2017.12.12

すごくきれいにライトアップされたビルを背景に撮影した瞬間、消灯時間になった出版プロデューサー西浦です

2017.12.12

こんにちは!明太子スパゲッティがとっても苦手な出版プロデューサーの白木加奈子です。 2017年12月

2017.12.9

こんにちは!出版プロデューサーの白木です。 この記事は、著者から「ずっと笑ってるラジオ」と称された(

最新の記事

出版TIMES

文章執筆に大切なことは何でしょうか。
私の場合は、とにかく「書き始めて、書き続け、書き終わる」ということだと考えています。
まずは頭の中から外に出す、という作業に全力を注ぎ、書き終えてから推敲を繰り返します。
しかし残念なことに、これだけでは文章は上達しないと常々感じています。
考えていることを確実に伝えるためには技術や知識が必要で、常に勉強し続けなければなりません。
そんな「文章執筆」に役立つマニュアルがあるのなら、ぜひ手に入れたいものです。

そこで今回は、文章執筆の助けになりそうな、野口悠紀雄氏による『「超」文章法 伝えたいことをどう書くか』を紹介します。
文章の構成や、推敲などについて参考になる内容が掲載されている書籍です。

どんな本なのか

本書は、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授である、野口悠紀雄氏によるものです。
野口氏は1940年生まれ、東京大学工学部卒業。
文章を書く機会が山のようにある著者は、ためになり、面白くてわかりやすい文章を書く努力を続けているとのこと。
この書籍は、そんな著者が努力の過程で学んできたことがまとめられています。
対象としている「文章」とは、小説などの文芸作品ではなく、論文や解説文、批評など「論述文」と呼ばれる文章です。
しかし文章作成の基本について記載されていることから、すべてのかたにとって有益な内容です。

メッセージの重要性

第1章では、読者に伝えたいメッセージを明確化することの重要性について記されています。
このメッセージについて、以下に重要な部分を引用します。

ある命題を「メッセージ」と言えるかどうかは、どのように判断できるか?
第一の条件は、「ひとことで言えること」だ。
この規定は、単なる外形基準であり、内容とは関係がないと思われるかもしれない。
しかし、私の経験から言うと、これこそが最も重要な条件である。

(12ページ 第1章 メッセージこそ重要だ より引用)

さらにメッセージが見つかれば、どうしても伝えたい衝動に駆られるはずだとも述べています。
確かに、伝えたいことが明確ではない文章は、読んでいても内容が曖昧なものが少なくありません。
論述文を書く際は、まず、このメッセージを探してみると良さそうです。

文章に化粧をする

さらに本書では、推敲について非常に細かい説明があり、章の終わりに分かりやすくまとめられているため引用します。

第6章のまとめ
1 形式面のチェック
(1)タイトルは、内容を適切に表すものにする。
(2)章・節・パラグラフの区切りを適切にし、小見出しを内容を表すものにする。
(3)誤字脱字を根絶する。とくに、名前の誤字に注意。
(4)読点を適切に打つ。
(5)漢字・ひらがな・カタカナの比率を適正化する。
(6)表記と用語を統一する。
2 表現のチェック
(1)削れるだけ削る。
(2)類似表現を避ける。
(3)語尾の単調化を避ける。語尾で逃げない。
(4)曖昧接続の「が」の多用を避ける。
(5)使い古された表現、陳腐な表現、不快感を伴う表現、品位を下げる表現などを避ける。
(225ページ 第6章 化粧する(2)-100回でも推敲する より引用)

文章を書いたあと、実際に上記の項目についてチェックしてみると、修正すべき部分が明確になることでしょう。
推敲に関する項目は決して少なくはありませんが、読みやすく正しい文章を書くためには、いずれも重要なことばかりです。
「文章を書くのが苦手」
「文章が読みづらいと言われる」
というかたには、特に読点や語尾に関する項目を読むことをおすすめします。
なぜなら、読みづらい文章は、大抵の場合、読点の位置が不適切だったり、語尾が単調だったりするからです。

