本を出版するためにやっておくべき具体的な行動15

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こんにちは!爪が伸びているのが苦手で、いつも深爪の出版プロデューサー西浦です。小指の爪を見て「しじみか!」と言われたことがあります。

さて、仕事がら「本を出版するにはどうすれば良いですか?」とよく聞かれるので、「本を出版する方法」について書いていこうと思います。「本 出版 するには」とかで検索したらたくさん記事が出るものの、具体的な方法はあんまり書いていないなぁ・・・と思ったからですね。特に今回は「本を出版したいなら、具体的に何をすれば良いか」をまとめてみました。別に僕ら出版プロデューサーにお願いする以外にもやりようはあるので、そこはフェアに紹介しますね。

実際に著者に聞いた「本を出したきっかけ」の紹介や、本を出版したいんだったら、これやっとくと絶対プラスになるよというものも書いてあります。
ここに載ってる全部をやらなくていいので、得意なこと、できそうなことだけでOKです。もちろん1つより2つ、3つとやった方がよりプラスにはなります。

なお、今回の記事で「本」というのはビジネス、美容、健康などの一般書のことで、小説とか、絵本のようなフィクションは除外します。フィクションは出版社が行っている新人賞に応募するのが王道にして近道だと思います。

ブログから本を出す

アメブロでもwordpressでもなんでもいいのでブログを開設して書きましょう。意外に思うかもしれませんが、編集者はけっこうブログを見てます。特に雑誌系の編集者が企画にコメント集めたくて「その道の専門家」を探していることが多いです。そのためには検索に引っかからないといけないので、検索ワードを意識した記事を作成しましょう。検索を狙うとしても、ある程度、更新ペースや記事数、文章量が必要なのでやっぱり「めっちゃ書く」が大事です。

「その道の専門家」として認知されるようなブログを書いていれば、ブログ本やコミックエッセイはもちろん、健康もビジネス書も美容も、ほとんどどんなジャンルでも声がかかる可能性があります。

ちなみに本を出版するときに、必ずブログのPV数は聞かれるので、頑張って伸ばしましょう。本の出版と発売後のマーケットづくりを同時に行えるのですから「絶対にやっておきたい」ことですね。

  • メリット 原稿を書く訓練になる 自然とブランディングできる 本の購読者を増やしておける
  • デメリット ちゃんとやるには文字数とか更新ペースとか超大変。 ライバルとの差別化ができなければいつまでも目が出ない。

インスタから本を書く

モノによってはブログよりおすすめなのがinstagramです。特にファッションとかメイクとか「若い女子向け企画」の場合、インスタの影響力は絶大です。宝島社の方などに話を伺うとinstagramだけで50,000部以上いける本はまだまだあるって言ってました。タレントでもなんでもない、地方のショップ店員さんとかでもすごい影響力を持ってたりするので、センスの良い写真を撮れて、かつ「若い女子」を主戦場とする方ならブログよりおすすめかもしれません。

  • メリット 若い女子に対しては効果絶大 写真中心なので、ブログに比べたら文章量少なくてよい
  • デメリット 今後instagramが流行遅れになる可能性がないとも言えない 画像の技術・センスがないとかえってケガする 男性ターゲットには不向き 

webに無料PDFを上げて、誰でも見れるようにしておく

心屋仁之助さんに昔聞いたのですが、出版のきっかけは無料PDFを中経出版(当時)の編集者が発見して、それにいたく感動して連絡して来てくれたからだそうです。たしか「性格は変えられる」という内容で、『自分の性格を変えたいです』と言っていらしたとのこと。もちろん心屋さんが今のようにTVに出て有名になる前の話です。

編集者にとって「自分の悩みを解決したい」というのは、企画の立て方として王道なのです。自分にとっての悩みなら、すごくリアリティのある本、役立つ本にできるからですね。無料PDFなどで「悩んでいる人、困っている人の役に立つもの」を提供しておくと編集者の目にとまりやすいのです。

  • メリット 無料なので手に入れやすい ブログ等と違って「まとまったコンテンツ」を伝えられる
  • デメリット PDFを設置するブログなどのサイトに集客力が無いと目に留まらない

