お金

出版TIMESの西浦です。

出版TIMES 2017年8月の人気記事ベスト5をご紹介します。上位記事は安定してきた印象ですが、8月に公開した記事が2位にランクインしました!やっぱり皆さん「費用面」が気になるようで、出版の費用について書いた記事の反響が良かったです。それでは、人気記事ベスト5の紹介です!

お忙しいあなたに、これらの記事だけでも読んでいただけたら嬉しいです!

 

2017年8月人気記事 ベスト5

  1. 【書評】「スタンフォード式 最高の睡眠」で 黄金の90分を手に入れよう(→先月同1位)
  2. 出版にはいくらかかるの?費用は?【出版とお金の話】vol.1(初出 8月29日公開記事)
  3. 【書評】成功している人は、なぜ神社に行くのか?【神さまは「他の参拝者を味方につけた人」の味方をする】(↑先月4位)
  4. ボクはゲイなんですと言われて、僕は泣いた。【20万部の本が生まれる2年前の話】(↓先月3位)
  5. 【出版プロデューサーが教える】商業出版・企業出版・自費出版の違いとは(⇒先月5位)

 

2位に出版にはいくらかかるの?費用は?【出版とお金の話】vol.1がランクイン!SNSでシェアしていただいた皆さまありがとうございます!

基本的に長く役に立つ記事を書こうと意識しているので、昔の記事をずっと読んでいただけるのが嬉しいですが、こうやって新規の記事が読んでいただけるのもやはり嬉しいものですね。

そして1位以下「スタンフォード式 最高の睡眠」「成功している人は、なぜ神社に行くのか?」の書評記事、出版プロデューサーとして著者とどう向き合っているかを書いた「ボクはゲイなんですと言われて、僕は泣いた。【20万部の本が生まれる2年前の話】」、出版の違いを解説した「【出版プロデューサーが教える】商業出版・企業出版・自費出版の違いとは」の記事は相変わらず検索上位に入っており、多くの読者様のお役に立てているようで嬉しいです。

今後もベストセラーを目指す人のための記事をどんどん生み出していきます。

そういえば、7月から公開している「【webラジオ】おしゃべり出版ウラ表紙」はfacebookページで視聴してくださっている方が圧倒的に多いです。動画だとスマホやPCの前で見なくてはなりませんが、ラジオなので聴きながらで作業していただくのにちょうど良いですよ!

こちらもぜひご視聴ください!
webラジオ一覧

以上、8月の人気記事のご紹介でした!
9月も頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします!

人気記事アーカイブス 2017年8月ベスト5

出版TIMESの西浦です。 出版TIMES 2017年8月の人気記事ベスト5をご紹介します。上位記事は安定して...

前回、出版にいくらかかるの?というテーマで「出版セミナー」と、「出版プロデュース」の費用面から解説しました。

今回は、本の印税の話です。「いくら印税もらえるの?」など、印税について、全部書きました。

たとえば10万部売れたら1400万円強の印税が支払われます。でも、すべて印税契約の内容次第です。

出版でちゃんと利益を出すには、何に注意すればよいのでしょうか?

印税はいくらもらえるのか

もらえる人は結構な額をもらえます。でもほとんどの人はリアルな額になります。

「夢の印税生活」などと言いますが、そんな幻想は捨てて下さい。たまに本を書いて、あとは晴耕雨読の日々を過ごせるなんていうのは完全なるファンタジーです。

よほどの天才作家さん以外、印税は「本業で頑張ったほうがよっぽどまし」「儲かりもしないし、大変だけど、読者のためにボランティアのつもりで書いてたら、思ったよりもらえた」くらいの金額です。
イメージしやすいよう、具体的に印税の計算方法を紹介します。

 

印税の計算式

 

印税額=本体価格×部数×印税率×消費税

 

これが、印税の計算式です。

本体価格とは本の価格、部数は発行した本の冊数のことです。
※部数は、契約によって「発行部数」もしくは「実売部数」と2パターンあるのですが、まるっきり条件が違ってくるので、詳しくは後述します。

印税率とは、出版社と著者との間で取り決める条件です。一般的に5~10%で設定されます。

仮に1,300円の本が10万部売れて、印税率が10%。消費税が8%だったら

・1,300円×100,000部×10%×1.08=14,040,000

あなたに支払われる印税は1,400万円強になります。

 

この印税計算式の項目はすべて「かけ算」なので、本体価格、印税率、部数が各10%上昇すると1.1×1.1×1.1=1.331、33%も上昇するということです。(印税は最大10%なので、印税率には上限がある)
部数にばかり気を取られがちですが、印税率や本体価格の影響も大きいので、諸条件もちゃんと検討しましょう。

