ベストセラー

前回の記事の続きになります。前回の記事はこちら↓

お客様を大切に思うなら、感情の受け皿を作ることが大事。あと、プロデューサーとしての指針【前編】

先日舞台『THE BANBI SHOW2ND STAGE』を観て→村田雄浩さんの演技にグッときて→直接ご本人に気持ちをぶつけて→すごくスッキリできた。

この流れを客観視したことで、自分がやってて気持ちの良いことが、やはり「プロデュース」であることを再確認できました。

結局のところ、出版プロデューサーとしてはもちろん、個人としても「感動するもの、心動かされるもの」をゼロの状態から企画し、人の「感情の受け皿」まで設計して、実現していきたいのだと改めて思ったのです。

 

「5年続けたらどんな人が集まってくるか」を設計する

たとえば独立後1年くらいのころ。「なんとかやって行けそうだな」と思い始めた時に「これって自分の頑張りというより、本に価値があるからやっていけてるだけだな。出版業界を作ってきた先人たちのおかげだ」と思ったんですね。

この着想から「出版業界って素晴らしいよなぁ、ありがたいよなぁ」と感じ入り、業界に「恩返し」したい!と思うようになりました。その時は「仕事ではお金をもらって業界に貢献している」と考えて「お金を頂かない形で恩返しをしよう」ということで「マスコミ就活支援団体」をつくりました。

その「就活支援」も仕組みとして機能させるには?を意識しながら設計図を考えました。

  1. ボランティアでやることで、スタッフも卒業生も「業界への感謝を持ち、お金を頂かない形で恩返しをする」っていう人達の集まりになる(ハズ)
  2. そういった素養を持つ人が出版業界に来てくれたらより良い業界になる(ハズ)
  3. そこで生まれた人脈が、いつか会社や利益を越えた何かを生み出す土壌になる(かも?)

1をやることで1→2→3の環境が生み出せると「線」で描きました。

そのうえで、自分の成長にもなるように下記の条件を付け加えたのです

  • 一人で細々とやるんじゃなくて、人を巻き込んでいって、ある程度勝手に回る仕組みを作ろう。
  • 就活生への支援を通して、「内定者」になった学生が自主的に次代のスタッフになる仕組みを作ろう。【循環の仕組み】
  • でもスタッフの核である「内定者」は毎年卒業していくので、教えるのではなく自主的に活動してくれるような設計にする。
  • 自分がいないと回らない仕組みは仕掛けとしては未完成なので、5年で完全に離れる前提でやっていく。。。

こういった条件を加えて、いろいろ考えていきました。

それまでは人と一緒にプロジェクトを進めていく際に、どうしても自分(リーダー)が時間をかけてフォローできた人のモチベーションが高く、そうでない人は低いという「自動巻き」じゃないチームしか組めたことがなかったので、それを打破できるように自分のレベルアップも兼ねてチャレンジしたのです。

実際には設計図通りにいかないことが多く、想定外や、驚くようなこともたくさん起きたけど、5年間続けて、完全に運営から離れて1年以上たったけどちゃんと仕組みとして機能しています。

(個人的にはプロデュースの目的として、プロジェクトの成功以外に自分がレベルアップできるような設計図、もしくは座組を考えると、面白いハプニングが起きると考えてます。しんどいですけど。)

これはひとえに今も残っているスタッフ達の頑張りのおかげであり、それはつまりこの団体が、当初描いていた『「業界への感謝を持ち、お金を頂かない形で恩返しをする」っていう人達の集まり』になったからだと思います。(じゃないとこんなに頑張れないはず)

「実体験とその場にいた人」を設計図に書き込む

また2016年の12月から定期的に開催している読書イベント「ニシュランガイド」もすごくうまく回っています。これは過去に一度「読書会」に失敗した経験を活かして、設計図を考えています。

最初に取り組んだ読書会は、集客にすごく手間取り(20名くらい集めるのに4か月くらいかかった)「これは何かがうまく機能していない」と思って、中止してるんですね。

では今回なぜ、再度挑戦してうまく運んだかというと、頭で考えたというより実体験をベースに設計図を描いたからですね。

友人たちと飲んでたときに「西浦さんのオススメの本教えてよ」と言われ「『自分が読んだ本を、人生とどのように重ねて生きてきたか』を話すと、すごく盛り上がった」そして「その場でみんな本をポチってくれた」という体験です。

その時の「ああ、本を普段あまり読まない人でも、個人の体験と重ねたらこんなに面白がってくれるのか」という喜びに、僕は心動かされました。これなら、みんな面白がって参加してくれるんじゃないかというイメージも持てたんですね。

しかも、その時にいたメンバーがかなりパワーのある、尖った能力を持つ人たちだったので「このメンバーにあとAさんとBさんで座組を組めたらいける!」という確信がありました。

心動かされた実体験のおかげで設計図としてすごく詳細に描けたし、その設計図を成立させるのに重要な役割を果たす人たちもそこにいたのです。

「その場所にいた」ってただの偶然でしかないのかもしれませんが、その場で生まれた着想はその場の人間で作っているのでとても重要な要素だと考えてます。

どういったことをやりたがってるか?のイメージがすでにかなり正確に伝わってますし、その後もやりやすいです。

 

設計図に縛られず、座組にこだわる

そして一番力を入れてやっている出版においては、僕が心動かされた「人の考え方やノウハウ」を本という仕組みでプロデュースしています。

感動して泣くだけじゃなくて、心はもっといろんなことで動きます。すごさに憧れたり、文章の巧さにほれぼれしたり、その姿勢に共感したりと様々です。

その心動かされたコンテンツを、「著者が目指す世界」を実現していく「鍵」になるように本を設計します。本だけでなく、その本を受け取った人の感情の受け皿や、そもそも適切な読者にちゃんと届けるための「販促」も設計図の中に含まれます。

設計図を書くところから、その実現のために必要な座組を組んでいくのもすべて出版プロデューサーの仕事です。

 

出版は仕事でやってますし、会社員時代から10年以上かけて2000冊以上の本に関わったこともあり、かなり詳細に描けるようになったと思います。

しかし、だからこそ、設計図そのものに縛られない余裕も出てきました。

 

実際にプロジェクトを進めていく時に重要なのは「仕組みが機能する」ということであって、僕の設計図を100%再現することではありません。仕組みを機能させるのに必要なのは、ベストな人に仕事をお願いすることです。

だから僕の描いた設計図の通りにならなきゃイヤだというのはなくて、本が「人と人とが助け合う仕組み」としてより多くの人を助ける形になるなら、例えば本の内容が僕の描いた企画から半分以上変更になっても構わないと思っています。

僕と一緒に本づくりをされた編集さんはお分かりだと思うのですが、「信じて任せて欲しい」タイプの編集さんには、僕は本当に信じきって口出ししませんし、「どんどん意見を聞いて一緒に作っていきたい」タイプの編集さんには自分なりの意見を言わせていただいてます。

 

就活支援団体のように、ときには自分がいないで回る方が良いとも思うし、ニシュランガイドのように自分が「鍵」として必須で、感動体験を何度も再現する座組みも良いと思います。

どちらせによ、自分以外の人の力を借りて実現する仕組みがすごく楽しい。

 

今は「自分が描いた設計図で行く!」ということより「自分が描いた座組で行く!」ということを重視しています。

もちろん、相手に迎合して合わせるということじゃなくて、その設計図にふさわしい方を選んだという自分の目を信じるイメージです。※

 

と、最近この道20年以上の先輩が「今回の座組は今までの中でもトップ3に入るくらい良い!」と他のメンバーに話してくれていたと聞いて、すっかり嬉しくなってこの記事を書きました(笑)

※ふさわしくない人を選んでしまったら、なるべく早くその人に座組から外れてもらわないいけません。設計図が書き換えられすぎて、徐々に全体がおかしくなるのでかなり要注意です。(出版ではこういうミスは無くなってきたのでご安心を)

 

お客様を大切に思うなら、感情の受け皿を作ることが大事。あと、プロデューサーとしての指針【後編】

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「本を出版することに不安がある」

つい先日、著者からそんなメッセージをもらいました。

とてもプライベートなことも含まれていたので詳細は書けませんが、そのメッセージを読んで「本当に著者に向いてる人だなぁ」と思いました。

不安を抱くということに対して「臆病」だとか「本気じゃないのかも」と思わなくていいですよって話です。

 

不安は良い出版における必要条件

著者が送ってくれたメッセージを意訳すると「自分の仕事は華やかではない。むしろ黒子に徹して、いかにお客さんを輝かせるかにフォーカスする仕事。あくまで主役はお客さんなので、自分が主役になるのはすごく苦手。アピール力もないし、本が売れる自信がない」ということでした。

実はこの、「本を出版することに関して自信を持てない」というのはすごく大事な通過儀礼なのです。

 

はじめてやることに不安があるのは当然です。

しかも今は出版不況と言われ、基本的に本は売れないとされている時代です。

さらに畳みかけるように、西浦という出版プロデューサーからは

「出版は今までの積み重ねがすべてですよ」

「売るための準備が大事です、何もしなかったら絶対売れません」

「売れない本は、困ってる読者に届かないから意味がないですね」

「本を売るのは著者です」

「早ければ発売1週間で勝負ついちゃうんですよ」

 

と会うたびに脅されているのですから、ビビらない方がおかしい(笑)

 

むしろ不安になるのは「読者に届けられるよう『自分が』やらなくてはならない」と真摯に考えているからで「まあ、できる範囲でやればいいか」と軽く考えていない証拠です。

「俺は本を出して有名なるんだ!本が売れまくったらどうしよう♫印税いくらもらえるんだろう?」

とのん気な人はあまりに危機感がないかなと感じます。

 

中にはこういう緊張感や不安も笑顔で乗り切る、心臓に毛が生えたタイプもいますが、それはごく一部だと思います。

本来はこの不安を感じないで出版なんて目指すべきではないのです。

良い企画は自分でも不安になるくらいインパクトがある

ちょっと本筋からはズレますが、この「著者の不安」というのは個人的には吉兆としてとらえています。

良い企画ができると著者というのは少し不安になるものなんです。

「ここまで情報を出しちゃっていいのか」とか

「こんなこと言っちゃって同業者から反感を買うんじゃ」とか

つまり、自分や類書の「コンフォートゾーン」から飛び出る企画になっているから不安になるんですね。

逆にいうと不安がない本は「ふつう」というか、予定調和の範囲内なので、新規性やインパクトに欠けているのです。

 

主役は読者

著者が送ってくれたメッセージには「自分の仕事は華やかではない、むしろ黒子に徹していかにお客さんを輝かせるかにフォーカスする仕事。あくまで主役はお客さん」だから、著者になるのに向いていないかも?ということも書かれていました。

むしろ僕は「だからいいんですよ!」とお答えしたんですね。

たしかに自分は主役じゃなくて、目立たない仕事という人の方が多いと思うのです。お客さんが目立つ、お客さんを輝かせるのが仕事だというような。

でも、そういう意味では著者も主役ではないと思うんですよ。多くの仕事で、お客さんが主役であるように、出版でも読者が主役なんです。

そこで自分が主役になっちゃう人の本は、どうしても読者を置いてけぼりにしてしまって「オレすごいだろう」っていう自慢のように感じられたりするものですね。

 

『自分が主役じゃない』という自覚は、僕も今回のやりとりで気づかせてもらったのですが、著者にとって、とても大事な資質なのかもしれません。

 

 

「不安がある」って、本を出すのにすごくいい状態

「本を出版することに不安がある」 つい先日、著者からそんなメッセージをもらいました。 とてもプライベートなこと...

