生き方

前回の記事の続きになります。前回の記事はこちら↓

お客様を大切に思うなら、感情の受け皿を作ることが大事。あと、プロデューサーとしての指針【前編】

先日舞台『THE BANBI SHOW2ND STAGE』を観て→村田雄浩さんの演技にグッときて→直接ご本人に気持ちをぶつけて→すごくスッキリできた。

この流れを客観視したことで、自分がやってて気持ちの良いことが、やはり「プロデュース」であることを再確認できました。

結局のところ、出版プロデューサーとしてはもちろん、個人としても「感動するもの、心動かされるもの」をゼロの状態から企画し、人の「感情の受け皿」まで設計して、実現していきたいのだと改めて思ったのです。

 

「5年続けたらどんな人が集まってくるか」を設計する

たとえば独立後1年くらいのころ。「なんとかやって行けそうだな」と思い始めた時に「これって自分の頑張りというより、本に価値があるからやっていけてるだけだな。出版業界を作ってきた先人たちのおかげだ」と思ったんですね。

この着想から「出版業界って素晴らしいよなぁ、ありがたいよなぁ」と感じ入り、業界に「恩返し」したい!と思うようになりました。その時は「仕事ではお金をもらって業界に貢献している」と考えて「お金を頂かない形で恩返しをしよう」ということで「マスコミ就活支援団体」をつくりました。

その「就活支援」も仕組みとして機能させるには?を意識しながら設計図を考えました。

  1. ボランティアでやることで、スタッフも卒業生も「業界への感謝を持ち、お金を頂かない形で恩返しをする」っていう人達の集まりになる(ハズ)
  2. そういった素養を持つ人が出版業界に来てくれたらより良い業界になる(ハズ)
  3. そこで生まれた人脈が、いつか会社や利益を越えた何かを生み出す土壌になる(かも?)

1をやることで1→2→3の環境が生み出せると「線」で描きました。

そのうえで、自分の成長にもなるように下記の条件を付け加えたのです

  • 一人で細々とやるんじゃなくて、人を巻き込んでいって、ある程度勝手に回る仕組みを作ろう。
  • 就活生への支援を通して、「内定者」になった学生が自主的に次代のスタッフになる仕組みを作ろう。【循環の仕組み】
  • でもスタッフの核である「内定者」は毎年卒業していくので、教えるのではなく自主的に活動してくれるような設計にする。
  • 自分がいないと回らない仕組みは仕掛けとしては未完成なので、5年で完全に離れる前提でやっていく。。。

こういった条件を加えて、いろいろ考えていきました。

それまでは人と一緒にプロジェクトを進めていく際に、どうしても自分(リーダー)が時間をかけてフォローできた人のモチベーションが高く、そうでない人は低いという「自動巻き」じゃないチームしか組めたことがなかったので、それを打破できるように自分のレベルアップも兼ねてチャレンジしたのです。

実際には設計図通りにいかないことが多く、想定外や、驚くようなこともたくさん起きたけど、5年間続けて、完全に運営から離れて1年以上たったけどちゃんと仕組みとして機能しています。

(個人的にはプロデュースの目的として、プロジェクトの成功以外に自分がレベルアップできるような設計図、もしくは座組を考えると、面白いハプニングが起きると考えてます。しんどいですけど。)

これはひとえに今も残っているスタッフ達の頑張りのおかげであり、それはつまりこの団体が、当初描いていた『「業界への感謝を持ち、お金を頂かない形で恩返しをする」っていう人達の集まり』になったからだと思います。(じゃないとこんなに頑張れないはず)

「実体験とその場にいた人」を設計図に書き込む

また2016年の12月から定期的に開催している読書イベント「ニシュランガイド」もすごくうまく回っています。これは過去に一度「読書会」に失敗した経験を活かして、設計図を考えています。

最初に取り組んだ読書会は、集客にすごく手間取り(20名くらい集めるのに4か月くらいかかった)「これは何かがうまく機能していない」と思って、中止してるんですね。

では今回なぜ、再度挑戦してうまく運んだかというと、頭で考えたというより実体験をベースに設計図を描いたからですね。

友人たちと飲んでたときに「西浦さんのオススメの本教えてよ」と言われ「『自分が読んだ本を、人生とどのように重ねて生きてきたか』を話すと、すごく盛り上がった」そして「その場でみんな本をポチってくれた」という体験です。

その時の「ああ、本を普段あまり読まない人でも、個人の体験と重ねたらこんなに面白がってくれるのか」という喜びに、僕は心動かされました。これなら、みんな面白がって参加してくれるんじゃないかというイメージも持てたんですね。

しかも、その時にいたメンバーがかなりパワーのある、尖った能力を持つ人たちだったので「このメンバーにあとAさんとBさんで座組を組めたらいける!」という確信がありました。

心動かされた実体験のおかげで設計図としてすごく詳細に描けたし、その設計図を成立させるのに重要な役割を果たす人たちもそこにいたのです。

「その場所にいた」ってただの偶然でしかないのかもしれませんが、その場で生まれた着想はその場の人間で作っているのでとても重要な要素だと考えてます。

どういったことをやりたがってるか?のイメージがすでにかなり正確に伝わってますし、その後もやりやすいです。

 

設計図に縛られず、座組にこだわる

そして一番力を入れてやっている出版においては、僕が心動かされた「人の考え方やノウハウ」を本という仕組みでプロデュースしています。

感動して泣くだけじゃなくて、心はもっといろんなことで動きます。すごさに憧れたり、文章の巧さにほれぼれしたり、その姿勢に共感したりと様々です。

その心動かされたコンテンツを、「著者が目指す世界」を実現していく「鍵」になるように本を設計します。本だけでなく、その本を受け取った人の感情の受け皿や、そもそも適切な読者にちゃんと届けるための「販促」も設計図の中に含まれます。

設計図を書くところから、その実現のために必要な座組を組んでいくのもすべて出版プロデューサーの仕事です。

 

出版は仕事でやってますし、会社員時代から10年以上かけて2000冊以上の本に関わったこともあり、かなり詳細に描けるようになったと思います。

しかし、だからこそ、設計図そのものに縛られない余裕も出てきました。

 

実際にプロジェクトを進めていく時に重要なのは「仕組みが機能する」ということであって、僕の設計図を100%再現することではありません。仕組みを機能させるのに必要なのは、ベストな人に仕事をお願いすることです。

だから僕の描いた設計図の通りにならなきゃイヤだというのはなくて、本が「人と人とが助け合う仕組み」としてより多くの人を助ける形になるなら、例えば本の内容が僕の描いた企画から半分以上変更になっても構わないと思っています。

僕と一緒に本づくりをされた編集さんはお分かりだと思うのですが、「信じて任せて欲しい」タイプの編集さんには、僕は本当に信じきって口出ししませんし、「どんどん意見を聞いて一緒に作っていきたい」タイプの編集さんには自分なりの意見を言わせていただいてます。

 

就活支援団体のように、ときには自分がいないで回る方が良いとも思うし、ニシュランガイドのように自分が「鍵」として必須で、感動体験を何度も再現する座組みも良いと思います。

どちらせによ、自分以外の人の力を借りて実現する仕組みがすごく楽しい。

 

今は「自分が描いた設計図で行く!」ということより「自分が描いた座組で行く!」ということを重視しています。

もちろん、相手に迎合して合わせるということじゃなくて、その設計図にふさわしい方を選んだという自分の目を信じるイメージです。※

 

と、最近この道20年以上の先輩が「今回の座組は今までの中でもトップ3に入るくらい良い!」と他のメンバーに話してくれていたと聞いて、すっかり嬉しくなってこの記事を書きました(笑)

※ふさわしくない人を選んでしまったら、なるべく早くその人に座組から外れてもらわないいけません。設計図が書き換えられすぎて、徐々に全体がおかしくなるのでかなり要注意です。(出版ではこういうミスは無くなってきたのでご安心を)

 

お客様を大切に思うなら、感情の受け皿を作ることが大事。あと、プロデューサーとしての指針【後編】

前回の記事の続きになります。前回の記事はこちら↓ お客様を大切に思うなら、感情の受け皿を作ることが大事。あと、...

