毎朝、保育園の帰りにすれ違う人がいるんですが、今朝はかなり早く戻って来たので「会えないかな~」と思っていたら、かなり自宅近所ですれ違って焦った出版プロデュ―サー西浦です。ちなみに挨拶一度もしたことない。
毎日更新、37日目。
今、フランクルの『夜と霧』を読んでいます。ナチスの強制収容所から生き残った精神科医が、人生の意味、生きることの意味について綴った本です。
有名な本ですが僕は今まで読む機会がありませんでした。世の中には名著とされる本がたくさんありますが、それを読む機会はとても少ないものですね。名著が多すぎる問題です。
ではなぜ今回、本書を読むに至ったかというと、本の紹介イベント『ニシュランガイド』で次回のメインテーマとして取り上げることが決まったからです。
ゲストで登壇してくださるYさんの、人生観を変えた1冊ということで、晴れて僕にも読む機会が訪れました。
目次
その人が大事にしている本を読む ということ
まだ読んでいる途中ですが、まあ面白い!なぜ面白いかというと、本書の内容はもちろんこと、Yさんからのガイドを受けとってこの本を読んでいるからだと思います。
Yさんに「この本から何を得ましたか?」と質問したところ「人生は苦しくていい。苦しいからこそ人生なんじゃないかと思えるようになった。『好きを仕事に』じゃなくていいんじゃないか、とか考えすぎなくていいんじゃないかと思えるようになった」と教えてくれました。
そうか、Yさんはこの本との出会いで、これまで言葉に出来ていなかった自分の価値観に気づけたんだな。そして人生の苦しさに価値を見出したんだなと思いました。
そういったYさんの思いや、僕のイメージをガイドにして『夜と霧』を読んでいくのです。
それはYさんと二人でフランクルと話すような、あるいは『夜と霧』という世界に当時のYさんと一緒に入っていくようなそんな感覚を持てるのです。
Yさんが本書を読んだのはもうずいぶん前だそうですが、時間も空間も越えて、一冊の本が僕に当時のYさんの感覚を追体験させてくれます。
今までより少しだけ、Yさんのことを理解できるようになった気がするのです。
同じ本を読んで「面白い」と感じる人同士はきっと、同じ部分を持っているんだと思います。面白いと思っている箇所や、思い方は全然違うのかもしれないけれど、それでいいと僕は思います。
同じバンドのファンでも、好きな曲やその意味合いは違うでしょう。でもライブでの盛り上がり方は一緒だったり…なんだかそういう感じと似ています。
本は人と人を結びつける
本は人と人とを結びつける、コミュニケーションツールとしての力を持っています。
本を通して、その場の人たちとコミュニケーションをとっていきましょう。もちろん黙って、その場の空気を受け取って帰るのもコミュニケーションの一つの形です。
ニシュランガイドは本を通じたコミュニケーションを楽しむ、コミュニティです。
ご興味を抱いてくださった方はぜひ、僕らと一緒にコミュニケーションを取りましょう。
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