この記事はアイキャッチ画像見ていただいたらそれで全部分かるという盛大な出オチなのですが、続けます。

とても仲良くして頂いている編集者の岸田健児さんから新刊「悪魔とのおしゃべり」をご恵贈頂きました。

(岸田さんに『悪魔とのおしゃべり』の前作『神さまとのおしゃべり』ヒットの理由についてお聴きした音源はこちら↓)

【webラジオ】「スピリチュアル系編集者 岸田さんの出版ウラ話」コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.13

 

「新刊をご恵贈」って「献本してもらった」という意味なのですが、「献本」って敬語で、自分に使う言葉としては変なので、謙譲語としては「恵贈」が良い表現だそうです。

でも恵贈って日常的に使わないし、かえって分かりづらいので、この記事では「献本していただいた」と書きます。難しいですね、日本語って。

 

さて、こうして「悪魔とのおしゃべり」の献本を受け取って「すごく相手のことを考えて工夫されてる素晴らしい献本だなぁ」と感じたので、すごい編集者がやってる献本の方法についてご紹介します。

 

献本は透明なビニール袋に入れる

良く見ると名前の字が違っているのだが、そもそも事前にお伝えした住所が間違ってたという大ボケかましてたので全く気にする資格すらない。何より郵便局の方申し訳ありません、でも間違った住所でもちゃんと届けていただいて感謝しております。

献本を普通の封筒で送ると、他の荷物に紛れてなかなか開けてもらえなかったりすることがあります。

amazonなどで本をたくさん注文される方は分かると思うのですが、どんどん自宅に届くので、それに慣れちゃって段ボールや袋に入ったままで部屋に積んでたりしませんか?あれと同じような感覚です。

そこで、サンマーク出版さんでは献本用に透明のビニール袋を用意されています。受け取る側からは「あ、献本いただいたんだ」とすぐ分かるし、中身丸見えなのでとりあえず、すぐ開けようと思えます。

今回も玄関で受け取って、書斎までに開封してますから開封率の高さは抜群ですね。

 

本を受け取った瞬間、相手が楽しめる工夫をする

このカバーの「赤」は「通常の黒いカバーは、店頭ではかっこ良いのだけど、インスタ映えしない」という事情から映える色合いにしたそうです。さすが。

今までたくさん献本頂いてきたのですが「献本専用カバー」ははじめて見ました。

これだけで「ああ、ひと手間かけてくれてるんだな」と嬉しくなりましたし、そのカバーそのものが「取扱注意!!」というメッセージと「取扱注意」ケアマーク付きで遊び心が楽しい気分にしてくれますよね。

「この赤いカバーすごいですね!」と献本の御礼とメッセージを送ったら「喜んでもらえるように手作りしました」とのことでした。

 

こういう「受け取った側が好意を感じる工夫」ってちょっとした気くばりなんですが、すごく嬉しいし大事だと思います。

今回のようなデザイン作って、印刷して、折ってカバーにして、1冊1冊つけるっていう大掛かりな準備は大変だけど、逆に「それくらいこの本にかけてるんだな」と思えるから応援にも熱が入ります。

もちろん、一筆メッセージが入ってるだけで嬉しいので、心遣いの問題だと思います。

 

「SNSでシェアしてほしい」とはっきり書く

「分かりやすっ!」て、つい笑ってしまった(笑)

今回一番笑ったのはこの「SNSでのシェアもちろん大歓迎です!!」の一文ですね。

SNSでシェアしてくれってことをはっきり言ってくれてるので、こっちも迷いなくどうすればいいか分かりますから。気持ちがいいです。

意外と『○○してくれ』って書いてある献本少ないなと思うので、書いた方が良いと思います。

 

もっと言うと『僕のfacebookの記事タグ付けしてシェアしてくれたら、チャーハンおごるよ!』くらい書いてあったら、もうそれがネタになるし、タグ付けして良いよという意味になりますよね。

なんか変にタグ付けするとアピールしてるように取られるかなと思ったり、いろいろ遠慮もあるので著者さんや、編集さんはタグ付けどんどん推進されると良いのではないでしょうか。

まあ、書き方は気を付けていただいた方が「なんで上から目線なんだ?」と思われたら逆効果ですので(笑)やっぱり日本語って難しいですね。

 

それに献本頂くと「ちゃんと読んで、感想シェアしないと」と思って、かえって紹介できなくなる人も多いと思うんです。そういう相手のことも考えて「読まなくてもすぐ投稿できるネタ」を用意してくださるのは嬉しいなぁと感じます。

ただ、このパターンだと新刊が出るたびに何回も中華料理屋にいくことになるのでお気を付けください(笑)

 

そんな工夫がいっぱいの『悪魔とのおしゃべり』大好評発売中!!

ベストセラー確実「悪魔とのおしゃべり」に学ぶ、シェアされやすい献本の方法

この記事はアイキャッチ画像見ていただいたらそれで全部分かるという盛大な出オチなのですが、続けます。 とても仲良...

ダイエットのコンセプトは「ムリなく痩せる」の出版プロデューサー西浦です。いや、それはムリなのでは…という賢者の盲点を突いてやります。

本の出版を目指してまずやることとはなんでしょうか?

著者の体験談を探す?ネットで質問してみる?出版セミナーに通う?

いろいろありますし、どれもある程度有効です。

そのうえでちゃんとスタートラインに立つにはやはり「出版企画書」を書きましょう。

出版の企画書で、一番最初に考えるべきこと

ネットで検索すれば、これまた企画書の書き方やら、構成についていろいろ書かれているでしょう。でも実は一番最初にやるべきなのが「コンセプト」を立てることです。

ネットなどで掲載されている企画書の項目に「コンセプト」がないケースもあるでしょうが、このコンセプトをしっかり作れたかそうでないかで、出版後の売れ行きが大きく変わります。

コンセプトは企画の軸であり「結局どういう本なんだっけ?」というすべての原点で、編集者が本のタイトルをつけるときに出発点となる「この本の一番面白い所ってなんだっけ?」の答えなのです。

 

僕が運営している会員制出版塾ベストセラーキャンプでも最初に取り組むのはコンセプト作りです。もっと言うと、著者との面談の時に僕の中でだいたいのコンセプトが見えるかどいうかがカギです。

 

このコンセプト作りは本当に口を酸っぱくして、何回も言いますし、実際に何度も練り直しますので、ベストセラ―キャンプの参加者アンケートでも「コンセプトができてよかった!」「コンセプトを固めなければ・・・」と著者もコンセプトに関してすごく力を入れてくれているのがわかります。

 

中には本のコンセプト固めを進めるうちに「自分のビジネスの本当の強みがわかった」「BSCに参加する前に考えていたことを、違う角度から引き出してもらえました」とおっしゃる方も多く、本業へのフィードバックも多いようです。

むしろ、それくらい深く考えないとコンセプト作りとしては不十分です。

 

コンセプトが面白くない本は、絶対面白くありません。

コンセプトにわくわくしない企画は、誰もわくわくしません。

 

それくらい大事です。

まずは、あなたの企画の「何が面白いのか?」をしっかり言葉にしましょう

コンセプトとは「一日一個のリンゴが医者を遠ざける」ようなもの

先週、健康書企画のコンサル中に、コンセプトについてアドバイスをしました。

「『一日一個のリンゴが医者を遠ざける』っていうじゃないですか。ああいうのがコンセプトです。」とクライアントに説明したところ、彼以上に僕が「すごくうまい例えだな!」と感心してしまう事態になりました(笑)

我褒めはそこそこにして、もう少し補足しますね。

 

リンゴに含まれる食物繊維、クエン酸、リンゴ酸、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質が

便秘改善、腸内環境改善、血糖値の上昇をゆるやかにする、疲労回復歯を白くする効果、免疫力アップ、美肌効果、血圧を下げる、活性酸素除去、動脈硬化予防などに効果がある。

 

・・・らしいです。

 

つまり、リンゴを毎日1個食べるだけで、以上のような効果を見込めることから、健康書の企画を作ったとします。

 

これを本当に本のコンセプトにする場合は

「一日一個リンゴを食べるだけで、美容と健康に絶大な効果があり、医者いらず!」

~便秘改善、腸内環境改善、血糖値の上昇をゆるやかにする、疲労回復、歯を白くする、免疫力アップ、美肌効果、血圧を下げる、活性酸素除去、動脈硬化予防など~

 

といったところでしょうか。~で続けた部分はその企画で得られる「読者のメリット」の列挙です。

特に健康書ではたくさん効果を書ける方がいいですね。「これさえやっておけば、オールOK!」というくらいの万能感が欲しいです。

 

この企画コンセプトのポイントは「一日一個」という誰でもできる、ハードルの低い提言であること、「リンゴ」は日本中どこのスーパーでも簡単に、しかも安価に手に入るという「誰でも再現可能」であること、美容と健康への効果が多岐に渡り、50代以上の女性を中心に(この層はクチコミ効果も大きい)、オーガニック志向の若い女性や、男性でも高齢な方など広く読者を設定できることです。

 

リンゴはたくさん種類もありますから、どのリンゴが特に何に効果があるのかとか、実際にスーパーでリンゴを選ぶ際に気を付けたほうが良いこと、あとは毎日リンゴを食べるために、スムージーにするとかジャムにしてみるとか、いろんな実践方法とそれぞれの効果、朝昼晩どのタイミングでリンゴを食べるといいのかなど解説してあげれば本として十分に成立します。

 

一つだけ欠点があるとしたら「一日一個のリンゴが医者を遠ざける」ということわざが、すでに日本中で知られており「まあ、そうだろうね」くらいのリアクションしかとれず、インパクトが皆無という点です(笑)

 

こう考えるとコンセプトに一番大切なのは「インパクト」ですね。

もし日本に、このことわざが入ってきてなかったら、かなり売れる可能性のある企画だと思います。

 

コンセプトは36文字で作る

コンセプトの作り方ですが、「こうやればいいコンセプトが浮かぶよ!」というフレームワークなどはありません。あえて言えば何度も何度も練り直して、もっと良い表現があるのでは?もっと違う視点で見たほうが面白いのでは?と繰り返し時間をかけるしかありません。

 

僕がプロデュースしているメンバーに対しても、このコンセプトは最初にある程度固めつつ、プロフィールを作ったり、構成案を考えたりして情報が増えるたびに微調整します。

この要素足せるじゃないですか!とか、こっち方面は(この著者だと)言えなそう、など具体化するごとに微修正が加わるものでもあるし、ある日稲妻に打たれたように「これだ!」ということが思いつくこともあります。僕の場合、だいたい朝のシャワータイムに思いつくことが多いので、降りてきたら最後、風呂場から出るまで呪文のように繰り返すことになります(笑)

 

実は売れる企画書は、このコンセプトを固めるのにすごく時間をかけるのです。すぐ企画書にしてしまうと著者のノウハウをすべて引き出せてなかったり、自分の中にある「型」に当てはめてしまってていて、新しさが無かったりするからです。

売れる編集者も企画書にするまでの期間が長い方が非常に多いです。雑談を通していろんな質問を投げては、著者のコンテンツと市場を繋ぐ強力なコンセプトが降りてくるまで時間をかけるのです。

 

ここまで「確実に良いコンセプトを立てる方法はない」と言って来ましたが、何も解説しないとあなたの参考にならないのでいくつか僕のマイルールをご紹介します。

コンセプトを立てるときのマイルール

  1. 「誰による」、「誰が」、「何をしたら」、「どうなる」本なのかの、4要素からつくる
  2. そのうえで「誰による」を取っても大丈夫なくらい、「何をしたらどうなる」を磨く
  3. 「誰が」も、説明不要なくらい残りの部分を磨く、理想は「本を読める人全員」対象くらい
  4. 最終的に36文字以内にする

 

まず結論の36文字ですが、これは目安程度ではあるものの、かなり重要な数字です。

なぜかと言うと、長すぎるコンセプトは練り切れていないからです。

 