昨日は『血流がすべて解決する』の堀江さんにお招きいただき、『東京サロンわしゃわしゃ薬草ガーデンのオープニングパーティ!』に参加してきました。

久しぶりにお会いする方、はじめてお会いする方、たくさんいたのですが、皆さんステキな方ばかりでした。

自己紹介タイムがあったんだけど、「この人何言ってんだ??」とつい笑ってしまって、ニヤニヤしちゃう方がたくさん。

つまりプロデューサーとして見て「逸材」っていう意味なんですけどね。磨きがいがあるなーという反応です。きっと今日の集まりからベストセラー作家がまたたくさん出てくるでしょう。

 

いろんな方とお話しして、皆さん魅力的だったし、話したかったのだけど時間がなくて話せなかった方もいました。

その中で一番長く話し込んで、一番興味深かったのが、今回の「わしゃわしゃ薬草ガーデンを設計・施工」を担当した石坂 暢琢さん。実はまだ東京農大の20歳の学生!

お父さんが庭のソムリエとして仕事をされていて、いずれはその会社に戻るのだけど、今は勉強中とのこと。

 

最初は、「なんで親父さんと同じ仕事をしようと思ったの?」という話を聴いていました。若いときって親に反発しがちというか、決められたレールになんて乗らないぜ!って感じあるじゃないですか。

彼にとってのキッカケの話や、思いを聴いてドンドン引き込まれていきました。そして彼の悩みも聴くようになってその時気づいたんです。

「悩んでる方向、僕と一緒」

いろんな生き方がある中で、僕はどうしても上へ、もっとすごいところへ、まだ見ぬ世界へ、前人未到の域へ、と際限なく求めていってしまうタイプです。

彼もまた自分の世界でどんどん上を見ていて、そこまでの距離にときどき絶望したり、反動でかき込むように多様な知識を求めたり、そんな自分に「一つのことを極めるべきなんじゃないか」とまた疑問をもったり・・・

うーん、やっぱり悩みが根本的に同じ。だいぶ年齢離れてるのに(笑)

 

話を聴くうちに共感が尊敬に変わってました。すごくスムーズに変遷してて、自分でも「あ、これもう尊敬してるな、うん」と感じた時にも特に驚きもなく。

経験こそ、多少僕の方があれど、ストイックさでは負けてるんじゃないかと思いましたしね。

 

20歳の学生も心から尊敬できる友人として出会えるというのは、僕の数少ない良いところかもしれません。

今月、去年に引き続き相模女子大学さんで出版業界セミナーをやらせていただくのですが、そこでも「教えてあげる」のではなくて、尊敬できる20歳の友人を探すつもりでやらせて頂きたいなと思います。

二十歳の尊敬する友人ができたこと【『血流』堀江さんのガーデンパーティにて】

昨日は『血流がすべて解決する』の堀江さんにお招きいただき、『東京サロンわしゃわしゃ薬草ガーデンのオープニングパ...

『才能がないので辞めます』と言われたら、あなたならなんと答えますか?

これに対する『才能がないと思うほどやりましたか?』という言葉はどう響きますか?

怖い?冷たい?優しい?敵わない?

僕はその場で背筋がピン—っとしました。「自分はそこまでやれてるかな?」と。

その言葉を言う側、言われる側、どんな気持ちなのだろうと。

円楽師匠、道楽師匠と石田さんのお話を聴きに

先日、八重洲BCで行われた石田章洋さんの初対面でも話しがはずむ おもしろい伝え方の公式」の発売記念講演会に参加してきました。司会が三遊亭道楽師匠、そしてゲストにあの「三遊亭円楽」師匠がいらっしゃるという豪華な布陣。これは行かざるを得ないでしょう。

以前「企画は、一言。」で関わらせていただいたときからのご縁なのですが、実は「企画は、一言。」の時も司会:道楽師匠、ゲスト:円楽師匠で書店様向けのシークレット講演会を開催しました。

これがもう勉強になるんです!そのとき聞いた話は今でも出版プロデュース上でたいへん役に立っています。特に円楽師匠が説教モードに入ってからが良いのです(笑)

笑いはコーディネート

講演会では「おもしろい伝え方」「面白さ」についての話がどんどん飛び出しました。笑いというのは「落差」とか「緩急」「緊張と緩和」などと言われますが、だからこそ「コーディネート」ができないとダメなのだそうです。例えば観客が緩和しているなら、まくらを話しながらゆっくり首を振って、ひとりひとり目を合わせていく。そうすることで観客の中に「緊張」が生まれます。

こんな首の振りや、目線一つで緊張と緩和を操っているのかと驚きました。だから前座修行中には忘れ物しようが遅刻しようがそこまで怒られないけど、「気を配る」ということができていないとすごく怒られるそうです。あの人酒切れたなあということに気付けないようだと緊張と緩和を操れませんよね。「気配をよむ」「気を配る」が大事なのです。

変える、加工する大事さ

円楽師匠曰く「変える大事さ」というのがあってドラマ、ラジオ、落語、全部同じ話し方じゃダメで全部話し方を変えたそうです。また、「変える」ということでは「加工しないと売れない」ともおっしゃいました。同じ内容を覚えてただ話すだけじゃダメで、自分なりに加工をしないといけない。

著者でも「なんかどっかで読んだことある内容ばっかりだな」という人と「これは新しい!」と感じる方がいますね。それはどこかを変える工夫をしているからです。大原則のようなものはなかなか変わりません、そういう意味では「原則が共通」しているのは仕方のないことです。しかし、皮膚科医と美容家と美容メーカーがそれぞれ「美肌」をどう考えるかという土台の違いや、同じ美容家でも「得する」「若返る」「モテる」「昔の男が帰ってくる」「振り返る」「オトナかわいい」「NYの」など視点の違いを自分なりに用意しなくてはいけません。

変えるためのブレーンが必要

師匠自身も「まくら」を新しくすることで『なんか他の落語家と違うね』と言ってもらえるようになったとか。

その背景には、落語家になる前にやっていた「構成作家」の仕事で、世界のジョークや小話をとにかくたくさん調べて日本語訳したり、毎朝新聞から面白いニュースを探してきては「面白く加工する」という経験があったそうです。

だから加工するためにブレーン(放送作家さん、構成作家さんなど)が必要なんだとおっしゃってました。僕らプロデューサーも他の著者、企画との違いを用意できる著者のブレーンになれるよう努力しないといけませんね。

『才能がないと思うほどやりましたか?』のあとさき

著者の石田さんは、弟弟子として入門してきた伊集院光さんの才能を目の当たりにし「たった二人の兄弟弟子にも勝てないようではダメだ」と落語家を辞める決心をされます。そうして円楽師匠に引退を相談した時、冒頭の『才能がないので辞めます』『才能がないと思うほどやりましたか?』というやりとりをされました。

引き留めて貰えなかったと石田さんは笑っておられたのですが、僕には引き留めの言葉のようにも感じられました。安易に『お前には才能があるから諦めるな』と言われるよりよっぽど厳しい引き留め方だとは思いますが・・・。

それから何十年も経ち、石田さんは構成作家として成功し、本を出すとこうして元師匠として講演会にゲストで来てくれたり、本を笑点で紹介してくれる関係性を円楽師匠と築いていらっしゃいます。

『才能がないと思うほどやりましたか?』を言える師匠だし、言われる弟子だからこそかなと思った土曜日でした。

 

 

才能がないと思うほどやりましたか?

『才能がないので辞めます』と言われたら、あなたならなんと答えますか? これに対する『才能がないと思うほどやりま...

