【webラジオ】2000人のコアなファンを大切にする本作り(ゲスト:雷鳥社望月竜馬さん)コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.47

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こんにちは!洗濯物を干すのが家事の中で一番好きです、出版プロデューサー白木です。

この記事は、著者から「ずっと笑ってるラジオ」と称された(笑)本でベストセラーを目指す人のための番組『コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.47』の概要です。

出版プロデューサーの西浦とフリー作曲家のあるうらさんによるラジオ形式の番組ですので、移動中など気軽に聞いてみてください。

当サイトとfacebookページの双方で配信していきます。(内容は同じものです)

今回も雷鳥社の編集者&著者でいらっしゃいます、望月竜馬さんをゲストにお迎えしております!

ご視聴は ↓ からどうぞ!




西浦「どーもー、そんなに~してない○○みたいな表現が最近好きな、出版プロデューサー西浦です。」

あるうら「どーもー、今からわけのわからないことを言おうかと思っている、フリー作曲家のあるうら です。よろしくお願いします。」

望月「幼稚園の頃クラスに好きな女の子が10人いた、編集者の望月です。」

西浦「ハハハハ、それ半分以上じゃない?」

望月「半分以上ですね。むしろ好きじゃない子は3人くらい。」

西浦「博愛主義者か!(笑)でもないか?3人好きじゃない子いるから。」

あるうら「ハハハハ、お前たち3人は誕生日会来なくてよし!って(笑)」

西浦さんとあるうらさんのは、恐らく読んでもよくわからないと思いますが、面白いのでぜひ音声で聴いてください(笑)

目次

季節ごとに再撮影、苦労して作った『海の見える駅』

西浦「今週も引き続き望月さんのお話しを伺っていくんですが、編集者として作られてきた本についてお聴きしたいと思います。

海の見える駅』と『日曜ポルノ作家のすすめ』と『ひきこもり・ニートが幸せになるたった一つの方法』の3つを持ってきていただいてます。

最初は『海の見える駅』から。これ、いいんですよ~。」

あるうら「A4ぐらいのサイズですね、大きめの?」

望月「B5サイズですね。」

西浦「僕って出版プロデューサーだけど中身マーケターなので、企画を見る時にも、マーケター目線で見てしまうんですよ。だから最初はなんでこの判型にした?書店で売りにくいやんけ!って思ったんですよ。

あるうら「大きさの話しですか?」

西浦「通常、仕掛けやすいサイズじゃないです。『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 』詩歩 (三才ブックス)みたいな売り方をしたほうがいいって分かっているわけだから、例えば隣に並べられるよう同じサイズがいいやんけ!ってマーケターとしては思うんですよ。でも見ていて、すげーいい写真が並んでるんで、むしろこれより大きい写真で見たいと思えてくるんです。
モノづくりの視点が僕と全然違うから、僕がプロデュースしたら生まれない本ですね。僕だと、もっと仕掛けやすい、売れやすい(より多くの読者に届く)ようにって視点で見ちゃうんですけど、望月さんはよりこの作品が映えるというか、楽しめるように作ってらっしゃるなと思ったんですよ。」

西浦もともとどういう経緯で作ったんですか?」

望月「企画ですか?」

あるうら「内容は、写真がいっぱいある感じですかね」

西浦「降りた瞬間に海が見える駅を集めてます。いくつでしたっけ?」

望月「70だったかな?」

あるうら「解説もあるんですよね?」

望月「解説の内容はガイドで、写真も楽しめるガイドみたいになってます。」

西浦「駅着いたらどうやって行くかとか、電車の本数が一日何本あるかとか。改札が無人かとか。ていうかほぼ無人(笑)」

あるうら「なるほど(笑)」

望月「企画出したのが、入社して最初の頃でした。」

西浦「バイトの時ですね。」

望月「そうですね。たまたま、海の見える駅のサイトがリニューアルしたタイミングではてなブックマークに上がってきていたのをお昼休みに見ていたら、面白そうじゃんと思って。