あるマンガ編集部では、新連載を立てるときに30文字前後で面白さが言えなかったら没だと聞きました。なんとなく描いているうちに面白くなってくるかも??と期待するものだけど、ほぼありえないそうです。

僕が36文字としたのはこのコミック連載の話と、18字×2行くらいまでなら人は「読む」のではなく「見る」タイプの認識ができる、とコピーライターに聞いたからです。

 

どちらにせよ、短い言葉には人に深く浸透する、一瞬で理解できる「明快さ」があります。

ですので、36文字を最大として考えます。

 

そうなると、無駄な部分を削っていく必要が出てきます。

その場合、「誰による」という著者情報と、「誰が」という読者情報を削るのがもっとうまくいきます。

 

「誰による」の部分が削れないくらい大きいと、著者の知名度や実績に頼った企画となり本として売れるかもしれませんが、企画としては弱いわけです。

例えば「増刷率90%の出版プロデューサーによる」本だとしても「何を」したら「ベストセラーになる」のかが曖昧だったら、企画としては練りきれていないと言わざるを得ません。

 

次は「誰が」という読者情報ですが、これも出版というビジネスであれば、最終的に「みんな」をターゲットにできるくあらいの広がりがないと10万部、20万部にしていくのは難しいので、「誰が」を限定しないでも成立するくらいのコンセプトにしていきたいです。

 

TV番組の『奇跡体験アンビリバボー』って「たけしの」って頭につかなくても強いですし、視聴者をわざわざ限定しなくても「奇跡的なストーリーに興味のある人=ほぼ全員」と成立しています。

長寿番組はやっぱりコンセプトがしっかりしているなと思うものが多いです。

 

そのうえで強い著者の冠がつけばより売れますし、明確な読者像は共感を産んでよりシェアされる企画となるでしょう。

 

企画書を書くにはまず、コンセプトを明確にして「何をすれば」「どうなる」企画なのかを36文字で表現できるくらい磨き続けましょう。

 

出版セミナーのご案内

出版企画書のコンセプトは36文字で作る

ダイエットのコンセプトは「ムリなく痩せる」の出版プロデューサー西浦です。いや、それはムリなのでは…という賢者の...

キングコング西野さんの「革命のファンファーレ 現代のお金と広告発売6日で10万部と好調らしい。

先に申し上げますと、僕は西野さんの信者でもないし、逆にアンチでもないです。

ただ、10年以上、出版業界でマーケティングについて、いろいろ悩んできた人間として先日西野さんが投稿された、あるブログ記事を読んで「そうだよなぁ」としみじみ思いました。

なのでアンチでも信者でもない、本のプロデューサーが「実際に著者が取り入れるなら?」について書きたいと思います。

いきなり1000万円のプロモーションを仕掛ける

まずこの記事を読んで頂きたい。
全国の図書館職員の皆様へ

一言でいうと「5500冊の本を、図書館に寄贈する」というものです。

5500冊寄贈って。。。いったい、いくらかかるの?と疑問に思ったので、まずはコストを計算してみましょう。

この本「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」は税込1620円の本なので、5,500冊を定価で買っていれば891万円。出版社から8割の価格で購入してても712万円強の自己負担です。

さらに発送費もかかるわけで、クロネコメール便とかで送っても、1冊150円強なのでたぶん1000万円弱かかってる計算になります。

発売直後に1000万のマーケティング投資!!!!!!

すごい・・・10万部いった本はやっぱりやることの規模が違うな。

ところで「革命のファンファーレ」は初刷7万部なので、その印税は

  • 1,620円×印税10%×7万部=1,134万円

となります。

初刷で1,000万円強の印税なので、初刷の印税全額を本のマーケティングに使うよ!ということですね。もちろん西野さんなので他にもたくさんマーケティングの仕込みをされてるでしょうから、実際はもっと大きな額を用意されたと思います。

この「初刷の印税分を販促活動に使う」というのはよくやる手です。

ただ決定的に違うのが、普通の著者だと初刷5,000部~7,000部くらいだということ。西野さんの10%かそれ以下のスタートですね。印税も80万円~113万円くらいです。

過去に10万部出したような著者の第二弾でも、初刷2万部ってところだと思うので、印税は324万円です。

「西野さんのやり方は、西野さんだからできるんだ」「彼は例外と思ってた方が良い」と出版業界内でもよく言われるのですが、それも一理あるという数字ですね。

さらには印税や部数に関する数字だけではなく、彼の元々の知名度や、タレントしての蓄積がしっかりあったこと、何よりご本人がTVに出られるというPRの強さでも「西野さんは西野さんだから」と言われて「そうだね」と首を縦に振り続けるしかできなくなりそうです。

ハデさだけじゃなくて、覚悟のある販促活動

やり方をそっくりそのままマネするのは難しい。

けれど考え方のベースは見習うべきだし、知名度は別にしても、かける時間や手間、お金は同じかそれ以上やれる人もいると思います。

僕が今回「著者はみんな見習うべき」と思った考え方(というより覚悟)が「買う人を増やしたいなら、選択を迫られる人の分母を増やせばいい」というシンプルな法則です。

 

これは以下に引用する『えんとつ町のプペル』無料化に関する部分に書かれています。

【買う人】の数を増やすのは簡単で、「買うor買わない」の選択に迫られる人を増やせば…つまり、分母を増やせばいいだけです。
買わない人に費やしたエネルギーは、まったく無駄になるのかというと、そうではなくて、「今、『えんとつ町のプペル』を無料公開してるよー」と口コミをしてくれて、また「買うor買わない」の選択に迫られる人を増やしてくれます。

 

この『えんとつ町のプペル』については「無料化」という部分にとらわれ過ぎると「無料か有料か」の議論になってしまうので、そこは引用せず、あえて結論の部分だけを抜き出してあります。

ここだけ読むと「本を買ってくれる人」を増やすのは簡単で、分母を増やせばいい

特に「買うか買わないかの選択を迫られる」人の分母を増やせばいいだけというシンプルなことに気づけます。

 

しかも買うか買わないかで「買わない」を選択した人も、こちらからのアプローチが面白ければ、クチコミしてくれる人が出てくるから無駄じゃないよねということです。

めちゃくちゃ前向きだし、無駄が多かったって、それを気にせず分母増やして本売るぞ!っていう覚悟の話だと思うのです。

 

分母を増やす、泥臭くいく

この記事を読んで、僕が思ったのは「100人にリーチして、1人しか買わない本なら、じゃあ100万人にリーチすれば1万人買うってことだね」ってことです。

僕は「著者が自力で売り伸ばした冊数の10倍売れる」という法則を体感しているので、100万人にリーチして、1万冊売れたら、10万部になるということです。

 

もちろん「じゃあ図書館にはすでに無料で貸し出されてる本なんてたくさんあるのに、なんでそれらはベストセラーにならないの?」という疑問が生まれるのはごもっともですが「100人にリーチして0.1人しか買わない本」だからかもしれませんね。

つまりがんばって100人中10人が買うような、コンバージョン率の高い内容にするとか、そもそもコンバージョン率の高い層に狙って届けるとか、アプローチの方法を話題性のあるものや、思わず吹き出すような方法にして拡散率を上げるとか、こっちの工夫次第だと言えるのです。そもそも図書館で無料で借りられるのは当たり前で、話題性なんてないのです。

 

そう考えればやれることはたくさんありますね。facebookで100万人にリーチできるよう、facebookページを運用して、記事をシェアしてもらう。広告も打つ

SNSでつながってる人全員、今まで名刺交換した人全員など、あらゆる自分が過去に縁のあった一人一人に「買ってください」というお願いを、恥ずかしさや心苦しさに耐えてする。

それにかかった時間やお金に比べて「効率の良い売れ行き」を示すとは限りません。むしろキツイでしょう。
それでも自分で「買うか、買わないか」の選択を相手にお願いしたわけだし、結果例え100冊でも売れればありがたいし、1000冊売れることもありえます。

分母を増やしさえすれば、買う人は増える。

買わなかった人への投資も、無駄ではない。

 

そう思って、泥臭いプロモーションをやってみましょう。

僕が今までプロデュースした本やマーケティングを担当した本で、特に売れた本は「もともとすごく大きい分母を持ってる人」か「超・地味な営業メッセージを送る」「とにかく足で稼ぐ」ということをやってきた人たちです。

どちらかというか、どっちもの人がほとんどですね。

浮動票は出版社、固定票は著者の仕事

この記事を読んで「あ、それでいいのか」となんだか前向きな気持ちになりました。

なぜかというと、かつて出版社でマーケティングをしていたとき、100人にリーチして1人しか買わない場合「99人には無駄だった、効率が悪い」と判断してきたからです。それは仕方なくて、限られた資源で自社の売り上げや利益を最大化しなくてはいけないので、「効率悪くても覚悟とポジティブさで全力投球」というのは、マーケティング担当として選択できない手法でした。

だから当時「いかに本屋さんで良い場所にたくさん積んでもらうか」という施策、つまり「仕掛け販売」に活路を見出し、書店さんと一緒にベストセラーを作っていました。自分たちの創意工夫と書店さんとの信頼関係さえあれば、最も効率と費用対効果の良い手法だったからです。

当時の判断は、今でもマーケティング担当の考えとして間違ってないとは思います。

(今の時代ならもっとネット絡めるかもしれないけど、当時はまだmixiが浸透し始めたかな程度だったので)

でも今は昔以上に返品率をとにかく下げたい時代なので、店頭での仕掛け販売はやりづらい。店頭に来てくれている、いわば浮動票の読者狙いだけでなく、固定票をもっとゲットせねばならないのです。

この固定票をゲットするのは著者の仕事であり、ひいては僕ら出版プロデューサーが著者から「どうすればいいの?」と聴かれる領域ですね。

これについて今まで効率の良いものばかり絞って提案してきましたが「西野さんだってやってるんだから、僕らも分母を増やす方向で努力する」っていう選択肢でいいのだと思ったのです。

 分母を増やすために、覚悟を持って進みましょう。

西野さんのプロモーションから何を取り入れるか

キングコング西野さんの「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」が発売6日で10万部と好調らしい。 先に申し上...

こんにちは!出版プロデューサーの白木です。

この記事は、著者から「ずっと笑ってるラジオ」と称された(笑)本でベストセラーを目指す人のための番組
『コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.16』の概要です。

出版プロデューサーの西浦とフリー作曲家のあるうらさんによるラジオ形式の番組ですので、移動中など気軽に聞いてみてください。

当サイトとfacebookページの双方で配信していきます。(内容は同じものです)

ゲストのスピ系編集者の岸田さんをお呼びして過去3回お送りしておりますが、今回がファイナルです!
お聞き逃しのないよう、皆さん楽しんでくださいね!

ご視聴は ↓ からどうぞ!