ミスタードーナツの誘惑に勝てる率3%の出版プロデューサー西浦です。

セルフイメージという言葉があります。「自分のことをどんな人間だと思っているか」というような意味で「自己認識」と言い換えても良いと思います。主に自己啓発業界でメジャーな言葉で、やれ「セルフイメージが高い」だの、逆に「セルフイメージが低い」だの「セルフイメージが高いから成功してる」とか「セルフイメージと年収は比例する」とか「セルフイメージが低いからチャレンジできない」とか「セルフイメージを上げないと」とか「セルフイメージが低い人と一緒にいるとオーラが下がる」とか『セルフセルフうるせぇ!!!!』って言いたくなります。どうぞドリンクバー行ってきてください!この言葉ほんと多用されすぎで、営業系・人材系業界の「人間力」やちょっと自分面白いでしょ業界の「シュール」くらい使われてます。

と、個人的な魂の叫びは置いておいて、「セルフイメージ」は基本的に「高い」方が良いとされてます。が、僕は高いだけだとかえって邪魔で「シンクロ率も大事だよね」と思っています。

セルフイメージは考え方、行動に影響する

セルフイメージという言葉に馴染みのない方へ(それでなんの問題もないです)簡単に説明しますね。例えばあなたが「自分は算数が苦手だ」という「セルフイメージ」を持っている学生だとすると、算数を苦手なものとして授業も「理解できなくて当然」として聞いたり(先生からも消極的と映る)、テストも「良い点とれるわけがない」と思ってあまり努力せず、その結果たとえば「43点」をとって『やっぱね、赤点ギリギリ。算数苦手だわ』と、より「算数苦手」というセルフイメージを固定化していくことになります。

逆に「自分は算数が得意だ」というセルフイメージを持っていると、授業も「理解できて当然」だと思うので、そんな自分が理解できないところが出てきたら「それはおかしいこと」なので授業中に質問したり、わかるようになるまで参考書を解いたりします(周りからも積極的と映る)。テストでも「算数は得意だから高得点狙おう!」と思っているのでちゃんと準備し、結果たとえば「92点」をとって『よし!さすが自分、次は100点いけるかも?」とより「算数が得意」というセルフイメージを固定化していきます。

セルフイメージと算数テスト

ここで、セルフイメージを固定化・定着させているのが「テストの点」です。算数のセルフイメージが低い人と高い人が、二人にとってイレギュラーな「70点」という点数を取った場合、セルフイメージが低い人は「たまたまだから!そんなわけないから」と受け入れず、次回以降のテストで低い点を取って安心します。逆にセルフイメージが高い人は「これはおかしい!ちゃんと試験準備しなかったからだ」とこちらも現実を受け入れず、次回以降のテストではより頑張って、高得点を取って安心します。

でも70点取ったというのは事実なので二人とも「そのテスト範囲の単元は70%理解できている」ということなのです。70点を高得点と思うか、低い点と思うかはそれぞれのセルフイメージ次第という面白い例ですよね。良いも悪いも70点は70点なのに。セルフイメージが低い方も「どうも算数の中でも二次関数は得意らしい」とか高い方も「文章題になると、間違いやすい」と正確に受け取った方がプラスになるのになぁと思っています。

現実がセルフイメージを書き換える

こう書くとやはりセルフイメージは高い方が良いと思うし、実際そうです。高い人は高く維持できるよう努力しますからね。でも、あくまでセルフイメージなんて「イメージでしかない」から、目の前の現実からも影響を受けます。ずっと現実を見続けると、セルフイメージが変化していくのです。

頭の良い人たちが集まる進学校に進めば、今まで学年トップ10だった人が、トップ100くらいになったり、スポーツ強豪校に行けば、今までレギュラーだった部活で「2軍落ち」して自分のセルフイメージを下げることになります。これが1年、2年、3年続けば得意が苦手になり、好きが嫌いになり、夢と現実を知るわけです。自分の実力は変わらず周りが上がっただけなのに、自分が低いと認識が変わります。

テストや運動の話だけに限らず、あらゆるジャンルにセルフイメージとその固定化を促す環境があります。体重とか年収とか、友達の人数とか数値化しやすいものはイメージの固定化がされやすいです。「いいね!」の数もそうです。さすがの僕も体重計に乗ったときに「アイドルは無理だな」と認識しました。これらは他人と比較しやすく、上下や順位を突き付けます。

セルフイメージを重視する人はセルフイメージが無意識、潜在意識下にあるから、現実よりパワーが大きいと思っています。確かにそういう見方もできます。しかし潜在意識が現実に影響を与えるように(算数が苦手だから授業をテキトーに聴いたり、70点とっても「たまたま」と思ったり)、現実もまた潜在意識に影響を与えます。そこを無視してはいけません。結果、セルフイメージと現実は良くも悪くもシンクロしていきます。

イメージと現実とのギャップを埋める方法

僕はセルフイメージと現実とのギャップを「シンクロ率」という指標で捉えています。自分は算数が得意だ、テストでは毎回90点くらいだと思ってて、実際に90点取る人のシンクロ率は「100%」です。自分は器械体操が苦手だ、逆上がりが出来ないと思って、実際に逆上がりが出来ない人のシンクロ率も「100%」です。高い低いに関係なく、イメージと現実との一致率です。自己認識と、認識している世界がシンクロしている人は、思った通りの世界になっているので安心です。ではシンクロ率が低いとどうなるのでしょう?

シンクロ率が低いと、かなり苦しいので、そのギャップを埋めようとします。現実と向き合いつつ、イメージの方を変えたりもします。新入社員が、入社前に持っていた根拠ない自信がすべて折られて、自分の小ささを受け入れていくステップです。「今の自分(=活躍できない自分)を受け入れよう」としつつ、少しずつ仕事を覚えていく過程ですね。あるいは現実がセルフイメージに追いつくまで、行動し続けられる「セルフイメージが強い」人もOKです。「本来の自分はもっともっと上にいる!」と信じてその1点から照準をずらさず、それを現実化するまで今のギャップに耐えうる精神力の持ち主です。そういう人がいわゆる「思考を現実化」していく人たちだと思うので。

問題はセルフイメージと現実とのギャップを代替物で埋めようとする人です。これが厄介なのです。

ギャップを「代わりのもの」で埋めるのは危険

「自分は仕事ができるというセルフイメージ」があるのに「目の前の現実ではうまくいっていない」とき、現実をちゃんと見て、分析して、行動して少しずつ良くしていくのではなく、例えば「SNSの中でキラキラしてる自分をPRする」ことでSNSという世界で「シンクロ率」を上げようとします。ほら、親友っていう言葉を多用する人の方が、実際は親友と呼べる友人いないじゃないですか。あのパターンです。自由を良しとするのは本当に自由ではないからだし(「僕は勉強ができない」より)、儲かっている人は儲かっていると見られないようにしているし(お金目当ての人が寄ってくるのが嫌)、親友がいる人は親友という呼び方にこだわってはいないはずです(「あいつと自分」という関係が唯一無二過ぎて、親友などと呼ぶとかえって違和感があるというか、『友達でいいじゃんねぇ?』となる)(それこそ千差万別で「親友と呼び合う人」もいるでしょうから一概に言えないんですけど)。

こういった代替物の例は他にもありまして、実はその一つが「本」になることがあるのです。

本を「自分の欠如を満たす道具」にしない

ある著者と話していて企画の話をしているのに、どうしても自分の「親」の話になってしまう方がいました。『企画の話をしているのに、読者じゃなくて親の話になるのはおかしいですよ。親御さんに買ってもらう本ではないでしょう?』と言ったらすごくハッとして『本当にそうですね・・・』と考え込んでいらっしゃいました。その方は自分の親に認めて欲しい、あるいは解放されたいという願い(親に認められた自分、親から解放された自分というセルフイメージ)があったのですが、おそらく現実はそうなっていなかったのでしょう。そのギャップに苦しみ、シンクロ率を上げるために「本を書く」ということをしようとしたのです。本を書くことで認められるとか、本を書くことで解放されると思っていたのです。

セルフイメージの高さとシンクロ率の高さ

シンクロ率が高い(現実とセルフイメージが一致している)ときに本を書かないと、本が代替物になってしまう可能性があります。文頭でも書いたように自己啓発業界では「セルフイメージが高い方が良い」とすることが多いですが、そのせいでシンクロ率が下がると「自分のために」本を書くことになります。年収2000万でも満足する人がいれば、5000万でも「まだ1億じゃない!」と満足しない人もいます。セルフイメージは後者の方が高いのかもしれませんが、前者のように「満足して周りに感謝している段階」に至らないと、自己実現、他者貢献の意識で本を書けません。シンクロ率が高いのであれば、僕もセルフイメージが高い人の方がすごいと思うし、好きなのでぜひとも仕事したいです。ですがセルフイメージばっかり高くて、シンクロ率が低いと「本当のところは自信がないのかな」と感じてちょっと不安です。その不安を解消するための本を、無意識で書いてしまいそうだからです。そんなの読者からすればいい迷惑ですよね。自分のために書かれた本は、読者に届かず結果として、やっぱり売れません。

出版で求められるのはセルフイメージではなく実績です。何をしたか?という事実なので、シンクロ率の方が大事だと思います。セルフイメージが高くないかも?ということはあまり不安に思わなくて大丈夫ですよ。

出版でベストセラーを目指すならセルフイメージの高さだけでなく「シンクロ率」も考えてみてください。

 

なんだかこの記事を読んでいると、さぞかし僕がセルフイメージも、シンクロ率も高いように思えてきますが・・・全然そんなことはありません。今でもシンクロ率が低く、現実とのギャップに苦しんでいます。だからたぶんこの記事を読んでくださった大部分の方と同じような気持ちです。それにシンクロ率が100%になってしまうと、発展や進化がないので、ある程度はギャップがあった方が精神的に健全だと思っています。

 

出版したいならセルフイメージの「シンクロ率」をあげよう

ミスタードーナツの誘惑に勝てる率3%の出版プロデューサー西浦です。 セルフイメージという言葉があります。「自分...

