こんにちは!猿田彦珈琲っていつからあんなにメジャーになったんでしたっけ!?出版プロデューサー白木です。
この記事は、著者から「ずっと笑ってるラジオ」と称された、本でベストセラーを目指す人のための番組『コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.56』の概要です。
出版プロデューサーの西浦とフリー作曲家のあるうらさんによるラジオ形式の番組ですので、移動中など気軽に聞いてみてください。
当サイトとfacebookページの双方で配信していきます。(内容は同じものです。)
ご視聴は ↓ からどうぞ!
西浦「どーもー、イヤホンの買い替え時に悩む、出版プロデューサー西浦です。」
あるうら「どーもー、この前、初めて競馬をやりました。フリー作曲家のあるうら です。」
西浦「よろしくお願いします。」
あるうら「よろしくお願いします。」
西浦「あるうらさん、競馬で飯代を稼ごうというのは、やめとけとしか言いようがないです(笑)」
あるうら「私の会社の同期が会社で飯を食っている時に競馬を見ていて、土日競馬場に行って大声で叫ぶっていうことをしてまして。東京の競馬場行くと、お金がなくなるから、今は地方競馬をやっています。」
西浦「何か違うんですか?安いとか?」
あるうら「馬の種類が違って、東京で勝てなかった馬が、二軍みたいな感じに地方で走ってるんですよ。そこでは勝てるんです。勝てるやつが一強みたいになってて。」
西浦「読みやすいってことか。」
あるうら「でも、みんなが同じ馬に賭けるから配当は少なくて。たまに大外れはあるけど。俺もやりたいなっていって、同じ馬に5000円かけたら、1.2倍になって!おもろかった。」
西浦「俺は絶対やめとけって思います。僕は博打打たないので…。」
あるうらさん、ハマりすぎないでくださいね~!
かれこれ2ヵ月も不調のイヤホンを使い続けている西浦さんのストーリーはぜひ本編で!
目次
悩み直結型の本は多くの人の人生を少しだけ変えられる
あるうら「西浦さんが作っている本の傾向として、悩みとそれに対する答えが直結する本を作ることが多いとおっしゃっていましたが、理由があればお聞きしたいです。」
西浦「そこは、こだわりというのかな。
本を買う時って、みんな色んな理由があると思うんですよ。人に薦められたから読むとか、本屋さんをぶらっとしていて気になってジャケ買いとか。
でも、多くの人は、悩みがあって本屋に行くことが多いなと思って。
例えば、転職したいなと思ってキャリアの本を買いに行ったり、僕みたいに胃腸の調子が悪いから健康書で”腸活”の本を買うとか。
明確な悩みがある人に対して僕自身、『本で解決したい』というか、『解決のきっかけ』を与えたいんです。
本を読んで転職できたり、健康になったりするわけじゃないけど、自分が転職や健康維持するための指針になるじゃないですか。」
あるうら「うん、そうですね。」
西浦「今の時代、僕みたいに30代ならこういう転職したほうがいいんだなとか。
行動を変えるものであってほしいと思っていて。
課題を解決するのは本人だけど、本はきっかけになれると思っているから。読者もそういう人って多いんじゃないかなって。
知的好奇心で買う人や売れているから買うっていう人は減ってきている。話題になったから読むっていうのはある種、教養というか。」
あるうら「そうですね~。」
西浦「映画も”こんな素敵な映画を映画館で観なくて損したな”っていう人は少なくなってきてて、″全然DVDでいい、金曜ロードショー待つわ!”って人いますよね。」
あるうら「1人だけいますわ。友達で映画を仕事にしたくて、教養として毎日映画を観ていて、DVDも観ている。
当時観に行かなかったものが、いい映画であればあるほど”なぜ映画館で観なかったのか”と思う。
情報量が全然違うから、こちらの受け取り方が全然違うらしいです。」
西浦「画面のサイズとか、音の質も全然違うからね。
そういう人は減ってきているから、悩み直結の方が良いかなと。多くの人の人生を少しだけ変えることを僕はしたいんです。」
あるうら「多くを少し?」
西浦「うん。なぜかというと、前回ゲストの天野さんの本は”世の中への問題提起の本”が多い。
それはすごく意義があって、カッコいいし、憧れもある。
それで世の中が変わるきっかけになるかもしれない、読んだ誰かが世の中を変えてくれる感じ。
でも、”俺、お金ないわー!”って思った人が、貧困問題の本を読んでお金が増えるかというと増えない。
だから、一人ひとりの顔がちょっと変わるほうが、僕は好き。悪く言えば、”大衆受けする”方が嬉しい。
みんなの”普通”をちょっとずつ変えるのが嬉しくて。
大きく変えるには、そりゃもうやることいっぱいあるでしょうし。1人1人に深くささる必要があるから、それは本じゃなくて、コンサル受けるとかしたほうがいい。」
あるうら「なるほど~。」
西浦「本の役割に特化して考えた時に、バイブルとして残すか、きっかけにするかだと思う。
バイブルはバイブルとして大事なんですけど。」
あるうら「どの本に対しても、そういう意識を持ってらっしゃるんですか?」
西浦「はい。僕はそうです。なのでいつも『とはいえ、できないでしょ?』という視点で企画書をいつも作ります。
例えば、朝起きれない人に、『朝起きましょう!』って言ってもできないでしょ。
『いかに朝起きるのが素晴らしいか』を語られても起きれないから、『朝起きるために何をすべきか』、『なぜ起きれないのか』の分析をしてほしい。
出てきた案が『これならチャレンジできそう!今までのはできなかったけど、これならできるね!』というのを僕は、求めています。」
著者の強みを引き出す設計図作り
あるうら「1冊の本を作るのにあたって、手間や時間をかけるポイントは?