文章執筆のマニュアル

さらに、文章を執筆する際には、推敲に限らず、さまざまな部分について注意が必要であることは言うまでもありません。

  • メッセージ
  • 構成
  • 説得力
  • 推敲

いずれの項目も、文章執筆においては重要となります。
本書では、そういった項目それぞれの注意点について、いずれも丁寧に説明されています。
章の「まとめ」は、第6章以外にもそれぞれ用意されています。
時間がないときには、各章ごとに設けられた「まとめ」を読み返すだけでも有益となるに違いありません。

本書は小説などの引用が多いこともあって、文章を書き慣れている人以外にも分かりやすく、楽しく読める内容です。
ビジネス文書や論文だけでなく、自分史やエッセイなどを書きたいと考えている人にもおすすめできる本です。

終わりに

文章は、漠然と書き続けているだけでは、なかなか上達が難しいものです。
しかしチェックするべき項目が明確になっていれば、
「どこを直すべきか」
「どこを削るべきか」
も明確になり、ぐっと書きやすくなるに違いありません。
推敲や構成についても、手順に沿って書くことが出来れば、かなり楽に感じるはずです。

文章執筆のマニュアルを探しているならば、ぜひ一度、本書に目を通してみてはいかがでしょうか。
(文:朔)

【書評】「超」文章法 伝えたいことをどう書くか【文章執筆の極意とは】

文章執筆に大切なことは何でしょうか。 私の場合は、とにかく「書き始めて、書き続け、書き終わる」ということだと考...

2016年の11月29日に出版TIMESをオープンしてから1年が経ちました。

「著者」と「読者」の双方をターゲットに記事を書いたり、イベントを仕掛けて行こう。

ということで立ち上げたメディアです。

著者向けの記事を多めに発信し、1年かかりましたが著者向けのイベントも来週12/8に開催できそうです。

読者向けの記事は「書評」を中心に、「本のある生活」系の記事も書きつつ、何より『ニシュランガイド』に代表される「直接会って交流する」ことを主に行ってまいりました。

1年を振り返って

自己紹介と出版TIMESについて

この記事を最初に投稿したところから始まったのですが、今読んでも何言ってるのかよく分かりませんね(笑)

でも不思議とズレてないというか、「そういうことだよね」って1年前の自分に共感したりもします。

  • バンドとファンみたいにもっと近い距離で「感動を共有する」場をつくっていけたらいいな

とか

「一緒に作る」ってきっと面白いことで、

空気とかムーブメントとか感動とか、そういったものは「同じ空間で一緒につくる」ものだと思うのです。

大事なのは「同じ空間で」「一緒に」なんじゃないでしょうか。

という部分は最近投稿した

お客様を大切に思うなら、感情の受け皿を作ることが大事。あと、プロデューサーとしての指針【後編】

こちらの記事の

結局のところ、出版プロデューサーとしてはもちろん、個人としても「感動するもの、心動かされるもの」をゼロの状態から企画し、人の「感情の受け皿」まで設計して、実現していきたいのだと改めて思ったのです。