みかんは真ん中でわって、三房ずつくらい一気に食べるタイプの出版プロデューサー西浦です。みかんは三口で食べるものですね!

個性を出してうまくいく人と、いかない人の違いはどこにあるのでしょうか?

本に限らず、仕事には「オリジナリティ」が求められます。オリジナリティがないと「別に他の人でもいいや」となり差別化が出来ないからですね。それに差別化うんぬん以前に「やっぱ○○さんでなきゃ!」とか「あの人の仕事って感じがするよなぁ」と思ってもらえるのはやっぱり嬉しいし、言われたいものです。

しかし仕事にオリジナリティを足して、認められて評価されていく人と、オリジナリティと名付けた「ただの独りよがり、エゴ」でしかなく、評価もされず仕事もうまくいかない人との違いはどこにあるのでしょうか?どうせなら検証例の多い人に訊こうと、約1万人の会員数を誇る「教室ビジネス」の事務局さんに話を聞いてきました。

ズバリ、「自分の色を出してうまくいく先生と、いかない先生の違いは何か?」です。

個人が本部の支援を受けて独立する「教室ビジネス」

教室ビジネスについてまずざっくり解説すると、主婦の方などを対象に○○教室の先生としてフランチャイズ的にビジネスを展開していく事業です。

事務局や本部は先生方にテキストを販売したり、生徒の集客方法から指導方法までマニュアル化して提供します。それで売り上げの一部を本部が受け取るというモデルです。

主婦の方が対象となるケースが多いのは、たぶん自宅で開催できることによる会場費などのランニングコスト削減とか、子育てが少し落ちついてきて、社会とのつながりや、やりがいを求めている方が多いからでしょうか。先生候補に女性が多いため、教室も自然と「ビーズ教室」などの女性向けや、いわゆる「く○ん式」など子供向け学習塾が主となります。

そこで、とある○○塾1万人の先生の中で「自分の色を出してうまくいく人、そうでない人の違い」を聞いてみました。

自分の個性で勝負してうまくいかない理由

結論から言うと自分の色を出す先生は伸びないそうです。いきなり否定されました(笑)指導方法の本質的な部分はやはりフランチャイズとしてしっかりノウハウ化されており、そのやり方に則って進めていく人がうまくいきます。

たとえばその教室では「生徒の質問に、答えを出さない」というルールがあります。なぜかというと、子供が自分で考える機会をすごく大切にしていて、質問に質問で返すなり、ヒントを示すまでにとどめたりします。

でも、すぐ答えを教えてしまう先生もいるんですね。答えをすぐ教えてくれる先生だと、その瞬間は生徒も喜ぶし、先生を好きになってくれます。100点もらってすぐ帰れますから、早く遊びに行ける。けれどその子は、なんでも人に聞く「教えてもらう子」になってしまう。「自分で考える子」ではなくなってしまいます。

それに一人の子の横について、ひとつひとつ答えを教えていると、一人に時間がかかりすぎて他の生徒から不満が出るか、生徒の人数を増やせなくなり、結果的に教室がビジネスとして回らなくなってしまいます。

マニュアルとかノウハウってちゃんと考えて作られてるんだなーと思いました。

個性を成果に結びつける「オプション思考」

ではうまくいっている先生というのはどういった先生なのでしょうか?それはオプション思考で、自分の色を足していく先生です。

事務局から教わった基本は忠実に実行しつつ、さらに部屋の内装にこだわったり、絵本をたくさん用意するとか、保護者面談がマメにあって親への対応が丁寧など、オプションをどんどん足していく人はうまくいくそうです。特にこの教室事業は、教育業界特有の「サービスを受ける人と、お金を出す人が違う」状況にあります。(児童書もそうですね。)ですので、子供への満足も親御さんへの満足も両方上げていくオプションタイプの先生がうまくいくのは理に適ってるなーと思います。

となると、生徒に対しては優しい先生が人気あるのかな?と思ったのですが「いや、アットホームな先生も、私語厳禁の厳しい先生もどっちも大人気です!」とのこと。学習中はとても厳しいけれど、その日の学習が終わった後でなら「先生、今日学校でこんなことがあってねー!」という話をちゃんと聞いてくれるからだそうです。厳しさと優しさのメリハリがついているんですね。もちろん厳しい空気に耐えられないタイプの子は、みんなでワイワイやるようなアットホームな先生が人気らしいです。(余談ですが「優しい先生の方が人気ある?」という質問に「アットホーム」という表現に言い直して返すあたり、「優しさ」に関するこだわりを感じられてワクワクしました。)

僕が子供のときも優しい先生や、すぐ「教科書しまえー」という先生は人気ありましたけど、やっぱり印象に残ってるのは厳しい先生だったりしますもんねぇ・・・。特に大人になってから会いたくなるのは、個人的には厳しかった先生だったりします。厳しい先生は、ちゃんと全員に厳しくてえこひいきしないですから。

個性は出し方を間違わなければ武器になる

自分の色を出す人は失敗するけど、自分の色を足していく人は成功している。つまり自分の色はただ出すのではなく「出し方」が大事なんですね。本質的な部分はそのままに、自分なりのアレンジを加えていく、「足す」というオプション思考が大事なんだと思いました。

 

出版プロデューサーという仕事も同じような部分があって、それぞれが自分の個性、色を足してやっていますが(それはそれはカラフルもといキャラフルです笑)、本質の部分は共通していたりします。

 

出版プロデューサーの本質をしっかり学びたい方は、出版プロデューサーになるをご覧ください!

お後がよろしいようで・・・笑

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1万人中トップクラスの先生たちは、仕事のどこで差別化するか

みかんは真ん中でわって、三房ずつくらい一気に食べるタイプの出版プロデューサー西浦です。みかんは三口で食べるもの...

朝起きて「おはよう」を言う前に、妻に「体重測った?」と出鼻をくじかれるタイプの出版プロデューサー西浦です。毎朝、体重という現実を突き付けられて一日がはじまります。

以前イベント出版プロデューサーがお勧めする 「人生を豊かにする本5冊」& 「自分にぴったりな本の見つけ方」で紹介した「悪魔の辞典」ですが、先日パラパラと見返していて「やっぱり面白いよなー、ククク・・・」とひとりニヤニヤしていました。どうせならみんなでニヤニヤしたいので個人的なお気に入りをがっつり抜粋して紹介したいと思います。

 

どんな本なのか

「悪魔の辞典」は皮肉屋で有名な「ビター・ビアス」ことアンブローズ・ビアス(1842~1913?消息不明)の著書で、辞典スタイルでいろんな言葉を「悪魔的視点」で解説している、全編ブラックユーモアの本です。新聞で連載されたものを1906年に「冷笑家用語集」という書名で出版され、その後1911年に本人によって編集された「ビアス著作集」の第7巻に「悪魔の辞典」として出版されたものです。