西浦「どーもー、帽子が似合わない、出版プロデューサーの西浦です。」

あるうら「どーもー、僕も帽子が似合わない、フリー作曲家のあるうらです。」

岸田「どーもー、帽子が良く似合う、編集者岸田です。」

西浦「よろしくお願いしまーす(笑)」

岸田「あるうらさんがそれ言ったら、それいうしかないですよね(笑)」

西浦「完全その流れでしたよね~(笑)ずっと帽子被ってるなーと思って。」

あるうら「写真撮ってましたからブログご覧の方はご存知だと思いますけど、確かに帽子すごく似合いますよ。」

岸田「ありがとうございます。似合うっていうとすごく気持ち悪いんで、本当は言いたくなかった。」

西浦「むしろオチでしたよね、『似合う』っていう言葉がね。」

岸田「自分で言うっていうね。」

西浦「僕びっくりするくらい似合わないんですよ。帽子ってオシャレな印象があるから、それこそハンチングとか、被りたいんですよ。

お店でいっぱい見たんですけど、全部頭がデカいんですよ。顔がデカすぎて全然似合わなくて(笑)あ、これはいけるかなと思っても針金とか入ってて、女優がしそうな、めっちゃツバ長い女優帽とかで。似合ってたとしても使えるか!と思って。」

岸田「出版プロデューサーのキャラ的にはいいですよね。一回見たら忘れないっていう。“あの女優帽の人ね!”っていう。」

西浦「“あのツバめっちゃ長い人ね~”っていう。」

あるうら「“無理して帽子かぶってる人ね~”っていう。」

帽子も増刷率もすごい!日本で唯一の出版プロデューサーになれるかもしれない西浦さんなのでした~。
スピリチュアルの話しの時間がいつも足りないので今週は早速スタート!!って、いつも無駄話ししすぎやねん!(笑)

結局スピリチュアルって何ですか?

あるうら「岸田さん来ていただいて今日で4回目になりまして、これまでずっと気になっていたんですけど、『スピリチュアル』って・・・何っすか?今さらですが。なんとなく“ふーん、はいはいはい”と思ってはいたんですけど、『スピリチュアル?ん?結局何?』って。」

西浦「3回ずっと思ってたんだ(笑)」

あるうら「さっきトイレ行ったときに、結局わからんなって(笑)」

西浦「そうですよね。スピリチュアルって言われてもね。多分、あるうらさんは出版業界の人じゃないっていうのもあるし、出版業界の人でも“これがスピリチュアルだよ”って説明は難しい。
スピリチュアルの棚にあればスピリチュアルだろうけど、どこでスピリチュアルの線を引いてますか?

岸田「ほんとそうですよね。スピリチュアルって天使だとか、龍だとか前世とか出てきて。」

あるうら「それはキーワードとして?」

岸田「そうです。僕の定義としては、スピリチュアルと自己啓発のバランス感覚で考えていて、スピリチュアルは“あなたは既に幸せです”っていう現状維持で満足する思考法なんですよ。」

あるうら「ロジカルやな~。」

岸田「お金がなくても幸せを見つけられるとか。引きこもりの方が自分を好きになるだとか。」

あるうら「引きこもってていいじゃない!ってやつ?」

岸田「引きこもりの中でもいい部分を見つけていくという分野ですね。
自己啓発は、引きこもりの人が、部屋を出た後の話しです。出た後に何をするか、何をすればより良いかという話をしています。数式でいうとスピリチュアルはマイナス1から0、自己啓発は0から1、2、3となると僕の中では定義しています。」

西浦「そういう意味では、お金がなくても幸せじゃないかという視点はシンプルライフ系とも近いのかな。『ミニマリスト』みたいに物をあまり持たないとか。あと、宗教書の仏教系もけっこう『足るを知る』みたいなテーマを挙げてるので、そことも近い?」

岸田「近いと思っています。」

西浦「出し方が違うだけで、言っていることは意外と近いんじゃないかということですよね。」

岸田「まさにワニブックスの時に、16万部売れたミニマリストが『僕たちに、もうモノは必要ない。』という本でして、あれは編集者が書いているんです。」

西浦「そうですよね、元編集者?今も?」

岸田「今もですね。同僚だったんですよ。あの本を書いたきっかけがこれだったんですって。」

西浦「え?『神様とのおしゃべり』?」

岸田「そうなんですよ。」

西浦&あるうら「えーーーー!!!」

西浦「16万部を生んだ20万部の本じゃないですか!すげー!!」

あるうら「すごいですね。」

岸田「もっといきたいけど(笑)」

西浦「ああ(笑)現時点で20万部。えーそれはすごいな!」

岸田「だから近いところあるんでしょうね。」

西浦「そういう本屋さんでの棚としては近くないけど、読者が近い本ってけっこうあると思っています。
例えば、話し変わりますけど、僕が昔提案してすごくバカにされた企画があったんですよ。
新入社員で22歳とかで、いわゆる秋葉系の『萌え』要素と『戦争、ミリタリー』を被せられないかなと思って。
理由は明確で、当時『書泉グランデ』という、神田や秋葉原にある本屋さんを担当していたんですけど、オタクの聖地みたいなお店なんですよ。そこの店の同じフロアに『萌え』の本と、時刻表とか空母とか戦車の本が置いてあったりして、それで思ったんですよ。」

あるうら「両方売ってしまえと。」

西浦「同じフロアに置いてるということは、1人で同時に買っていく人いるなと思って。
僕自身が『三国志』とか好きだし、アニメとかも好きなわけですよ。
ゲームの『三国無双』とかも萌えっぽい女性キャラクターもいるじゃないですか。
“アリやん!”と思って提案した時に、“萌えの絵と戦争ものの絵はは全然違う”って怒られて、切られたんですよ。」

西浦「でもその後、『ガルパン(ガールズアンドパンツァー)』とか、可愛い女の子が戦車乗ってたり。あと・・・」

あるうら「艦コレ?」

西浦「『艦隊コレクション』、女の子が戦艦になっているという。同じユーザーだったら合体させてもいいじゃないかと。その前に、『世界の武器がわかる本』とかが『萌え』で描かれたりしたんですよ。エロいタッチでエクスカリバーとかを描いたりしてたんだけど、“来てるやんけ!”と思って。」

あるうら「確かに。『刀剣乱舞』とかもそうですよね。」

西浦ジャンルは違うけど棚は近いみたいな、ユーザーが一緒というのはけっこう互換性があるなと思っていますね。」

岸田「ありますね。」

西浦「ちょっと脱線してしまいました。」

あるうら「それでいくと、スピリチュアルの怪しさを感じてしまうのが、ジャンルが近いから宗教本とかとも近いということですよね。」

西浦「実際に棚近いんですよ。一緒の時もあるしね、精神世界と宗教。」

あるうら「あやふやなところに言及している本だから、ちょっと怖いイメージがつきがちなんですよね。」

西浦「胡散臭いというか、怖い?」

あるうら「正直、いち冷ややかな目線をもった人間からすると(笑)別に嫌いじゃないんですよ、宗教の本も読みますから。でも、んー?という感じです。」

岸田「アーティストもスピリチュアル好き多いんじゃないんですか?」

アーティストの場合は、スピリチュアルを歌詞に盛り込むといい?
あるうらさんの音楽業界の話しの続きは、ぜひ本編をお聴きくださいね。

スピリチュアル本は実際にあった話がベースなの?

西浦「心霊現象とか、実際見た人の話しとか聞くと信じるんですよね。そういう人って多いと思うんですよ。」

岸田「実際起こってるからですよね。」

西浦「除霊したら、毛が抜けまくってた犬の毛が生えだしたとかあるんで。」

あるうら「本に話しを戻しますけど、スピリチュアルの本はみんながわかる具体例を元にけっこう書いてるんですか?

西浦「そうとは限らないですよね~。」

岸田「お話ししている段階では信じやすいんですけど、文章にするとまた怪しくなっちゃうんですよね。」

西浦「そうそうそう!確かに。」

あるうら「またまた~ってなっちゃうんですね。」

西浦「ウソでもなんでも書けるしな~ってなるんですよね。」

あるうら「結局、この番組はスピリチュアルをどういう感じで扱ってるのか(笑)」

岸田「そりゃ、西浦さんはドスピですから。」

西浦「ドスピなんだけど、個人的にはスピリチュアル本好きの人は苦手なところがあるんですよ。初対面の時、岸田さんは“僕アンチスピリチュアルなんですよ”って言ってたんですよ。“おいおい、そんなヤツが何をスッピーズとか言ってるんだ!どうなってるんだ!”って。」

岸田社畜ですからね~。

西浦「はははは(笑)あーそうか、そっちかー。」

岸田「社畜の扉を開けたんでしょうねー。」

西浦「じゃあ、岸田さんはアンチスピじゃないんですか?」

岸田「アンチスピだと思ってたんですけど、あの頃は。でも、企画とかしていてスピリチュアルじゃないと自分では思ってたのに、普通の人からすると“もろスピリチュアルじゃん!”ということが起こりすぎて、“やべぇ、アンチスピじゃねぇ”とある日思ったんです。」

西浦「僕ら同じタイプってことですね。」

岸田「マヒってるんです。アンチじゃなくてマヒってたって。」

あるうら「子どもはみんな生まれる日を選んでますからね~。」

西浦「天才って自分がすごいって気づかないっていうじゃないですか。当たり前にできるから、僕らは天才的にスピリチュアルなんでしょうね!僕ら『ニュータイプ』だったのかもしれないですね。」

岸田「知らぬ間にスピリチュアルやってた。」

西浦「僕はでもスピリチュアル読者ちょっと苦手なんですよ。苦手じゃないですか?」

あるうら「作ってる人がそれ言って大丈夫なんですか?」

岸田「どこまで言っていいかわからないですけど。」

西浦「ひょっとしたら丸々カットかもしれない(笑)」

岸田「すごく思うのは、メッセージの部分をつかまずにその著者になろうとしている人って多くないですか?著者のメッセージをそのまま鵜呑みにして、著者のままやったらお金持ちになれるんだーみたいなこと言って貧乏になっていく人。」

西浦「ただ金は使ったほうが入ってくるって聞いて、散財してみたいな。」

あるうら「お金は使えば使うほど入ってくるというのは、スピリチュアルなんですか?」

西浦「スピリチュアル的にも言えるし、自己啓発でもそうだし、経済回すという意味でもそうじゃないですか。使えるってことはお金が入っているとも言えるし。『浄罪』ってお金って利益をずっと独占していると嫌な空気を放ちだすから、寄付したり使えっていったり、そのあたりはスピリチュアルですよね。」

岸田「何の補足もいらないくらいスピリチュアルトークしてますからね。」

あるうら「僕は、岸田さんに聞いたのに(笑)」

西浦「俺、スピリチュアル出版プロデューサーになったほうがいいのかなー。アンチなんだけどな~。」

西浦「でも、アンチの人が作ってるから、『神様とのおしゃべり』は説得力あるんですかね。著者にそう言われて、“そうなんですか!すごいですね~!”ってそのまま作った編集者では読者の一般的ユーザーに届かないんじゃないかな~。」

岸田「それは目線としてめちゃくちゃ大事にしていて、ある意味で著者を絶対に好きにならないって決めているんですよ。」

西浦「そうなんですね、スピ本に限らず?」

岸田「はい。著者と同化しちゃうとただのナルシズム本になるので、読者がつまるところを見つけていくのが大事で、その目線があるかないかで本は全然違ってくると思っています。」

西浦さんは、スピリチュアル読者は嫌い!?

岸田「ちなみに、西浦さんの『嫌いな読者』ってどういう人なんですか?」

西浦「スピリチュアルなことにすがっている。現状維持の肯定だけをしていて、“弱ってるな~!”っていう感じの人。弱っているのはしょうがないけど、“もうちょっと元気だそうよ”って思ったりする。『嫌われる勇気』とか、ああいう強い本好きなんですよ。マツコ・デラックスさんとか言うことってすごく『真っ当』でしょ?」

西浦「例えば、ある古い本で読んだんですけど、浮気をするならば、女性は母親という役と、女という役の両方を演じきらなければだめだと。演技力がないやつはやるなと書いてあったんですよ。
母親としてちゃんとできる人が裏で浮気するのは構わないけど、母親ができていないのに、浮気だけして、浮気している間に子供が事故で死んでしまう、なんて絶対許せないことだって。
『浮気はダメだ』と蓋をしてしまうのは、固定観念なので賛成ではないんですが、真っ当な理由があると納得できるんですよ。」

岸田「浮気したのは、“魂の声が言ったから”ってなってくるとね~。」

西浦「そうそうそう、“自分に甘いだけやないか!”っていう。」

岸田「それは否めないですよね。」

西浦「著者とかは、そこから生まれる不利益もちゃんと背負っていると思うんですよ。叩かれることも。でも、読者はそれをやらずに形だけ真似しているところがあるから。」

岸田「…なるほど。つまり、西浦さんだけがすごく読者を嫌っていて・・・」

西浦「違う違う違う(笑)読者にとって、救いになってないんじゃないかって。」

あるうら「じゃあ、もう時間なんで。」

岸田「西浦さんってそういう人です!!!(笑)」

西浦「そういうことじゃないんだよ(笑)コウジ西浦のっていう番組なのに!裏切られたー!!!」

読者の皆様に対して、次週は謝罪会見がなされる・・・かもしれません(笑)
4週にわたってスピリチュアルなことをたっぷり岸田さんありがとうございました!