印税の条件や違い

<本体価格>

本体価格は本ごとに設定されますが、一般的な書籍の場合1,200~1,400円くらいが多いです。新書だと1,000円前後、文庫だと500円前後です。ちょっと難しいハードカバーの本で1,800~2,300円くらいが多いでしょうか。もちろん1万円以上するような専門書もあります。ピケティの『21世紀の資本』は5,940円でした。1200円の本と比べると約5倍違います。つまり5,940円の本が2万部売れると、1,200円の本で10万部売れたくらいの印税になります。(一時期ピケティ算と言って、ピケティだったらいくらという冗談が業界内で流行ってました(笑))

ということは「本体価格は高いほうがいいのでは?」と思いがちですが、高すぎる本は手に取りにくいというジレンマがあります。
それに文庫や新書は、一般書と比べて、価格が低く買いやすいというだけでなく、棚も違うし、購読層や売れるお店も変わってきます。つまり高い安いだけでなく、本の内容や読者層などによって総合的に判断するものです。
価格が高くても売れるもの、安くしたほうが売れるものと、商品の特性ごとに最適な金額を設定しましょう。

※余談ですが、本体価格は再販制によって「定価」が守られています(本屋さんで値引きができない)。もし再販制を撤廃するなどして、販売価格が自由に変更できるようになったら、印税が今までより下がる可能性もありえます。

<部数(発行部数か実売部数か)>

部数が増えると印税額も増えるため、増刷するたびに印税が支払われることになります。だからみんな増刷を喜んでいるのですね。ちなみに増刷は「重版」と同義です。以前放送された「重版出来」というドラマで、みんなが増刷を祝って手を打つシーンを観た人もいるでしょうが、実際にはあそこまで大げさにはやりません。でも10万部突破したりすると大台に乗ったということで、お祝いしてもらえたりします。

さて、この部数ですが契約条件に「発行部数」か「実売部数」かの違いがあります。
「発行部数」条件の場合は、製作した部数全部が印税の支払い対象となります。
これに対し「実売部数」条件では「実売=実際に売れた冊数」のみを印税の支払い対象とします。

この実売部数についても「出荷数」でカウントするところと「出荷数−返品数」でカウントするところなど、厳密には出版社ごとに違うので、「実売部数」と言われた場合は詳しく「何をもって実売とするか」確認しましょう。

ちなみに「実売部数」による印税契約を「実売印税」と呼び、通常の「発行部数」による契約とは区別しています。
もちろんどちらが著者にとってうれしい条件かというと、「発行部数」による契約ですね。

<印税率>

本ごとに設定される条件で、売り上げの何%が著者に支払われるかという割合です。実質的には「同じ著者で同じ出版社から本を出す場合は同じ印税率」になることがほとんどなので、本の質や期待度よりも著者のブランド力や実績で測られると思って良いでしょう。つまり新人は最も不利な条件となる傾向にあります。

なお、どんな大御所でも印税は最大で10%です。これは小説でも、コミックでも変わりません。一度だけ12%というのを聞いたことがあるのですが、真偽は不明です確かに超有名な著者でしたが、何よりも政治的な何かがごにょごにょ

印税は著者のブランド力に依存しますが、実際はそれ以上に、出版社の体制で決まることが多いです。新人は一律5%とか、10万部出したことない著者は全員実売印税など、「出版社側の方針」で決まっているのだと思ってください。

 

ちなみに前の記事で、出版プロデューサーに支払う印税は3%が一般的ということを書きました。

もし、新人で印税が5%しかないと、著者は2%しかもらえないのか?という疑問が湧きますよね?確かに、もしそうなら厳しい話です。

 

現実的には出版プロデューサーが企画を持ち込ませていただいたケースだと、印税が8%以上になることが多いです。出版社サイドもお気遣いいただいているのだと思います。(確認済み、皆さん本当にありがとうございます。この場を借りて感謝申し上げます。)

ちなみに僕の場合、初刷8~9%、増刷後9%~10%というケースがほとんどでして、著者の印税率は初刷5%~6%、増刷時6%~7%となります。

プロデューサーが付いていない場合、新人だと初刷5%ということも多く「増刷時に上げてください」とも言いづらいでしょうから、その意味でも最初はプロデューサーについてもらったほうがお得だと思います。(そもそも増刷以降の条件を変更するという発想がないかも。)

もちろん新人でも、最初から9%、10%くれるところもあるかもしれません。やはりキャッシュフローが安定している会社は条件の良いところが多いので、一人でデビュー作から高い印税率を狙うなら、いわゆる大手さんが良いと思います。ただし大手=売れるという図式が必ずしも成り立たないことは覚えておいてください、いくら印税率が高くても、増刷できなければ印税は増えません。