高校生の心に刺さった、最も冷淡な視点による「人間の本質」

僕がこの本に出合ったのは、高校生のときで、地元の古本屋で見つけました(誰の訳だったかは覚えてない)。その場所とタイトルから、ある種の運命的なもの(悪い方の)を感じざるをえませんでした。しかもこの本は、1911年に発売されたようで、今から100年以上も前です。何か引き寄せる魔力を持っていてもおかしくないなぁと思いますね。

高校生時代にすごく衝撃を受けたのが

  • OCCIDENT【西洋】名 世界の中で、東洋の西(または東)に位置している部分。住んでいる者の多くは強力な偽善者亜族、つまりキリスト教徒であり、主要産業は殺人と搾取だが、彼らはこれを「戦争」「商業」と呼ぶのを好む。それらはまた、東洋の主な産業でもあるのだが。

という一文です。主要産業が殺人と搾取て・・・。しかも最後の「東洋の主な産業でもあるのだが。」で『やられた!』と思いました。当時10代の青年だった僕としては、ここまで人類すべてを皮肉った「ものの見方」というのはまさに衝撃で、その後の人格形成に暗い影を落としたことは想像に難くありません(笑)

「悪魔の辞典」の取扱説明書

この本に関しては「絶対に無理」と、生理的に受け付けない方がいて、それはそれで個人の趣味なのでかまわないと思うのですが、もったいないなーとも思ってしまいます。余計なお世話なんでしょうけど、そういう方は少し、文字通り受け止め過ぎている印象があります。『ムキにならないくてもいいじゃない』って言いたくなりますね。皮肉には機知をもって応じるのが作法であるように、本質を突いた風刺には笑って受け入れて一歩引いて見る機会にすると、時には自分のことさえも笑えて面白いです。

一つのモノゴトを一面からだけでなく、別の面から見れるというのは非常に知的なことで、本書はその良い示唆となると思っています。僕もそういうところがあるので、自戒を込めて言うのですが「これは、Aである」と決めてしまって、他人に押し付けてしまうことってあるじゃないですか。そうならないように、常に別の視点から見れる余裕を持ちたいと思うのです。

「嫉妬」の項目などはわかりやすいのですが、例えば誰かに嫉妬されているときは「ああ、あいつは能なしなんだな」と自分を慰めれば多少は溜飲もさがるし、逆に他人に嫉妬してしまいそうなときは「いかんいかん、能なしになってしまう」と踏みとどまることもできます。まあ、この本はダメな人はダメなので、自己責任で楽しみましょう。

 

<人間・人生>

ABSURDITY【不条理】名 自分の意見とはまったく違った言説や信条。

ADAGE【格言】名 歯が弱い人のために、あらかじめ骨を抜いてある知恵。

BIRTH【誕生】名 生涯に遭遇するあらゆる大惨事のうち、最初で最悪のもの。その性質は千差万別。

CABBAGE【キャベツ】名 裏の畑でとれるおなじみの野菜で、人間の頭ぐらいの大きさと知能を持つ。

CANNON【大砲】名 国境線の修正に使われる道具。

CIRCUS【サーカス】名 道化を演じる男や女や子供たちを、馬やポニーや象が見物出来る場所。

COMFORT【やすらぎ】名 隣人の不安を見て生じる心理。

CONSOLATION【慰め】名 自分より優秀な者がかえって自分より不幸であると知ること。

CRITIC【批評家】名 おれに褒められるのは難しいぞと自慢するやつ。褒めてもらおうとする者がひとりもいないからだ。

CYNIC【冷笑家】名 眼が悪くて、物事を、あるべき姿にではなく、あるがままに見てしまう悪人。

DARING【大胆不敵】名 身の安全が保障されている人物に顕著な特質。

DELUSION【妄想】名 熱中、愛情、自制、信仰、希望、慈善など、多くのよき子息と、令嬢を持つ最も立派な家庭の父親。※すべては妄想の産物(笑)by西浦

DESTINY【運命】名 暴君の犯罪行為の大義名分となり、愚者の失敗の言い訳になるもの。

ECCENTRICITY【奇行】名 他人から自分を区別する一手段。あまりに安あがりなので馬鹿がこれを使い、おのれの愚かさを際立たせる。

ENVY【嫉妬】名 能なしにいちばん適した競争心。

ERUDITION【学識】名 からっぽの頭蓋骨の中に、本から舞い落ちた埃。

FREEDOM【自由】名 無限に存在する拘束する手段の中のわずか半ダースほど、権力の抑圧から逃れること。どこの国民も、わが国こそはそれを実質的に独占し、享受していると思い込んでいる政情。リバティ(自由)のこと。リバティとフリーダムの違いは正確にはまだわかっていない。博物学者たちはまだ、どちらの生きた標本も発見できずにいる。

FUTURE【未来】名 諸事万端成就し、真の友に囲まれて、しあわせが保証つきであるという、あり得ない一時期。

<仕事>

APPETITE【食欲】名 なぜおれは働かねばならんのか、という疑問の答えとして神が与えた本能。

COMMERCE【商業】名 AがBからCの商品を奪い、その代償としてBがDのポケットからEの金をかすめ取る方式の取引。

CORPORATION【会社】名 個人個人は責任を負わず、個人個人が利益を得る精巧無比の仕組み。

DELIBERATION【熟慮】名 どちら側にバターが塗ってあるか、パンをじっくりと吟味すること。

FASHION【流行】名 賢者が、嘲笑しながらも服従する暴君。

<人間関係>

ACCUSE【非難する】他動 他人の罪やくだらなさを断言すること。通常は相手に対して不当な態度を取っている自分を正当化している。

ACQUAINTANCE【知人】名 金を借りる時にはよく知っている人だが、こっちが貸す時にはよく知らない人。相手が貧乏だったり無名だったりすれば「浅いつきあい」だと言い、金持ちで有名な人ならば「昵懇だ」と言う、つきあいの密度。

ADMIRATION【賞賛】名 他人が自分に似ていることを馬鹿ていねいに評価すること。

ADVICE【助言】名 流通貨幣で、最低価額のもの。

APOLOGIZE【謝罪する】自動 いつか攻撃するため、土台を固めておく。

BACK【背中】名 友人のこの部分を、君はじっと見つめるだろう。逆境にある者の特権で。

BEFRIEND【力になる】他動 恩知らずを作る。

BENEFACTOR【恩人】名 「恩知らず」を大量に仕入れる人。それでも価格の変動はないから、依然として誰でも入手できる。

CALAMITY【災難】名 災難には二種類ある。自分の不幸と他人の幸福である。

CALLOUS【冷然たる】形 他人が災いに襲われても、それに耐えられる剛毅な精神を持った。

CONSULT【相談する】動 自分でそうしようと決めているくせに、さらに他人の賛成を求める。

CONTEMPT【軽蔑】名 逆らうとわが身が危ないほどの手ごわい敵に対して、慎重な人が抱く感情。

CONVERSATION【会話】名 できのよくない頭脳の中身を展示する見本市。皆が自分のものを陳列するのに夢中で、隣の展示に目をやる余裕がない。

DEFAME【中傷する】他動 他人について嘘を言う。おっと。他人について本当のことを言うのも。

EXPOSTULATION【諫言】名 愚か者が友人を失う多くの方法のひとつ。

FRIENDLESS【友達のいない】形 他人に恩恵を施すことができない。運に見捨てられた。真実や常識ばかり口にする悪癖を持つ。

FRIENDSHIP【友情】名 天気がよければ二人乗れるが、悪いと一人しか乗れない程度の大きさの船。

<恋・愛情>

ADAMANT【堅固・貞操】名 しばしばコルセットの下に見られるお堅い物質。黄金の誘惑でとろけやすい。

ARTLESSNESS【無邪気】名 女性が自分に見惚れている男性の反応を確かめつつ、長期的な研究と訓練を重ねた結果、身につけた特性。案の定、男性の方はそれを、子供の無邪気さと同じだと思ってしまうのである。

BAIT【えさ】名 釣り針が口にあうよう、より美味にする調味料。いちばんいいのは美貌。

BEAUTY【美貌】名 恋人を魅惑し夫を不安にさせる力。

BRIDE【花嫁】名 幸せいっぱいの見通しが過去のものになった女。

FEMALE【女性】名 敵対する性の、不正直な方。

HELPMATE【配偶者】名 妻またはビター(苦い)ハーフ(訳注・ベターハーフに非ず)。

HERS【彼女のもの】代名 つまり彼のもの。

MALE【雄・男性】名 考慮に値しない、無視してよい性のメンバー。人間の雄は通常雌にとって「ただの人」として知られている。この種族には二種類ある。衣食住の良き供給者と、悪しき供給者である。

