面白い原稿が書けないのは、4つの役割構成が曖昧だから

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スーツで来てくださいと言われて少しうろたえた出版プロデューサー西浦です。冠婚葬祭以外着なくなって10年以上経つので「スーツ」というだけで緊張する…スーツそのものは好きだからまた久しぶりに着ようかな、冬限定で

さて、毎日更新107日目。

 

本の出版を目指す人はいかに企画を通すかに苦心しがちですが、原稿執筆や販促などその後の方がすごく大変です。

特に新人著者の原稿は編集者から「なんかイマイチわかりにくいっすね」と言われ、企画が通ってもここでつまづいて、出版できない著者が多くいます。

 

特に「原稿執筆」という仕事は著者の比重が高く、良い意味でも悪い意味でも「著者本人らしさが出る」もので、編集者さんや僕ら他人が手を入れるにしても、やはり限度があるのです。

(手を入れ過ぎたらもはや他人の本になるから、やはり主は著者でないとダメなのです)

 

ですので、今回は誰でも自然と文章力がアップする構成の作り方をご紹介します。

なぜなら「面白い原稿が書けないのは、構成が曖昧だから」というケースが多いからです。


ブログには編集者も構成も不在

たいていの著者はブログなど、すでに自分の媒体で情報発信をしていることが多いですね。

つまり「書く」ということには慣れているはずです。なのに「書けない」というのはなぜでしょうか?

それはブログには「編集者」がおらず「構成」のない文章を書くことに慣れてしまっているからです。

 

実際見てみると、多くの方のブログには「構成」がほぼありません。

大多数は日記と変わらないですし、いわゆる「見出し」の一つもない文章が多いですね。

もちろん、ブログとはそういうものなので、責めているわけではありませんよ。普通のことです。

 

それでもブログが成立しているのは1記事につき500字くらいの短い文章でもOKだからです。

でも本にするときは各項目1500、2000…と文字数が増えるので、構成がないとただ長いだけの文になり「何を言いたいのかわからない」「全体的に雑で読む気がしない文」になってしまいます。

「何を、どの順番で書くかわからない」学生を変えた方法

ある有名ライターさんにお聞きした話ですが、大学生に文章の書き方を指導したとき、圧倒的に「文章の流れ」「構成」が作れない学生が多いことに気が付いたそうです。

分かりやすく言えば「どのような内容を、どの順番で書けばいいのか」わからない学生が多かった、ということです。

どう指導したものかと悩んだ末、彼が思いついたのが文章を「型」に当てはめて書くことです。

「型」に当てはめて書くよう学生たちにアドバイスしたら、短時間で劇的にうまくなったそうです。

 

この「型」というのが「構成」です。構成は一つしか正解がないわけではなく、いろんな組み方があるのですが、型として当てはめてしまえば楽です。

穴埋めですから考えるのが楽ですし、逆に型から逆算して足りない部分がどこか気づくこともできるでしょう。

4つの役割で構成する

ここでお勧めしたい構成の一つが

1)導入と主張 200字

2)理由根拠理論 500字

3)エピソード 500字

4)実践法の提案 400字

という型で、全部で1500~1600字くらいで書くと良いでしょう。型をまず過剰書きに書いて、そこに肉付けしていく方法を取れば、すぐそれくらいの文量になると思います。

これはあくまでイメージなので文字数のバランスは調整してOKですし、2)理由根拠理論と3)エピソードは順序を逆にしてエピソードから入ってもOKです(好みです)

文字数に余裕がある場合は2)理由根拠理論をエピソードで挟んでもOKです。

その場合

1)導入と主張

2)エピソードA

3)理由根拠理論

4)エピソードB

5)実践法の提案

のような形になります。

 

この型に当てはめてみて、例えば根拠が弱い場合は調べたり、理論を再考して追加しましょう。どうしても埋められない要素があるなら諦めて別のテーマに変えるのもアリです。

構成通りに書けたら、さらに読みやすさも考え、理由と具体例、提案を一言で表現した「見出し」を書くと良いでしょう。


と、ここまでで1,500字以上の文章が書けました。(文頭のどうでもいい文章を除いて、見出しは含めて)

今回、ご紹介した型に今日の記事を当てはめるとこうなります。

 

【導入と主張】60文字

  • 新人著者は編集者から「なんかイマイチわかりにくいっすね」と言わることが多い(導入)
  • 面白い原稿が書けないのは、構成があいまいだから(主張)

 

【理由根拠理論】182文字

  • ブログなど編集者の存在しない文章を書きなれている。
  • ブログには「構成」がほぼない。日記と変わらないものが多いし、いわゆる「見出し」の一つもない文章が多い。
  • ブログがそれでも成立するのは500字くらいの短い記事でもOKだから
  • でも本では各項目1500、2000と文字数が増えるので、構成がないとただ長いだけの文になり「何を言いたいのかわからない」「全体的に雑で読む気がしない文」になる。

 

【エピソード】131文字

  • 某ライターさんに聞いた大学生の話
  • 学生に文章の書き方を指導したとき「文章の流れ」「構成」が作れないということに気づいた。
  • 「どのような内容を、どの順番で書けばいいのか」わからない学生が多かった
  • そこで「型」に当てはめるようアドバイスしたら短時間で劇的にうまくなった。

 

【実践法の提案】171文字

1)導入と主張 200字

2)理由根拠理論 500字

3)エピソード 500字

4)実践法の提案 400字

 

を先に書いて、そこに肉付けしていく形を取る

  • その型に当てはまるものが無い場合は調べたり、考えたりして追加。もしくは別のテーマに変える
  • さらに読みやすさも考え、理由と具体例、提案を一言で表現した「見出し」を書く
  • いきなり主張のみだと読者がびっくりするので導入を書く

いかがでしょうか?構成に書かれた文字数は全部足して544文字です。

544文字が1,545文字になるのです。

500文字強の構成が作れれば、1,500字強の文章が書けることが伝わったと思います。

本を書いている方はもちろん、ご自分の文章力をもっと磨きたい方はまず文章を「4つの役割で構成する」ことから始めてください。

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増刷率90%。平均部数49,000部。

奈良県出身 同志社大学卒業後、学習研究社(現・学研ホールディングス)入社。
書店促進部を経て、一般書販売課へ配属。2つの編集部を担当し、年間最大400冊のマーケティングを担当。
膨大な点数を扱いつつ、新人著者の売り伸ばしや仕掛け販売に注力。
上原愛加のプリンセスレッスン(シリーズ100万部突破)などの売り伸ばしに成功する。その後、出版プロデューサーとして2010年に独立。

『血流がすべて解決する』(23万部)『奇跡の営業』(6.3万部)など主にデビュー作をプロデュースし、ベストセラーへと導く。

業界では数少ない、出版社マーケティング部出身の出版プロデューサー。

業界の活性化を目的として、版元・書店との人脈を活かした合同勉強会や、新卒向けにメディア就活ボランティアも行なう。

「営業だったからこそ、著者・出版社・書店に提供できるモノがある」と増刷ロジックや書店巻き込みマーケティングを駆使したプロデュースを行う。

本は読者のためにある。という考え方から「ブランディングの為に本を出したい」とおっしゃる方には、笑顔でドロップキックをプレゼント(笑)


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