で書いてることと、同じだなぁと思います。やりたいことは変わってなくて、結局はここに帰ってくるのだなと思って安心しました。

逆に言うと成長がないという話で(笑)、頑張らなきゃいけないと気合を入れてます。

47,507人のあなたにありがとうございますを。

この1年で47,507人の方に出版TIMESをご訪問いただきました。

マジか、と。

出版プロデューサーのメディアで、しかも自分なんかの発信する情報にこんなにたくさんの方がご訪問くださったことにただただ驚いています。

もっとちゃんとした記事書かなきゃダメだ!とさらに気を引き締める思いです。

ただ自分のプロデュースしているクライアントのメディアに比べたら、3週間くらいで追い抜かれる人数なので、その点ではもうまったく立場ないですが

出版って検索のキーワードボリューム小さすぎなんだって!と涙目で言い訳しておきます。

この1年で一番読まれた記事は

この1年間で公開した記事のうち、ダントツで一番読んでいただいたのが下記の記事です。

成功する著者2パターンと、失敗する著者の16条件【編集者、書店員のホンネ】

たくさんの方にシェアしていただいたし、はてブもしていただいたものなぁ。

本当にありがとうございました。

何よりこの記事の制作にご協力いただいた各社の編集者さん、書店員さんありがとうございました。

皆さんのホンネが見え隠れするどころか原液そのままでドバドバ漏れ出してて、良い記事になりました。

やはり「出版プロデューサーのメディア」最大の魅力は「出版業界人の情報を発信できること」なんですね。

新たな1年はその点を強く意識して参ります。

ちなみに書評記事ではサンマーク出版さんの『スタンフォード式 最高の睡眠』がトップでした!

【書評】「スタンフォード式 最高の睡眠」で 黄金の90分を手に入れよう

U君、12,000セッション超えてるから多少は売り上げにも貢献したと思うよ!今度ラーメンかなんかおごってくれ!

出版TIMES リニューアル!

そして1周年を記念して、本日、出版TIMESをリニューアルしました!
今までは既存のテンプレデザインを、友人に夜なべしていじってもらったものを使ってました。

ただ、1年間運営してきて「ここをもっとこうしたい」と思うことが増えてきて、1年をキッカケにリニューアルすることにしました。

特に記事を探しやすいよう意識して大幅に修正したつもりなのですがいかがでしょう?

新しい出版TIMESも引き続き、かわいがってやってください。

今後ともよろしくお願いいたします。

【47,507人のあなたに感謝を】出版TIMES1周年 リニューアル!

2016年の11月29日に出版TIMESをオープンしてから1年が経ちました。 「著者」と「読者」の双方をターゲ...

前回の記事の続きになります。前回の記事はこちら↓

お客様を大切に思うなら、感情の受け皿を作ることが大事。あと、プロデューサーとしての指針【前編】

先日舞台『THE BANBI SHOW2ND STAGE』を観て→村田雄浩さんの演技にグッときて→直接ご本人に気持ちをぶつけて→すごくスッキリできた。

この流れを客観視したことで、自分がやってて気持ちの良いことが、やはり「プロデュース」であることを再確認できました。

結局のところ、出版プロデューサーとしてはもちろん、個人としても「感動するもの、心動かされるもの」をゼロの状態から企画し、人の「感情の受け皿」まで設計して、実現していきたいのだと改めて思ったのです。

 

「5年続けたらどんな人が集まってくるか」を設計する

たとえば独立後1年くらいのころ。「なんとかやって行けそうだな」と思い始めた時に「これって自分の頑張りというより、本に価値があるからやっていけてるだけだな。出版業界を作ってきた先人たちのおかげだ」と思ったんですね。

この着想から「出版業界って素晴らしいよなぁ、ありがたいよなぁ」と感じ入り、業界に「恩返し」したい!と思うようになりました。その時は「仕事ではお金をもらって業界に貢献している」と考えて「お金を頂かない形で恩返しをしよう」ということで「マスコミ就活支援団体」をつくりました。

その「就活支援」も仕組みとして機能させるには?を意識しながら設計図を考えました。

  1. ボランティアでやることで、スタッフも卒業生も「業界への感謝を持ち、お金を頂かない形で恩返しをする」っていう人達の集まりになる(ハズ)
  2. そういった素養を持つ人が出版業界に来てくれたらより良い業界になる(ハズ)
  3. そこで生まれた人脈が、いつか会社や利益を越えた何かを生み出す土壌になる(かも?)