すぐに管理人に連絡して、″本にしたい″と会いに行ったんです。

会社にはまだ話ていなかったので、企画内容をお話しして、賛同してもらえたので、企画出したら通ったという流れです。

そこから1年半くらいかかりました。入社した4月、5月くらいに企画通って、本が出たのが次の夏でした。」

西浦「なんでそんなにかかったんですか?素材はあったんですよね。」

望月「既にある写真も一部は使ったんですけど、けっこう撮りなおしました。本人が昔撮ったのだと納得いかなかったり、曇りだとキレイじゃないから撮り直したいとか、桜のキレイな駅なら4月に撮らないといけないとか、けっこう季節に左右されました。」

西浦「(桜がキレイな駅というのは)根府川駅ですね。」

望月「1年かけて季節ごとに撮り直して作ろうってなって。著者の村松さんも会社員で普通に働いている方なので、土日のお休みを利用して撮りに行ってるんですよ。」

あるうら「プロのカメラマンではなく?」

望月趣味で中学生の頃から撮っていて。本にするとかは考えずにずっと趣味で撮ってサイトに上げていたっていう人です。」

西浦「中学生からだと何年やっていたんですか?」

望月「10数年ですね。」

西浦「そうですよね。2005年に海の見える駅をめぐり始めたって書いてありますね。」

望月「13年ですね。」

あるうら「ガイドの内容は、著者の方が降りて風景を楽しむ内容を書いてるんですか?」

望月「そうですね。」

あるうら「インタビューしながらそれをまとめたんですか?」

望月「いえ、全部著者が文章も書いてます。」

あるうら「望月さんの役割としては、企画を作って通したということですか?」

望月「一番大変だったのが、JR以外にも色んな鉄道会社が出てくるんですけど、四国や九州の小さい私鉄とか全部に許可取らないといけなかったんです。それが大変でした。ひたすら電話して。

西浦意外と編集の仕事って地味なんですよね。こういう雑誌っぽい作りの本は特に。電話番号がもし載っていたら、それ全部かけてつながるか確認するとか。住所も、何番地とかまで書いてあったら確認するから、死ぬよこういうタイプの本は(笑)でもこの本すごく良くて、全部見たと思うんですけど、僕は、安和駅が一番行きたいと思いましたね。」

望月「それはどういう理由なんですか?」

西浦「写真なんですけど、出てすぐ本当に海!っていう感じがスゴイのと、南国っぽい植物とかが好きで。海と近いですよね。」

あるうら「安和(あわ)駅?」

西浦「高知県須崎市、JR土讃線。眼下に浜しか見えないんですよ。よくないですか?何にもないの。」

望月「確かに、フェンスとかもないですね。」

西浦「すぐ走ったら飛び込めるくらいですよ。大概フェンスはあるのに。」

あるうら「そこだけは、そういうダイブの仕方ができるわけですね。」

西浦「やっぱりダイブしたいから(笑)あと、有名なのは鎌倉高校前ですよね。スラムダンクのオープニングに出てくる。僕近所なんですが、駅には行ってないんですよ。」

あるうら「ちなみに、この大きさは売りにくいサイズっておっしゃっていましたけど(このサイズにしたのは)意図があるんですか?

望月「西浦さんと考えが逆で、うちは仕掛け販売とかできないので逆を行こうと。初版2500~3000部とかなんで売り切れるニッチを狙おうという感じです。
下手に大衆系を狙わず、クオリティの高い物を作って、本当に好きな人が2500人~3000人買ってくれたらいいなっていうところを目指して作ってます。」

西浦「本棚に置いてるときにベストなサイズですよね。これよりデカくなると本棚にいれる場所がないんですよ。」

あるうら「なるほどー本棚を想像する!」

西浦自宅の本棚を考えているんですよ。僕は本屋さんの棚を考えていて、そこが全く違うところ。だから僕の企画は雷鳥社さんでは通らないと思うんですよ。憧れがあります。」

あるうら「違うベクトルというか、こだわりがあるというか。」

西浦「どっちが好きかっていうと、『海の見える駅』の作り方とか好きだったりしますよ。憧れに近いですよね。」

本作りも編集者やプロデューサーによって色々なやり方があるんですね~。
参考までに『海の見える駅』のホームページはこちらです。http://seaside-station.com/