<富・名誉>

ABASEMENT【卑屈】名 金や権力を前にすれば、自動的にこういう穏やかな心構えになるのは当然のこと。よく見る実例は、社長に対する従業員の口のきき方。

ADHERENT【支持者】名 期待するだけのものをまだ得ていないので、ついてきている人。

AIR【空気】名 貧乏人でも肥れるように、神が気前よく与えてくれる栄養物質。

COMMENDATION【賞賛】名 自分の業績に似た他人の業績を称えて、われわれが贈るもの。もちろん似てはいるが、とても比較できるような業績ではない。

DISTRESS【悩み】名 景気のいい友人の前に身をさらしたため、かかる病気。

DUTY【義務】名 われわれを厳しく駆り立てるもの。利益の方向へ、欲望の線に沿って。

ELOQUENCE【雄弁】名 白とは白く見える色のことである、と、馬鹿者どもに思い込ませる説得術。さらにこれには、どんな色でも白だと思い込ませる才能まで含まれている。

EULOGY【讃辞】名 富と権力という強みか、死んでくれるという配慮か、どちらかを持った人を褒めたたえること。

<その他>

DICTIONARY【辞書】名 ひとつの言語が成長していこうとするのを阻害し、硬直した弾力のないものにしようとする、悪意ある文学的装置。ただし本辞典はたいへん有益な著作である。

 

 


【書評】悪魔の辞典【ブラックユーモアのバイブル】

朝起きて「おはよう」を言う前に、妻に「体重測った?」と出鼻をくじかれるタイプの出版プロデューサー西浦です。毎朝...

どうも、出版プロデューサーの西浦です。

僕の今年の目標の一つ、それが出版プロデューサーを5人集めて「出版戦隊プロデュージャー!」を結成することです。

ウソです、ごめんなさい。戦隊は結成しません。けれど出版プロデューサーの仲間を増やしていきたいと思っています。まずは僕を含めて5人にするというのが目標です。

 

出版プロデューサーとはどんな仕事なのか

本をプロデュースしてベストセラーにする仕事です。そのまんまです。フリーランスの多い出版業界でも、一番新しい職業なんじゃないでしょうか。著者自身がフリーランスなわけで、出版業界はフリーランスが生きていくのに非常に環境が整っていると思います。

出版プロデューサーの仕事内容

  1. 著者のスカウト(発掘から)
  2. 企画をつくる(企画書にする)
  3. 出版社に提案する
  4. 著者の原稿執筆にアドバイスする
  5. 販売戦略を著者に提案して実行

上記の5つで、これを通じベストセラーにしていくのが目標です。ベストセラーにするのに販促だけやればいいわけではなくて、企画はもちろん著者の発掘から逆算で考える必要があります。

もちろんこれはうちの仕事のやり方なので、編集者と著者とを引き合わせるだけのプロデューサーもたくさんいるそうですし、もっとブランディングとかそっちの方に特化したプロデューサーも世の中にはいると思います。うちの仕事は「出版に関して全部」という感じです。最近は「感動の共有」が最大の関心毎で、本の「感動」を共有していくためならどんどん新しいことにチャレンジしたりもしてるので、フレキシブルな面が強いです。

出版プロデューサーのやりがい

この仕事は本当に面白くて、「これは新しい!」「この考え方、世の中に広めたい!」と自分が「感動」したものを、「本」という形でより多くの人に伝えることができます。世の中的にはまだマイナーでも、その業界では知られているすごい方や、すごいムーブメントはやっぱりありまして、それを見つける喜びは宝さがしに似ています。そういう本の著者は人間ができていて、かつ個性的だったりすることが多く、一緒に仕事するのも楽しいです。ブランディングのために本を書こうという人は、そういう方の中にはいないですね。それに編集さんたちもかなりキャラの濃い方が多く、楽しいです。面白い著者や編集者と会うと「この人とあの人を会わせてみたい」「あの編集さんとこの著者ならいい仕事になりそう!」と自分が仕事したい人と組めるというのもすごい魅力だなと思っています。100名近くの編集、営業、書店、取次関係者と定期的にあったり仕事したりしているのですが、みんな個性的で何より本を愛していて、本に対して熱い人ばかりなので一緒にいられるだけで楽しいです。(飲みが多い原因はこれか)

最大のやりがいは「本を通して、読者の悩みを解決できること」です。僕はたいした人間ではありませんが、著者や出版社、書店など多くの方の力を借りて、何万人という方を助けることができるのです。僕自身もそうやって誰かが作ってくれた本にずいぶん助けてもらってきました。自分がプロデューサーとしてたくさんの人を繋いで、その結果として生まれた本が「見知らぬ誰かを助けるしくみ」になる。これは本当に生まれてきた意味と言っても過言ではないです。その本が僕の孫やひ孫を助けてくれることもあるかもしれません。自分が死んでも、自分がプロデュースした本は残ります

僕が世界でいちばん面白い仕事の一つだと思っているのが「出版プロデューサー」です。

 

出版プロデューサーを増やしたいわけ

プロデューサーは一人でもできるのですが、すべての面白い著者を一人で見つけてくるのは物理的に不可能です。僕のメガネでは見つけられないすごい人もいるでしょう。そういうまだ出会ってないすごい人たちにも、プロデューサーの数が増えれば出会うことができます。実験的にはじめた0期生のプロデューサーたちが、僕とはまったく出会うことのなかった面白い方を連れてきてくれました。スカウトは人数が多い方が絶対に効果的です。何より誰かと一緒に仕事をする、共通の目的・目標に向かって努力したり助け合えたりするのは楽しいですよね。ぶっちゃけた話、一人は寂しいです(笑)

「僕が」プロデュースした本が売れたときはもちろん嬉しいです。著者や編集さんと大盛り上がりできます。打ち上げも楽しいです。けれどさらに欲張って「Aさんのプロデュースした本売れたね、おめでとう!」と言いたくなりました。サプライズパーティとかやりたいんです(笑)「やった!」もいいですが「やったね!」を今年はたくさん言いたいです。

向いているなと思うタイプ

  • 本が好き
  • 人が好き
  • 人に貢献するのが好き
  • コミュニケーションが得意
  • 決断力がある
  • 自分じゃなく著者をどうやって前に出すか考えられる人

人と本に深く関わる仕事ですから、本にも人にも愛がある人が向いています。

ガイダンスへお越しください

興味の湧いた方はぜひガイダンスにお越しください!ガイダンスと言っても実際は西浦と2人~4人でお茶飲みながら話すだけです。初めましての方も歓迎です。

出版プロデューサーは複業OKです。もちろん未経験で大丈夫です。(経験者なんてほとんどいないと思うけど・・・)

年齢制限や性別の縛りはありませんが、今のプロデューサーは僕も含めて30代が多いです。

まずは「ガイダンスお茶会」へお越しください

お待ちしています!

ガイダンス日程一覧

出版プロデューサーになるには?

出版プロデューサーとは?

出版プロデューサー募集!

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仕事抜きでこの本だけは読んで欲しい【人生を豊かにする本5冊】イベント参加者募集中!