1をやることで1→2→3の環境が生み出せると「線」で描きました。

そのうえで、自分の成長にもなるように下記の条件を付け加えたのです

  • 一人で細々とやるんじゃなくて、人を巻き込んでいって、ある程度勝手に回る仕組みを作ろう。
  • 就活生への支援を通して、「内定者」になった学生が自主的に次代のスタッフになる仕組みを作ろう。【循環の仕組み】
  • でもスタッフの核である「内定者」は毎年卒業していくので、教えるのではなく自主的に活動してくれるような設計にする。
  • 自分がいないと回らない仕組みは仕掛けとしては未完成なので、5年で完全に離れる前提でやっていく。。。

こういった条件を加えて、いろいろ考えていきました。

それまでは人と一緒にプロジェクトを進めていく際に、どうしても自分(リーダー)が時間をかけてフォローできた人のモチベーションが高く、そうでない人は低いという「自動巻き」じゃないチームしか組めたことがなかったので、それを打破できるように自分のレベルアップも兼ねてチャレンジしたのです。

実際には設計図通りにいかないことが多く、想定外や、驚くようなこともたくさん起きたけど、5年間続けて、完全に運営から離れて1年以上たったけどちゃんと仕組みとして機能しています。

(個人的にはプロデュースの目的として、プロジェクトの成功以外に自分がレベルアップできるような設計図、もしくは座組を考えると、面白いハプニングが起きると考えてます。しんどいですけど。)

これはひとえに今も残っているスタッフ達の頑張りのおかげであり、それはつまりこの団体が、当初描いていた『「業界への感謝を持ち、お金を頂かない形で恩返しをする」っていう人達の集まり』になったからだと思います。(じゃないとこんなに頑張れないはず)

「実体験とその場にいた人」を設計図に書き込む

また2016年の12月から定期的に開催している読書イベント「ニシュランガイド」もすごくうまく回っています。これは過去に一度「読書会」に失敗した経験を活かして、設計図を考えています。

最初に取り組んだ読書会は、集客にすごく手間取り(20名くらい集めるのに4か月くらいかかった)「これは何かがうまく機能していない」と思って、中止してるんですね。

では今回なぜ、再度挑戦してうまく運んだかというと、頭で考えたというより実体験をベースに設計図を描いたからですね。

友人たちと飲んでたときに「西浦さんのオススメの本教えてよ」と言われ「『自分が読んだ本を、人生とどのように重ねて生きてきたか』を話すと、すごく盛り上がった」そして「その場でみんな本をポチってくれた」という体験です。

その時の「ああ、本を普段あまり読まない人でも、個人の体験と重ねたらこんなに面白がってくれるのか」という喜びに、僕は心動かされました。これなら、みんな面白がって参加してくれるんじゃないかというイメージも持てたんですね。

しかも、その時にいたメンバーがかなりパワーのある、尖った能力を持つ人たちだったので「このメンバーにあとAさんとBさんで座組を組めたらいける!」という確信がありました。

心動かされた実体験のおかげで設計図としてすごく詳細に描けたし、その設計図を成立させるのに重要な役割を果たす人たちもそこにいたのです。

「その場所にいた」ってただの偶然でしかないのかもしれませんが、その場で生まれた着想はその場の人間で作っているのでとても重要な要素だと考えてます。

どういったことをやりたがってるか?のイメージがすでにかなり正確に伝わってますし、その後もやりやすいです。

 

設計図に縛られず、座組にこだわる

そして一番力を入れてやっている出版においては、僕が心動かされた「人の考え方やノウハウ」を本という仕組みでプロデュースしています。

感動して泣くだけじゃなくて、心はもっといろんなことで動きます。すごさに憧れたり、文章の巧さにほれぼれしたり、その姿勢に共感したりと様々です。

その心動かされたコンテンツを、「著者が目指す世界」を実現していく「鍵」になるように本を設計します。本だけでなく、その本を受け取った人の感情の受け皿や、そもそも適切な読者にちゃんと届けるための「販促」も設計図の中に含まれます。

設計図を書くところから、その実現のために必要な座組を組んでいくのもすべて出版プロデューサーの仕事です。

 

