですか?書店もあるんですか?」
天野「両方ですね。通年は書店営業で、4月には図書予算っていうのが各学校で執行されるので、学校へはそのタイミングで職場体験の本とか、勉強に使える本を売りに行きます。
春から夏くらいまでですね。僕も出張して地元の学校を回ってました。」
西浦「″十社の会″ですよね?学研もやってました。」
あるうら「十社の会?」
西浦「児童書向けの出版社10社が集まって会を作っていて。
1つの会社で全国の図書館回るのしんどいので、各社でエリアを分けるんです。ポプラ社さんは今年東海地方をお願いしますとか。」
天野「そうです。」
あるうら「各社本当はうちのを1番出したい!って利益競合しないですか?」
西浦「基本的には提案営業なので、向こうが欲しいものが必要だからね。」
天野「自社の本しか持っていかないと、他社の欲しかったのにって、結局選択肢が狭まるので、10社で銘柄を持ち寄ってます。」
あるうら「その中で、″ゾロリ先生″強いですよね。」
西浦「そうなんですよ!ゾロリって勝手に売れていくんですよ(笑)」
あるうら「会社としては、児童書の方が売り上げも社風的にもメインですか?」
天野「ど真ん中、どメイン、柱ですね。」
西浦「ポプラ社の編集長さんと飲んでて、もしも僕がゾロリの著者だったら、みんな、″西浦さん!西浦さん!(ちやほや)″ってなるっていう″もし西浦がゾロリの権利を持ってたら遊び″をしていました。(笑)」
天野「なんちゅー遊びをしてるんですか(笑)」
西浦「ハハハハ、1回だけ、すげー面白かったです(笑)」
(中略)
あるうら「ゾロリって小学生当時は読んでたと思いますが、毎年新刊が出るんですか?」
天野「年間2冊、30年ずっと出てます。」
西浦「毎年40万部以上入ってくる。増刷もかかるし。」
あるうら「古いやつも増刷がかかる!?」
天野「そうですね。」
西浦「だから言ってるのよ!ゾロリもってる出版プロデューサーいたら業界で1番だと思う。他のやつ作らなくなるよね(笑)」
天野「でも新しいキャラクターを作っていかないといけないですね。」
西浦「ゾロリ以外だと今はどんなキャラクターを作ってるんですか?」
天野「今だと『おしりたんてい』ですね。かなりヒットしていて、何十万部売れているので。」
あるうら「天野さんは、ゾロリやおしりたんていと関わっていたのは営業として?」
天野「そうですね、今の部署は全く別なので、児童書とはあまり関係ないです。大人向けに本を作ってる感じです。」
ビジネス書から図鑑まで:社会派オールジャンルの本作り
あるうら「どういう本を作ってるんですか?詳しくは次週!ですが、興味を引いておきたいので(笑)」
天野「ちょくちょくハードルを上げていきますねこの番組は(笑)」
あるうら「天野さんがしゃべりやすい、ということですね(笑)」
西浦「僕らが攻めやすいタイプですね(笑)」
天野「ノンフィクションといいましたけど、オールジャンルで基本作ってます。」
西浦「幅広いですよね~。」
天野「ビジネス書作ることもあれば、年に1回図鑑みたいな写真集を作ったり。」
西浦「なんていうタイトルでしたっけ?」
天野「『進化の記録』で、ダーウィンの進化論をテーマにした生物の写真集、翻訳本ですけどね。」
西浦「カバーがコンドルか何かですよね?」
天野「ヘビクイワシっていう鷲で、上野動物園で見れます。」
西浦「めっちゃカッコいいんです。」
あるうら「へーー!」
天野「めちゃカッコいいです。」
あるうら「企画を天野さんがされているんですか?」
天野「こういう翻訳タイトルで、ぜひ出させてくださいって営業に相談して。」
あるうら「大人向けの、アカデミックな?」
天野「そうですね。図鑑もビジネス書もやります。社会問題とか人文系に興味があるので、哲学とか東日本大震災とかの本、来週紹介しますが
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- 『16歳の語り部』とか、
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- ホスピスをテーマにした『ラスト・ソング』とか、
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- 日本の貧困問題をテーマにした『すぐそばにある「貧困」』
という本を作ったり、かなり社会よりな本を作っています。」
西浦「社会学的な本を作っていますよね。僕のプロデュースは悩みと解決策が直結する本が多いんですよ。
天野さんの作る本は、もう少し大きい悩みを扱っている印象があります。
個人の悩みというより社会の悩み。個人にもつながりはあるけど、大きいものを扱っていて。」
天野「そうですね、問題提起の部分に力を入れています。」
あるうら「それは学生時代に専攻していた科目に近いんですか?」
天野「関係ないです。文学部史学科でした。」
あるうら「へーー!」
天野「中世ヨーロッパの教会の歴史とか。カノッサの屈辱とかやりましたよね?あそこをやりました。フレーズが好きで。」
西浦「破門になりそうだったから、皇帝が雪の中何日間も立ち続けるという。」
天野「あの言葉が好きで、史学科いっちゃいました。かっこいいんですよね、世界史の言葉って。あと、日本史の漢字が覚えられないからそっち行きました。」
西浦「今日は天野さんがどんな人かをご紹介したので、次週は天野さんの過去か本の話しを聞いていくので、楽しみにしていてください。」
来週もどうぞお楽しみに!
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