『神さまとのおしゃべり』第二弾 発売決定!

4回に渡りゲストとして登場していただいた岸田さんが編集を担当する、20万部越えのスピリチュアル本定番書『神さまとのおしゃべり』の第二弾が発売決定!その名も『悪魔とのおしゃべり』いよいよ禁断の悪魔とのおしゃべりが公開されます!アンチスピだからこそ、読者にちゃんとスピリチュアルを届けられる岸田さんだからこそ「悪魔」とのおしゃべりが実現し得ると言えます!
ぜひご購入を!

 

当番組へのご意見ご質問は、出版TIMESのfacebookページにて受け付けております。

あなたからのコメント、メッセージをお待ちしております!

 

【webラジオ】「ベストセラー編集者が『著者を絶対に好きにならない』理由」コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.16

こんにちは!出版プロデューサーの白木です。 この記事は、著者から「ずっと笑ってるラジオ」と称された(笑)本でベ...

「著者と編集者、そして出版プロデューサーというビジネスライクな関係を超え、『血流がすべて解決する』はとても大事な作品になりました。」

「編集者としてはすごく心強い “元出版社の営業”という、めずらしい経歴のプロデューサー」

「発売当日に1万部増刷!合計7万部突破!西浦さんのマーケティングに感謝」

 

など、編集者さんや著者さんから、実績やスタンスに対して多大な信頼をお寄せ頂いている、出版プロデューサー西浦孝次の初・オープンセミナーを開催します!

どなたでも参加可能な基本的な内容で、かつ限定8名の少人数制ですので、ワークでのフィードバックなど、得るものの大きいセミナーにしたいと思います。

まずはこのセミナーにご参加いただき、ベストセラー出版への第一歩を踏み出してみてください。

 

こんな方におすすめです

  • 人から「出版した方が良い!」と勧められるが、本を書くべきかどうか悩んでいる
  • 出版について初歩的なことから学びたい
  • 処女作からベストセラーになった事例を知りたい
  • 他の出版セミナーや本で学んだ内容を整理したい
  • 本を書いて、今以上のお客様に貢献したいと思っているが、具体的に何を準備したらいいか悩んでいる
  • 企画書を書いたりするものの、これでいいのか自信が持てない

セミナー概要

★出版セミナー「あなたが書くべきテーマの見つけ方」
(自分の強み整理、売れるテーマ売れないテーマ、自分が考える実績と出版に通用する実績の違い、切り口セッション…and more!)
■開催日時
2017年12月8日(金) 14:30〜16:30@SHIP第一会議室

  • 参加費15,000円 特価10,000円 

詳細・申込ページへ

 

私たちの7つの特長

出版社のマーケティング部時代に培った増刷ロジックと、

出版プロデューサーとして平均部数47,000部、増刷率90%を実現したノウハウを提供

  1. 出版社のマーケティング部時代に培った「販売部のノウハウ」で、より多くの読者に受け入れられる企画を立てる
  2. 書店の棚、どの本の横に置かれるかまで想定した、マーケティング戦略
  3. まず1年、それ以降も平積みをし続けてもらう前提の企画づくりと販売計画
  4. あなたと読者の目的から逆算して、そのうえで読者が最大化するように出版とオウンドメディアを設計
  5. どういった文章に読者が反応し、クチコミが生まれるか、原稿へのフィードバック
  6. ただ「売れる」だけではない、何枚もの読者はがきを1年以上経っても送っていただけるような、本物志向のモノづくり
  7. 今まで平均47000部、増刷率90%を達成してきた、優秀な編集者、営業担当との厚い信頼関係

 

編集者の皆様からのご推薦

著者と編集者、そして出版プロデューサーという

ビジネスライクな関係を超える

サンマーク出版 黒川 可奈子さん

サンマーク出版 第一編集部 デスク 

黒川 可奈子様

西浦さんとは20万部を超えるベストセラーとなった『血流がすべて解決する』(堀江昭佳著)という本でご一緒させていただきました。

それまでは飲んだりライブに行ったりすることはあっても仕事をする機会はなかったのですが(笑)、はじめてご一緒した企画でベストセラーを出すことができ、本当に感謝しております。 企画がスタートした頃、堀江さんの筆が一度止まってしまったことがあります。その間も西浦さんは丁寧に著者にアドバイスを続けていらっしゃり、結果的にすばらしい原稿をいただくことができました

逆に、原稿があがってからは、私の編集方針を信頼してくださっているのか、ゲラの内容やカバー、帯ネームについて、感想をおっしゃることはあっても、絶対にこうしてほしいと言われることはありませんでした。自分で一度決めたことを曲げたくないという編集者の気質を理解してくださっていたようです(笑)。

ご紹介いただいた堀江さんも、常に読者のためを思ってくださる大変人柄の良い方で、版を重ねていくことを3人で心から喜びあうことができました単に著者と編集者、そして出版プロデューサーというビジネスライクな関係を超え『血流がすべて解決する』はとても大事な作品になりました

結果的に弊社での出版にいたらなかった方でも、西浦さんのセミナーでお会いした方は、みなさんその道のプロで、著者になるに値するすばらしい方々でした。 セミナーに参加するか、プロデュースを受けるか迷っている方も「ビジネスライクな関係を超え、心から大事に思える作品を読者に届けたい」と思われるなら、一度セミナーに参加されるのをお薦めします!


編集者としてはすごく心強い “元出版社の営業”という、

めずらしい経歴のプロデューサー

『スッピーズのキッシー』の中の人

サンマーク出版 第三編集部 

岸田 健児

“著者寄り”でもなければ、“編集者寄り”でもない。西浦さんは、「おもしろい本ができればそれでいい!」と本気で思っている出版プロデューサーです。つまり、「本」が王様なのです。

「媚びを売る」という意味では、著者の心も編集者の心をつかむことにも興味がない。だから、読者の心をつかむ企画がたくさん生まれているのだろうなぁと勝手に思っています。著者に媚び売ったほうが作家が集まってきて儲かるはずなのに(笑)。

また西浦さんは、“元出版社の営業”という出版Pの中では、めずらしい経歴の持ち主。だから、書店でどんなふうに並べられるかといった、棚感覚が分かっていらっしゃるのも、編集者としてはすごく心強いです。

あと、チャーハンも、すごく くわしい。


圧倒的なクオリティを誇るのが、西浦さんの主宰されている会

フォレスト出版 森上編集長 写真NGということでイラストにて

フォレスト出版 編集長 

森上 功太様

出版業界内には、大小問わず多くのコミュニティがあり、私も業界の端くれとしていくつかの会合に参加させていただいています。ただ、その中でも圧倒的なクオリティを誇るのが、西浦さんの主宰されている会であると思います。

それは、主宰者の西浦さんが個人レベル、身内レベルに留まらず、出版業界全体を盛り上げたいという、私欲を超えた視点で取り組まれているからだと思っています。それは、ボランティアで出版業界を目指す若者の育成に取り組まれていたことや、今も大学で未来の出版人の教育に取り組まれていることが、何よりもの証拠です。

「出版とは何か?社会が出版に何を求めているのか?」その命題に真摯に向き合っている西浦さんに出会えたことが、20年近くこの業界に身を置く端くれとして、個人的にも最高の財産です。


出版された方からのご推薦

発売当日に1万部増刷!合計7万部突破!西浦さんのマーケティングに感謝

山本正明さん

『奇跡の営業』著者 山本正明 様

私が出版を目指した動機は、自分の考えや経験を多くの人に伝えることで世の中の役に立てたいということです。

出版塾を通じて、自分のやってきたことを振り返ることができ、自分のオリジナリティを見つめ直すことができました。

そして出版後。
発売当日に増刷かかったのは今思えば、とっても大切なことでした。

本屋さんで本がちゃんと積んでもらえているから売れたのです。
西浦さんのマーケティングに感謝です。

新聞広告していただく度に、知り合いから「すごいね、おめでとう」という電話、メールを頂戴し、感動しました。
さらに、「JRの吊広告を見たよ!」という写メールの嵐で感動しました、多くの方が「『奇跡の営業』と奇跡の出会い」をしてくれたのです。

私は関西におりますので、東京はイイナーと思いつつ、関西でも!とがんばる励みになりました。

出版後の大きなできごとは、講演依頼3社、保険会社からの著者確認2社、
さらに、まったく知らない方からの感動メールや、電話と自己肯定感がさらに高まる毎日です。

本を出して本当によかったです。
自己満足ではなく、読者の役に立っている。
日本の社会に役立っている。
みなさんに勇気とやる気を生み出せていると思うと、しあわせーーーーーで一杯です。
感謝です。


書店に対する気遣いや著者に対しての想いがすばらしい

『仕事は「捨てメモ」でうまくいく』相葉 光輝 様

西浦さんほど本に対して誠実で熱い方はいないと思います。

著者にとって出版することは出来ても、一人の力でベストセラーにすることは出来ません。
そこで悩んでいたときに西浦さんに出会いました。

若くして数々のベストセラー作品を生み出しているだけに、緻密な戦略やアイデアが豊富なのはもちろんですが、それ以上に、書店に対する気遣いや著者に対しての想いがすばらしいのです。

その上、実績と信頼があるから、編集長にも的確に意見を言える、すばらしく頼れる存在です。

ベストセラーはチームで生み出す現象とおっしゃるだけあって、まさにベストセラーと言う言葉は、西浦さんのためにある言葉のように思います!

 

 

★出版セミナー「あなたが書くべきテーマの見つけ方」
(自分の強み整理、売れるテーマ売れないテーマ、自分が考える実績と出版に通用する実績の違い、切り口セッション…and more!)
■開催日時
2017年12月8日(金) 14:30〜16:30@SHIP第一会議室

  • 参加費15,000円 特価10,000円 

詳細・申込ページへ

『出版TIMES 1周年』記念、出版セミナー開催!

「著者と編集者、そして出版プロデューサーというビジネスライクな関係を超え、『血流がすべて解決する』はとても大事...

「ベストセラー」という響きは、敬意と嫉妬と侮りと羨望が入り混じる複雑な言葉だなと思う出版プロデューサーの西浦です。

今回はベストセラーについて、基礎知識や調べ方などをご紹介します。

ベストセラー(best seller)とは?

よく売れた商品のこと。特に本について言うことが多いらしく、他にはCDなどメディアコンテンツを指すことが多い。そう考えると、ある意味出版用語なのかもしれない。

何部からベストセラー?

著者のセミナーに参加するとやたらと耳にする「ベストセラー」という言葉。
実際に何部からベストセラーと呼べるのでしょうか?

