出版業界就活セミナー【相模女子大学様】

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目次

講義概要

2016年12月に相模女子大学様で出版業界就活セミナーを行いました。

キャリア支援課様からは、「1~3年生を対象に、出版業界の概況、基本構造から採用状況、就職のための準備、大手出版社以外の就職先について」まで話して欲しいとオーダーを頂いたので「てんこ盛りですね」と言いながら、90分という時間の短さを確認してみんなで泣きました。(笑)すべて均等に話すと総花的で結局何も残らない恐れがあるので、しっかりとみんなで相談して「大手出版社入社以外の就職先(関連業界を含め)」について厚く熱く話そうと決めました。限られた条件の中で学生たちへ、ベストを尽くそうという意思がお互い共有できました。

講義内容(一部抜粋)

はじめに

第一章 出版業界の基本

・落ちる売上、消えゆく書店と出版社―THE・斜陽産業、出版業界最近の動向

・電子書籍は救いになるかネット書店みたいなものなのか

・出版業界の仲間であり微妙な力関係の仲間たち―出版業界の構造

・コンテンツビジネスの担い手、出版業界の関連業界

 

第二章 出版業界の職種(仕事内容・労働時間等)

・編集

・営業

・宣伝

・広告

・ライツ

・校正

第三章 出版業界の採用状況

・狭き門だが人気減少により、わりと穴場になってきた?―新卒求人の動向

・どんな人が「一緒に働きたい」と思われるのか―求められる人材、能力

・会社ごとに全く違う、社風、社員の空気感

・具体的な人物像(ある出版社の例)

・変態&すごい人、でも空気読めてストレス耐性と体力ある人いらっしゃい!

・採用試験の競争率~中小出版社は100倍以下!

 

第四章 出版業界に就職するための準備(受験対策・期間)

・業界地図と会社図鑑読んであとはひたすらOG訪問―業界・企業研究

・インターンとアルバイトはかなりリアルな現場感つかめる

・筆記試験はどれだけ準備したかで結果がわかれる

・出版業界特有の作文対策!三題噺は元ネタ用意。

・面接の対策法などない。練習と思考の整理あるのみ。

・面接は良い自分を出してはいけない。

・外部の講習・講座の紹介

・関連書籍、関連サイトの紹介

 

 

第五章 出版業界に関わる仕事に就くために

・「大手出版社入社」以外の就職先(関連業界を含め)

・転職で業界内移籍は非常に多い

・webや電子に強い人間は今後引きが強い?

・どこにも受からなかったときはもぐりこめ!

 

おわりに

出版業界で働く魅力、意義

受講学生からの感想(一部抜粋)

