こんにちは!みかんって美味しくてもまずくても栄養価は一緒なのか?と最近疑問な出版プロデューサーの白木です。
この記事は、著者から「ずっと笑ってるラジオ」と称された(笑)本でベストセラーを目指す人のための番組『コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.28』の概要です。
出版プロデューサーの西浦とフリー作曲家のあるうらさんによるラジオ形式の番組ですので、移動中など気軽に聞いてみてください。
当サイトとfacebookページの双方で配信していきます。(内容は同じものです)
ご視聴は ↓ からどうぞ!
目次
カレー沢先生ファンと人見知りによるオープニング
西浦「どーもー、カレー沢薫先生のファンです、出版プロデューサー西浦です。」
あるうら「どーもー、かなり人見知りが激しくなってきたと最近思っている、フリー作曲家のあるうらです。」
西浦「よろしくお願いしまーす。」
あるうら「よろしくお願いします。…どっちから?」
西浦「そっちからこいやー(笑)」
あるうら「ゼミに通って3回目なんですが、もともと行く理由が人からヒントを得たい、刺激を受けたいと思っていたのに、誰ともしゃべらず3回目を迎えたと…。」
西浦「はははは(笑)」
あるうら「3回目にして合同飲み会みたいなのがあって、ようやくしゃべれたんですよ。」
西浦「良かったですね。飲み会ないの?って聞こうかと思いましたもん。」
あるうら「みんな、1回目~2回目終わった時、そわそわしてるんですよ~。僕も隣の人としゃべれば良かったんですけど、マスクしてるし。」
(中略)
西浦「カレー沢薫先生はエッセイストさんですね。漫画家かな正しくは。彼女は去年くらいからメジャーになってきて。何がすごいって読んだあとに何にも残らないんですよ。本人も言ってるんですけど、何も感動とかないんですよ。」
あるうら「ほー。」
西浦「得るものないんですけど、ただ爆笑するんですよ。」
あるうら「面白いんですね!」
西浦「副鼻腔炎で頭痛くてなんもできない時に、カレー沢先生の本だけ読んで爆笑してて(笑)」
あるうら「カレー沢先生ってブログ書いてますか?」
西浦「いっぱい書いてますよ。ブス図鑑っていう連載が有名かな?『ブスの本懐』っていう本になりました。」
あるうら「へー。」
西浦「ブスの本懐は、1冊まるまるブスについて考察した本なんですよ。」
あるうら「いいですね~。」
西浦「ワーキングブスとか、ビジネスブスとか。読んでも何も役にたたないんですけど、深いな~って感じで。カレー沢先生を布教していきたいなと思っています。」
あるうら「いいですね。」
西浦「よかったらブスの本懐から買ってください。」
誰でもスタートできる!『ブスの本懐』をチェック!
自分が好きな本とプロデュースする本は全く別
あるうら「先ほどカレー沢薫先生が好きっていってましたが、出版プロデューサーとして世に送り出している本は、(ブスの本懐のように)ブスの考察の本とかが多かったりするんですか?(笑)」
西浦「全くないですね(笑)」
あるうら「ブスは言い過ぎでも、エッセイ物が多いとか?」
西浦「そういわれてみると、自分が好きな本とプロデュースしている本は関係性がないですね。」
あるうら「ないんですね。」
西浦「ないですね。プロデューサーとして本を見ている時と、さっきのカレー沢先生の本を読んでる僕は別人に近いかな~。自分が好きな物と、世の中にプロデュースして仕掛けたいものは別ですね。今はっきり思いましたね。(ブスの本は)僕はやらないですね。」
あるうら「これはやらないと。」
西浦「勇気が出ないですね~ブスの本なんて。」
あるうら「ブスの本は、爆発的に売れてるわけじゃないんですか?」
西浦「わからない。部数調べてない、ブスだけにね。さぶっ!」
あるうら「あー部数とブスね。いい感じにオヤジになってますね(笑)」
西浦「第二弾も出ているし、売れてはいると思いますけどね。面白くて読んでるだけなんです。プロデュースする本は、役に立つ・新しいがキーワードな気がする。」
あるうら「マーケティング的に売れそうな本をプロデュースするってことですよね。」
西浦「そうですね~“やべー超ウケる!やろうぜ!”とはならないですね。それでコけた時に『ゴメン』では済まないな~というのがあって。」
あるうら「どう責任持つねん!って感じですもんね。」
西浦「前回も言いましたが、僕はけっこうディフェンシブなので、企画考える時もディフェンシブに考えるんですよ。絶対はずさないように組み上げていって、最後攻めの時に編集者に渡すって感じなんですよ。」
あるうら「あとは、よろしく!と。」
西浦「これだけディフェンス固めてあるから、あとはもう攻めてくれみたいな。しっかり組み上げてるから、攻めた時にぶれない物になってるし、見せ方とか外側をどうくるむか。サンドイッチでいうと、どういうパンで挟むかによって、サンドイッチになるかハンバーガーになるか、ホットドッグになるか変わってくるけど、中身の肉はしっかりしてるよ!っていう自信があるんですよ。」
あるうら「それは、本作りだけなのか、それとも告知も含めて肉は作ってるんですか?」
西浦「告知とか含めてですね。プロデュース始まった時から、これ何万部売りましょうかという相談から始まるので。」
年間何人くらいの著者と仕事をしているのか?
