おいしそうなものを見たとき、最初に考えるのは、
「おいしそう、でも、食べたら太りそう」
ということです。
焼き肉も、お寿司も、ケーキも大好きですが、常にセーブしてしまいます。
そして常日頃、かなりセーブしているにも関わらず、思うように体重が減らないのが現実です。
同じような状況に悩んでいるかたにとって、興味深い内容が収められているのが、本書「血流がすべて整う食べ方」です。
本書の内容を実践することで、もしかしたら、現状を変えていくことが出来るかもしれません。
目次
どんな本なのか
本書は、漢方薬剤師および不妊カウンセラーとして活躍している、堀江昭佳氏によるものです。
「予約の取れない薬剤師」と呼ばれる著者が、「血流がすべて整う食べ方」について丁寧に解説してくれます。
著者は、この「血流がすべて整う食べ方」をすることにより、
- 体重を減少させる
- 胃腸の調子を整える
などの効果がある、としています。
思うようにダイエットが成功しないかたや、便秘に苦しんでいるかたにとって、参考になる内容となっています。
おそろしい痰湿体質
本書では、血流の源である胃腸が汚れると、万病が引き起こされる、としています。
水や食べ物を消化吸収し、人間の体を支えているのは根にあたる胃腸です。
胃腸に汚れがたまっている状態の「痰質体質」は、いってみれば根腐れを起こしているようなものです。(43ページ 第一章 血流が整えば、心も体もうまくいく より引用)
痰湿体質とは、食べ物のかすなどが、胃腸にたまってしまう体質のことです。
この体質になってしまうと、痩せにくく、ダイエットをしているにも関わらず、「水を飲んでも太る」と感じるような状態になってしまいます。
さらに、
- 口臭
- 体臭
- ニキビ
- 肌荒れ
などにも影響を及ぼすようです。
それでは、「痰湿体質」は改善できるのでしょうか。
胃腸を掃除する「一週間夕食断食」
胃腸にたまってしまった食べ物のかすを取り除く方法として、著者は、「一週間夕食断食」を推奨しています。
胃腸を綺麗にすることで、「痰湿体質」を改善することができるようです。
そこで、この「一週間夕食断食」の方法を紹介します。
基本的には「一週間、夕御飯を食べない」というだけです。
胃腸の掃除をするのに適した夜を空腹にするために、一週間、夕食だけを抜きます。
ただし、この「一週間夕食断食」には、順調に進めるためのポイントが2つあるため、そのポイントを引用します。
1つめは、お昼御飯を食べる時間についてです。
夕食断食のためには、就寝予定時間の八時間前からは食べない。
これが重要です。
これ以降は間食を含め、カロリーのあるもの、固形物は食べないようにしましょう。(72ページ 第二章 胃腸を掃除して血流を整える「一週間夕食断食」より引用)
そして2つめは、飲み物についてです。
昼食のあともお茶や水などは飲んでもかまいません。
また、慣れないうちは夕食の代わりに酵素ジュースや固形物のないスープなら飲んでもよいでしょう。
ただ、慣れてきてより効果を求めるのであれば、一週間夕食断食中は、カロリーのあるもの、コーヒー、アルコールなどを避けましょう。(72ページ 第二章 胃腸を掃除して血流を整える「一週間夕食断食」より引用)
いかがでしょうか。
女性の場合は、生理のあとに行うと一番効果が出やすいとのことです。
この「一週間夕食断食」は、特に煩雑な手順もないため、気軽に始めることができそうです。
ただし、普段、夕食の量が多すぎる場合は、急に食事を抜くと体調を崩してしまうこともあるようです。
その場合は、まず、夕食の量を減らすことから始めてみましょう。
おいしく食べるということ
一般的に、ダイエットや便秘の改善に関連した本や記事には、「やるべきこと」が大量に記載されています。
項目が多岐に渡っているため、「これを全部やるのか」と考えると、うんざりしてしまうものです。
しかし本書の内容は非常にシンプルです。
胃腸の掃除をして、血流を整える、ということに重点が置かれています。
「一週間夕食断食」のあとに書かれているのは、おいしくて体にいい食事を楽しむ、ということ。
その中に紹介されている、血流を整え汚染を防ぐ食材も、
- 七味唐辛子
- 玄米
- 海藻類
など、手軽に手に入るものばかりです。
これなら誰でも気軽に試すことができるため、非常に実践的です。
終わりに
「もう水を飲んでも太る気がする」
食事量を控えて運動をする、という生活をしていてダイエットに息詰まると、そう感じることがあります。
水どころか空気を吸うだけでも太るのではないかとすら思うほどです。
しかし「血流がすべて整う食べ方」を参考に、一週間夕食断食をしてみたら、変化があるかもしれません。
痩せるだけでなく、胃腸を綺麗にして血流を整え、健康を手に入れることができたら最高ですね。
(文:朔)