今朝、保育園の先生に「お父さんとお揃いだねー」と言われて「何が?」と思ったら父娘そろってスヌーピーのTシャツを着ていた、出版プロデューサーの西浦です。無意識のペアルック恥ずかしい。。。
毎日更新27日目。
昨日は、はじめましての著者さんと1時間の面談だったのですが、そこですごく驚かれたことがあります。
それは、西浦のプロデュースする著者はほぼ全員、本当に自分で本を書いているということでした。
目次
自分の中で十分に練られた言葉しか出てこない
「本を書きたい」とおっしゃる方のうち、かなりの割合で「本は取材されて、ライターさんに書いてもらうもの」だと思ってらっしゃる方がいます。
そういうケースもありますが、西浦のプロデュースではほとんどありません。ご自分で書いた方がオリジナリティがあり、読者に刺さる言葉にあふれた本になりやすいからです。
どんなに優れたライターさんにインタビューしてもらっても自分の中で整理されてないメカニズムや、磨かれていない言葉は出てきません。
いつも考えているし、表現しているから当意即妙、読者に刺さるベストな言葉が出てくるようになります。
仕事として10年以上やってるようなことでも「仕事としてできる」というのと「言葉で表現できる」というのとでは全然違います。
名選手が名コーチとなるわけではないのと同じです。
ではどうすればそんな磨かれた言葉が出るようになるのでしょうか?
捨てた言葉の数だけ、残った言葉が輝く
昔、とある編集長に「削った言葉の分だけ、残った言葉が光るんですよ」と言われたことがあります。
なるほどなぁと、思ったのを今でも覚えています。
結局は「たくさん書いて、推敲するしかないよ」ということです。
一つの物事について、何度も、いろんな状況で「話したり」「書いたり」をしているうちに、「こっちより、前の表現が自分も相手もしっくり来てる気がする」「あ、なんかこの表現すごくいいよこれ!」といった瞬間がやってきます。それを繰り返し使うことで磨いていくのです。
同じことを伝えたくても、相手が違えば言葉遣いは変わるし、状況が違えば伝え方が変わります。
だから、セミナーやコンサルで「相手が一番わかるように表現を毎回工夫する」ですとか、ご自分の著者メディアでいろんな角度、視点から書き続けるしかないのです。
書けるようになる唯一の道は書き続けることです。
書くために何度も取材してもらう
とは言え自分で書く、ということに抵抗感のある方もいるでしょう。
「忙しい、めんどうだ」という方と、文章力に自信のない方です。
まず前者は論外なので、本を書くのは辞めてもらいたいというのが本音です。その人は本を書きたいのではなく「本を出したい」だけでなのでしょうね。しかし読者の人生に関わる本を作るのに時間や手間を惜しむのは論外です。どれだけ忙しい方でも、読者と向き合うときというのは皆さん真摯にベストを尽くされています。
後者の方の場合、お気持ちはまだわかります。そもそも「苦手だ」という意識があったりするとなかなかトライするのは難しい。しかし上でも書いたように書かないと文章力は上がりません。
整理されてないメカニズム、磨かれてない言葉を取材されても凡庸な内容になってしまいます。
ではどうするのか?「自分で書けるようになるために、取材をしてもらう」のです。
仕事で、お弟子さんやパートナーがいて、その方にノウハウを伝える時にどうされていますか?
昔ながらの「背中で学べ」みたいなストロングスタイルの師匠もいるかもしれませんが、それでも質問に答えてあげたり、ちょっと気づいたことをアドバイスしてあげることはありますよね。
相手に伝えることで、伝え方はうまくなっていくのです。
だから、ご自身のノウハウを理解してくださっているお弟子さんやビジネスパートナーに1時間くらい質問してもらって、それに答える形で「整理」と「言葉磨き」をするのはアリです。
実はこれ、僕の場合はwebラジオの『おしゃべり出版ウラ表紙』でやってます。パーソナリティに話を聞いてもらうことで自分の中のノウハウを整理し言葉を磨くのです。
なんとなく、自分の中の畑を耕すようなイメージです。
他にも対談を企画し、取材してもらうというやり方も良いでしょう。
こちらは対談相手を毎回変えることで、毎回違う角度が生まれます。相手が「この表現良いですね!」と教えてくれるかもしれません。
対談や取材で、自分のメカニズムを整理し、言葉を磨く。
これを繰り返せばそのうち、自分でも書けるようになっていきます。
文章そのものは実はうまくなくてよいのです。どうせ編集者に修正されます(笑)
でも理論の明快さ、深さと、言葉の強さ、オリジナリティはあなたしか用意できません。
どんどん書いて理論と言葉を磨いていきましょう。