企画の段階や、本のデザインとか、インタビューならその仕方とか、色々な要素がからんでいると思いますが、西浦さんはどういうところに力を入れてますか?」
西浦「その本の良さというか、今までの本との違いを一言で明確に『ずばーん!』と言える本にしたいなと思っているから、コンセプトから見出しの1個1個まで、その本の強みを言えるように作ってます。
だからプランニングとしてものすごく細かいです。」
あるうら「自分で作れるんですか?西浦さんが内容は作らないじゃないですか。そういうふうにコントロールは可能なんですか?」
西浦「設計図ですね。僕が作るのは企画書だから。」
あるうら「それは色んな設計図を見てきたからできるんですか?
作曲だと、乃木坂さんとかアイドルに向けて、80年代のディスコの曲調を今風にするって考えながら作ったりします。
テーマ性を、いかにこの曲を通して聴き手にわからせるかって企画するんです。
でも、僕は当時のディスコ行ったことがないから、何回も聴いて、ディスコの要素はこうかな?って考えて曲を作ります。
そういうところで、デザインをどうやって聴き手に聴かせるかっていうヒントがあればお聴きしたいなと。」
西浦「ミュージシャンが著者で、作曲が企画の内容ですよね。
ミュージシャンのいいところ、仮に乃木坂さんとかアイドルなら、色んなアイドルがいる中で、このグループの一番の武器はここで、ファンもこういうのを待っているというところから組み上げて、それが一番発揮される曲作りをする。
あんまりディスコとか形を求めなくて、乃木坂用ディスコにして、乃木坂の比重が大きい感じかな。」
新規性を引き出す2つのアプローチ
あるうら「ジャンルが一緒だと、新しい部分を出さないと売れないじゃないですか。新しい部分はどう練りだしているんですか?」
西浦「それは、2つ必要なアプローチがあって、1つは本人の実績ベース。
そのジャンルで売れている、成果を出しているから、仕事のやり方が既に新しかったり、今までと違うわけです。
もうそこは、(著者が)持っているんですよ。
今までのアイドルと違うから、AKBが出てきた時も”会いに行けるアイドル”ってコンセプトだから売れて、違いを本人たちが出している。
それは僕らがやるところじゃない。
もう1つは、アイドルソングを分析し、彼女たちがやってきたことと今までのアイドルとの違いを分析する。
聞いたことある要素が出てきたら、”もう少し変えられますか?”って聴きます。
もし、歌い方や踊り方を変えられなければ、カット。1個1個聴いていきます。
”ここはどうですか?”って1小節ずつ訊いていく感じです。本で言うと1章ごと、1見出しごとに訊いていきます。」
あるうら「そうなんですね。」
西浦「見出しは僕が作れても中身は書けないので、1つずつ聴きます。
例えば、”朝5時に起きよう”という見出しなら面白くないので、”なぜ5時なんですか?よくありますよね?”って聴くんです。
今までと違う朝5時の理由があったら、OK。朝5時の理由を前に出した方が面白い。
5時に理由はないけど、5時に起きれるすごくいい技があるんです!って言われたらそれもOK。」
あるうら「はいはい。」
西浦「理由もやり方も、どっちにも新しさがなければここはカットしましょうってなるし、この本書けないじゃん!ってなります。」
あるうら「坂本竜馬の名言があるのですが、『一つの概念をしゃべるとき、 その内容か表現に独創性がなければ、男子は沈黙しているべきだ。』っていうようなものがあって。
いやいや無理無理、そんなんずっと黙ってるがな~って(笑)」
(司馬遼太郎『龍馬がゆく』より)
西浦「『詩とは思想である』って言葉もありましたね。たしか『世に棲む日日』だったと思います。思想のない人間に詩は歌えないって。」
あるうら「なるほど、お互い響いてるポイントがあるわけですね(笑)」
西浦「まさに読者も色んなタイプの人がいるから、全部のページに響くのは無理なので、作る時に見出しのレベルで10個名言入れてくれって言ったりするんです。
作詞でも、これはカッコいい、これはライブでみんな腕突き上げるなってポイントを10か所作っておいたら、どれかハマるだろうって。」
あるうら「それをアイディアって僕らはいいますね。終わり方アイディアないですか?って言われるけど、”簡単に言うなよ!”って(笑)」
ご視聴ありがとうございました!
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