  • 面接の際に必要なことについて、今まで言われてきたことよりずっとリアルな内容に感じました。
  • かたいばかりの話でなくて、実体験をもとにした話であったり、興味がわくような内容でした。向いてない・向いている をはっきり言ってくださるのも、とても納得できました。
  • 出版業界だけでなく、関連業界についても調べてみたいと思いました。
  • この業界は楽しいなと思いました。
  • 出版のことだけでなく、出版に関わる仕事もいろいろあることを知れたため、視野が広がりました。
  • OB訪問をしないとわからないような内容をたくさん聞くことができてとても興味深かった。こういったものをもっとたくさん開催してほしい。
  • 就職活動をする時のアドバイスも多くお話してくださったので、勉強になりました。
  • 出版に興味があるけれど狭き門だろうし、入れるか自信がない…と思っていました。でも、今日の話を聞いてあきらめずに、色んなことに興味を持ちながら突き進んでいこう、と思いました。
  • わからないこともわからない状態だったけど、企業のカラーを調べたり、イベントやインターンシップだったりと、今からできることがたくさんあると知れました。そして意欲もわいてきました。もっともっと多くのことに挑戦していき、好きを仕事にしたいと思います。
  • 今回、初めてセミナーを受けてみたのですが、受けてとても良かったと思いました。お話を聴いて私は「自分らしく」。このことをこれからもっと出していこうと決めました。編集者になりたいと今までは軽めな気持ちでいたけど、やはり狭き門は狭き門であって、正直かなりの自信を失いました。私なんてきっと編集者を目指している人の中で一番下の方だと思いました。でも、自信は失ったけど、同じくらいやりたいという気持ちが出てきました。まだ1年生だからではなくインターンやアルバイトを積極的にやってみて、これからの自分をみつけていきたいです。本日はありがとうございました。
  • 今回、映像に関わりたいなあと考えてる私としては新しい触れ合い的な感じで出版業界のお話を聴かせていただきました。感想としては、メチャメチャ身になりました~!!! 面接…というか、会社さんの方が求めている者を少し勘違いしていたんだなとハッとしています。書籍に関わっているお仕事のイメージでもっとおカタイ(あと仕事をバッキバキにやる人)を採るものだと思っていましたが、予想外にみなさん人を見て選んでるんですね!! なんとなく安心したようなまた緊張するような気分です…。私もこれからがんばろうと感じました。ありがとうございました!
  • やりたいことが、いつも狭き門で、「だって」「でも」「やっぱり」と逃げてばかりでしたが、一度くらいやれるだけのことをして、できても、できなくても、挑戦しようかなと思いました。また、きっと意気地をなくして途中であきらめたくなるときも、今日の事を思い出して、自分の尻をたたこうと思います。勉強になりました。

講義を終えて

皆さんびっしりと感想を書いてくださって大変うれしく思います。
講義中の様子からはさっぱりわかりませんが(笑)、とてもとても真剣に聞いていてくださったのですね。
 
自信は失ったけど、同じくらいやりたいという気持ちが出てきました。
あきらめたくなるときも、今日の事を思い出して、自分の尻をたたこう
 
というような前向きな感想が多くて、とても嬉しいです。
 
就職試験の難しさや仕事の厳しさを、誇張せずしかし安易な印象にもならないように伝えたつもりです。
そのうえで本気の学生の心に火を点けて「それでも目指す!」と言ってもらえるよう意識しました。
 

こう書くとなんだかすごい講義をしたように自分でも思えてきましたが(笑)、実際にどうしたかというと、僕が直接知ってる内定者やマスコミ業界で働く社会人の話をしただけです。「志望動機に〇〇ってことを書いていて、それ自体はまったく大した話でも文章力がうまいわけでもないけど、想いも人となりもびんびん伝わったんだよね」とか「就活で全滅したので、フリーランスからはじめて、しっかり修行して第二新卒で大手の出版社に行った人もいる。もぐりこむ方法はいっぱいあるから!」というようなことを特に本人の許可もなく勝手に話したけど、事後報告で謝るスマン。ちゃんとイニシャルトークにはしたから!めちゃめちゃ伝わったのはきっとそういう生の話なんではと思います。

5年間就活支援をして数百名の就活生の悩みや頑張りと接してきました。また、12年間この本の業界で数えきれないほど多くの人と仕事して、いろんな気持ちや成果を共有してきました。そういう一人一人の生の仕事ぶりやら想いやらが、一つ一つの物語として学生に伝わって、何かを感じさせるんですね。この5年間の就活支援や12年間の出版業界での仕事に、「成果や、やりがい以外の意味」を求めるなら、わりとこれだけで十分だなって思いました。
 
伝えるや共有するが最近の大きなテーマなので、こういう感じ方をするのかもしれませんが。
 
 
感想を拝見した様子では狭き門であることや、厳しい環境であることも伝わったようなので、キャリア支援課のご希望にもお応えできたかなと、ほっとしております。
 
厳しさや大変さを理解したうえで、「それでも」と、出版業界を目指す学生がいてくれるのは大変心強く感じます。
 
僕にとってもすばらしい学びとなりました。
ありがとうございました!

 

 

参考リンク
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