出版は仕事でやってますし、会社員時代から10年以上かけて2000冊以上の本に関わったこともあり、かなり詳細に描けるようになったと思います。

しかし、だからこそ、設計図そのものに縛られない余裕も出てきました。

 

実際にプロジェクトを進めていく時に重要なのは「仕組みが機能する」ということであって、僕の設計図を100%再現することではありません。仕組みを機能させるのに必要なのは、ベストな人に仕事をお願いすることです。

だから僕の描いた設計図の通りにならなきゃイヤだというのはなくて、本が「人と人とが助け合う仕組み」としてより多くの人を助ける形になるなら、例えば本の内容が僕の描いた企画から半分以上変更になっても構わないと思っています。

僕と一緒に本づくりをされた編集さんはお分かりだと思うのですが、「信じて任せて欲しい」タイプの編集さんには、僕は本当に信じきって口出ししませんし、「どんどん意見を聞いて一緒に作っていきたい」タイプの編集さんには自分なりの意見を言わせていただいてます。

 

就活支援団体のように、ときには自分がいないで回る方が良いとも思うし、ニシュランガイドのように自分が「鍵」として必須で、感動体験を何度も再現する座組みも良いと思います。

どちらせによ、自分以外の人の力を借りて実現する仕組みがすごく楽しい。

 

今は「自分が描いた設計図で行く!」ということより「自分が描いた座組で行く!」ということを重視しています。

もちろん、相手に迎合して合わせるということじゃなくて、その設計図にふさわしい方を選んだという自分の目を信じるイメージです。※

 

と、最近この道20年以上の先輩が「今回の座組は今までの中でもトップ3に入るくらい良い!」と他のメンバーに話してくれていたと聞いて、すっかり嬉しくなってこの記事を書きました(笑)

※ふさわしくない人を選んでしまったら、なるべく早くその人に座組から外れてもらわないいけません。設計図が書き換えられすぎて、徐々に全体がおかしくなるのでかなり要注意です。(出版ではこういうミスは無くなってきたのでご安心を)

 

お客様を大切に思うなら、感情の受け皿を作ることが大事。あと、プロデューサーとしての指針【後編】

前回の記事の続きになります。前回の記事はこちら↓ お客様を大切に思うなら、感情の受け皿を作ることが大事。あと、...

感動したらどうしたくなりますか?

THE BANBI SHOW2ND STAGEを観て来ました。村田雄浩さんの演技が最高でとにかくグッときまくってました。

芝居って、まだ全然よく分からないのですが、本はたくさん読んできたので芝居でも脚本を重視して観るようになってます。いわゆる芝居のスジっていうやつですね。

出版と大きく違うのは、本は登場人物の声や顔、すべて自分の頭の中で「最もふさわしいイメージ」で作れちゃうのですが、芝居だと演じられている役者さんの声で、顔で、間で表現されますよね。

だから本と違って「このセリフを言うのがこの役者さんで良かった!」っていう感動が生まれるものなんだなと(笑)。逆に言うと俳優が(自分のイメージと)合ってないと残念な感じになるのでしょう。

芝居でもそうですが、感動したら、それを誰かに伝えたい、可能なら相手に直接伝えたいという想いが湧いてきます。

それを伝えてはじめて、感情の置き場として落ち着けるのではないでしょうか。

ライブに行くのもそれと同じなんじゃないかな。カラオケで歌うのもかなり曲への思いを吐き出す場所にはなりますけど、ライブで本人たちと一緒に叫ぶ瞬間のカタルシスには及ばないでしょう。

だから感動させるものを作った人には、ぜひその受け皿も設計しておいてほしい。

今回は舞台に連れてってくれたSさんのおかげで、観覧した後、村田さんたちと飲みに行けたので、とぐろを巻いていた僕の「すごい良かった!」という感情はすべてご本人にぶつけられました。

疑問も直接聞けたし、すごくすっきりした良い経験でした。

村田さんありがとうございました!Sさん、いつもありがとうございます!

