BSC

椿屋珈琲店にはメイドみたいな制服のウェイトレスが、席で直接注いでくれるちょっと恥ずかしい「椿屋スペシャルカフェオレ」というメニューがあります。打ち合わせの時に編集者にそれを頼ませつつ、自分は普通のカフェオレに逃げた出版プロデューサーの西浦です。「打合せ」で油断する方が悪いのですよ、●●さん・・・(笑)

さて、よくマンガなどで使いすぎたPCから煙が出る描写がありますが、本当にキーボードが焦げるまで叩き続けたライターさんをご存知でしょうか?
「なんかエビが焼けるような臭いがするな」と思ったら、自身のワープロが焦げていたそうで、富士通の担当者には「今まで、焦げるほどキーボードを叩いた人は知らない」と言われたとか。

 

そんなキーボード叩きすぎ系ライター藤吉さんにお願いして、ベストセラーキャンプの会員向けに売れる「文章の極意」を教わってきました!
超売れっ子ライターさんのため、お願いしてから半年以上かかっちゃいましたが、待った時間以上の素晴らしい講義でした!
この素晴らしさの一部でも、出版TIMES読者の皆さんに共有させて頂きます!

差別化すべきはエピソード

藤吉さん曰く「著者の独自性」が語られている本は読者から支持されやすいそうです。

ここで言う「独自性」は「他にはない新しいアイデア」と、「他の人には話せないエピソード」の2つです。

 

しかし、藤吉さんが今までたくさんの著者を取材されてきた中で気付いたことは「一流の人ほど、みんな『同じこと』を言う」ということ。

  • 愛がすべて
  • ピンチはチャンス
  • 最初の動機は不純でいい

とか。

確かにどれもどこかで読んだことがある話ですよね。

 

一流になればなるほど、本質に近づいていくわけで、内容が似通ってくるのは、ある意味仕方のないことかもしれません。

とはいえ「また、これか」感があるのは否めないので、そういうときこそ『エピソード』で差別化すると良いです。

なぜそう思うようになったかという経緯(エピソード)は全員違いますし、そのエピソードの中に、その人しか語れない哲学や価値観が現れてくるものです。

特にエピソードが大事なのは、その人のエピソードに読者が共感しやすいからです。

失敗談とイイ話

それではどんなエピソードが喜ばれるのでしょうか?
それは『失敗談』『イイ話』です。

  • 失敗談

失敗談は「逆境からの復活劇」などギャップのある話が生まれるので、読んでいて共感しやすいのです。

左遷、人間関係のトラブル、若手時代に怒られた話、経営破綻など本のテーマに合うものを探してみてください。

  • イイ話

心温まるようなエピソードは、失敗談と同じく元来ウケの良いものですが、特にここ数年は反応が良いです。

「入院している同級生のために千羽鶴を折ったのだが、間に合わず、飛行機の中でも千羽鶴を折っていたら、機内アナウンスで協力を呼びかけてくれ、ほとんどの乗客が協力してくれた」

「ハンディキャップのある娘が、運動会ではいつも徒競走でビリだった。ある年、一緒に走っているコケてしまって『これで自分の娘がビリじゃなくなる!』と喜んだら、娘がコケた子の元へ駆け戻り、一緒にゴールした」

など絆や優しさを感じられる話は、深く心に残ります。(僕は聞いているだけでジーンときました)

 

読後に「こんなことがあったんだって」と人に伝えたくなるようなエピソードを持っているかどうかが重要ですね。

伝わる文章に大切なのはエビデンス

エピソードは非常に重要ですが、同じくらい重要なのがエビデンスです。

エビデンスとは、科学的な裏づけや根拠のことです。

エピソードは、「自分しか語れない」というメリットがある一方で、「再現性がない」「ほかの人は真似できない」「あの人だからできるんだ」と思われてしまう危険性もあります。

 

ですから、エビデンスを明らかにして、客観性を担保することが大事なのではないでしょうか。具体的には「脳科学的には~」とか「エビングハウスの忘却曲線によると~」と言った根拠を示すことです。「2万人が」とか「90%のクライアントが」といった、数字があるのも非常に有効です。

