
どうも出版プロデューサーの西浦孝次です。
今回のテーマは
「フリーライターとして独立するのに必要なスキルトップ5」です!
僕は2020年から宣伝会議さんの「編集・ライター養成講座」で講師もさせてもらっています。
最近、凄く感じるのがwebライターやブックライターなど「ライター」が人気の職業になってきたということ。
たしかにフリーで自由に仕事できるし、自分の腕というか手に職って感じもある。
今の時代にあった仕事ですよね。
ただ正直、フリーランスなのでやっぱり大変な部分もあるわけです。
なので今回「ライターになるなら絶対あった方が良い!」というスキル・能力を5つにまとめてご紹介します。
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目次
5位:得意ジャンルと好きなジャンル
「ライターとしての」得意なジャンル・好きなジャンルが必要になります。
ただ、講座の生徒さんと話していて思うのが、みんな「自信」がない。
好きなジャンルはともかく
「『得意』と『武器』になるレベルのモノなんてないです・・・」って言うんですよね。
これはすごく分かります!
同じように編集・ライター養成講座に通っていた時代が自分もあったのですが——当時の僕にも武器なんてものはまったくなかったので、大丈夫です。
むしろ「今は」そんなものはなくていい。
本当の武器って他人から評価されてはじめて見えるものですから。
でも、ライターとして仕事をやっていくなら、依頼主や編集さんに選んでもらうためのフックが必要じゃないですか。
得意ジャンル:なし
では怖くて誰も発注できないですからね。
だから何かを書かないといけない。
なので基準として得意→就業経験がある。
そのジャンルの経験・現場を知っている。
というものを書きましょう。前職の分野ですね。
介護職だったら「医療健康」とか。
勤務経験は1年でもいいです。新入社員でも未経験の人より全然プロですから。
ただこれだけだとジャンル1個になるんで「好きなジャンル」も得意に入れてしまいましょう。
好き→固有名詞がポンポン出てくる「今取り上げるならこれ・この人」っていうアイデアを出せるレベルでOKです
取材したり、記事を書く時に「なんで今これを取り上げるのか」「今流行っているものはどれか」を理解していると文章の解像度が全然違うんですよ。
読み手に「こいつ本当は知らないんじゃ?」ってけっこうバレます。
だから固有名詞が出せるくらいに「好き」も「得意ジャンル」としてサイトに書いたり、口頭で伝えたりしましょう。
どんなジャンルの記事も書きます!っていうのが姿勢としては大事ですけどね。
4位:プロの文章力、取材力
文章力・取材力はあって当然なので、ここでは詳しく触れません。
ただ「プロの」という点だけ触れておくと、実際に文章を書いて依頼主にフィードバックしてもらった経験。
これによって身についた文章力・取材力だけが「プロの」文章力・取材力と言えます。
要は本を読んだり、文章力の講義を受けるだけではダメというわけです。
「依頼された原稿を書いて納品する」
「ダメ出しや評価を受ける」
これで初めてプロとして書いたことになるし、文章力が磨かれます。
ブログなどで毎日たくさん書いている人でも、いざ仕事として納品したら、ダメ出しの嵐で自信失って辞めてしまう―というケースもけっこう見てきたんですよ。
こういうのは赤入れとも呼ばれ、出版社だと毎日のように赤入れたり、赤入れられたりしているんですが、最近だとちゃんと赤入れてもらえないクライアントも多いと聞きます。
だから、できれば赤入れ・ダメ出しや評価は「プロの編集者」から受けて欲しいです。
個人のブログや一般企業のオウンドメディアと、出版社などのメディアではやっぱりフィードバックのレベルに差があるんです。
特に広告主がいたり、書籍や雑誌のような有償のメディアはクオリティチェックも厳しいです。
それ以外の企業や個人の仕事でも、もちろん質の高い、いい意味で赤入れの厳しい案件はあります。
でもやっぱり確率論の問題で、メディアの仕事経験アリのライターのほうが「文章力・取材力」ともに高い傾向にあるなって思うんですよ。
基礎体力が高いって感じです。
3位:リサーチ力
もうね凄い人は本当にすごい。
すごいライターと超すごいライターの違いって「リサーチ力」の差なんじゃないか?とすら思います。
逆に言うと、リサーチ力が差別化要因になってしまうくらい、 このスキルを持っている人が少ないです。
具体的には、
インタビューで取材対象が「話していないこと」
生原稿に「書かれていないこと」
これらを「でもあった方が良い情報だよね」って調べて追記してくれるスキルです。
例えば東京タワーのように「日本人なら説明不要」なものもありますが「行ったことのない人」にはイメージにくいものもたくさんありますよね。
