
人間が必要とする睡眠時間は、個人差がありますが平均7~9時間だとされています。
ところが、多忙の余り睡眠時間を削ってしまう人は少なくありません。
仕事に重点を置きがちな日本人は、特に睡眠時間が短く、睡眠不足だと感じている人が多いようです。
本来ならば、業務を改善するなどして十分な睡眠時間を確保したいところですが、それもまた難しいもの。
そんなときは、眠りの質を改善してみるのも良いかもしれません。
今回は、そんな「睡眠時間」や「睡眠の質」「眠り方」について書かれている、「スタンフォード式 最高の睡眠」をご紹介します。
睡眠研究の世界的権威による本書では、眠りに関する様々な情報が収められています。
睡眠について深く知ることで最高の睡眠をマスターし、これまで以上のパフォーマンスを目指してみてはいかがでしょうか。
目次
どんな本なのか
「世界最高の睡眠研究機関」と呼ばれるスタンフォード大学睡眠研究所。
本書は、そのスタンフォード大学睡眠研究所でトップを務めている睡眠研究の世界的権威、西野清治氏による、「最高の睡眠」についての本です。
日常生活でも実践・活用できそうな、「究極の疲労回復や、最強の覚醒を目指す超一流の眠り方」について書かれています。
昼間眠い、早起きするのがつらいという人には特におすすめしたい本となっています。
好きなだけ寝ていた学生時代との違いに悩む新社会人にも、きっと良い参考となるに違いありません。
それだけでなく、スポーツや仕事などで、マネジメントに携わる人にも適していると思われます。
翌日のパフォーマンスを最大にする、黄金の90分
本書では、眠りに入ってから最初の90分を「黄金の90分」として非常に重要視しています。
眠りに付いた直後に訪れるのはノンレム睡眠であり、
「最初の90分のノンレム睡眠は、睡眠全体のなかでもっとも深い眠り」なのだそうです。
そして、この最初の90分の質を高めることで、すっきりした朝を迎えて昼間の眠気も抑えられる、としています。
また、眠りに入ってから最初の90分をしっかり眠ることにより、
- 成長ホルモンをしっかり分泌する
- 脳のコンディションを整える
ことが出来るとしています。
一般的に、私たちは、家事や仕事で睡眠時間を削る場合に、眠る時間を後ろへずらそうとします。
眠い目をこすりながら働き、明け方にようやく眠る、という経験を持つ人は多いはずです。
しかし、そんな時は、翌日に強い眠気を感じてしまい、仕事の効率が下ってしまうことも少なくありません。
この「スタンフォード式最高の睡眠」では、眠気があるなら「まず寝てしまう」ことを推奨しています。
それにより、眠りの質を高め、翌日のパフォーマンスを最大にすることが出来るのだそうです。
仕事などで睡眠時間を削ることが多いなら、本書を読んだ上で「まず寝る」という方法を試してみてはいかがでしょうか。
最高の睡眠方法
本書の3章では、『体温と脳が「最高の睡眠」を生む』として、
- 睡眠クオリティを上げる3つの「体温スイッチ」
- 入眠をパターン化する「脳のスイッチ」
について丁寧に解説しています。
たとえば、「最高の睡眠」を生む「体温スイッチ」としては、
- 就寝の90分前に入浴する
- 時間がないときは入浴ではなく、シャワーまたは足湯をする
- 室温のコンディションを整える
ということが紹介されています。
せっかく眠るなら、しっかり疲れを取り、翌日に備えたいものですよね。
入浴やシャワー、室温など、ちょっとした配慮で睡眠の質を変えられるとしたら、実に簡単ですし、試してみる価値がありそうです。
スタンフォード式の覚醒戦略
朝が弱い、昼間眠い、という人は、ぜひ本書の5章を読んでみてください。
5章では、『超究極!熟眠をもたらすスタンフォード覚醒戦略』として、11の「スタンフォード式の覚醒戦略」が紹介されています。
戦略と聞くと実行が困難なようにも思えますが、たとえばその中の1つは、
- ハンドウォッシュ(脳を目覚めさせるために、手を冷たい水で洗う)
というものです。
「手を洗う場所がない」という環境下で働く人もいるかもしれませんが、冷たい水で手を洗うだけなら、比較的簡単に実行できると思いませんか?
これ以外に紹介されている戦略についても、実践しやすいものばかりとなっています。
眠気によるタイムロスをなくせば、日中のパフォーマンスを最大に出来る可能性があります。
そのために、ぜひ「スタンフォード式の覚醒戦略」、取り入れてみたいものです。
終わりに
私たちにとって「睡眠」は毎日必要で、とても重要なものです。
しかし、多忙になったりすると、つい、その重要性を無視しがちになってしまいます。
そんな「睡眠」について「スタンフォード式 最高の睡眠」で改めて学び、毎日の生活に活かしてみてはいかがでしょうか。
適切な睡眠時間を取り、眠りの質を高めることによって、今まで以上に充実した生活を送れるかもしれません。
(文:朔)
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