結論からいうと明確な基準はありません。
ただ業界内の暗黙の了解として、10万部でベストセラーとされることが多いです。

ところが著者のセミナーなどでは、2万部くらいでも「ベストセラー」と呼んでいることがありますね。専門書・全集などのジャンルなら、それもわかるのですが、ビジネス書や健康書などの一般書では2万部をベストセラーと呼ぶのは無理があります。

あるいは今まで書いた本の合計数で「ベストセラー」と呼んでいる方もいますが、10冊出せば各1万部でも10万部なわけで、合計じゃなくて平均で出さないとフェアじゃないなとは思います。

 

しかし昨今の出版不況下では5万部でもベストセラーと呼ばれることがあるようです。
ちなみに10万部の時の印税は1000万円以上です。(本体価格×10%×100,000)

そういう意味でも、ベストセラーは10万部からというのがふさわしいのかもしれません。

世界一のベストセラーとは

人類史上最も読まれた、世界で一番売れた本は何か?あまりに有名な話ですが、答えは『聖書』です。

グーテンベルクが活版印刷の実用化に成功し、はじめて印刷したのがこの『聖書』と言われています。つまり最古の印刷物であり、最大のベストセラーなんですね。

手元にある資料『ベストセラーの世界史』によると、その部数は40億部から60億部の間とされています。これはキリスト教徒が20億人いることにもちろん対応しています。

またwikiでは1815年 – 1998年に推定で約3880億冊とも言われており(販売と配布との混合数)、正確な部数を知ることは不可能です。

「書物としての聖書」を研究してみたい方には、『聖書の歴史図鑑―書物としての聖書の歴史』などおすすめです。

キリスト教に関する予備知識は必須ですが・・・。

日本のベストセラートップ10

次に日本の歴代のベストセラーをご紹介します。ハリー・ポッターシリーズが3つも入って、さすがだなという感じですが、それを除けば純粋なフィクションがないのは意外ですね。エッセイや自己啓発、健康書などノンフィクション系は好き嫌いが分かれにくいのが利点かもしれません。ただノンフィクションも読みやすい本であることは間違いありませんね。

1位 『窓際のトットちゃん』 580.95万部 黒柳徹子 講談社 1981年

2位 『道をひらく』 511万部 松下幸之助 PHP研究所 1968年


3位 『ハリー・ポッターと賢者の石』 509万部 J.K.ローリング 静山社 1999年

4位 『五体不満足』 480.8万部 乙武洋匡 講談社 1998年

5位 『バカの壁』 437.8万部 養老孟子 新潮社 2003年

6位 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』 433万部 J.K.ローリング 静山社 2000年

7位 『脳内革命』 410万部 春山茂雄 サンマーク出版 1995年

8位 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』 383万部 J.K.ローリング 静山社 2001年

9位 『チーズはどこへ消えた?』 373.7万部 スペンサー・ジョンソン 扶桑社 2000年

10位 日米会話手帳 360万部 小川菊松 誠文堂新光社 1945年

■戦後のベストセラー 最新ランキング(出版指標年報 2015年版)より

 

現代のベストセラーを知る方法

ざっくりとベストセラーを知りたいなという場合は、やはりwikiが簡単でおすすめです。

もっと詳しく知りたい方には少し値が張りますが「公益社団法人全国出版協会」が発行している『出版指標 年報』をおすすめします。

年度版で14,400円(税込)ですが、出版業界のいろんなデータが満載です。

特に2014年度版には■戦後のベストセラー 最新ランキング(p.136-137)が掲載されており、累計発行部数や映像化がされたかなど一覧できるので非常に役立ちます。(その後もランキングは売れ行きに応じて変わっているので、正確なものは現状の最新版をお求めください)

 

他に毎年更新される各種ベストセラーランキングをご紹介します。

これを見てもらえばわかるのですが、ベストセラーは取次(卸業者さん)毎や書店毎に計測されており、全国における正確な数字がわかりません。たとえば二大取次のトーハン、日販でもランキングの順位が一致しないことが多いです。

とはいえ基本的にはトーハンと日販のランキングを一番参考にしている業界人が多く、このどちらかにランクインするのがみんなの目標の一つだったりします。

≪取次や書店のベストセラー情報≫

■取次ベストセラー情報

■書店ベストセラー情報

Amazonランキング大賞とAmazonランキングの違いについてはこちら

amazonランキングの本は、本当に売れているのか?

あのベストセラーの初版部数は

ベストセラーの初版部数について調べているサイトがあったのでご紹介します。

私がウラとってるわけではないのであくまでご参考までに。でも面白いですよ。

あのベストセラーの初版部数

 

 

本のベストセラーに関する知識と情報、調べ方【日本のベスト10も紹介】

「ベストセラー」という響きは、敬意と嫉妬と侮りと羨望が入り混じる複雑な言葉だなと思う出版プロデューサーの西浦で...

こんにちは!出版プロデューサーの白木です。

この記事は、著者から「ずっと笑ってるラジオ」と称された(笑)本でベストセラーを目指す人のための番組『コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.14』の概要です。

出版プロデューサーの西浦とフリー作曲家のあるうらさんによるラジオ形式の番組ですので、移動中など気軽に聞いてみてください。

当サイトとfacebookページの双方で配信していきます。(内容は同じものです)

先週に引き続き、ゲストにスピ系編集者の岸田さんをお呼びして、3名でお送りしております。

ご視聴は ↓ からどうぞ!

三者三様の欲に直結した自己紹介

西浦「どーもー、回転寿司大好き、出版プロデューサーの西浦です。」

あるうらどーもー、最近ジムに行き始めました、フリー作曲家のあるうらです。」

岸田「どーもー、2歳の娘の頭の匂いに夢中な、岸田健児です。」

三人「よろしくお願いしまーす。」

あるうら「放り込んできましたね(笑)でもあれっすよね、小さい子供っていい匂いするっていいますよね。」

岸田「西浦さんって娘さんいらっしゃいますよね?西浦さんお酒飲まれるじゃないですか。こういう友人の方がいて、娘の頭のにおい嗅ぎながらワイン飲むっていう。」

西浦「はははは(笑)ぜひ紹介してください。」

岸田「けっこう芳醇な匂いしませんか?」

西浦「いい匂いしますよね。ちょっとクサ香ばしい。」

岸田「ちょっと臭い。」

あるうら「臭いんかい(笑)」

岸田「いい匂いじゃないんです。」

西浦「でも、なんかたまらないんですよね。」

あるうら「ブルーチーズみたいな?」

西浦「そんな臭くないよ(笑)」

岸田「愛おしさがあって。」

西浦「ちょっとバターくさい。豚骨ラーメンとかも、臭いけどいい匂いでしょ?」

岸田「あの世界観ですよね。へそのごま嗅ぎたくなりますよね?」

西浦「あれはほんまに臭いわ!」

とってもコアな匂いの話しがひと段落したところで、
あるうらさんのジム通いのお話しへ。マシーンのジムにもう1か月も通っていらっしゃるそうです。
そして、西浦さんの回転寿司が好きな理由へと続きます。

西浦「回転ずし大好き!食べ物が回ってくるあれが楽しくてずっと夢中です。回らない寿司よりも好き!楽しいから。」

だそうです。それぞれ独特の自己紹介が終わったところで、
今週は岸田さんが編集された『神様とのおしゃべり』について
更に深堀りしていきます。

「神様とのおしゃべり」ができるまで

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西浦「今週も岸田さんこと“スピ田さん”に来ていただいております。」

岸田「岸田です。」

西浦「(笑)スピ田さんが『神様とのおしゃべり』という非常に有名な本を作られました。
その経緯が『もともとスピリチュアルというテーマはおもしろいのに、本屋さんに行くと手にとりにくい本が多いなと思った』ということで。」

西浦「そこで、お笑いが好きだったので笑えるスピリチュアルで検索したところ、さとうみつろう先生のブログのタイトルがすばり『笑えるスピリチュアル』だったので、声をかけました…というところで先週終わっていましたので、どういう流れで作っていったのか?を聴かせてください。スピリチュアルの本はいっぱい出てるのに、20万部って本当に一握りですからね。」

岸田「そうですよね。調べると意外とそこまで行ってるのってないんですよね。」

西浦「5万行かなかったり、他のジャンルでも10万部行くのはなかなかないですけど、20万部いった秘訣をお聞きしたいなと思います。どんな感じで進めていったんですか?」

岸田「ブログを見つけて、すぐに連絡をして、お会いすることになり、出版まではわりとスムーズにやりましょうとなりました。」

岸田「じゃあ、何をやるかっていうことを決めますよね。その時に、みつろうさんのブログの中で“神様とおはなしする記事”みたいのがあったんですよね。それと、当時『神との対話』という今や弊社(サンマーク出版)の有名な本がありました。それも“神とお話しをしている男の話”なんですけど、その本で“すごい人生変えられた”って人と“全く何言っているかわからない”という人の二極化をしていて。わからない人の中にはスピリチュアルが好きな人もいて、これはなんだろう?と思ったんですよね。」

岸田「『神との対話』にはいいことがいっぱい書いてあるんだけど、難しすぎて何書いてあるかよくわからなかったんだろうなって。ここのギャップを埋めようというのがこの本の趣旨なんですよ。だから『神との対話』で、『神様とのおしゃべり』になったんです。」

まさかのまんまのタイトルにびっくり!!!ですが、気づきが素晴らしいですね☆彡
そして、西浦さんが気になっていた質問に進みます。

スピリチュアルでNo.1はどう判断するのか?

西浦「ひとつ聞きたいことがあって、このwebラジオでも著者に必要なのは実績といっていて、そのジャンルでNo.1の人がいいよねーとか、10年くらいやってるといいとか、スピリチュアルの本って実績とかNo.1ってどうやって判断するの?」

岸田「特別感ということですか?」

西浦「信用とか、この著者で出していいっていう。僕がほら、“龍見えるんだよね”って言っても本出してくれないと思うんですよね(笑)」

岸田「なるほど。さとうみつろうさんに関していうと、今までわからなかったことをこんなにもわかりやすく書いてくれる人がいるんだ!ってどちらかというと、さとうみつろうさんは作家に近い方だったんですよね。」

西浦「文章力とか、書き手の能力としてよかった、とブログを読んで思われた。」

岸田「そうですそうです。もしくは、実際にお金持ちになった人っていらっしゃいますよね?スピリチュアルを通して。」

あるうら「え、お金持ちになるための本なんですかスピリチュアルって?」

岸田「そういう方もいるんですよね。」

西浦「そっちに『出口』を持ってくる人もいる。」

あるうら「なんとなく、イメージは『幸せになるための本』なのかなって。」

岸田「お金があったら幸せですからね~。」

西浦「お金降ってこないかな~(笑)」

あるうら「『出口』こんなんで良かったんかな?(笑)」

岸田「あとは、たくさんその方を支持している方がいるっていうのも1つですね。ブログの読者だとか、なんていうんですかあれは….信者?」

西浦「ファンね(笑)」

岸田「ファンですね!ファンがいっぱいいる!」

西浦「ちなみに今だったら、何人くらいいたらOKにしますか?」

岸田「アクセスですか?」

西浦「アクセス…で見ようかな。」

岸田「アクセスで言うと3万以上あると、記事見てみようかなとなりますけど。実は僕あんまり気にしてないです。」

西浦「3万って1日?」

岸田「1日3万。3万あれば『おっ。』と思いますね。」

あるうら「1日3万ってめちゃめちゃすごいっすよね?」

西浦「月にすると30倍だから、90万。メディアと呼べるくらいの発信力なのかな。でもそこはあんまり重視していない?」

岸田「そうですね。ビジネス本ってそこがめちゃくちゃ大事じゃないですか。読者層が男性ということもあって。でもスピリチュアルって言い方悪いんですけど、中高年の女性が多いんですよね。」

西浦「そうですね。」

岸田「わりと、現状維持でOKにさせてくれる本がうけやすくて。だからめちゃくちゃ金持ちになりたい本というよりは、今にほっとしたい本なので。そういう実績は、必要ないわけではないですが、面白さの方を重視しています。」

西浦「発信しているメッセージの中身を見ているんだ。」

スピリチュアル系の本を出すのは冒険に近い!?出てみないと売れるかわからない、まさに冒険!
プロモーションの仕方や広告はどうなのか?ぜひ続きはラジオでお聴きください。

厳しいスピリチュアルの世界でなぜこの本が売れているのか?