食える小説家になる方法を教えてくれる『日曜ポルノ作家のすすめ』

西浦「2冊目、『日曜ポルノ作家のすすめ』ですね。わかつきひかる先生で、現役のエロ小説、ポルノ小説を書かれている先生に、実際にどうやって書けばいいかを教えてもらっているという。」

あるうら「すごく生意気なことを言わせて頂きますと『ポルノ小説はテメェで考えてテメェで書けよ!』ってなりそうな気がするんですが(笑)」

望月「ポルノ小説ってビジネスに近くて。小説を書くなら、最初から純文学とかエンタメとかを書くより、ポルノ小説を書いた方が賞に受かるハードルも低いし、お金を稼ぐハードルも低いっていうことを提案している本です。」

あるうら「作家入門としてポルノを選びましょうよっていうこと?」

望月しかも書いてみたら意外と楽しいですよ!っていうことです。」

西浦「食っていける作家になりたかったらポルノからやれというね。300~600応募のある新人賞で、実際ポルノ小説の形を成しているのは30しかないんですよね?

望月「そう書いてますね。」

あるうらどういうことですか?

西浦「ポルノ小説として成立していないってことです。30分の1で勝負できるよって。」

あるうら「めっちゃいいじゃないですか(笑)」

西浦「読んでますから、僕。」

あるうら「(ポルノ小説)書こうとおもって?(笑)」

西浦「ハハハ、さすがに書こうとは思ってないです(笑)この著者の方、僕たちの共通の出身地、奈良県の方です。」

あるうら「素晴らしい方ですね。ポルノ小説界の巨匠なんですか?。」

望月「巨匠といっていいと思います。著書が130冊くらいあって、デビューから20年くらいですね。」

西浦「『応募の9割はポルノ小説ではなく、実質30しか応募数がないのと同じだ』って。
基本的に書いてあること自体は、(僕も13年くらい出版の仕事して長いので)わかるわかるっていう感じのことで、どういうやり取りを編集者としてるかも想像つくのですが、面白かったのが、具体例が全然違うわけですよ。

編集者からのアドバイスが『挿入から射精までが短すぎるわ!』とか(笑)

例えばビジネス書だと『○○の方法には3つあります』って書いてあるのに4つ書いてあったりする場合に『4つありますよ!』っていうのがあったりするんですが『ベッドに乗る前に服脱いだのに、今ワンピースのスカートめくってますよ!』みたいな(笑)」

あるうら「ハハハハ。」

西浦「これはなかなか、僕の仕事では経験できないなと思って(笑)なんでジャンルとしてポルノ小説に話を聴こうと思ったんですか?」

望月企画の持ち込みが最初にあって

西浦「わかつき先生から?本当に営業してる人なんですね!でも全然ポルノ小説関係ないジャンルですよね?

望月「うちの会社は、もともと小説の書き方の本をロングセラーとして出しているので、そこつながりだと思います。」

西浦「なるほど、先生が小説教室もやってるんですもんね。」

望月たまたま中学生の頃に最初に買った官能小説がわかつき先生のだったんですよ。」

西浦「中学生で官能小説買う?エロ本頑張って集めていた時代に・・・」

あるうら「官能小説しっかり読んだことないです。」

望月学校が漫画持ち込み禁止で、どうしても学校で読みたかったんで(笑)

西浦「(先生に)漫画じゃないですよって?絶対、漫画よりあかんわ!(笑)ご縁があったんですね。」

望月「運命を感じたというか。」

西浦「これもスゴイのが、望月さんが作るとオシャレなんですよね。書体もカッコいいし、イラストの雰囲気もいいし。目次1つとってもカッコいいんですよね。」

あるうら「色使いとかね。読みやすそうな仕上がりですよね」

西浦「ノウハウ本って読みやすくするデザインのルールはあるので、それはできるんですけど、且つオシャレってちょっとなくて。」

あるうら「ポルノ小説だとオシャレにしとかないとね。」

望月「堂々と読んでほしいなと思ってこういう感じにしたんですけど。」

西浦「望月さん、このノウハウでミリオン狙ってもいいと思いますけどね。会社の方針として確実に2000人に売っていこうというのがあるから難しいですけど。」

あっという間でした!次週、3冊目のご紹介をしていきます。

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