著者としての名刺を作って肩書を工夫する

著者としての名刺を作ってみましょう。特に大切なのは肩書と実績です。肩書はひとことで「何をやってるかわかる」けど「聞きなれない肩書」にすることです。「深づめダイエットインストラクター」とか。「営業マンだから肩書とかいじりづらい」というような方は、せめて頭に何か形容詞を付けてみましょう。「45歳からの転職で日本一になった営業マン」とか。

あとは実績ですね。名刺という小さいスペースでもバシッと伝わる実績を端的に書きましょう。僕の場合は増刷率90%平均部数44,000部と書いてますが、裏面の上の方に◆で挟んで「◆増刷率90% 平均部数44,000部◆」と入れてます。すごく目立ちますし、初対面で『すごいですね!』と言ってもらえることが多かったです。ただ、こないだ名刺を刷りなおしたときにスペースの関係でそれを削って、プロフィール欄に入れ込んじゃったんですが気づく人が激減してしまいました。実績等は目立たせてナンボですよ!

  • メリット 何をしてるか、周りとどう違うかを初対面の人にも伝えられる 自分自身も整理する訓練になる
  • デメリット 多少はお金がかかる

セミナーや講演会をずっとやり続ける

セミナーや講演会に参加して著者を探している編集者もいます、どちらかと言えば若手に多い気がしますが。(中堅以降は紹介だけで十分な人数になるので、よほど意識してる人でないと新規開拓が減っていく)ブログで気になった方のセミナーに参加すれば、その方のコンテンツを事前に確認できるのでありがたいのです。僕も付き合いで参加した著者のセミナーがすっごく面白くて、セミナー終了後に「本にしませんか?」と提案して本にしたことがあります。柏原ゆきよさんの「お腹からやせる食べかた」がその本で4万部弱の本になりました。

このセミナーや講演会も、年間の来場者数を増やしていけるよう努力しましょう。年間2,000冊以上セミナーで売れそうなら、出版社としてもだいぶ安心感が出ます。

  • メリット 共催者の紹介で編集者につながるなど棚ぼたの可能性 セミナー参加者数が増えるほど企画が通りやすくなる セミナー内容が企画のベースになることも
  • デメリット 年間で数百人しか参加してない段階だとかえって「弱そう」な印象を持たれるかも 文はうまいのにしゃべりが下手すぎる人もいるので、練習が必要  

出版記念講演会に参加する

セミナーなどは自分でやるだけでなく、参加するのも出版のきっかけになります。なぜなら「出版記念講演会」などはかなり高確率で、担当編集者が参加しているからです。懇親会などでうまく編集者と名刺交換できたら、自分を売り込むチャンスです。が・・・あまりガッつくのはお勧めしません。編集さんって実は恥ずかしがり屋さんが多く、グイグイ行きすぎるとたぶん引かれます。「編集者」として自分を利用しようとする人より、人として魅力を感じてくれる人の方が好意的に映りますよね。ですのでその本や編集者、著者のことを話題にコミュニケーションして「どうしてこのテーマにしたのか」「苦労したのはどこか」「自分はここが面白かったのだけど、どうやって思いついたか?」など聞くと良いでしょう。その時に真摯な対応をしてくれたり、仕事のスタンスに共感できる編集さんだなと感じたら、自分も本を出したいことを素直に伝えてみましょう。アドバイスをもらえるでしょうし、その後の展開次第では出版に至ることも少なくありません。