エピソードはインパクトがあり、広める力を持っていますが、エビデンスで「信頼性」を補てんする必要があるのです。

多作の作家が売れなくなる理由

たくさんの本を出版する作家はさぞかし売れっ子なのだろうと思うかもしれませんが、実態は逆のことが多いです。(ごく稀にそうでない方もいます)

「累計ン百万部!」と謳っているものの、平均するとほとんど売れてない…といったケースですね。

 

その原因の一つが「エピソードが薄くなる」ことにあるかと思います。

すでに何冊も本を出されている著者の場合は、「どこかの本にすでに書いたエピソード」と重複してしまったり、自分が経験したエピソードではなく「人から聞いた話」になりがちです。

エピソードが被ってくると、その著者の本をはじめて読む人以外は「前に読んだ話だな」と感じて、感動が薄まってしまいます。

それに「聞いた話」だと松下幸之助やスティーブ・ジョブズ、あるいは戦国武将の例などが、知名度の面からも採用されることが多いです。

しかし、知名度や人気の高さゆえに、逆にそのエピソードも読者に知られていて「また、これか」感があふれ出てきます。(有名人の、知られざるエピソードは非常に強いです)

 

「現場」から離れてしまった経営者や講演家にも似たケースが多く、エピソードが重複したり「古すぎたり」して、今の世の中にあっていないこともあります。

常に現場を意識して、エピソードの新陳代謝をはかりましょう。

 

作家とは「誰が」に値する生き方

他にも文章の型など一切、出し惜しみなくお話しいただいたのですが、最後にイチロー選手のこんな言葉をご紹介くださりました。

結局、言葉とは『何を言うか』ではなく『誰が言うか』に尽きる。その『誰が』に値する生き方をしたい。

2013/2/13付日本経済新聞より

この言葉がすでに「誰が言うか」に尽きる、ということを証明しているような言葉ですね。

非常に重い言葉ですが、本を書くことはもちろん、本当はブログだって、日ごろの言葉一つだって、この気持ちで発していきたいものです。

そうでないと誰にも本気だと受け取ってもらえません。

どれだけ良いことや面白いことを言っても、本人が「誰が」に値しなければ、言葉は軽く響きます

 

本の中のエピソードが、体験談なら、自分はこの本を書く「誰が」に値することを証明できますね。

その意味でも、本を書く人にとって、エピソードは絶対に必要なものです。

 

今回のエピソードに関するお話は、キーボードが焦げるまで文章を書き続けた藤吉さんだからこそ出来る講義でした。

著者を目指すあなたも、「誰が」に値する生き方をしてください。

そして自分自身にも強く戒めたいと思います。

キーボードが焦げるまで書き続けたライター藤吉さんに教えてもらった「書く」ために大切なこと5選

椿屋珈琲店にはメイドみたいな制服のウェイトレスが、席で直接注いでくれるちょっと恥ずかしい「椿屋スペシャルカフェ...

チョコは冷やすのが正解だと思ってるんだけど、キットカットはちょっと違うかな・・・と昨日思った出版プロデューサー西浦です。

2月15日は月に一度の会員制出版グループコンサル「BSC」でした。毎月15日前後に開催してるので、狙ったようにバレンタイン翌日でたくさんチョコレートを頂きました。すいません、催促したみたいな日でごめんなさい。でも来年もまたバレンタイン前後に開催です(笑)

さて出版セミナーではなく、会員制にしてBSC(ベストセラーキャンプ)と呼んでいるのは、皆で同じことをするセミナー形式ではなく、それぞれ個別の課題と向き合う会でありたいからです。

高いパフォーマンスは自分に合ったやり方から

BSCでは会員にとって役立つ情報やアドバイスを提供しています。たとえば今回はブログの話もしたし、文章の書き方、企画の考え方などすべて個別にアドバイスしました。

なんでこんな面倒なことをするかというと、著者は全員違う個性を持っているからです。

例えば原稿を書く時間の取り方も、人によって違います。

  • 毎朝、何時から何時までと決まった時間をとっている人もいれば
  • 移動時間などのスキマ時間にちょこちょこ書いて、後でまとめる人
  • 「今日は書く日!」と集中する時間を取る人もいます。

