こんにちは!ノンアルコールビールは『龍馬』が一番美味しいと思っている、出版プロデューサー白木です。
この記事は、著者から「ずっと笑ってるラジオ」と称された(笑)本でベストセラーを目指す人のための番組『コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.37』の概要です。
出版プロデューサーの西浦とフリー作曲家のあるうらさんによるラジオ形式の番組ですので、移動中など気軽に聞いてみてください。
今週は素敵なゲストをお迎えしております!
当サイトとfacebookページの双方で配信していきます。(内容は同じものです)
ご視聴は ↓ からどうぞ!
目次
ゲストはワニブックス編集者の内田克弥さん
西浦「どーもー、靴下ダルダルの、出版プロデューサー西浦です。」
あるうら「どーもー、柿の種の好みが変わってきた、フリー作曲家のあるうらです。」
西浦「よろしくお願いしまーす。」
あるうら「よろしくお願いします。」
西浦「ダルダルの靴下ってありますよね。」
あるうら「ダルダルのパンツもありますね。」
西浦「ある(笑)」
あるうら「捨て時がわからないっていう。」
西浦「ダルダルの靴下って下がってきて、足首の血が止まりません?」
あるうら「それ、ダルダルじゃないですよね?(笑)」
(中略)
西浦「今日は、ゲストに来ていただいています。いよいよ5人目の編集者さんです。」
内田「どーもー、胸元にニューヨークって書かれた人だけは信用できない、ワニブックスの内田でございます。よろしくお願いいたします。」
西浦「ニューヨークって書いてあるTシャツ、俺持ってる!」
内田「西浦さんオシャレだなと思っていたのですが。。。まさか持っているとは。」
西浦「しかもチビTなんですよ(笑)妻が選んできたので、内田さんが信用できないのは僕ではなくて、妻ですね。」
内田「それは、取り下げでお願いします(笑)」
今回から4週に渡って内田さんをゲストにお呼びして、面白いお話しをお聞きしていきます!
ワニブックスはあの貝殻ビキニの会社だった!
西浦「ワニブックスが、どんな会社か教えてもらいたいと思います。」
内田「ワニブックスという会社は、アイドルや人気俳優の写真集でブイブイやってきた会社でございます。もう30年を超えておりまして、有名なところでは武田久美子さんの貝殻のビキニの写真集です。」
あるうら「あーー!なるほど!」
内田「未だにブイブイあの写真使わせてくださいという問い合わせがくる会社でございます。」
西浦「毎回じゃあ1万円、5万円くださいという話しになるわけですね。」
内田「そういうきな臭い話しには、私は入っておりませんが(笑)」
あるうら「ぐっとイメージがわきましたね。あそこの会社かと!」
西浦「伝説的な貝殻ビキニの会社ですね。」
内田「最近は、女性実用とか、レシピとか、自己啓発系を頑張っているという。」
西浦「そうですよね、女性実用シリーズありますよね。」
内田「あります!名前が出てこない…」
西浦「出てこないんかい!(笑)」
内田「出ました、美人開花シリーズ!」
忖度ブームが追い風に!『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』
西浦「どんな本を作られているかというと、色々やられているのですが、最近話題になった本があって、『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』という10万部突破した書籍。こちらの企画・編集担当の方なので、そのお話を中心にお聞きしたいと思います。これはどんな本ですか?」
内田「先ほど、企画と言っていただいたのですが、実は出版プロデューサーでフリー編集の森下さんという方が考えられた企画ではございまして。今、LINE、メール、SNSで文字を書く人が増えていますが、時々、文字を打つ中で『うまい方』がいるじゃないですか。」
西浦「内田さんみたいにね。」
内田「ははは、代表的なのが私なんですけれども(笑)自分もうまくなりたいっていう人がまず手に取ったりする本です。ってこれ長くなってもいいんですか?」
西浦「もちろん、10万部なら10分くらい尺ある!(笑)」
内田「若い人で流行ってる言葉に『りょ』とか『マジ卍』とかがありますね。言葉として進化を遂げてるとは思うのですが、これは身内に向けられたというか対外的に使うものではないなということがあるので、そういう人たちが社会人になった時に『あれ、りょとか言ってる人いないぞ』ってなりますよね。」
西浦「確かに、著者に『りょ』とか言ったら殴られますね(笑)」
内田「『了解』と『かしこまりました』はどっちがいいの?とかも含めて、困っている潜在的なニーズがあると思うので、その不安をすくい取っている本ということです。更には、役職が上がってきた人ももっと上の世代、役員や社長と相対する時に『あれ?』と思う時ですね。今は中高年の方でも本を読まない人は多いので、手軽に語彙力高められるのないの?という感じでいい反応をもらった本ではあります。」
西浦「メインの読者層はどの辺が多いですか?」
内田「初めは、タイトルの狙い通り、若手の社会人の方を狙っていたのですが、実際に買ってくださるのは30代、40代も多いです。はじめは、アイドルの方も買って、読んだよ、とSNSに上げてくれたりして。徐々に忖度ブームが来てから完全に層が入れ替わりました。」
西浦「忖度ってことは年長者がけっこう買ったってことですか?」