  • メリット 編集者に会える確率はかなり高い
  • デメリット 編集者は著者探しに来てるわけではないので絡み方によってはウザがられる 

勉強会や塾、サロンに参加する

出版記念講演会ほどではないですが、編集者や出版プロデューサーが参加していることもあります。しかもその際は同じ「参加者同士」なので、より仲良くなりやすいですね。ただ、以前webライターの「よっぴー」さんや「しおたん」さんの勉強会に参加したのですが、紙の本の編集者はまったく来ていなかったので、「来そうな勉強会」は何か考えましょう。意外とマーケティングとかPRとかね。逆に企画や文章術の勉強会には参加しないかもですね。ちなみにある集まりで「本を出したい」という方に会ったときのことですが、僕は苦手だけど、知り合いのプロデューサーが好きなジャンルだったため、紹介しようと『プロフィールとかweb上で確認できるサイトあります?』と聞いたら、facebookしかないと言われました。正直、facebookのプロフィールでは分かりづらかったです。その人の実績がすぐ分かるようにしてもらいたい、と思いつつ「出版記念講演会に参加する」でも書いたように、いきなり企画書とか見せられるとこっちも「うわぁ・・・」となるので難しいですね。いつでも見れる環境を用意して、空気を読んで出していきましょう。

  • メリット 編集者と同じ参加者同士という共通項を持てる 定期的に会える可能性も
  • デメリット 自分の興味のあるジャンルと編集者やプロデューサーの興味あるジャンルが合わないと会えない

自費出版や自作の小冊子を販売する

自費出版でも小冊子でもいいのですが、有料の紙媒体を「売ったことがある」という実績は非常に心強いです。3,000部以上売っていると良いですね。この小冊子を「書籍化しませんか?」という話は聞いたことがないのですが、他の「12の具体的な行動」と合わせ技で行うと一気に信頼度アップします。やはり多くの方に支持されたコンテンツだという事実と、販売リストがあるという点が強いです。本田健さんの幸せな小金持ちへの8つのステップ」などがこのパターンだと言われていますね。

  • メリット 販売予定リストが取れる 少額でも利益が出る 発売後の販促活動をシミュレーションできる
  • デメリット 印刷物を用意するコストが発生

著者に編集者を紹介してもらう

直接的な方法ですが、知り合いの著者に担当編集者の紹介をお願いしてみましょう。この時には企画書は必須ですね。もちろんこんなお願いをするにはその著者とかなり仲が良いか、信頼が必要です。本を出す前からの友人が出版したらお願いするくらいが良いでしょう。友人の講演会で集客を手伝うなり、本を10冊買って配ってあげるなど、何か協力してあげるのがスジかと思います。もちろん「出版記念講演会に参加する」より「紹介」という形を取るため、ちゃんと見てもらえる確率はぐんとあがりますが、その分編集者の人となりを伺っておくなど、ちゃんと「この人にお願いしたい」という理由を見つけてから会うのが礼儀だと思います。

  • メリット たぶん一番確実に企画を見てもらえる
  • デメリット 紹介なので、紹介者の顔をつぶさないだけの企画を見せないと×

共著で本を出す

もしチャンスがあるならですが、共著で出版してみるのも一つの手です。すでに出版が決まっている大御所の方に気に入られて、本の一部を書かせてもらい「共著者」になるとか、あるいはイラストエッセイを書くなど本の一部を担当します。その本が売れれば「前作が(共著とはいえ)売れた著者」になるので、実績になりますし、出版社との仕事の進め方や発売後の販促活動、業界内人脈など得るものは大きいです。印税を手放しても良いくらいだと思います。しかしあくまでも共著は共著なので、単独でヒット作を出すための布石だと考えましょう。

  • メリット すでにある企画に乗っかるので、ハードルが下がる 出版に関する経験や人脈ができる 
  • デメリット 本が売れなかったら、売れない著者の印象がつく 単著ではないので、自分の思いとは違う本になるかもしれない

雑誌やTVに専門家として出る

できればという話ですが、雑誌やTVに出演するチャンスがあるなら出ましょう。マスコミというのは「メディアに出たことのある人」に対して、ある程度信頼感を持ってくれます。「他社が問題ないと判断したんだから、大丈夫な人だ」ということですね。逆に言うとまったく露出のない人が出るのはハードル高いです。比較的出版業界は他のメディアよりハードルが低いように感じますので、チャンスはあるかと思います。webメディアさんもおすすめです。