高いパフォーマンスを発揮するのが目的なので、方法はそれぞれにベストなものを選べばよいと思っています。

だからこそのグループコンサルなんですね。ペースも課題もそれぞれ違います。

文章を書くという行為

ちなみに僕は「夕方から深夜に書いた方が良いタイプ」の人間です。朝だと何にも浮かんできません。たぶん僕にとって「書く」ということはその日に吸収したことや体験したこと、溜めた感情を「吐き出す」行為なのでしょう。

だから朝はさわやかすぎてなーんにも書けません。お風呂もさわやかになるのであんまり良くないけど、湯冷めする頃には書けるようになります。

ということは「スキマ時間でネタをちょいちょい溜めておく」スタイルは僕に向いていません。そのネタをメモしたときと、そのあとで文書にするときが別の日だと、吸収したこと、体験したこと、溜まっている感情がまったく別で、テンションから何から全く変わってしまうからです。

そういうタイプに「スキマ時間でちょこちょこネタを書きなさい」って言ってもストレスでしかありません。逆にそういう個性がわかっていれば『スキマ時間で書く方法もあるけど、西浦さんの場合はかならずネタだけじゃなくて、文章として「途中まで」書いてください。途中で留めるのはその時のリズムに後から乗れるようにするためです。可能なら、他に見出しを2個3個書いておくと、ベクトルも見失わないでしょう』って言うアドバイスもできます。

けっこうみんなのこと考えて細かいフォローしてるんです。偉いな、やっぱりチョコくらいもらってもいいな。

ニートも上場社長もごった煮で

著者を探すときは共通の基準で厳しく見ていますが、そこさえクリアしてしまえば他はなんでもアリなので、みんな「個性」も「属性」もバラバラです。業種も職種も違うし、性別や年齢の差、社会的な地位などは些末なことだなぁと思っています。

だからクライアントにはニートから上場企業の創業社長までいましたが、みんな同じ扱いです。大切なのはやっぱり読者との向き合い方とか、自分の分野での実績ノウハウのオリジナリティなどでしょう。

仲良くしないことにOKを出すと、仲良くなる

BSCでは個別対応でアドバイスするものの、グループコンサルなので、会員同士が毎月顔を合わせます。個性はもちろん、バックボーンも全然違うメンバーが集まるので、共通言語が非常に少ないのです。だから「仲良くしなくてはいけない」とは思っていません仲良くしないことにOKを出しているという感じでしょうか。もちろん嫌い合えとは言わないのですが、仲良くする人も、しない人もいていいじゃないかというスタンスです。

仲良くしてくれた方が販促のときにプラスになりますが、そういうメリットのために合わない人と仲良くするのも違うと思いますしね。

ところが昨日は知らないうちに会員さん同士がすごく仲良くなっていたのを知って、嬉しかったです。東京と関西で、住んでる場所も違う会員さん同士が、互いの家族の話をして盛り上がっていました。『BSCに入って、あの人(他の会員さん)に出会えたことがいちばん良かったやんかー!』とご家族に言われたそうで、そこはさすがに『いや、もっといろいろあるでしょう!?』とツッコミましたが。。。笑

僕が「すごい!」とか「面白い!」と思った方々をスカウトしているので、やはり仲良くなってくれると嬉しいものです。


仲良くしろと言って仲良くできるなんてことはあり得ないと思うし、仲良いふりをする必要もないのです。仲良くしてくれと言わないからこそ、本当に仲良くなる人たちが出てくるのでしょう。

つまり僕は関係ないってことですね笑

 

著者同士が仲良いのは僕のおかげかというとたぶん関係ない【個の重視】

チョコは冷やすのが正解だと思ってるんだけど、キットカットはちょっと違うかな・・・と昨日思った出版プロデューサー...