 

感情の受け皿をつくる

出版でも読者が著者とコミュニケーションを取る手段が設計されてないと消化不良を起こします。(ちゃんと読者の感情を動かす本を作れてる前提ですけどね。)

ということは読者の「いろんな感情の受け皿」が必要になります。

その「感情の受け皿」として講演会や、オウンドメディアなどがあると考えられますね。

可能なら大人数で限定的なコミュニケーションから、より少人数の深いコミュニケーションまで、段階を踏んで用意してください。

本を読んですごく感動した人は深いコミュニケーションまで行きたいと思うものですが、そういう読者に密で個別な時間を使うのは効率悪い気がする方もいるかもしれません。

しかし『ギャラリー・クオーレ』や『放送室』スタジオのスタッフさんたちの対応に、僕がめちゃくちゃ感動して、勝手に人を紹介したり、SNSで拡散しているように良い味方・宣伝者になってくれると思います。

粋すぎた神対応でがっちりハートをつかまれた方法

そして、プロデュースとはこれら「感情の受け皿」を含めた、環境作りなんです。

プロデュースは点ではなく線で設計する

「プロデュースとはこれら『感情の受け皿』を含めた、環境作り」とはどういうことでしょうか。

先日紹介した若手庭師の石坂くんに「明治神宮がいかにすごい庭か」を教わって、これにまた「感動」したのでそのお話しを紹介します。

明治神宮は実は人工の庭であり、自然にできたものではありません。最初にどんな植物が育ち、それによってどんな昆虫や動物が集まるか?やがてどの植物や動物が死に、どういった菌類が増えて分解者が土を成長させるか、そういったことがすべて機能するように人の手によってデザインされたそうです。

明治神宮―代々木の杜の歴史について

上記リンク先の記事によれば「椎・樫などの照葉樹」を植えたわけですが

大正時代、すでに東京では公害が進んでいて、都内の大木・老木が次々と枯れていったのでした。そこで百年先を見越して神宮には照葉樹でなければ育たないと結論づけたのでした。

とあるように、百年後を見据えて生態系としてプロデュースされています。そして、鎮座50年の時点で境内の樹木の調査を行ったところ、わずか半世紀で自然の状態になっていることが解り世界的に注目を浴びたそうです。

 

すごいですよね、どれだけ遠く複雑な視点でプロデュースされたのでしょうか。

 

僕がプロデュースは環境づくりだと考えるのも、こういった視点からです。

つまり出版は著者の実現しようとしている世界の「鍵」として機能するよう、プロデュースされなくてはならないし、その「鍵」でドアを開けた読者のために「感情の受け皿」を設計されねばなりません。

プロデュースとはすべてがうまく機能するよう、しかも成長の段階に応じて役目を終えるものや新たに加わるものを受け入れる柔軟性や器の大きさも必要になってきます。

よく読者の「ペルソナ」を細かく設定して分析したりしますが、それはどうしても「点」で相手を捉えることになりがちです。

庭に生きる動植物が成長し環境を変化させるように、読者も本に出合う前と後で変化成長していくので「線」で捉えた方が良いと思うのです。

読者が本という「鍵」に出合うための仕組みとしても「オウンドメディア」や「イベント」が必要になるし、その後に目指す世界をイメージするために「大義名分」をつくるように著者へアドバイスしています。

読者を点ではなく線で捉えるところから、環境づくりとしてのプロデュースは始まるのかもしれません。

 

そして、このプロデュースにおける核になるものが座組です。

庭で言うところの一つ一つの木、植物であり、池や、石であるものです。

この座組については長くなったので、また次回で。

お客様を大切に思うなら、感情の受け皿を作ることが大事。あと、プロデューサーとしての指針【前編】

感動したらどうしたくなりますか? THE BANBI SHOW2ND STAGEを観て来ました。村田雄浩さんの...