  • メリット  箔がつく 
  • デメリット 機会はそうそうない 

何かで1位とか賞を取る

楽天〇〇部門1位!とか社内の営業コンテスト全国1位、などその分野で日本一の冠をゲットしましょう。権威のある賞を受賞するのも非常に良いです。なぜこの著者の本を出すのか?について、編集者は上司や社長を説得しなくてはなりません。その時に「客観的な評価」があると、納得してもらいやすいです。

  • メリット  信頼度があがる 本の帯に書ける 肩書やタイトルに使えることも
  • デメリット 特になし あえて言うと、「賞」とか「わかりやすいランキング」がない仕事だと探すのが大変

出版塾に参加する

たいていは出版プロデュースのフロントエンドですが、出版塾では編集者との縁もできるし、企画へのアドバイスももらえるので、すごく実のいいサービスだと思っています。今まで紹介した手法と違い、編集者はちゃんと「企画&著者発掘モード」で来てくれてるので売り込んで問題ないですし。最終的にゲスト編集者さんや会社の方針によって、あなたの企画が通るかどうかは変わります。実際、別の出版塾で通らなかった方が僕のところで出版を実現したことはあります。ただそもそも本人の実績やコンテンツが足りていないケースも多いので、2社以上の出版塾に落ちた人は少し自分を振り返って、この記事の「本を出版するためにやっておくべき具体的な行動13」に取り組んだ方が良いかと思います。

  • メリット 企画の作り方から編集者との出会いまで用意されている 出版仲間ができるので発売後に合同イベントを行ったり
  • デメリット 結果はゲストの編集者次第なところも 塾によって苦手ジャンルなど特徴がある

出版プロデューサーにプロデュースを依頼する

企画作りから、編集者のマッチング、持ち込みから発売後のフォローまで、オールインワンでやってもらえるのでおすすめです。編集者とのつながりが多くないと「その著者にあった編集者でかつ実績も実力もあって、営業が強い会社で・・・」と自分にぴったりの編集者とマッチングするのはすごく難しいのです。運命でたまたまベストな編集者と惹かれあうこともあるかもしれませんが、そっちはできれば人生のパートナー用に残しておいてください(笑)。プロデューサー自身の実績はしっかり見極めましょう。価格も人によって違うので納得できるパートナー選びをしてください。

  • メリット  自分にベストな編集者&出版社に提案できる 企画作りから販売後まで一緒に携わってもらえる
  • デメリット 人によってサービス内容も、金額もまったく違うので、当たりはずれや相性の良しあしがある。嫌な人と組んだら最悪でしょう(笑)

自分で持ち込む

以前聞いた話だと、サンマーク出版さんでは毎月100以上の企画が持ち込まれ、ちゃんと担当者が全部封を開けてチェックしてくれているそうです。それで本になるのは年間1冊あるかないか。1/1,200の倍率なので、正直お勧めしません。センミツならぬセンイチですもんね。。。

  • メリット  お金も人脈も必要ない
  • デメリット ものすごく精神的につらいと思います 出版社も迷惑かな。。。

出版をお考えの方へ

増刷率90% 平均部数48,000部の出版プロデューサー。

奈良県出身 同志社大学卒業後、学習研究社(現・学研ホールディングス)入社。書店促進部を経て、一般書販売課へ配属。2つの編集部を担当し、年間最大400冊のマーケティングを担当。膨大な点数を扱いつつ、新人著者の売り伸ばしや仕掛け販売に注力。上原愛加のプリンセスレッスン(シリーズ100万部突破)などの売り伸ばしに成功する。その後、出版プロデューサーとして2010年に独立。

『血流がすべて解決する』(22万部)『奇跡の営業』(6.3万部)など主にデビュー作をプロデュースし、ベストセラーへと導く。

業界では数少ない、出版社マーケティング部出身の出版プロデューサー。

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Written by

西浦 孝次

増刷率90%。平均部数44,000部。 「血流がすべて解決する」(18万部)「奇跡の営業」(6.3万部)などデビュー作をベストセラーにプロデュースするのが得意。 おそらく業界で唯一、出版社マーケティング部出身の出版プロデューサー。好きな食べ物は炒飯。