【書評】1冊20分、読まずに「わかる!」すごい読書術【読書で成果を出す、レゾナンスリーディング】

読書をするとき、私が最も気にするのは『時間』です。
何故なら、どんな本であっても最初に読むときは中断せずに読みきりたいからです。
もし、1冊にかかる時間を短縮することが出来れば、今よりも時間を効率よく使えることでしょう。
今回は、そんな読書に関する書籍、【1冊20分、読まずに「わかる!」すごい読書術】を紹介します。
読書にかかる時間の短縮だけでなく、効率よく内容を記憶し、活用する秘訣を知ることが出来る本となっています。

どんな本なのか

本書は、レゾナンスリーディング開発者である、渡邊康弘氏によるものです。
渡邊康弘氏は、現在は、企業のコンサルティングや、地域活性に関わる取り組みを行っています。
元々は読書嫌いだったという著者は、現在、年間500冊以上のビジネス洋書を読破しているとのこと。
本書で紹介されているレゾナンスリーディングでは、特に変わった訓練をする必要がありません。
簡単な手順で実践出来るレゾナンスリーディングについて、分かりやすく説明されています。
そのため、効率よく読書をしたいと考えている人に役立つ本となっています。

レゾナンスリーディングとは

「レゾナンス」とは、「共鳴」「共振」を意味する言葉です。
本書には、この「レゾナンスリーディング」について、以下のような説明があります。

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レゾナンスリーディングは、(次のページにあるような)マップを描きながら、本とレゾナンス(共鳴)し、著者との対話をしながら、短時間で自分の欲しい情報を得られる読書方法です。
しかも、どんなジャンルの本でもOKです。ビジネス書、小説、専門書、海外の書物、電子書籍、レポート。文書であれば、何にでも活用することができます。
(36ページ 1章 なぜ、最初から最後まで読まなくても「わかる!」のか? より引用)
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レゾナンスリーディングをするためには、レゾナンスマップを作成します。(95ページ図参照)

※特別に著者と出版社から許可を得て、スキャン画像を使用させていただいております。

最初に準備として、レゾナンスマップに、

  • 目的
  • ページ数
  • 著者の名前、似顔絵
  • 著者が自分にメッセージを送るとしたら、どんな内容
  • 著者が本を書いた理由

を記入します。

そのあとに行う手順を、以下に抜粋します。

  1. 本をぱらぱらめくり、情報を脳にダウンロードする
  2. 本のエネルギーを感じ取り、3分割したマップに曲線を描く
  3. 曲線の気になる箇所に↑を6~8箇所つける
  4. ↑をつけた場所のページ数を予測して記入する
  5. ↑をつけた場所の優先順位を記入する
  6. 優先順位順に、見開きでページを眺める
  7. 読まずに眺めたページから、目に飛び込んできた言葉を3~4語抜き出してマップにメモする
  8. マップを眺めて、気付いたり、気になったりした部分を見つける
  9. 気になった部分を読む
  10. 本から得たアイデアを使用して実際にしてみたい行動を書きだす
  11. 行動計画にタイトルをつける

全ての記載が終われば、レゾナンスマップの完成です。(108ページ図参照)

※特別に著者と出版社から許可を得て、スキャン画像を使用させていただいております。

紙1枚を使用するだけで、読書にかかる時間を20分に短縮することが出来るのが、レゾナンスリーディングの大きな魅力です。

アウトプットして記憶に残す

さらに本書では、読書した内容を記憶に残すために、効果的な方法が記載されています。
それが『アウトプット』です。
アウトプットは、以下のようにして行います。

  1. 余裕や、抜けの間隔を持つ
    「覚えなくてはならない」「忘れたくない」というようなプレッシャーやストレスがあると、心の余裕がなくなります。
    それによって、逆に学習能力が低下するおそれがあるため、本書ではアウトプットの際の力の抜き具合が重要だとしています。
  2. 少しでもアウトプットをする
    具体的なアウトプットについては、レゾナンスリーディングを受講した方が実践している方法を、本書から引用します。

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・誰かに本の内容を話してみる
・写メで表紙とマップを撮って、SNSで一言コメントする
・本に挟まっていた愛読者ハガキに感想をかいて送る
・ブログで簡単に紹介する
・描いたレゾナンスマップをただ見返してみる
・気になった部分を書き写してみる
・本に書いてあったことをさっそく実践してみる
・パラパラしていつもより早く寝る

(130ページ 3章 どこでもサクッと読めて、内容も忘れないから読書習慣が身につく より引用)

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また、内容を印象に残すためには、アウトプットに他者からのフィードバックがあるものが効果的だとしています。
確かに、自分が発信した内容に誰かが反応してくれた場合、記憶に残りやすいものです。
読んだ本の内容を忘れたくない場合、確かに、アウトプットは有効な方法の1つであると言えそうです。

成功前夜の人がするワーク

そして5章では、「読書で成果を出す人、読んだだけで終わる人」として、読書から成果を上げる方法が記されています。
その中でも最も興味深いのが「成功前夜の人が必ずするワーク」です。
これは、現在の年齢に「3」や「10」を足した未来を妄想して書きだす、というものです。
誰と一緒にいて、どこで、いつ、何を、なぜ、どのようにしているか、を明確に書き出します。
自分が将来どうなりたいかをはっきりさせることにより、何をすべきかを計画し、実行するわけです。
漠然と未来を考えるよりも、実に現実的なワークとなっています。

終わりに

本書の冒頭には、レゾナンスリーディングを実践している人々の声が掲載されています。
その中でも印象的な感想が「著者と対等に、本に引きずり込まれずに読書が出来るようになった」という内容です。
著者の意見に流されずに本を読んだ上で内容を記憶に残して活用することが出来れば、本を読むのがさらに楽しくなりそうです。
多くの人に活用されているレゾナンスリーディング、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

(文:朔)
1冊20分、読まずに「わかる! 」すごい読書術