「本を出版することに不安がある」

つい先日、著者からそんなメッセージをもらいました。

とてもプライベートなことも含まれていたので詳細は書けませんが、そのメッセージを読んで「本当に著者に向いてる人だなぁ」と思いました。

不安を抱くということに対して「臆病」だとか「本気じゃないのかも」と思わなくていいですよって話です。

 

不安は良い出版における必要条件

著者が送ってくれたメッセージを意訳すると「自分の仕事は華やかではない。むしろ黒子に徹して、いかにお客さんを輝かせるかにフォーカスする仕事。あくまで主役はお客さんなので、自分が主役になるのはすごく苦手。アピール力もないし、本が売れる自信がない」ということでした。

実はこの、「本を出版することに関して自信を持てない」というのはすごく大事な通過儀礼なのです。

 

はじめてやることに不安があるのは当然です。

しかも今は出版不況と言われ、基本的に本は売れないとされている時代です。

さらに畳みかけるように、西浦という出版プロデューサーからは

「出版は今までの積み重ねがすべてですよ」

「売るための準備が大事です、何もしなかったら絶対売れません」

「売れない本は、困ってる読者に届かないから意味がないですね」

「本を売るのは著者です」

「早ければ発売1週間で勝負ついちゃうんですよ」

 

と会うたびに脅されているのですから、ビビらない方がおかしい(笑)

 

むしろ不安になるのは「読者に届けられるよう『自分が』やらなくてはならない」と真摯に考えているからで「まあ、できる範囲でやればいいか」と軽く考えていない証拠です。

「俺は本を出して有名なるんだ!本が売れまくったらどうしよう♫印税いくらもらえるんだろう?」

とのん気な人はあまりに危機感がないかなと感じます。

 

中にはこういう緊張感や不安も笑顔で乗り切る、心臓に毛が生えたタイプもいますが、それはごく一部だと思います。

本来はこの不安を感じないで出版なんて目指すべきではないのです。

良い企画は自分でも不安になるくらいインパクトがある

ちょっと本筋からはズレますが、この「著者の不安」というのは個人的には吉兆としてとらえています。

良い企画ができると著者というのは少し不安になるものなんです。

「ここまで情報を出しちゃっていいのか」とか

「こんなこと言っちゃって同業者から反感を買うんじゃ」とか

つまり、自分や類書の「コンフォートゾーン」から飛び出る企画になっているから不安になるんですね。

逆にいうと不安がない本は「ふつう」というか、予定調和の範囲内なので、新規性やインパクトに欠けているのです。

 

主役は読者

著者が送ってくれたメッセージには「自分の仕事は華やかではない、むしろ黒子に徹していかにお客さんを輝かせるかにフォーカスする仕事。あくまで主役はお客さん」だから、著者になるのに向いていないかも?ということも書かれていました。

むしろ僕は「だからいいんですよ!」とお答えしたんですね。

たしかに自分は主役じゃなくて、目立たない仕事という人の方が多いと思うのです。お客さんが目立つ、お客さんを輝かせるのが仕事だというような。

でも、そういう意味では著者も主役ではないと思うんですよ。多くの仕事で、お客さんが主役であるように、出版でも読者が主役なんです。

そこで自分が主役になっちゃう人の本は、どうしても読者を置いてけぼりにしてしまって「オレすごいだろう」っていう自慢のように感じられたりするものですね。

 

『自分が主役じゃない』という自覚は、僕も今回のやりとりで気づかせてもらったのですが、著者にとって、とても大事な資質なのかもしれません。

 

 

「不安がある」って、本を出すのにすごくいい状態

「本を出版することに不安がある」 つい先日、著者からそんなメッセージをもらいました。 とてもプライベートなこと...

前回「お客様をがっちりつかんでファンにすること」について「かけたお金や時間よりもサービス精神が重要なんじゃないか」という考察を書きました。

「ファン化する、ロイヤルカスタマー化する」など、文章にすると簡単ですが、実際にどうやればいいのかについては非常に難しい。

そこでさらに著者やセミナー講師さん向けに、こうすると良いかもしれないという具体的な提案までいきたいと思います。

というわけで、今回は「個別対応に心つかまれた話」からです。

貴重な1点ものを、たった一人の貴重なお客様に!