内田「恐らく。忖度ブームの前に『忖度』を入れていたんですけど。」
あるうら「『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』の中に忖度という言葉の説明があったんですよね。」
内田「発売後に『忖度』が安倍さんの流れで流行って、営業担当が『これ、忖度押したほうがいいんじゃないか』ってポップやパネルにどーんってやったら、そこから一気に書店さんが展開場所を広げてくださって。」
西浦「忖度が流行る前に忖度を入れてたのはかなりいいですね。ポイント高い。『忖度』が流行るまで、僕は『忖度』知りませんでしたからね。」
内田「私もです。」
あるうら「え、担当されてたんですよね?」
内田「『忖度』はしてなかったんですよね(笑)」
西浦「けっこう、語彙力系っていう言い方をしているのは、この本からだと思うんですけど、『難しい言葉の意味を知っとこうぜ』という本は昔からあるんですよ。けっこう強い・手堅いジャンルで、売れるんですね。
で、このジャンルの傾向として、とにかくたくさんの言葉を載せるんですよ。数で勝負という。もちろんそれだけの数を網羅するのは大変なんですけど。ただ、今回は1つの言葉について長く書かれているんですよね。」
内田「はい、そうです。」
西浦「これはなんでこういう形にしようってなったのかをぜひ聞きたかったんですよ。」
内田「これはまさに、今までの類書は言葉をいっぱい並べてこんな意味ですよっていうのが多かったんですけど、実際に使いたいと思えるようにならないなと感じまして。知識は入るけど、身になることがないなと思いまして。山口先生は、すごい日本語の専門家の方なので、言葉の由来や成り立ちから語れます。それを流れで覚えれば、読んでいて血肉になって、かつ面白い。51語しか紹介していないんですよ。」
西浦「少ないですよね、こういう本としては。」
あるうら「拝承(はいしょう)って言葉があって。了解しましたの一番カッコいい使い方なんですよね。『拝』っていう字が、由来として左手、右手で両方の手を差し出してもらうというところから来ているって書いてあったんですよ。」
西浦「手偏と右側の部分も手、それで(拝むという漢字の)両方が手だと。」
あるうら「そうです。なるほどねーって思いました。」
内田「めちゃめちゃいいところを抜き出してもらいました、まさにそうです。」
内田「出版プロデューサーの森下さんが、著者の山口先生のゼミの生徒でして、お話しする中で、何かやりたいですねという話しになりまして。私も昔から山口先生の本を読んでいて、伝説の『ん』というタイトルを出している先生なんです。新潮新書さんの『ん―日本語最後の謎に挑む』。」
西浦「中国から入ってきた最後の音ですよね。」
内田「どうしてそれが広まったのかという。」
西浦「空海でしたっけ?」
内田「空海です。」
あるうら「ちょうど映画化されてますね。」
西浦「(山口先生が)あの本を書かれたんですね。」
内田「もともと齋藤孝先生が『語彙力こそが教養である 』という新書を出していて、新書の棚にはあったけど単行本の棚にはないぞと。」
西浦「僕も語彙力系は新書のイメージでした。」
内田「もうひと方、新書で語彙力系を出して2冊売れていたんですけど。」
西浦「そうですよね。昔勤めていた会社でも、20万部くらい売れた本で『読めない漢字が読める本』っていうのがあって、売れた理由が一緒だと思っていて。読めないと恥ずかしい、わからないと恥ずかしい言葉でしょ。これは新書で、言葉をたくさんのっける系でした。『女性の品格』が売れた時で、並べてめちゃくちゃ売れたんですよ。『女性の品格』と並べれば売れますよってなって、女性の品格が超一等地に置いてあるからそりゃ売れるわってなるんですけど(笑)本としての親和性が高くて、あれ買う人は、これ読めないと恥ずかしいわって。
(その経験から)教養とかを気にするのは40代以上くらいの女性が買うんじゃないかなと思ってたので、(『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』は)若い社会人向けなんだな~と思ったんですよね。でも両方の方たちが買ってるんですね。」
内田「そうなんです。」
西浦「『言葉の進化』も触れたほうが面白いよねということで言葉の意味だけでなく色々紹介していますよね。」
内田「拝承も両手で包み込むように『わかりました』っていうのを伝えたいというところで、本文はそういうふうになっています。」
西浦「もともと、森下さんはフォレスト出版さんにいた編集の方なので編集者としての能力があるじゃないですか。作る時って、仕事どう分けるんですか?」
内田「森下さんの場合は、何冊かやらせて頂いていたので、私が入ると両方の意見が入って普通の本になっちゃいそうなパティーンだったので、(森下さんは実績もあってお考えも尊敬していたので)ほぼ森下さんが舵取り、多少ご相談させて頂いたところもありましたが。」
西浦「どこを相談されたのですか?」
内田「例えば、言葉が51しかないのがメリットにもデメリットにもなると思うので。最後に日常生活で自分なりに語彙力を高めるにはどうしたらいいかを入れましょうかとか。」
西浦「読者にどう使ってもらうか、ってところで内田さんの意見を入れてもらったってことですね。なるほど。深くは次回!」
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