あるうら「ちなみに、年間何人くらいの著者さんと仕事をされているんですか?」
西浦「継続して付き合うことも多いので、具体的な数はいえないですが、少ないと5人、多いと8人くらい。企画を作ってる段階で、どんなコンセプトにしましょうかねって人もいるし、もう本出てますって人もいるからみんなステージは違うんですけどね。」
あるうら「一貫して全員ディフェンシブに企画を立ててという感じなんですね。」
西浦「ディフェンシブというよりは、外さないようにって感じですね。打率を上げたいんですよ。最低ヒットすれば著者も次があるので。もちろん一発目でホームラン打ちたいですけどね。」
著者は印税以外からどうお金が入るのか?
あるうら「外さないとしても、本以外からもお金がほしいってなると思うんですよ。」
西浦「ビジネスとして考えた時にね。」
あるうら「自分が著者になったら、売れればいいんだけど、売れなかったらどうリスクヘッジ、お金どう回収するの?ってなると思うので、書籍化したら他にどういうお金儲け(マネタイズ)ができるんですか?」
西浦「いやらしいな~(笑)」
あるうら「知らないからこそ、ズケズケ聞けるという(笑)」
西浦「正直、マネタイズというよりは読者の方をどう助けていくのかは大事です。『本を読みました、面白いな』と思ってそこで終わるのか、セミナーやってるから参加しようとかグループに入りたいとか。例えば、ダイエットならグループに入って質問したりみんなで応援しあったりできるとか。そういう物がある方が嬉しいじゃないですか。そういった受け皿を用意する導線は作るんですよ。サイトを作ったり、トータルで今プロデュースしているので。でも結局、本が売れなかったら全部回らないですよ。」
あるうら「作っても意味がないことはないけどってことですね。」
西浦「本が売れないのにお金になることはあんまりなくて。すごく変わったタイトルでひっぱれると講演会とかテレビに呼んでもらえる場合はあります。2~3万部でも講演家として食っていけている人もいるし。」
あるうら「すごいですね。」
西浦「キャッチーなタイトルとかオリジナル感があれば。」
あるうら「売れるのがもちろんですが、そういう生き方もあるっていうのは著者さんにはわかった上でタイトルとか作ろうねって感じなんですね。」
西浦「今の話けっこう大事なんですけど、お金を得るために本という武器を使うっていう考え方が、僕は好きではないのでやめてほしい。だけど覚悟の問題として、本を出すことは一事業を立ち上げることだと考えたほうがいいと思っています。」
西浦「本を売るためには自分の本をみんなに告知する必要がありますよね。初速勝負のことも言ったけれども、固定的なコアなファン以外に自分の知人に広めていこうという場合、ブログの読者とかツイッターを読んでくれている人とか、そういう人をいかに増やすかがとても大事になってくるので、そこから始まるんですよね。最悪本は売れなくても、フォロワーとかメディアのユーザーは残るので、ここで利益を出す。」
あるうら「西浦さんが関わってる著者さんにも(メディアを)作ってもらってるということなんですか?」
西浦「そうですね、作ってもらってます。それぞれの個性に合う形で。」
あるうら「そういうのは、誘導してくれる人がいると作ってる側としてはすごい楽ですね。」
西浦「自分の作ってきたものでテストケースがあるから、こうやったらいいよと。アドバイス通りやってもらうとめっちゃ伸びる人もいるので。」
あるうら「プロデューサーですね。」
西浦「著者がいかに世の中に広がっていくかのためには何やってもいいかな~と思っていて。」
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