※この記事は2017年4月21日に加筆・修正されました。

本を書きたい!と思った方なら、なんとなく「書きたい本」のイメージも持っていると思います。

しかし、「書きたい」気持ちは大事なのですが、それだけでは売れないし、そもそも企画も通りません。

どうして書きたいだけではダメなのか、どうすれば「伝わる企画になるのか?」解説したいと思います。

 

こんにちわ、ポッキーは通常より細いのを2本同時に食べるタイプの出版プロデューサー西浦です。

僕は会員制の出版グループコンサル「ベストセラーキャンプ(BSC)」というのを主宰しています。

BSCでは毎月会員の著者さんに企画のアドバイスをしたり、出版についての考え方をお話ししたりしています。それぞれ進捗状況や詰まっているところが違うので、課題やアドバイスも人によって違ってきます。ですが他の会員へのアドバイスで何かをつかんだり、会員同士のやりとりが新たな気付きを生むので、あえてグループコンサルという形を取っています。

 

「書きたい」は大事だけど足りていない

入会したばかりの会員さんには「こういう企画にしましょう」という提案を行います。コンセプトを明確に決めるというより、ざっくり「方向性」を決める感じです。

そうやって企画の方向性を決めるときに「〇〇さんはそれでいいんですか?」とよく質問される会員さんがいました。その方はもう長くBSCに在籍してらっしゃって、すでに本も出されているんですが、他の方の企画アドバイスをしてくださるのを聞いて、毎回「さすがだなぁ」と思っていました。

なぜ彼が「〇〇さんはそれでいいんですか?」とよく質問していたかというと、本人が「書きたい」と思えるものでないと面白い本にはならないからです。出版経験のある人は「書きたい」ものでないと書けないことを知っているのです、すごく重要なことですが、僕自身は出版経験がないので、そのことを忘れてはいけないなと思うようになりました。会員さんから僕が学ぶことも多いのがBSCのいいところですね。でも「書きたい」だけでもダメなのが企画の難しく、面白いところです。

読者とその「棚」を見てない人は売れない

僕ら出版プロデューサーは、著者、出版社、読者、とたくさんの「お客さん」がいるのですが、その中でも「読者」を一番偉いお客さんとしています。読者がお金を出して買って、読んで、人に勧めてくれる本にしないと出版社にも著者にもお役に立てないからです。だから僕は毎回「どの棚に置くか」から逆算して企画を立てます。読者が何を「悩み」として、その棚に行くのか分かったうえで企画を立てないと、置くべき棚がない本(売り場で迷子になる)になったり、その棚を探しに来た読者が求めているものとズレた企画を作ったりしがちだからです。

これは何も僕らだけでなく、著者や編集者も気を付けなければならないことです。昔、出版社にいたころ後輩の編集者から「新刊のタイトルを考えたので、意見が欲しい」と言われました。タイトル案を見せてもらって『うーん言いにくいんだけど、これ「棚」見てきてないでしょ?』と彼に言ったことがあります。彼はバツがわるそうに『はい・・・』と言ってました。

棚を見ないで机の前で考えた企画は、すぐわかります。自分と著者の中の世界だけで完結しているので、根本的にズレていることが多いのです。作っている方はその本の何が良いかわかっているつもりなのですが、本の中身を知らない人間からすると「何がいいのかわからない」企画になりがちなんですね。そういう本はびっくりするくらい売れません。

だからと言って、読者に迎合しただけの「こういうの好きなんでしょ?」という本ではなかなか売れません。何より著者本人が「書くぞ!」という気にもなれないでしょう。「書きたい」気持ちが大事だというのはこういうことです。

「書きたい」は「コンフォートゾーンから出たくない」だけかもしれない

僕が大事にしているのは「書きたい」という主観に、読者目線の客観を足した「読みたい」という視点です。「書きたい」には「ラクしたい、コンフォートゾーンから出たくない」という潜在的な欲求があります。「書きたい」と思えるものは「書ける」範囲内のものだからです(批判されなそう、新たに参考データ集める手間をかけなくていい、時間がかからなそうなど、精神的な部分の話です)。

ある漫画家さんの話なのですが、すでに一生分くらいのお金を稼いでも新作を書き続ける理由を尋ねられて「読みたいものを描きたいから」とおっしゃったそうです。「描きたい」ものは「描ける画」の発想の中にしかないけど、「見たい、読みたい画」だと「描けるかどうか」は関係ないから、まず「見たい、読みたい気持ち」があったうえで「これどうやって描けばいいんだ?」を考えて研究することができるそうです。

この「一度、読者目線を入れる考え方」は非常に大切だと思います。完全な客観というのは存在しないので、完全な読者目線にはなれませんが、「読みたい」を意識することで「書きたい」だけの、読者を置いてけぼりにした企画からは脱出できると思っています。

