Hi-STANDARDの元プロデューサーが語る「心理学をプロデュースに活かす方法」

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「Hi-STANDARD」をはじめ多くのパンクロックバンドをプロデュースしてきた、音楽プロデューサー「ギース」さんとの対談記事その2。

※その1は「表現する人のセルフプロデュースと世界観」

※その3は「才能あるバンドと著者」の見つけ方

プロデューススタイルの日本と海外の違いとは何か?

バンドとのトラブルは何が原因なのか?

話はどんどん熱くなります。

お酒もまだまだ飲みます。

※焼酎(お湯割り)飲んでるので完全にガッツリモードです。


目次

プロデューススタイルの違い

西浦:プロデュースのスタイルで言うと、出版と音楽ってちょっと違いますよね。

日本の出版プロデュースは作品ごとっていうのが主流じゃないかな・・・

音楽みたいに「バンドそのもの」「著者そのもの」っていう「人単位」でプロデュースしてるのは、アップルシードさんとかくらいじゃないかと・・・

 

ギース:にいやんみたいな、作品ごとのプロデュースは音楽業界にもあるんだけど、海外に多いんじゃないかな。

500万とかでミュージシャンと契約して、そこにCD1枚のインセンティブをいくらプラスみたいな形の。

日本だとミュージシャンそのものを長くプロデュースしていく、アーティスト寄り(作品よりも)のプロデューサーが多いかな。

 

西浦:なるほど。「人単位」のアーティストよりのプロデュースだと何がカギになってくるんですか?

 

ギース:アーティストに頼られることかな?「この人いないと死んじゃう」と思われる、心理学的な力

すぐ死にたがるからさ、ミュージシャンって(笑)

西浦:死にたがる!それは、なんかわかる気がしますけど(笑)

出版だと「書けない」とか「時間ない」とかはたくさんあるけど、死ぬはなかなか聞かないですね。

コミュニケーションと信頼

ギース:マイケル・ジャクソンも最後はカウンセラーに頼ったわけで。音楽やってる人はそういうとこあるよね。

「Metallica」の「Some Kind Of Monster」っていうドキュメンタリー映画で、

カウンセラーがバンドのカウンセリングしながら、マネタイズしていったの観てさ。

「なんだ、これプロデューサーができりゃいいんじゃん」って思って、

心理学とか勉強し始めたの、それがきっかけなんだよね。

 

西浦:そうだったんですね。ギースさんと初めて会ったのって、心理学のセミナーだったんで

見た目のわりにマジメな人だな」と思ってました(笑)

 

ギース:いや、使えるんだよ?けっこう(笑)

バンドとのトラブルってたいていコミュニケーションのズレだから。

なんでか知んないけど、毎回バンドと殴り合いになるやつもいてさ(笑)

そういうやつに、昔は「気合がたんねぇ!」とか言ってたけど、

れじゃいつまでたってもダメだなってことで、言語化したくて心理学を勉強したわけ。

結局ラポール(信頼)なんだよね。

同じこと言われてもムカつくか、そうでないかは「信頼」があるかどうかだから。

にいやんはもう忘れてるだろうからさ、もっかいやりなおしたら?(笑)

 

西浦:うーん、そう言われると心理学ちゃんとやった方がいい気がしてきました。

本当にやり直そうかなぁ。

ギース:ラポールって実際にできてるかわかんないし、教わった方もすぐ飽きちゃうけど、一番大事だよ。


日本と海外でプロデューススタイルが違うとは・・・知りませんでした。

作品単位だと「売れるかどうか」がかなり重要な視点になるし、人単位だと「信頼できるか」がやはり重要な視点になりますね。

作品単位で売れなかったら目も当てられないし、人単位だと長く続けることで「縛られてる感」とか「慣れ」も出て来るかもしれない。

(もちろんプロデュースのスタイルに関係なく信頼・売れることは大事なのですが、あくまで比重の話)

 

ラポール(信頼)ってギースさんもおっしゃってるように、実際にはできているのかどうか見えないけど一番大事ですね。

プロデューサーとしてはもちろん、人として大事なのだと思います。

 

人と人とのことだからなぁ・・・やっぱりもう一回心理学セミナー学びなおそうかな。

 

次回はこの対談の最終回。

「プロデューサーの宿命」と「売れるバンド・著者の見分け方」です。

この話は人と向き合う、あらゆる仕事の人に読んで欲しいです。

おまけimg_0318-rockinon

はい、ロッキンオー・・・ん?

おかしいな、モノクロにしたのにロッキンオンじゃないな。

これはギースさんの熱さが際立って良い写真なのに、僕のお湯割りがその空気を完全にぶち壊してる。

ちょっとバカにしてるくらいに見える(苦笑)
「ふんふん、なるへそ、へーそうなんだ、あ!お湯割りオカワリください!」という声が聞こえてくる。
(実際には言ってないですよ)
「おいー、聞けよー!」って言われそう。
(実際には言われてないですよ)

ラポールできすぎて、ダメな慣れが生まれている好例ですね。

 

 

参考リンク
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