これらを自分で調べて、駅からその建物までどういう道を歩くのかとか、冬は辺り一帯豪雪で閉ざされるが、毎日宿場町の若い衆が雪下ろしをする声が聴こえる活気のある町だとか
「原稿に色や匂い・音を出す」と言われるスキルですね。
あるいはインタビューの中で「バナナはダイエットに効果的」といったことが書かれていたら「バナナが脂肪燃焼に効果があるとする実験」を調べて「〇〇大の~年の研究があったので参考リストに入れておきます」といった情報の補強などのパターンもあります。
要は書かれていない・話されていないけれど「あった方が良いこと」を調べてくれるライターさんは、編集者から大人気ってことです。
2位:人脈構築力・コミュニケーション力
「どうすればライターの仕事をしていけますか?」
講座の生徒さんにこう聞かれた僕の返答は、「人脈と実績」なんですね。
完全に本音で。
だって文章力やリサーチ力のある人に仕事が勝手に集まる訳じゃなくて、やっぱり「人脈と実績」のある人に仕事が集まるんですよ。
だから文章力・リサーチ力より人脈構築力・コミュニケーション力の方が上です。
ところで —ほとんどの人は、実績なしのスタートですよね。
でも実績のない人に仕事を依頼するのは、クライアントからしたらリスクが高いです。
だって初仕事だから、下手したら「できません!」って逃げてしまうかもしれない。
実際にいますからそういう人。
ファーストキャッシュとかゼロイチと呼ばれる、最初の仕事を生むのが特に難しいし大変なので、最初こそ「人脈」を作って仕事を請け負った方が良いです。
全く知らないクライアントの仕事を受けて、超ブラックだったという可能性も回避しやすいですし。
ちなみに西浦も独立当時、人脈なんて全然なかったんですけど、たまたま後輩が「西浦さん独立するんですか、そしたら今度出版関係の集まりやるんできませんか?」って呼んでくれました。
そこに言ったら書籍編集の方がたくさんいらして。
そこで会った方に企画を持ち込ませてもらったんですよ。
3人くらいは仕事させて頂いたし、そうでない人も今でもがっつりつながってます。
人脈を構築して広げていくのは、特に出版社と仕事をする時には合うやり方だと思います。
その辺けっこうオールドタイプというか閉鎖的なので、中に入ってしまえばつながりやすい。
じゃあどうやって人脈つくっていくの?というと、その人脈づくりの場として文章講座とかライター講座を利用するのが一番お得だと思います。
もちろんこんなことはオープンには誰もいいませんが、うまい人はみんなやってます。実際。
講師と受講生という形で、縁が強制的に生まれるじゃないですか。
特にフィーリングがあう先生と仲良くなって、誰か紹介してもらえないかなと。
ただ「出版社の人紹介してくれ」「あのメディアの仕事くれ」みたいな「くれくれ」する人はすごく嫌われます。
さっきの話と同じで、初めての人を紹介するのはリスクも大きくて、それを無分別に講師が負うのは危険じゃないですか。
だから「人として信用できる」とか「最悪、迷惑かけられてもこいつなら許せるか」って思ってもらえたら初めて紹介してもらえるようになります。
このスキルがコミュニケーション力なんだと思うんです。
会った時に信頼を勝ち取るスキルが「コミュニケーション力」。
そうやって焦らずに信頼の上に「人脈構築」していくスキルが重要です。
1位:企画力
ライターが持っておいた方が良いスキル、1位が企画力です。
企画力というのは「こんな記事どうでしょう」ってこっちから提案して仕事を勝ち取るスキルです。
受け身の姿勢で、連絡を待ってても仕事なんて来ません。
今はあったとしても、いつかはなくなるんです。
仮にある人気のフリーランスがいて、その人に仕事がどんどん集まっていたとします。
そこには理由があるんです。
稼げるからとか
成果がすごいからとか
人気があるからとか
これは言い換えれば
稼げなくなったら人が離れます
成果が出せなくなったら選ばれなくなります
人気が落ちたら呼ばれなくなります
ということでもあるんです。
待ちの姿勢って、相手に主導権を委ねた状態です。
フリーランスにとっては最悪のスタンスなんですよ。
じゃあ、何が必要なのか?
「企画力」です。
能動的に自分主体で仕事を生み出すスキル。
仕事を待つんじゃなくてこっちから提案していけますから、望んだジャンルの「専門性」も高めることができます。
自分の望むキャリアへ、自分をセルフプロデュースすることにもつながるんです。
ライターを志したときのことを思い出してほしいんですが
いつかはこのジャンルの専門家になりたい
育児エッセイを書いてみたい
スポーツのコラムを書きたい
このテーマで本を書きたい
そんな風に描いた未来があったと思います。
その未来を実現するものが「企画力」です。
企画を立てられるライターは、企画する限り仕事はなくなりません。
断られても、人脈とコミュニケーション力で他の編集者やメディアに提案していけばいいんです。
この5つのスキル、ライターを目指すならぜひ身に付けてください。