こんにちは!最近息子がバイバイを覚えて可愛すぎる、出版プロデューサー白木です。
この記事は、著者から「ずっと笑ってるラジオ」と称された(笑)本でベストセラーを目指す人のための番組『コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.46』の概要です。
出版プロデューサーの西浦とフリー作曲家のあるうらさんによるラジオ形式の番組ですので、移動中など気軽に聞いてみてください。
当サイトとfacebookページの双方で配信していきます。(内容は同じものです)
今回も雷鳥社の編集者&著者でいらっしゃいます、望月竜馬さんをゲストにお迎えしております!
ご視聴は ↓ からどうぞ!
目次
美容師に求められる資質
西浦「どーもー、ニオイのついた水が苦手です、出版プロデューサー西浦です。」
あるうら「どーもー、汁物が一番感動する、フリー作曲家のあるうら です。よろしくお願いします。」
望月「美容室では一言もしゃべらない、編集者の望月です。」
西浦「いいですね~よろしくお願いします。」
あるうら「お願いしまーす。」
西浦「あるうらさんと真逆ですね。あるうらさんは、どんだけしゃべれるかで美容院を・・」
あるうら「そうです。どんだけトークで楽しく帰れるかっていう。」
西浦「美容師のフリートーク力を見ているわけですよね。望月さんは一言もしゃべらず。」
望月「はい、でも上京してからは自分で切ってるんですけど。」
西浦「自分で切ってるんですか!?」
あるうら「かなり望月さんのキャラクターが改変されて、変態っぷりがかなり露わになってきていますけれども。プロトタイプとしては少ないほうの。」
西浦「なかなか量産化しづらい方のプロトタイプやな(笑)」
あるうらさんが、汁物の何に感動するのか?気になる方はぜひラジオでお楽しみください。今週もスタートです!
「I Love You」訳してる場合じゃなかったあの頃
西浦「今週も雷鳥社の編集者望月さんに来ていただいています。24歳ということで、超若くないですか。僕の11歳下かな。新卒で雷鳥社に入ったわけでもないので、生まれてから今日までのざっくりとした流れをお聞きしたいと思います。高校卒業までは大分にいらっしゃった?」
望月「いや、1回大分で就職して、4年くらい地元の企業で働いていました。4年目くらい。もともと『東京に行って、いっちょやりたいな』という感じはあったので。」
西浦「へー、『成りあがり』的な感じですか?」
望月「そうですね。文章書く仕事したくて。ただ、高校が工業高校の電子化で、コンピュータのプログラミングとかをやっているところなので、だいたい高卒で地元の工場とかに働きに行くんです。
でも『工場合わないな、やりたくないな』と思って。」
西浦「みんな本読んでねーなーみたいな?」
望月「はい。高校の頃、担任が私の文章書く力に目をつけてくれて、校内の広報誌とかを任せてくれて。」
西浦「いい先生ですね~。」
望月「見出して頂いて。就職する時に地元のJA(農協)が保険から農業までやってるので、ここなら工場じゃなくて何かしら文系っぽいことできるんじゃないかって希望にかけたんですが。全然違うところに配属されて、ガチの現場仕事をやっていました。」
西浦「例えば何をやってたんですか?お米とか?」
望月「いや、ガス屋さんです。プロパンガスの家庭のガスコンロを修理したりとか、外のガスボンベのところについている機械を交換したり。毎日軽トラ乗って山奥の家を回ってたんです。」
西浦「そんなキャリアのある編集者、なかなかいないですよ!」
望月「これ一生やったら後悔するなと思って上京して、最初は寮付きの横浜の会社に入りました。
お酒の配達の仕事で、めちゃくちゃ重労働だったんですけど。朝5時くらい、まだ月が出ているうちに家を出て、休憩なしで配達して、帰るのも8時~9時なんで帰りもまた月が出ているっていう。」
西浦「I Love You 訳している場合じゃないですね(笑)」
望月「じゃないですね。体ボロボロになって、月を見ても何も思わない(笑)」
あるうら「月=仕事(笑)」