著者の心の在りようが、本の売れ方に影響を及ぼす説

出版業界、特に著者たちの中でまことしやかに囁かれている噂があります。それが「著者の心の在りようが、本の売れ方に影響を与える」というものです。具体的には売れる本の著者は「売れる」と思っているし、売れない本の著者は「売れないかも」と思っているので、結果的に心の通りになってるのだよということです。特にスピリチュアル系や引き寄せ系の方が口にされる印象でしょうか。

こういう噂が流れる理由の一つは「なぜ売れるか、売れないか」の裏側がブラックボックスだからです。売れ行きと在庫状況を把握し、増刷や広告を決定する出版社(特に営業部)ではこういった考え方の人はほとんどいません。

ではまるっきり迷信で無視してよいのかというと、実はそうでもありません。

それは「心の在りようは、言葉や行動に影響を与え、言葉や行動は本の売れ方に影響を与えるから」です。

書きたいだけではダメなのは、伝えたいが抜けているから

口でどれだけお題目を並べても、本音の部分で「読者のため」と思っていない場合、「書くこと」ですべてエネルギーを使い切って、伝えることに力を注げません。そういう人は書きっぱなしで終わってしまういます。

また、「伝えよう」とは思っていても、途中で自分にブレーキをかける人もいます。伝える、広めるということは、自分のことも本のことも知らない人に何らかの方法でPRすることです。アウェイに顔を出すわけですから緊張しますし、ストレスにも感じるでしょう。それに、本が広まることで何か悪口を言われたり、攻撃されることもありえます。現実的には地味で、大変で、精神的にも肉体的にも疲れる作業です。日々、ブログを更新したり、講演会にゲスト出演したり、自分で集客して販売会をしたり・・・といった中で疲れが溜まっていきます。そしてどこかのタイミングで「もう良いかな」と通常運転に戻ってしまうのです。

こういったことが全くこたえない、心臓に毛が生えているような方も中にはいますが、そういった方を除けば、著者自身の「広めよう」「伝えよう」「オープンにしよう」など、心のありようが、本の中身、さらに売れ方にも影響を与えていると言えます。何かを隠している本は、それが透けて見えるし、広がるのが怖い、知っている人と一緒にいる方が楽しいしラクだと感じていると、告知活動にも熱が入らず結局広がらないようになるのです。

やはりこういった販売面から見ても「心から読者のために」と思って書けるかどうか、「読者の求めているものを提供したい」という想いがどれだけ強いかが大事になってくると思います。

企画は著者自身の心と向き合い、読者の悩みと向き合うこと

もちろん読者の求めているものが、著者の中にまったくなかったらどうあがいても書けません。特にビジネス書とか実用書は著者の経験や実績がないと、そもそも本にするような内容にならないからです。体感的には5年以上、できれば10年やってきたテーマがクオリティ的に望ましいです。

ただし「やったことない分野にチャレンジして書く」とか、「新規事業や最近ちょっと勉強したばかりのことを書け」ということでは絶対にないです。

この辺はプロデューサーの腕の見せ所なので、会話を通してうまく探って、

  • 著者の中に経験値・実践知として溜まっているテーマで、
  • かつ精神的な何かの殻が破けたらさらけ出せそうなもの

を探ります。

読者の心に刺さる本にするには、著者の心の中にある思いが伝わるように書かなければなりませんから、自分との対話が必要になります。本は「書くのが怖い」くらいのものでないと読者には刺さらないのです。

出版プロデューサーは企画と向き合っているようで、著者の心の葛藤と向き合う仕事だと感じます。どういう方法、経緯であれ自分の中の葛藤をクリアした人の本はなぜか売れます。それはやはり読者の心に刺さるからでしょうね。その時にその本がちゃんと読者の「読みたい」テーマの中に着地できるように、方向性を決めておくのが出版プロデューサーの大事な仕事です。

優しくしてくれるとか、耳障りの良い言葉を言ってくれるだけでなく、しっかり向き合って、時には厳しい言葉もかけてくれる、そんな出版プロデューサーを探してください。

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「書きたい本を書く」は大事だけど、自分と向き合わない本は売れない

※この記事は2017年4月21日に加筆・修正されました。 本を書きたい!と思った方なら、なんとなく「書きたい本...