こんにちは!加湿器はあるのに除湿器ってあんまりないのはなぜだろう?と思った出版プロデューサー白木です。
この記事は、著者から「ずっと笑ってるラジオ」と称された(笑)本でベストセラーを目指す人のための番組『コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.48』の概要です。
出版プロデューサーの西浦とフリー作曲家のあるうらさんによるラジオ形式の番組ですので、移動中など気軽に聞いてみてください。
当サイトとfacebookページの双方で配信していきます。(内容は同じものです)
今週は、雷鳥社の編集者&著者でいらっしゃいます、望月竜馬さんをゲストにお迎えした最終回!
ご視聴は ↓ からどうぞ!
目次
望月さんの変態萌えポイント
西浦「どーもー、昔、担当編集者から『今は【嫁泥棒モノ】が流行ってますよ』と言われました、出版プロデューサー西浦です。」
あるうら「どーもー、つい先日、生の”んだ”を聞きました、フリー作曲家のあるうら です。よろしくお願いします。」
望月「どーもー、スーツ着ている女性が半額の弁当を買っているのに萌える、編集者の望月です。」
西浦「よろしくお願いしまーす、やっぱり変態(笑)」
あるうら「泥棒?」
西浦「学研時代に、BL系を担当していて、その時に流行っているのが嫁泥棒モノで
″西浦さん、これけっこういけますよ″って言われたんです。嫁を盗んでいく嫁泥棒も全員男なんですよ。
それ聞いた時に、『なるほど』しか言えなかったですよね(笑)売れてましたよ。
イケメンが新妻(男)を盗んでいくんですけど、腐女子向けの本です。」
望月さんの変態ぶりはぜひ本番ラジオでお楽しみください(笑)
ニートの社会復帰、第一歩はひきこもり投資家!?
西浦「先週盛り上がり過ぎてご紹介できなかったので、3冊目の
『ひきこもり・ニートが幸せになるたった一つの方法』の話をお聞きしたいと思います。
どういった本ですか?」
望月「ひきこもり・ニートのための本なんですけど、世にある大半の本は真面目に書いていると思うのですが、これは全然真面目じゃなくて。」
西浦「マジかよ(笑)」
望月「家を出るのを諦めよう、別に家から出なくて気楽にやろうやっていう感じの本です。
中の書き口もコメディっぽくて、″悲観するなよ″という感じです。内容としては株式投資を勧めてるんですけど。」
西浦「ふふふ(笑)」
望月「リスクある投資ではなく、安全な株を買って,株主優待を受けて、社会的には投資家という肩書を持つことで社会復帰の第一歩として建前上、投資家になろうという。」
西浦「″ひきこもり投資家″は肩書として面白いですよね。」
望月「ただの、ひきこもりで終わるんじゃなくて、そこからもしかしたら復帰することもあるじゃないですか。」
あるうら「この本の表紙『ひきこもり・ニートが幸せになるたった一つの方法』というタイトルに女性のイラストがピンクの紙に描いてあるんですけど、内容とリンクしてない…オシャレさは伝わるんですけど(笑)」
望月「なんとなく、美少女が良いのかなって(笑)」
西浦「読者が(美少女)好きかな~ってことですよね。」
望月「萌え系じゃなくて少し影のある感じも、テーマに通じるんじゃないかなと思って。」
西浦「この本を紹介してくださった理由は?」
望月「結果的に最初に私が担当して、世に出た本になるんです。他に進めていた企画はあるんですが、社長が1冊は経験として作ってみようと言って。当時同期2人いて新人3人だったのですが、出版エージェントから持ち込まれた企画の中から、好きな物を進めてみろということでこれに私が手を挙げました。」
あるうら「出版エージェントは、西浦さんのような人ですか?」
望月「似てますけど、企画を紹介してもらう段階で終わりです。その後は、こちらでやります。」
西浦「ただのエージェントですね。」
望月「これは、めちゃくちゃ早くできました。」
ひきこもりの現状をたくさん見たからこそのアドバイス
あるうら「著者の方が実際にひきこもりで投資家なんですか?」
望月「そうですね。もともと臨床心理士をやっていて、ひきこもりのカウンセラーをやっていたんです。ひきこもりの人を訪問してカウンセリングをするっていう。色んなひきこもりを見てきた人だから、ひきこもりが社会復帰するのは無理じゃないかと。」
あるうら「それはこのラジオでしゃべっていいのかな(笑)」
西浦「もう、無理だと(笑)」
望月「感じているわけです。その人が何百件とみてきている中で実際に成功したのが、1件だけなんですよ。」
西浦「マジか~…」
望月「外に出すのではなく、家の中でできることをまず提案するという。」
西浦「面白いな~。中身見ると、第1章が『人と話してみませんか』という提案なんですよ。
これ見た瞬間ハードル高くないかって思ったんですよね。ひきこもりに、いきなり人と話すって。
しかも2章は『働いてみませんか』って、もう無理やろ!って。」
あるうら「しゃべってみろ、働いてみろ、やっぱり無理だろ?っていう流れ?(笑)」
西浦「3章はニートが株をやるメリット、種銭の作り方が5章でありますね。株やるにも投資するにもお金がいるから、そこで『親からもらう』って書いてある(笑)」
あるうら「ハハハハハ」
西浦「さすがやなと思って(笑)貯めていた金を使う、グッズを売る。」
