自社メディアを作るときは、リフォーム式かモデルハウス式がおすすめ

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今朝、娘(2歳)に「パパはー?」と呼ばれたので「はーい、大好きなパパですよー」と返事したら「え?」って真顔で返された出版プロデューサー西浦です。コミュニケーションエラー発生してます。

さて、毎日更新108日目。

「餅は餅屋」という言葉がありますね。

本当にその通りだと思いますが、餅のように食べれば素人にも「美味い」とすぐわかるものもあれば、素人ではその違いがよく分からないものもある。

門外漢がその道のプロの話を正しく理解するのは、尋常でない努力がいるなと思うのです。

僕の努力の後と、結論としての「リスクの少ない方法」をご紹介します。


目次

知識・経験を補う想像力の限界…!

本気で自社メディアを運営すると決めてから必死で勉強してきましたが、新卒からずっと出版業界でいた人間にとって、webとかプログラムといった世界のことは本当に難しい。

言語が違うというよりはもう、本当に世界や文化が違う。

言語の違いは「日本語で言うとなに?」を理解すればすぐわかります。

「ハイ!」って日本語では「こんにちは!」なのね。あ、「オッス」くらいのラフな感じ?なるほど。

質問するときは動詞が前に来るの?へー、日本語ではさいごに「ですか?」とかつければいいんだけど違うね。

といった具合に。

つまり自分も使っている「日本語」というものを、違う国の「英語」というものに置き換える作業なので、自分の中で比較したり違いに気づくのがまだ簡単です。

 

だが、全くの素人にとって「webサイト制作」を正しく理解するのは難しい。

置き換えるものが無いのだ。

コードとプログラムの違いすら正直、よく分からない。

コードを書いてwebサイトを作る。プログラムによって、サイトに特定の機能を持たせる。

すべての機能を問題なく動かすために、どんな調整が必要になるのかも、全くわからない。

 

AができるならA+は当然できるだろうと思い込んでいたら、それは全く別物だったり。

Aという機能には、Cがセットでついてくると思い込んでいたらそれは別の話だったり。

逆にAがあるからBは簡単にできるよとか「え、A+はできないのにBはできるの!?」とビックリすることもある。

しかもA、B、C、D、Eという機能のサイトにしたいということで、プロが構想していたところに「え、AできるのにA+はできないの?A+はできないと困るよ!」と後から言うと「それだと一から構築しなおしだな…」となったりするのだ。

え、そんな大変なことだったの!?ってこっちは分からなくて、すごく申し訳ない気持ちになる。

 

ひょっとしたら僕がセンスなさすぎなのかもしれないけど、ある程度理解して会話してるつもりでも全然イメ―ジがついていないのだ。

 

あえて近いものを上げればデザインかなと思った。

デザインもすべての意図を反映させるために組み上げられていくものだからだ。

デザインが組みあがった状態で「もうちょっと●●の要素入れて」って軽いノリで言うと、全体のバランスが完全に崩れることにもなりかねない。

そうなると、崩れたデザインでいくか、いちから組み直しなのだ。

出版でもありがちな「素人トラブル」

プロフェッショナルとは素人がとても想像できないところまで想定して動いているから、こちらが素人感丸出しで変なタイミングで変なことを言うと変なことになる(笑)

ある意味、出版も特殊な業界ではあるので、初出版の方には僕らプロデューサーがついていた方が安心だなとは思う。

笑い話だが「自分の会社のカラーがトリコロールカラーなのでその色のカバーにしてほしい」とか「妻の誕生日に発売したい」「〇〇書店に置いてないじゃないか!」といった、周りがついつい「あー・・・」とこぼしてしまうようなことを言ってしまうことがあるのだ。

ちなみに「どこそこに置いてないじゃないか!」という書店の話は、その店が本当にその本を売るのにベストなところなら正しいクレームだけど、ただ地元の本屋だからとかの理由だったら、そこよりも優先して置いてもらうべき本屋さんに置いてもらってるだけだし、どうしても地元に置いてもらわないといけない理由があるなら、事前指定注文というのが間に合う時点で担当の営業さんに言っておかねばならない。発売後では遅いのだ。

でも出版業界以外の人にとっては「本を出す」=日本中の本屋さんに自分の本が並ぶということだと勘違いしてもおかしくはないし、本の発売日に本屋さんに本が並んでいないことを理解できないだろうと思う。

出版は流通上のタイムラグがあるので、搬入発売日といって、書籍の場合は取次さんに搬入される日を発売日としている。よく考えたら変な習慣だがそうなってる。

かといってプロが素人全員の勘違いをすべて予測するのはちょっと無理がある。ある程度数を経験してくると傾向はつかめるけど。

おすすめはリフォーム式とモデルハウス式

話を自社メディアの件に戻します。

プロはとにかくこちらの見えてないところまで考えてやってくれてる。

こちらが要望したものを全て叶えるにはどうすればいいのか、テスト用のサイトを実際に作って実験してくれたりしているわけです。料金が高い人はこういうところをしっかりやってくれているので、サイト構築後のエラーやバグが少ない印象。

それを後からちゃぶ台返しするようなオーダーは出したくないのですが、こちらも素人のすごいところでびっくりするような勘違いをしてしまってたりする。

 

なのでこのコミュニケーションエラーを起こさないために、僕も含め、現状のサイトをベースに一部機能を失くしたり、追加したりという「増築リフォーム式」で自社メディアをつくることをおすすめします。

サイト制作会社の方には「現状の機能は全て使えるようにしてください」「その上でこれはいらない」「これを足してほしい」と伝えると、後からとんでもトラブルになることはたぶん少ない。

これは新築の家を建ててから「こんなつもりじゃなかった!」とならないように、今の持ち家の不満と希望を伝えて、大きく変えすぎないようにする方法に似ています。

いきなり新築で建ててしまうと「住んでみたら思ってたより洗濯の導線悪い」「あの家の階段、超便利だったのか」「収納スペースが激減してしまってる!」といった、実際に住んでみたら困るってことがありますからね。

 

また、はじめて自社メディアを立ち上げる時は、モデルのサイトを一つ決めてそのサイトの中で「〇〇はいらない」ということだけ伝えると良いでしょう。こっちは「モデルハウス式」とでも言うか。

どちらにせよ、サイト制作側は既存サイトやモデルサイトのコードを全部読み込んで構造を理解する必要があるので、そこに工数かかります(お金が発生する)が、ゼロからコード組んでもらって後で「やっぱこれも足して」というより、絶対にトラブルになりくいし最終的に安くつく。

実体験としておすすめしますので、ぜひお試しください。

参考リンク
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