西浦「厳しいスピリチュアルの世界で、なぜこの本が売れ残ったのか?今
もなお売れているのか?なぜでしょう?」

岸田「なぜでしょうね~。」

西浦「わからへんのか~い(笑)」

岸田「(笑)具体的にやったことは、スピリチュアルの棚で徹底的に勝負できるくらいスピリチュアル好きが楽しいのはもちろん、スピリチュアル棚を出る準備もけっこうしたんですよね。」

西浦「つまり、スピリチュアルの棚でも売れるし、そこじゃないところに置かれても売れるってことですよね?」

岸田「そうですね、けっこうやりがちなのって、スピリチュアルの棚以外でスピリチュアルを勝負しようってあるじゃないですか?あれって超危険ですよね。」

西浦「本籍をはずしていくやつでしょ?」

岸田「そうですそうです。もともとは、まずそこで勝ちたいなと思って。今までのスピリチュアルのことをスピリチュアルという言葉を使わずに説明しているっていうところが、『今までスピリチュアルのことがどうしてもわからなかったスピリチュアル好き』にも響いたのかなと思っています。」

西浦「スピリチュアル的な要素を極力減らしたってことですか?」

あるうら「ごまかさないという感じ?」

岸田「というか、スピリチュアルの説明って感覚的なことが多いんですよ。それをなるべくロジカルに説明できているよねってところまではやりましょうということで、男性が読んでも怪しくないってところまでやってるんですよ。」

あるうら「確かにパッと読んでみて、テーマはわかりやすいけど、けっこう内容はわかりにくい話だなと。」

西浦「量子力学でいう認識の話しとか載ってましたからね。」

あるうら「『現実に、いくら文句があろうと、君が望んだ現実なんだよ』とか。」

西浦「それを『考えるんじゃない、感じるんだ!』で終わらせるのではなく、わかるまで、くどいくらい説明しているっていうところが1つスピリチュアルの棚の外で戦える要素ということですね。」

岸田「そうです。」

西浦「確かに、これなら、わかりやすいなと思ったし、スピリチュアル嫌いでも、“おーそういうことね~言われればね~”みたいな気はしますね。」

岸田「そこをゴールにしていて、めちゃくちゃ納得はしていなくても言われればそうだよねってところまでいけたら正解かなって。スピリチュアルって心の底から納得ってまだ無理だと思っているんですよね。」

あるうら「スピリチュアル好きがなんとなく『ん~?』と思っていたところを気づかせてあげる本ということなんですね。」

西浦「そうです。決定版だ。だから売れているんだ!」

更に、他にもスピリチュアルの棚を出ても勝負できる要素を盛り込んだという岸田さん!
さて、その要素とは何でしょうか?続きはぜひラジオでお楽しみください☆彡

当番組へのご意見ご質問は、出版TIMESのfacebookページにて受け付けております。

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【webラジオ】「『神様とのおしゃべり』ができるまで」コウジニシウラのおしゃべり出版ウラ表紙vol.14

こんにちは!出版プロデューサーの白木です。 この記事は、著者から「ずっと笑ってるラジオ」と称された(笑)本でベ...

出版プロデューサーの西浦です。2010年から今(2017年9月)までプロデュースしてきた本の平均部数約47,000部、増刷率は約90%と、非常に安定的にヒット作を世に出し続けることができました。また、今までも5万部越えは何冊かありましたが、2016年に出た『血流がすべて解決する』が20万部を突破し、各種ランキングトップ10に入るなど、ベストセラーと呼べるものも手掛けることができました。(すべて素晴らしい著者や出版業界関係者の皆様のお力のおかげです)

特に僕がプロデュースした本の9割以上が「処女作」だったこともあり、初めて本を書く人の素朴な疑問とか、抱く不安をたくさん聞いてきました。

この記事では、今まで「はじめて本を書く人たち」をプロデュースしてきた経験を活かして、「本を書く方法」について「はじめての出版」用になるべく専門用語など使わずにまとめました。

特に一作目からちゃんとベストセラーを狙うための方法という視点で書いています。

 

本を書くとは

「出版社から紙の本を出版する」ことを指します(特に、この記事では)。また、電子書籍を出したい人もいるようですが、紙の本を出版できれば、今はほぼ間違いなく電子書籍にもなります。

本を書くというと「自分のPR」「自分のすごさを伝えること」のように思う人もいますが、それは自費出版の話です。※自費出版、商業出版などの用語については下記リンクが参考になります。

商業出版・企業出版・自費出版の違いとは

この記事では「商業出版=本を書くこと」として解説します。

よって、本を書くとは「読者の悩みや、疑問、好奇心を満たすために、自分の知識や経験、恥を公開すること」です。つまりボランティア活動に近いものと捉えてください。代わりに多くの読者から指示された本には印税が支払われます。

「読者のために本を書く」という意識をもって、本を書きましょう。

 

<書いた本が、発売されて売れるまで>

著者であるあなたは「原稿」を書いて出版社に提出することが仕事です。その原稿を「本」にして販売するための「編集」「デザイン」「印刷・加工」「流通」「在庫管理」「売り上げ回収」などをすべて出版社が行ってくれます。その本を販売するため出版社が広告費を出したり、本屋さんで使うPOPなどを製作してくれます。(著者には原稿以外に、自著の宣伝という重要な仕事が存在しますが、後述します)

 

出版社から本を出すと、新刊配本といって、発売直後に全国の本屋さんへ本が送られ、返品されるまで店頭で並べてもらうことができます。

配本された本が売れれば本屋さんから追加注文が入り、出版社の在庫から出荷されていきます。順調に出版社の在庫が出荷されて、本屋さんで売れていくと「増刷(ぞうさつ)」「重版(じゅうはん)」がかかります(どちらも同じ意味です)。「刷を増やす、版を重ねる」というのはつまり、「売れ行き好調につき、再生産」ということで、著者には増刷分の印税が支払われます。

 

本を書く手順

本は

  1. 企画書を書く
  2. 企画書を編集者に見せて「担当」になってもらう
  3. 編集者が企画会議等で、出版の合否を決定
  4. 原稿を執筆
  5. 編集者からのフィードバックに合わせて修正(しばらく、4→5をくり返す)
  6. 脱稿(全部書いて、編集者に渡す)
  7. ゲラチェック
  8. 出版

という手順で書いていき、出版されます。

「企画書を書く」から「原稿を執筆」まではこの記事をご覧ください。

本を出版しようと思ったら、何をどういった手順ですれば良いのか【無料で超シンプルな4ステップ】

 

7の「ゲラ」というのは「原稿が、本番のデザインなどを反映された状態で印刷された紙」のことです。原稿をワードで横書きで書いていても、ゲラでは縦書きになっています。ここで「固有名詞が変わってないか」とか「事実関係が間違ってないか」などのチェックを行います。赤ペンで修正指示をすることが多く「赤入れ」などとも言います。

ちなみにゲラの段階で大きく内容を変更したり、表現方法を変更するのは嫌がられることもあります。「だったら原稿の段階で直しとけ」という話です。たしかに。

ゲラの赤入れ前後で、印刷業者さんとのやりとりや、カバーのデザイン決め等ありますが、編集者の仕事なので割愛します。

本を書く期間

本を書くのにかかる期間は、短い人で半年、普通は1年~1年半、あるいは2年以上ということもよくあります。

具体的な流れを説明します。

編集者さんに企画書を提出して、修正に対応して、企画会議通過の連絡をもらうまでにおよそ1ヶ月。

企画通過後、週に3日間、1日につき3000字ずつ原稿を書き進めたとして1週間で9000字です。10万字の本だとすると約12週、つまり3ヶ月かかります。

当然ダメ出しなどのフィードバック対応や「今週はどうしても書けない」という時もありますので、1ヶ月はバッファが欲しいですね。

そうして原稿をすべて書き終えてから、本が印刷されて世に出るまで1ヶ月くらいだと思ってください。

これを足し算すると

  • 企画会議1か月+原稿3か月+バッファー1か月+印刷加工1か月=6か月

になります。それも、かなり順調なペースの場合です。

 

実際は編集者が忙しすぎてパンクして、まる1か月放置されることもありますし、原稿に思ったより時間がかかったり、調べ物も必要だったり、発売後のイベント準備もしなきゃだしで、1年くらいかかってもおかしくありません。それに、そもそも編集者に提出できる企画書を作るのに、半年か、たいてい1年くらいはかかります。

ですので企画書が出来てからだと半年~1年企画書を作るところからなら、1年半~2年くらいが本を書く期間になります。

<発売日について>

「誕生日に本を出したい」「会社の設立記念日に合わせて出版したい」といった希望を出される方もいますが、基本的に発売日を著者側がコントロールすることはできません。

ダイエット本のように、季節性のあるものはその時期に合わせて発売日を設定しますし、3月末などどうしても各社新刊が多い時期は(返品されやすいので)避けたい、など販促に関するいろいろな思惑によって決まります。

ただし、視聴率のよいTV番組での特集などが決まっていたら、他の書籍を後回しにしてでもあなたの本の発売を早めてくれることもあります。すべては「いつ発売すると売れるか」という販売計画によって決まります。

本を書くのに必要な資格

特に著者になるのに資格はいりません。しかし誰でも出せるわけではないので、その意味でやはり資格は必要です。

つまり「あなたがその本を書いても良い、納得感のある理由」が必要だということです。どういうことかと言うと「太ってる人のダイエット本は説得力がないよね?」ということです。

その本のジャンル・テーマに精通していること、実際に成果を出していることを証明しましょう。こういった実績や成果は企画書のプロフィール欄に盛り込みます。

 

原稿を書くときの注意

原稿を書くときの注意ですが、下記リンク先の記事が非常に参考になります。

初めて本を書く人にお願いしている事

●自分の事は書かない 

●時事ネタを書かない 

●企画は他言してはならない

など、まさに初心者がやってしまいそうな実例てんこ盛りです。特にこの3つはリンク先でも最初に書かれているくらい、よくあるうえに、すべてのジャンルの本で共通する重要なルールです。

ただ、この記事を書かれたハマザキカクさんは25万字以上するような、大全系の書籍を多く手がけてらっしゃるようで、そういった編集スタイル用のお願いだなと思われる事も書かれています。ですので、そのまま踏襲すると一般的でないかも?と思う部分もあるのでそれについては下記に補足します。

【補足】

●メールの返事はお互い急がない 

●打ち合わせはしない

10万字前後の一般的な本を書く場合、やはりレスは早い方が良いです。

でも編集さんがすぐに返事できないことが多いのは事実なので「自分はすぐレスする、編集者からの返事はちょっと余裕を持つ」くらいのスタンスでいましょう。

打ち合わせも頻繁ではないにせよ「初回の顔合わせの後、次に会うのは完成祝い」というのは稀なケースです。忙しい編集者と毎月打ち合わせする必要はありませんが、それでも顔合わせから発売まで4回くらいは会うことが多いです。(販促の相談とかしなくてはいけませんし)

 

●毎月送る

こちらは下記の意図があってのことです。

その人が1ヶ月で無理なく書ける文字数が大体算出できます。そのスピードを計測した後、毎月、構成案に沿って各章なり各節を必ず定期的に送って貰う事にしています。毎月、締め切りがあるお陰でペースが遅れる事もなく、常に進捗状況を把握できます。

まったくもってその通りですが、これが10万字くらいの本ですと1ヶ月本気で書いたら、人によっては原稿の半分以上を書きあげてしまう人もいるでしょう。そうなると

また執筆作業は孤独な戦いですが、毎月、私が第一の読者となって感想を寄せることによって著者にとっては励みにもなり、大幅に脱線する事も避けられます。またその間、私の方で読んだ関連書を指摘したり、何か新たな提案をする事によって刺激を与え、モーティべーションを維持する事が可能になります。

が実行できません。ですので、一般書の場合、毎週かもしくは隔週で原稿を送り「大幅な脱線」をしないよう、「新たな提案」でモチベーションを維持できるようにしましょう。実際、僕がプロデュースした中でも特に売れたものは、原稿執筆時のやりとりが多かった企画ばかりです。

「原稿を見てもらって、フィードバックを活かす」というのは、特に処女作でベストセラーを生み出すための重要ファクターなのです。

本を書くメリット・デメリット

<ブランディング・告知効果>

人によっては「本を書くことは、個人にとってのIPOと同じ」などと、ブランディング効果があるような言い方をします。でもそれは「売れた場合に、結果論としてブランディング・告知効果がある」という認識が正確で、売れなければなんのブランディングにもなりません。

なぜかというと、本は年間に70,000冊以上が刊行されており、「本を書いただけ」「出版しただけ」では、7万分の1でしかないからです。ちなみにこの7万という数字は全国にあるコンビニエンスストアの合計数55,090店舗よりも多い数です。

(参考:【2017冬】コンビニ店舗数を調べてみた! セブン・ローソン・ファミマなど都道府県別の勢力図は?