あるうら「親がまだいらっしゃる、ひきこもりの方ならいけるんですね。」
西浦「現場を見てきた人だから言える、ぶっちゃけアドバイスみたいな感じですね。」
望月「そうですね。」
あるうら「重いわ(笑)」
西浦「でも、面白いですね。変にオタクっぽい表紙にしたらバカにしてるのか!って炎上することもあるから、そうならないように(ニート・ひきこもりの方への)気遣いがあるね。」
あるうら「これが一番最初に世に出た本なんですね。」
望月「そうですね。」
たたき上げ編集者に聴く「転職は抵抗なかった?」
西浦「通常このラジオで4本目は、将来どういう本を作りたいかなどをお聞きしているんですが、
来歴を聴いていると、普通に就活をして出版社に入ってきたのとは違う、たたき上げ感が面白いなと思いので、若い人と対談してほしいなと思いました。ちょうど、学生出版プロデューサーの石川さんが来ているので、石川さんどうぞ!」
石川「くしゃみにいちいち反応してしまう、学生出版プロデューサーの石川です。」
(中略)
西浦「人生相談のコーナーということで、望月さんに石川さんの質問に答えてもらおうと思います。」
石川「望月さんは色々なお仕事をされてきて、転職をするということに対して抵抗はなかったのですか?」
西浦「転職しすぎるとキャリア上、良くないのでは?ということですか?」
石川「そうですね、長続きしない人と思われそうなので。」
望月「それは抵抗はありました。最初の仕事は高校卒業して新卒で入った仕事なので、同期は一生続けるつもりで入っている人が多かったですけど。辞めたら何者でもなくなっちゃうじゃないですか。」
西浦「高卒で入った会社はずっとやる感じなんですか?」
望月「地元大分県なんですけど、基本そうですね。むしろ辞めたら″お前フリーターだぞ、未来ないぞ″みたいな。
東京より転職に対するハードルは高いです。大分を出なかったら転職はなかったですね。東京行ってしきりなおそうと思いました。今の選択が間違っていると思うなら転職した方がいいと思うんですよね。これを一生続けて後悔するなら、『いつか辞めるなら、今辞めたほうがいい』と思ったので、決めたんですけど。」
西浦「どう思いますか?」
石川「これを続けたら後悔すると思っても辞められない人多いと思うんですよ。できない人とできる人の違いはなんですか?」
望月「最初はすごい決断が必要ですけど、1回やっちゃうとそうでもなくなるっていう。」
あるうら「それはどこで決断したんですか?」
望月「気持ち的には入社した序盤からですね。一生は勤めるのは無理かなって。
でも気持ちの問題で整理はできてなくて。東京の求人とか調べると意外と転職は無理ではないと思えてきます。
そこに気持ちが追いついてくる。準備が整った段階で、一線乗り越えるのは気持ちが必要ですが。
準備ができれば、酒飲んだ勢いとかなんでもいいんですけど、あとは気持ちでいけますね。」
西浦「出た、酒(笑)ハハハハハ。東京に行けばなんとかなる、東京で仕切り直ししてやろうって発想がまだあるんだなと思って。僕の歳でさえ、東京に行けばどうこうという感覚がなくて。
関西だと大阪という大都市があるというのもあって、ほとんどの人が東京行かないんですよ。僕は出版社に入りたかったので、しょうがなく東京に来たんですけど。(出版社は東京に集中している)それって望月さん世代の空気なのか、望月さん個人の気持ちなのか、大分だからなのか?」
望月「西浦さんに近いと思います、出版の仕事ってほぼ東京にしかないので、しょうがなく行くってことです。大分に大きい出版社があればそこに行ったかもしれないですし。」
あるうら「望月さんと同じたたき上げ系の人は出版業界にいるんですか?」
望月「あまり聞かないですが、1人いますね。編集者の友達で。」
あるうら「メインストリームではない。」
西浦「大手には少ないかな。大手はプロパーの人が多くて、中の人もあんまり辞めないです。たまに、どこかの出版社でエースクラスだった人が広告費が欲しい、100万部作りたいってことで大手に転職するのは聞きます。」
あるうら「出版社って東京にけっこうあるんですか?」
望月「ありますね。」
西浦「でもほぼ1人出版社みたいなもありますしね。3000いくつかな?全国で。」
出版社への転職に成功する秘訣は?
西浦「最後に、望月さんは転職に挑んでうまく行っている人じゃないですか。うまく行っていない人との違いはなんですかね。」
望月「出版社に入って、カッコいい仕事したいとか、漫画すきだから漫画の編集やりたいとかってけっこうハードル高いんですよね。
とりあえず生きていくためには何でもする。こういう仕事したいから、どういう形でもいいからつながっていたいっていうガッツが必要で。
出版社に入れれば、雑用でもなんでもいいんですよ。
片足さえつっこんでしまえば、もう入れたんですよ。
あとはどうにでもなる。最初からカッコいい仕事を目指すのはハードル高いと思います。」
西浦「片足のつま先だけでも突っ込んでってことですね。」
望月「そうですね。片足突っ込んで、他の仕事で生活費稼いで、足だけは突っ込んだままにしてやっていけばなんとかなると思います。」
西浦「4週にわたり、望月さんゲストに来ていただいてありがとうございました!」
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