出版の費用対効果(短期視点)

vol.1の記事で出版のプロデュース料は300万円くらいが一番多いと書きました。僕らは250万円いただいています。
僕らが250万円に設定しているのは、自費出版(200万円くらい)や企業出版(800万円くらい)とのバランスもありますが、ちゃんと経済合理的な理由があって、著者の印税をベースに算出しているのです。

 

僕らのプロデュース実績は平均46,000部です。
これを仮に1,300円の本、印税率7%(3%がプロデューサーに入る)で印税額を計算すると

1,300円×46,000部×7%×1.08=4,520,880円となります。

1,200円で印税率6%だったとしても3,576,960円です。

つまり250万円のプロデュース料に対して平均して、350万円~450万円の印税を得ることができているので、その他に出版セミナー代や販促費をお支払いいただいても、投資としてちゃんと回収できる金額に設計されているのです。

僕は出版プロデューサーは、世の中の役に立つ本をつくり、一人でも多くの読者の人生に役立たせるという「公益」視点と、クライアントと出版社、取次、書店に全方位に経済的報酬をもたらす「利益」視点の二つが重要だと思っています。

このようにプロデュース料というのは、経済合理性からも判断する必要があると思います。その際に最も参考になるのは、前回の記事で紹介した5つの指標のうち、特に重要な「平均部数」です。出版プロデューサーに依頼するときは「平均部数」を確認されるとよいでしょう。

あなたも著者として出版に取り組まれるときは「公益」と「利益」の両方の視点で考えてくださいね!
どちらかだけだとダメですよ!

 

つづきはこちら

本の出版をお考えの方へ

【本の印税】ベストセラーで1400万円?出版印税と契約について【出版とお金の話】vol.2

前回、出版にいくらかかるの?というテーマで「出版セミナー」と、「出版プロデュース」の費用面から解説しました。 ...

本を出版しよう!と思ったときにやはり気になるのが「費用」の問題です。基本的な部分ですが、お金の話は大事なので書きました。

出版費用はいくらぐらい?

出版にはいったい、いくらぐらいかかるのでしょうか?
初めての出版を目指す人は、主に

  • 出版セミナー・出版塾
  • 出版プロデュース

のどちらか、あるいは両方を利用して本を出すことが多いです。

 

出版セミナー・出版塾の費用や違い

<費用と概要>

まずは出版セミナー・出版塾ですが「30~60万円」くらいが相場のようです。

期間も3か月くらいのものから、半年以上のものまでいろいろあります。

たいてい、出版プロデューサー(肩書は著者のこともあるけど)が主催しており、複数の出版社から編集者をゲストに招いて、企画のプレゼンを行い、出版実現を目指すのが一般的です。

 

講座ではプレゼンのための企画書づくりを、講師(出版プロデューサー)が教えてくれます。価格の違いは、主に期間によることが多いですが、詳細は主催者の判断です。

 

<出版社主催の出版セミナー>

また、サンマーク出版さんやダイヤモンド社さんをはじめとした、出版社主催の出版セミナーが開催されたこともあります。

こちらは当然その会社の編集者が講師であり、グランプリ等に輝けばそのまま出版が可能というものです。

実際にベストセラーになった著者もいたようで、一定上の効果はあったと思うのですが、その後も力を入れて開催しているという話は今のところ(2017年8月)あまり聞きません。準備等大変ですし、常時20本以上の企画を抱えている編集者に「本になるかどうか不明の企画を複数本担当させるのはしんどい」というのがリアルなところでしょうか。

<出版社主催、出版プロデューサー主催のメリットの違い>

出版セミナーには、出版プロデューサーの主催のものと、出版社主催のものとがありますが、それぞれのメリットを整理します。

 

出版プロデューサー主催のメリットは「複数の出版社の編集者と会える」ことです。

保険でいうと、特定の会社の保険だけでなく、複数の会社の保険からあなたに合う保険をセレクトしてもらえるようなものです。出版社ごとに企画の考え方は違うので、複数の出版社の中から、自分に合った出版社に企画を提案できるのは嬉しいですね。

 

出版社主催の最大のメリットは「確実にその出版社から本を出版できる」ことです。

絶対にこの出版社から本を出したい!という強い希望がある場合、その出版社主催のセミナーがおすすめです。

出版プロデューサーのセミナーに、お目当ての出版社がきてくれるかどうかは不明です。出版社主催でしたら絶対にその会社に企画を見てもらえるので安心ですね。

それに、出版はできなくても、その会社のベースとなる企画の考え方を学べるのも大きいのではないでしょうか。

「ここの本が好きなんだ!絶対この出版社から出すぞ!」という会社があれば、そのセミナーへの参加が絶対おすすめです!