夢の兆し

出版プロデューサーの西浦です。帰省の新幹線で何を読もうかと考えて選んだのが本書「アルケミスト—夢を旅した少年」です。やはり新年1冊目にふさわしい、夢のある本を読みたいなと思っていたのと、文庫で軽いというのが決め手です(笑)これほど有名な本にもかかわらず、実は今まで読んだことがなかったのです。そもそもアルケミストという言葉に親しみがなく、「鋼の錬金術師 」を読むまで錬金術師について興味もありませんでした。結果的には『子供の頃か、さもなくば今読んでよかった!変に世の中ナナメに見てた頃に読まなくてよかったー!』と思いました。当時の僕だったら『はいはい、都合の良いファンタジーで、現実には役に立たんなぁ』と思っていたことでしょう(笑)本は「読むべき時にその人のもとへやってくる」もので、このタイミングで読もうと思ったのも「兆し」なのかもしれません。

どんな本なのか

1988年に出版された、ブラジルの人気作家「パウロ・コエーリョ」の夢をテーマにした物語。全世界で1000万部以上売れている大ベストセラーで、日本語版は94年に出版されました。羊飼いの少年が、夢に見た「宝物」を求めてエジプトのピラミッドを目指す物語で、ジプシーの老婆、王様、そして錬金術師との出会いを通じて多くを学んでいくストーリー。少年は夢を信じて宝物を探すために、自分の持っていた羊をすべて手放しお金に換えてエジプトへと旅立ちます。そしてエジプトへ到着したばかりのその日に、すべてを盗まれてしまいました・・・。

自分の夢、やるべきことが見つからない人に

以前、友人と飲んでいて「自分のやるべきことが分からない。何か良い本はないか?」と聞かれて、はてさてどんな本を進めるべきか少し悩みました。独立してどうこうという話ではなかったので、起業したくなる本やノウハウ本を進めてもしょうがなかったのです。その時は「さあ、才能(じぶん)に目覚めようストレングスファインダーが面白いよとお勧めしたのですが「脳にインパクト与えるには十分だけど、もう1冊、心にインパクトを与える本も欲しい」と考えていて、今思えばこの本が良かったと思います。夢の「兆し」をみつけるのにこの物語がとても刺さります。

この本の主人公、羊飼いの少年は「同じ夢を二度見た」ので、夢見のできるジプシーに占ってもらいます。そしてピラミッドで宝物を見つけてお金持ちになるだろう、と言われてエジプトに行くよう示されます。ただそういう夢を二回見ただけでですよ!『ピラミッドで宝物見つける夢見てん~、2回も!』と言われたら『へー、おんなじ夢二回も見るって、珍しいこともあるもんやね』と返してさっさと話を終わらせてしまいそうなものです。でもこの夢が「前兆」で、それをしっかりキャッチしていくことが大事なのです。

本当にやりたいことは宇宙の魂から生まれる

「夢で見た宝物」には冷たいリアクションをしてしまいそうですが、ここで言う宝物とは「人が本気でやりたいと思うこと」です。旅行をしたいでも、あの娘と結婚したいでもいいのですが、そういった「何かを本当にやりたいと思う時」は、その望みは宇宙の魂から生まれたもので、何かを強く望めば、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるといいます。

少々スピリチュアル濃度が濃いですが、スピかどうかに限らず、本当に大きい望みというのは個人レベルの欲望を超えているとも感じます。本でいうと「売りたい!」「有名になりたい!」レベルでは大ベストセラーにはなかなか至りませんが、10万部以上売れる本にはある種の根源的な願いが込められていて、それは個人を超えてもう少し大きいものから産まれたような気もします。あくまでその人がそれを書きたいと思ったことも、そう思うように何か大きなものが仕向けていったのかもしれません。

「都合よく解釈すればいい」という話でもない

若い頃は夢を持つことも、人生に起こってほしいすべてに憧れることも恐れません。しかし時がたつうちに、不思議な力が、自分の運命を実現することは不可能だと、思いこませ始めます。その力は否定的なもののように見えるが、実際は運命をどのように実現すべきか示してくれて、魂と意思を準備させてくれるものです。この不思議な力とは何なのか?文中では明確にされていませんが、経験や知識、あるいは周りの人間のことだと思います。ただ、それらが否定的に見えて魂と意思の準備をさせてくれるというのが深いです。

作中で羊飼いの少年は、エジプトのピラミッドを目指すために自分の羊を手放し、旅の資金に替えます。しかし旅立った初日に、まだ砂漠を越えるどころか出発の準備もしていないのに、そのお金をすべて盗まれてしまいます。そこで『僕は他の人と同じなんだ。本当に起こっていることではなく、自分が見たいように世の中を見ていたのだ。』と気付きます。これは都合よく読むタイプの人は無かったことにするかもしれないシーンですが、この作中でけっこう何度も主人公は失敗したり、危ない目にもあいます。ラストで暴漢にボッコボコにされてるし(涙)都合の良い面だけを見て、宇宙がすべて助けてくれる、兆しだと言って喜んでいてはいけないということだと思います。現実をシビアに見る必要もあるし、悪い兆しに気づく必要もあります。それこそ兆しとして知識や人の口からうまくいかない情報をくれたりしているのだと思います。

そして運命を実現しようと努力していて、もう少しですべてをあきらめようとしているとき、必ずいろんな形で現れるらしいのです。一つの解決法とか、良い考え、危機一髪という時にものごとを起こりやすくしてあげたり、助言者として夢占いのジプシーやどこかの王様が現れたり。そういう形で良い兆しが現れます。

作中でも、主人公はどろぼうにあったことでクリスタル商人に出合っています。もっと言うと「クリスタル商人に出合うために、どろぼうにあっている」のです。

夢を追う、兆しをよむ

他にも作中で印象的だった言葉を紹介します。

  • いつも『はい』と『いいえ』で答えられる質問をするようにしなさい。しかし、できれば自分で決めるように努力しなさい。(中略)はっきりした質問をしなければならない。そのためには自分が何を欲していることを知らねばならない
  • 幸福の秘密とは、世界のすべてのすばらしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ(スプーンの油を落とさないように、家じゅうの素晴らしい絵画や庭を見ておいでと賢者に言われたあとのセリフ)
  • 誰もが理解する一つの言葉がある(中略)それは熱中するということばであり、愛と目的をもってものごとを達成するということばであり、信じていることや、望んでいることを追求するということばでもあった。
  • 人生に起こるすべてが前兆なんだよ
  • 直感とは、魂が急に宇宙の生命の流れに侵入すること
  • 勇気こそ大いなることばを理解するために最も重要な資質なのだ
  • もしおまえが自分の心をよく知っていれば、心はおまえに反逆することはできない。

【書評】アルケミスト—夢を旅した少年【夢を見つける方法、叶える方法】

★仕事抜きでこの本だけは読んで欲しい【人生を豊かにする本5冊】イベント参加者募集中! 夢の兆し 出版プロデュー...

(本記事は2017年7月27日に修正されました)

出版プロデューサーの西浦です。

2010年2月にフリーランスとして独立して、約7年が経ちました。貯金が100万円を切って、舌の裏に血のかたまりができたりした時期もあったけど(完全に精神的にキてた・笑)おかげさまで、今では結婚して家族を食わしていけるくらいの収入を得られるようになりました。これは多くの方に助けていただいたり、運の要素も当然あるのですが、実体験から「そういうことか!」と学んできたことがあります。

独立当初って「今やってることは未来につながるのか?他に優先順位の高いものがあるんじゃないか?」と迷ったり、怖くなってしまう瞬間がありますよね。僕もそうでした。

そういう迷いは仕事の精度を著しく落とすし、恐れは精神を不安定にさせて視野が狭くなります。僕みたいに舌の裏に血のかたまりできるような体験を他の人にして欲しくないので、良かったら参考にしてやってください。マジで痛かったです、舌が。手術跡もまだあるしこういう暗黒期は早く抜け出さないと、フリーランスとしてやっていけなくなってしまうから本当に切実に。

7年間やって分かったことのうち「1年目のときに知りたかったなぁ』と感じた、フリーランスで成功するためのコツや考え方を書いてみました。わりとガチでビジネスモデルに関してもりもりと。値付けや商品ラインナップの考え方とかも、フリーと企業ではやるべきこと違うと思うので。。。「早期にビジネスを安定させる」という視点でまとめてあります。

この記事は

  • フリーランスとして独立したい方
  • 独立したてでいろいろ模索中の方
  • フリーランスでやってるが正直、下請けで全然自由がない・・・という方

のお役に立つ内容となっています。

ちなみにこの記事は「オフェンス&順調に成長する方法」ですが、「ディフェンス&生き残る方法」についてまとめた記事はコチラです!

