「自分に必要なことだけ」をしてると、読者を惹きつける力が伸びない

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最近、マンガ『蒼天航路』ファン10名のLINEグループを作った出版プロデューサー西浦です。ファンイベントで顔見知りになった人たちに声をかけて作ったのですが、それから12日間連続で情報のやりとりが続いて驚きの盛り上がりです。全員濃い~ファンなのでそれぞれ持ってる情報がレアだし、どこからか貴重な画像を見つけてきて皆にシェアしてくれたり「オンラインサロンってこういう感じなのかなぁ」となんとなく思いました。

 

さて、今日は著者はもちろんですが、すべての人に読んで欲しい「( ゚д゚)ハッ!」とさせられたツイートのご紹介をします。


目次

自分に必要なことだけをしてきた人って、人を惹きつける力が強くない

『しいたけ占い』が大人気のしいたけさんのツイートです。


このツイートを見て、今朝「( ゚д゚)ハッ!」とさせられました。

たぶん本当にこういう顔 ↑ をしていた気がします(笑)

 

糸井重里さんの

「集中力」が大事だという説になにか根拠があるのでしょうかね。ぼくは「分散力(気を散らす力)」こそが、アイディアの源泉であると思うのです。

というツイートへのリツイートでした。

糸井さんはこの「分散力」を集中力の比較として扱っていて、頭の中の話、発想の力として書かれています。

それに対してしいたけさんは「分散力」を人生の寄り道、生き方の力として扱われています。

とはいえ別の話というより、同じことを違う場面で応用しているという印象ですね。

「分散力」という発想を生き方にも応用したら、人生の寄り道ができて、人を惹きつける力が強くなる…とすれば一つに繋がりますから。

 

「自分に必要なことだけしてきたわけじゃない」と簡単に言い切っていいの?

僕自身これにはすごく納得がいくし、「自分に必要なことだけをしてきた人」という言葉がすごく強烈でした。

自分は「自分に必要なことだけしてきた人」なんでしょうか、それとも「自分に必要なこと以外にもしてきた人」なんでしょうか。

どっちだと思いますか?

 

例えば仕事や試験などのために全力を尽くすのはきっと「自分に必要なこと」でしょう。

そのための努力や勉強もそうですね。

そういったこととは違う、例えば趣味はどうでしょうか?

これも自分が好きでやってるのだから、自分に必要なことだと思います。自分の人生を充実させるのに必要なこと。

 

では「自分に必要なこと」以外のことと言うのは「誰かのためにしたこと」でしょうか。

ボランティアとか?朝の3時まで友人の悩みを聴いたこととか?

でもそれも「誰かのためにしたこと」であると同時にやっぱり「自分に必要なこと」だった気もします。

別に「情けは人の為ならず」というほどの計算はなくても、ボランティアはやりたくてやってたわけだし、悩みも大事だと思う相手だったから、翌朝仕事で眠くても付き合ったのです。

 

つまり「誰かのためにしたこと」も自分のためにしていたり「自分に必要なこと」だったんじゃないかと思うわけです。

そうなると「自分に必要なことだけをしてきた人」じゃなくなるのって不可能というか、そんな人はいない気がしてきます。

言葉を自分のモノにするために咀嚼する

もちろん、しいたけさんがどういう意味で「自分に必要なことだけをしてきた人」という言葉を選んだのかは分かりません。

単純に「己の目的達成のためのことだけしてきた人」という意味で、「目的とは関係なさそうなことも興味湧いたらやってみるとか、失敗や遠回りの経験も人を惹きつける力になるよ。」という意味かもしれません。うん、そんな気がしてきた。

でもとても気になった言葉なので咀嚼して、自分のモノにしたいと思っていろいろ考えてみました。

こういう引っかかった言葉を、自分に都合のよい、安易な解釈で落ち着けるのを「もったいない」と思うタイプなので、感銘を受けた言葉こそ「本当にそうか?」と疑う癖があります。

 

このツイートを見て一番に思い出したは実はマンガ『蒼天航路』の曹操が文醜と対峙した時のセリフです。

曹操

「まるで袁紹と同じだな文醜 おまえという人間を武と智で割れば きれいに割り切れて残るものが無い」

「おまえたちには心の闇がない」

「心の闇がない者は圧倒的に強い しかし俺を破り俺のすべてを奪える人間とは 俺以上に心の闇を持ち俺を惹きつけてやまぬ人間だ」

心の闇のない人間は強いけど、負ける気はしないし、惹きつけられもしないと。

なんだか「自分の必要なことだけしてきた人」を真っ正面から否定する言葉で、小気味よいですね。

 

そしてこの「心の闇」や人としての「割り切れない部分」を捨てないで大事にすることが「自分の必要なことだけをする人間」に「ならない」方法なんじゃないかと思うのです。

ちなみに「心の闇」についてその後、許褚が曹操に「自分にも心の闇はあるか」と尋ねてこう答えます。

「許褚という男を力と忠と信で割って残るのは 可憐な鼻たれ姑娘だよ」

「心の闇」とは(許褚の場合は)自分の中にいる可憐な鼻たれ少女のようなものらしいです。

 

著者は、読者を惹きつける力を身につけるために。著者以外の方も、人を惹きつける力を磨くために。

「自分に必要なことだけ」してないか、深く問い直してみてください。心の中にいる鼻たれ少女や小僧さんを見つけるのが一番の近道かもしれません。

 

 

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