出版プロデュースの費用や違い

<費用と概算>

次に出版プロデュースですが、だいたい「60~400万円」くらいで、かつ印税報酬が3%(全部で10%のうち)というケースが一般的です。出版セミナーと違い、1対1で著者の相談に乗り、企画作成など、出版のプロデュースをしていきます。

価格の幅が大きいですが、基本的には「サービス内容」と「実績」の違いです。

具体的には「企画書を一緒に作って、編集者とつないで終わり(制作にタッチしない)」か、「出版まで(制作含む)」、「出版後の販促まで」プロデュースしてくれるかの違いです。

「編集者を紹介して終わり」系だと100万円くらいまでという印象で、「制作も含めたプロデュース」は200万円~という感じでしょうか。

ちなみに初心者には後者のタイプをおすすめします。

例えば、編集者を紹介されたものの、企画会議を通過できない、会議は通過したけど執筆がダメ出しばかりで進まない(そもそも書けない)ということもあるし、出版後「がんばって売る告知などお願いしますね!」と編集者から言われて「どうすればいいの?」と慌てることも多いです。

ですので、最初の出版の時はプロデューサーでも「制作、販促まで」やってくれる人をお勧めします。「編集者を紹介して終わり」だと、結局出版が実現しなくて、かえってお金がもったいないです。

すでに出版経験があり、そこそこヒット作を出せた人なら「自分がまったく関わりのない出版社を紹介してほしい」という場合、紹介のみのプロデュースがお勧めです。

ちなみにプロデュース料で一番多い、ボリュームゾーンは300万円くらいです。その理由は自費出版が1000部で200万円、企業出版が2000部で800万円だったりするので「自費出版並みの価格で、商業出版ができて、部数も5000部くらいだからコスパいいよね」という理屈だと思います。

 

<プロデューサー選びの参考にしたい指標>

価格の違いとして重要な部分ですし、実績は人によって違うので、下記のような指標をよく調べましょう。

  • 企画通過率(プロデュースした企画の何%が編集者に採用されたか)
  • 出版実現率(出版社の企画会議を通過、原稿執筆を経て、実際に本が出版される率)
  • 増刷率(出版された本の何パーセントが増刷されてたか、つまりヒット率)
  • 平均部数(プロデュースした本の最終部数を平均した数値。プロデューサーとしての総合実力)
  • 最大部数(プロデュースした本の最大ヒット部数記録)

特に注目したいのが増刷率、平均部数、最大部数の3つです。

増刷率は「どれだけ外さないか」がわかる指標です。大ヒットに恵まれれば、平均値や最大部数は上がりますが、増刷率が低いと「たまたま」の可能性があります。運ではない、確かな実力や、再現性のある理論があるかはここを見ます。

 

平均部数は「最も実力を判断できる」指標です。1回だけの増刷で終わるのでは無く「何部まで売れたかの平均値」ですので、自分の本がどれだけ売れるか?の目安にもなります。著者のプロフィールからベストな企画を提案し、企画ごとにベストな編集者とのマッチング、最も効果的な出版社とのマッチングをできているかがわかります。

 

最大部数は「どれだけ大きい企画を描けるか」の指標です。プロデュースした作品の中で、最も売れた本の部数から判断します。シリーズ累計部数ではなく、1冊での最大部数を確認しないと意味がないのでご注意を。

やはり最大10万部のプロデューサーと、100万部のプロデューサーでは見てきた世界が違います。10万部の10倍がんばったら100万部になるのか、それともならないのかは、100万部と10万部両方経験していないと判断できません。

ひょっとしたら「運」なのかもしれませんが、「運」をもっているというだけでも巨大な才能です。

ご自身の本をより多くの方に読んでもらいたい!と思う方は、プロデュース料の高い安いよりも、費用と実力のバランスでベストな方を選ぶのが良いでしょう。

 

結論:出版にはいくらかかるのか

出版セミナーだけなら60万円、出版プロデュースを受けるなら300万円くらいするのが一般的です。

また、本の出版後は告知用に、SNSで広告を出したり販促費がかかったりもします。

それでは、印税やその他の収益はいくらぐらいになるのでしょうか?
それはVol.2で!

本の出版をお考えの方へ

出版にはいくらかかるの?費用は?【出版とお金の話】vol.1

本を出版しよう!と思ったときにやはり気になるのが「費用」の問題です。基本的な部分ですが、お金の話は大事なので書...