仕事はもらわない

これがいきなり陥りがちな罠なので、はまらないように注意しましょう。独立直後にご祝儀的にお仕事を頂ける場合は非常にありがたく、実績作りにもなるので引き受けてOKです。実績作りという意味ではなんなら無料で受けてもいいのです。

問題はそれ以後で、継続的・長期的な仕事を安価で請け負ってしまうことです。こうなるとスケジュール的にその会社の仕事しかできなくなったり、安定収入のあることが油断につながり、自分のビジネスを構築できなくなります。

そして一番痛いのは「価格決定権が自分にないと下請けになってしまう」ことです。フリーランスでは、自分の単価を自分で決められるかどうかが生命線となります。キュレーションサイトが炎上していましたが、そのライターさんたちは1記事500~1,500円程度で仕事を発注されてました。これではフリーランスとして自由な時間と場所で成果をあげるというよりは、下請けなんですよね。立場が弱いから自分の時間や力を買い叩かれている。自分のビジネスを構築するまでのしのぎとか、そういう理由があるとき以外は仕事をもらってはいけません。仕事は価格も含めてこちらから提案しましょう。

ブランディングの前に商品・サービスを用意する

さて独立!となってとりあえずはじめがちなのがブランディング目的のSNSです。具体的にはブログやfacebookでしょうか。高校3年生の夏休みになって予備校の夏期講習に参加したものの何から手を付けていいかわからず、とりあえず「ターゲット」開いて英単語勉強するような・・・笑。フリーランスも受験も同じで、やるべきことよりやりやすいことから手を付けがちなんですね。

まずはあなたの商品やサービスをつくり、それを売ればいくら入るというキャッシュポイントを作りましょう。自分がどれだけブランド化されても売るものがなければお金にならないし、提供する価値がないのに有名になっても本当の意味でブランドとは呼べません。

メリットの違う複数の商品ラインを持つ

商品・サービスを開発するときは一つだけでなくて、複数のラインを持つと早期にビジネスが安定します。「仕事はもらわない」のところで書いたように低価格の商品だけではジリ貧です。

フリーランスは必ず「高価格帯」のサービスを開発しましょう。他に継続型、権利型というようにメリットの違う商品を持つとどんな状況にも対応できる強いフリーランスになれます。

  • 「高価格帯」は利益率・費用対効果が高く利益頭としてあなたに時間的余裕をもたらします。
  • 「継続型」はたとえ安価でも毎月、毎年かたい売上をもたらします。予想できる売上というのは本当に精神的な安定をもたらし、その価値は特にフリーランスに対して大きいです。積み上げていくイメージが湧きますしね。
  • 「権利型」はしくみの構築を必要としますし、基本は微々たる額のものですがひょっとしたら個人ではとうてい届かないような額の売上が手に入ることも。こういう商品は夢がありますよね。

一つの商品、一つの取引先に頼っているとそれがダメになったときにあなたもダメになります。高価格帯が売れなくなっても継続型が最低ラインとして壁になるし、権利型が一発逆転をもたらすかもしれません。強いフリーランスになるために複数タイプの商品ラインを持ちましょう。

精度の低い安価なサービスをラインナップさせない

フリーランスは「どんなサービスにも100%全力を注ぐ」以外の選択肢はありえないのです。半額だから半分のエネルギーでやれるかというと現実には難しい。なにより50%のデキのものが「実力」と判断されてクチコミされることが怖いです。つねに100%のモノのみを、自分の商品・サービスとしてラインナップさせましょう。

ただし「明確な違い」によって安価なサービスを提供するのは大丈夫です。

  • 税理士さんのように毎月打ち合わせするか、期末に決算するだけかのような「頻度の違い」
  • コンサル業のように、直接1対1のコンサルか、複数対面か、オンラインのみかというような「距離の違い」

などですね。もちろん安価で中身の詰まったサービスであればお客様が喜んでくれるのは言うまでもありません。

実績・数値を積み重ね、常に見せる

クライアントも人の子ですから「人としての好意」「一緒にいて楽しいか」といった感情面でサービスや商品を選ぶ場面はあります。

ですが、数値や実績といった価値を論理的に説明しないと「プロとしての信頼感」「周りを説得する材料」が伝わりません。

紹介も感情が動いたときに生まれますが、そのときに伝わるのは言語化されていることだけです。

あなたの実績や数値を積み重ねていき、webや名刺などで常にクライアントが確認できるようにしてあげましょう。

サービスは明確な計算式で価格を決定する

いろんなビジネスで「値付けが一番難しい」と言われています。競合や代替商品とのバランス、ビジネスモデルにブランド価値・・・確かに難しいです。特にフリーランスの多くは自分が商品だったりするので、厳密な意味での原価を算出できません。

だからこそ「明確な計算式」をつくって価格を決定し、自分で自分を守りましょう。「明確な計算式」がないと、競合が増えて値崩れした時に価格を維持する理由を打ち出せず、ビジネスそのものが成り立たなくなるからです。

「明確な計算式」ですが、僕の場合は自分のプロデュース料について「著者に支払われる印税」をベースに計算しています。webライターであれば「記事のpv数」などでその価値を測れます。価格を左右するポイント(=KPIとなる)とクライアントが重視するポイントがズレないように注意しましょう。上記の例では印税額やPVがKPIになるわけですね。

フリーランスの初期は「何を優先すべきか」迷いがちですが、計算式をつくることでKPIが設定でき、KPIを上げる方向へ意識と時間を投入できるようになります。結果的に早期にサービスの質を高めることになり、クライアントも喜んでくれ、あなたのビジネスがより強化される、効果的な経営手法です。

また高価格帯への進出もやりやすくなります。高額サービスの販売は精神的なハードルが高いのですが、計算式という理由があると越えやすいのです。クライアントは高いか安いかではなく、値付けに納得していないとこちらに不信感を抱きます。計算式があれば透明性を確保でき、買うかどうかはさておき、納得はしてもらえます。要は「なんで高いの?なんで安いの?」に対する回答を用意しましょうということですね。

ビジネスモデル以前にクライアントモデルを探す

ここまでビジネス構築に関することを書いてきましたが一番大事なのは「クライアントモデル」を探すことです。誰がいくら払うのかわからないビジネスはダメ。独立前後のフリーランスが考えているビジネスプランって「実際にお金を払っている人」の話を聞いていないことがすごく多いです。

重要なのは「お金を払っている人」の話を聞くことで「そういうのがあれば絶対買うよ~」という人ではありません。いざ商品を目の前にすると買わない人が多いからです、本当に欲しい人は代わりの商品をすでに買っています。

「買うよ」「欲しい」と言う人と

「買ってる」「持ってる」人の差はめちゃくちゃ大きいです

その意味でフリーランスになる前に携わったことのある業界は非常にやりやすいですね。すでに購入しているクライアントのモデルを何名も知っているからです。複数のクライアントをクラスター分けして、「モデル」となる方を早い段階で見つけましょう。

BtoCにしろBtoBにしろ「どういった動機で」「どんな結果を求めて」「いくら出すのか」を徹底的に調査して自分のビジネスモデルと合致する人をみつけましょう。その人が最初のお客様です。その方にはお試し価格や、なんなら無料でもいいので、サービスを提供して実績をつくりましょう。ユーザーの声や、次の見込み客の紹介をお願いするのを忘れずに。

なお、クライアントモデルはあなたの「フリーランスとしてのレベル」があがれば、変化することもあります。


フリーランスになったものの「これじゃ、フリー(自由)じゃなくて、下請けじゃないか!」と感じる人は多いです。フリーになった以上は何か「思い」や、「大事にしたいこと」があったはずです。それがいつの間にか生活のために、「思い」も「大事にしたいこと」も忘れて仕事だけをするようになっていきます。だってお金がないと、やりたいことをやる余裕もありませんからね。

だからお金のために「思い」「価値観」を犠牲にすることなく、フリーランスとして生きていくための戦略・考え方を書きました。このやり方にとらわれて「思い」の部分を忘れては本末転倒なので、そこは気を付けてください。「思い」だけでも、「お金」だけでもフリーランスとしては生きていけません。

なるべく早くビジネスの基盤を安定させて、フリーランス暗黒期を乗り越えましょう。フリーランスは楽しいですよ。

本記事の続編↓

フリーランスで独立して1年以内にはまりがちな落とし穴

 

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7年やってわかった、食えるフリーランスになる方法

(本記事は2017年7月27日に修正されました) 出版プロデューサーの西浦です。 2010年2月にフリーランス...