どこかのコンビニチェーン店に加盟して、1店舗出店しただけで、その他のコンビニに比べてブランディングになるでしょうか?

しかもコンビニより多い7万点というのは毎年新規で発行される本の数です。つまり、新刊以外の「過去のヒット作」とも比較され、勝負していかなくてはならないのです。

その状況では、むしろ本を書いているのに自分の本が売れなかったら「この人本当に大丈夫?」と思われる危険があると思いますがいかがでしょうか?

<誰に読んでもらえるのか>

紙の本は「読んでもらえる人」がwebや他のメディアと違うというのが、メリットだと言えます。

webは検索ワードで上位化することで、検索してきてもらったり、バズらせることで爆発的に世に広める可能性があります。しかし、検索はその「キーワード」を認識している人に限られます。例えば「糖質制限」を検索する人は「糖質制限」のことを知っている人だけですね。しかし本屋さんでは「美容・ダイエット」の棚に来てる人に告知することになるので「糖質制限」という言葉を知らない「ダイエット超初心者」にも届けることができます。

またバズるワードというのはどうしても若い世代向けになりがちです。しかし、今の本は(ジャンルごとに偏りがあるとはいえ)年齢層が高く、特に医療健康ジャンルやお金(蓄財系)などは、webで情報を集めるより、TVや新聞広告に反応する世代にリーチできます。

 

もちろんそもそもの話として、地域に根差したビジネスやサービスを提供されている著者の場合、全国主要都市に自分の本を並べてもらえることは、遠方の読者に知ってもらうことができるという意味でメリットがあります。

 

本を書くための準備

本を書く準備としてやっておいた方が良いことをまとめます。

<企画書を書く>

本を書く手順でも紹介しましたが、本のすべては企画書から始まります。ですので企画書を書きましょう。

企画書の要素ですが、特に「すべての出版社に共通のフォーマット」というものはありません。

なので、僕がいつも使っている企画書の要素をご紹介します。

【企画書の7要素】

  • タイトル案(あればサブタイトルや帯の案も)
  • 著者プロフィール
  • 体裁(本体価格と本の形状)
  • コンセプト(16文字×2行まで)
  • コンセプトの解説
  • 企画概要と企画意図
  • 構成案

タイトル案(とサブタイトル、帯案)とプロフィールでA4用紙1枚使い切るくらいの分量を使います。

体裁はとりあえず「文庫」か「新書」か「四六判」(普通のサイズの本のこと)かから選びます。四六判の場合、ソフトカバーかハードカバーかも書いておくと良いでしょう。どういうサイズの本かで、企画書の意図が変わってきますので地味に重要です。本体価格は文庫は500円強、新書は1000円前後で、ソフトカバーは1200円前後で、ハードカバーは1800~2400円くらいいまででしょうか?ただ価格を決めるのは出版社ですし、何なら書かなくても大丈夫かもしれません。僕は昔からの癖で書いてますが。

コンセプトはその企画の何が面白いかを伝えます。タイトル案がけっこう攻めてて「インパクトあるけど、ちょっと説明がいる」っていう時などに特に重宝します。コンセプトは「ヒトコトで言うと、こういう本だよ」という話なので、それを解説します。

そして実際の企画概要と、その意図を書き、最後に具体的な構成案になります。つまりよりインパクト重視・コンセプト的な部分から、徐々に具体的な企画の中身に移っていくのです。

ちなみに構成案は5章構成で、各章の見出しが8つずつくらいでしょうか。多くても問題はないですが、これより少ないとあんまりネタがないとか掘り下げが足りないという印象を与えます。また、例えば見出し100個のようにあんまり多すぎると絞り切れてない、散漫な印象も与えます。

 

具体的に企画書を書き始める方法は、この記事が参考になるかもしれません。

売れる本を書きたいと思ったら3つの視点を持つ【出版社に採用される企画】

<長文の文章力を身につける>

本の原稿はだいたい8万字~12万字と言われています。これはかなりの分量で、日々SNSなどで文章を書きなれている人でも、書けないことがあります。

書けない原因の一つはネタ不足です。原則として同じ本の中で同じ内容は書かないので、基本的に見出しの数だけネタが必要です。日々SNSなどに投稿している文章だとネタが被ってても気にしませんし「表現は違うけど、結局は同じことを言っているだけ」という状況でも、あんまりツッコミが入ったりはしません。

この対策としてはネタ帳を作る、もしくはブログ等をはじめて50回以上、違う内容で連載することです。

5章編成で各章8つの見出しの本なら、5×8で40個のネタが必要になります。最低40以上の「書けるネタ」のあるテーマなら、ネタ不足で書けなくなることはありません。

 

また、ネタとは別に長い文章そのものが書けない人もいます。短い文章と違い、長い文章は「構成」を意識しないといけません。例えば全体を5分割して「導入」「問題提起」「背景説明」「解決策提示」「具体案」のように構成を組み、自分が今、どこを書いているのか?どこを削って、どこを厚くすべきかなど書きながら鳥の目で見なくてはいけません。つまり短い文章を書いている人がよくやる「勢いのまま書く」というやり方だけではダメなのです。

ではどうやって解決すればよいでしょうか?一番有効なのは、やはりブログやオウンドメディアで2000字以上の記事を作成することですね。

特に記事として書く場合「何を伝えたいか」から逆算して<見出し>を作ることになります。この見出しを作成して、見出しに合わせた内容を書くというのは非常に良い訓練になります。

「書けない」のは地味に効いてきます、企画書を書く前に準備しておきましょう。

<見出し・構成案を作る>

企画書の要素としてすでに紹介しましたが、見出し・構成案づくりには準備が必要になります。見出しというのはネタそのものであり「PCの前で、今すぐ思いつくもの」だけだとありきたりになってしまうことも多いので、思いついたときにストックしておくのが重要です。

なので、見出しについては、仮に5章×8つずつ=40個で足りるとしても「これはまとめて一つにした方が伝わる」とか「もっと良いエピソードがあったな!」など日々の仕事などで思いつくたびにブラッシュアップしていきましょう。

時間をかければかけるほど面白い見出しになります。(時間をただ過ごすだけではだめですよ、ちゃんとネタ探しをして「時間をかけて」ください)

<編集者の知り合いを作る>

企画書ができて文章の練習をしても、編集者にその企画書を見てもらえなければ、その後の「企画会議」で検討してもらえません。

なんの人脈もなければ、出版社に直接持ち込みとなるのでしょうが、郵送しても見てもらえるか分かりませんし、見てもらえても企画が採用される確率はとても低いようです。某出版社は「すべての持ち込み企画に目を通す」そうですが、企画書1000通のうち、2~3冊が本になるイメージだと言っていました。

この現実を考えると、持ち込みはハードルが高いので編集者と知り合って、関係性を作る努力をする。もしくは、出版セミナーに参加して、紹介してもらうかしましょう。

自分で知り合いを作る場合は、編集者が集まってる飲み会に呼んでもらうのが一番早いです。ただ、売り込み目的の人が飲み会に呼ばれるかというと、やっぱり呼ばれにくいので、気に入った本の出版記念パーティなどに参加してみましょう。その本の担当編集さんが来ている確率は高いです。

プロが教える「本を出版するためにやっておくべき具体的な行動15」

<情報・知識のウラ取り>

けっこう時間もかかるし、大変なので事前にやっておくと良いのが「情報のウラ取り」です。自分が体験したことを書くだけなら、そんなに大変ではないですが、一般論について言及したり、他者の話を書く場合は必須となります。

例えばこの記事では『某出版社は「すべての持ち込み企画に目を通す」そうですが、企画書1000通のうち、2~3冊が本になる』と書いきました。これはもちろん、ちゃんとウラを取った情報です。ある出版社の編集さんに「御社で持ち込み企画が実際に本になることってあるんですか?」と聞いて、ちゃんと教えてもらいました。

また、一般論について、例えば「納豆は健康に良い」ということを言う場合も「根拠はあるのか?」とちゃんと調べましょう。特に「医療健康」ジャンルと「節税」などお金に関するジャンルは「エビデンス」が非常に重要です。

参考文献を調べに図書館に行ったり、ネットで確認できる記事でもちゃんとURLを記録してキャプチャも取っておくなど、時間のあるうちに準備をしておきましょう。

 

<オウンドメディアを持つ>

オウンドメディアとは、自分で管理運営するメディアのことです。これは本を書く「だけ」であれば必須ではありません。しかし、その本をちゃんと世に広めること、その後のことも考えるなら必須と言えるでしょう。

 

オウンドメディアのあり方は、画像・動画コンテンツ配信、ECサイトなどいろいろありますが、本の出版を考えている人であれば、文章を中心としたコンテンツになるでしょう。これは原稿をを書く練習になるし、シェアされる記事が書けるようになると、本になったとき線を引いてもらえるような文章が書けるようになります

また、編集者がネットで調べて、本の出版依頼が来るというのは良くある話です。「笑える スピリチュアル」で検索して、さとうみつろうさんのブログを発見し、後に「神様とのおしゃべり」が出版されたという話を、担当編集者の岸田さんがwebラジオで話してくださってましたね(リンク先の音声ファイル18:30ごろから)。

 

オウンドメディアで読者を増やしておくと、出版後にまずその読者に告知することができます。最初に買ってくれるのは「自分のことを知っている人」がほとんどなので、発売前からお客さんを作っておくと有効です。「出版は発売までに積み上げた結果がすべて」というのは西浦の持論ですがまず間違いありません。

 

また本が売れた後のことを考えてもオウンドメディアを作っておくべきです。本が売れればファンができます。そのファンの受け皿として講演会やサロン、セミナーの案内をしたり、物販することも可能です。読者を迷子にしてはいけません

 

本の出版後、ネット連載など依頼されることもあります。外部サイトでの連載は読者の目に留まったり、シェアされることも多いのですが、永遠に連載が続くわけではありません。どれだけあなたの記事に人気があっても、編集長が交代すると一新されたりとか。外部連載であなたのことを知った人を、連載が続いている内にオウンドメディアに誘導しておきましょう。

 

本の出版をお考えの方へ

本を書く方法【はじめての出版用】

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