望月「これも上京の足掛かりとしてやった仕事だったので、一回辞めてニートになったんですよ。寮住まいだったので家も失ったのですが、そんなすぐノコノコと実家にも帰れないじゃないですか。」
西浦「すぐっていうと、上京して1年くらいですか?」
望月「いや、1ヵ月半くらいですね(笑)彼女が東京で1Kの寮(アパート)に住んでいたのでそこに転がり込みました。」
あるうら「作家っぽいですね(笑)」
西浦「ヒモっぽいですね(笑)」
雷鳥社に合格したきっかけは自作の写真集
望月「本当に肩身の狭い思いをしながら、日々ハローワークに通って。構成の仕事とか、ネットの文章を書く仕事を探したんだけど受からなくて。やっぱり学歴がないので。
貯金があと1ヵ月で尽きる!って時にたまたま今の会社の募集を見つけて。応募45人くらいで採用1人だったんですけど、これは無理だなと思いました。
でも、たまたま写真集を作っていたのをアピールになるかなと思って持っていったんです。見せながらプレゼンしたら、2次面接通過して、そのまま次も受かって、今に至ります。」
あるうら「バイトをされていたという話でしたが、雷鳥社さんには正社員として入ったということですか?」
望月「いや、バイトの面接でした。」
あるうら「バイトの面接で45人?(笑)」
望月「でも、結局社長が迷って3人採ったんですよ。」
西浦「編集補助でしたっけ?」
望月「編集補助と営業と雑用です。『I Love Youの訳し方』を出した時はバイトとしての企画で。」
西浦「当時の望月竜馬は著者であり、編集者であり、ライターであり、バイトであると(笑)面白いな!
ちなみに僕の大好きなカレー沢薫先生は、OL兼漫画家兼エッセイストだったんだけど、晴れて無職になって、″サクセス沢無職先生″とか言われてました(笑)」
あるうら「写真集を作ってたのは、もともと出版に興味があって糧になるから作ってたんですか?」
望月「完全に趣味で、友達と撮ったやつを1冊作りました。」
西浦「旅行とか行った写真を500円で作ってくれるサービスとか?」
望月「5000円くらいで、A4の上製本を友達と飲みながら見るために作って。」
西浦「5000円でできるんですね。それをやってきた人と、やってない人なら・・・」
あるうら「とりあえず、それはできる子なんだってなりますよね。」
西浦「完成度は置いておいて、自分たちでそういうものを作ったっていうのは、違う。小説も「書こうとした人」と「書いた人」は違うと思うし、「書いた人」と「書き終わった人」はまた違うと思うんです。
やっぱり僕は、書き終わった人はすごいと思ってて。書き始めて途中で終わる人はたくさんいるけど。」
望月「確かに、書き始めるのは楽しいんですよね。」
西浦「そうそう、オチまでつけるとか、ストーリーに『完』ってつけるのってけっこうパワーがいる!」
あるうら「ちゃんと出版されるかもわからんのにね。」
西浦「望月さんには、そういう力があったんでしょうね。良くないですか?昨今さ、20代の若い人が、やれ『パワーがない』とか、やれ『悟り世代だ』とか言われがちですから」
あるうら「悟り世代って古くないですか?」
望月「むしろ、ゆとり世代です。悟りのほうがカッコいいですよね。」
あるうら「ゆとりは嫌やなと思うな。ゆとり世代って言われるのに対して抗いたい気持ちはあるんですか?」
望月「特に関係ないでしょ。自分を見ろって感じです。」
西浦「あるうらさんは、ゆとり?」
あるうら「入りかけですね。高校の時くらいにゆとりが始まって、土日の隔週授業がなくなって、そしたら平日の授業が一コマ増えたんですよ。」
西浦「プラスマイナスゼロやんけ!むしろプラスか(笑)
僕もね「悟り、ゆとり」で切るのは面白くないと思っていて。インターンの子をはじめ、僕は20代の人と接することが多いんだけど、優秀な人は優秀なんですよ。全然関係ないと。
でも、望月さんみたいに現場たたき上げみたいな人は最近いないから、ワクワクしますよね。」
来週もまた現場たたき上げの望月さんのお話しをお送りいたします!
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