※『蒼天航路』とは1994年に連載を開始した王欣太先生の漫画作品。敵役とされやすい『曹操』を主人公にしたネオ三国志。2005年に連載修了、後にアニメ化。

昔から『蒼天航路』というマンガの大ファンで、特別版の画集とか、フィギュアなど関連商品も買ってコレクションしています。酒の席で面白い作品を聞かれれば『蒼天航路』と答え、誰かが入院したら差し入れに『蒼天航路』を持っていき、風邪をひいて寝込んでいると聞けば『文庫版 蒼天航路』を薦めてきました(文庫版は軽いから、寝てても持ちやすいよね)

この『蒼天航路』ですが2017年に新たな動きがあり、『GALLERY CUORE(ギャラリークオーレ)』さんで、原画の販売を開始したのです。

実はこの数か月前に原画の販売に先駆け、10枚限定の複製原画というのを販売していて、僕はそちらを購入していました。

今回売りに出されている原画は当然すべて1点モノで、非常に『貴重』なものです。僕もさっそく1枚購入しました。

そして、その原画が自宅に届いたときに衝撃を受けるのです…!

 

なんと原画と共にメッセージがあり、ギャラリーの方の自筆で「またのご注文ありがとうございました」という言葉と、先生からのプレゼントとして人気キャラクターである『夏侯惇』のミニ原画までおまけでつけてくださったのです!

原画一つ買って、もう一つ原画がついてくるというのは「サービス過剰」でしょう!

スーツ買うともう一つスーツが付いてくる、某紳士服並みのサービス精神ですよ。

しつこいですが、原画って1点ものなのに・・・

 

なによりも複製原画の購入から数ケ月経っているし、引越して住所も変わったので、会ったこともない僕のことを覚えていてくれたことにまず驚きました。(後に判明しますが、僕が買った限定版のエディションナンバーまで覚えてらっしゃった)

原画もすべて1点モノなら、買った人もすべて、一人一人1点モノならぬオンリーワンです。

「本当に貴重な、一つしかないもの」を「一人しかいない、貴重なお客さんに向けて届ける」という認識があるからこそできることだと思いました。

 

ただの良い顧客が、無償の宣伝マンになる

実は最初の複製原画を買ったときは「嬉しさを伝えたい気持ちもあるけど、twitterとかでそれを先生にPRしたらやらしい人間に映るかなぁ」などと一人迷い、何も行動に移せませんでした。しかし、今回は原画のプレゼントを受け取ってますからお礼を言ってもおかしくない!という口実ができたのです。

写真と一緒に、ギャラリークオーレさんと先生のtwitterアカウントにメッセージをし、どちらからもお返事をいただけて興奮しました。そしてこれが、僕をただのリピーターから、宣伝マンに変えた瞬間です。

いざ自分がファンになるとよく分かりますが、その作品が好きでも気安く著者に絡んでいったり、宣伝したりというのをしづらいタイプのファンもけっこういるのです。

 

これで禊は済ませたとばかりに、それ以降は頼まれもしてないのに積極的にギャラリーのツイートをリツイートしするなど、すっかりファンになりました。

思うに、著者が積極的にリツイートやシェアをしてあげたりタグ付けをOKですよと書いたりして「いいんだ」ということを伝えてあげるのはけっこう重要なのだと思います。

もちろん、ツイートや、感想を投稿するにはエネルギーが必要なので、「嬉しい」「感動」といったものを読者に届けてあげるのが先です。

僕にとっては「覚えていてくれた」「原画に原画という過剰サービスをしてくれた」という特別感がきっかけでした。

宣伝マンになるのに十分すぎる興奮ですよね。

 

ギャラリーで涙を流したほどの神対応

そして10月27日が『蒼天航路』の連載開始日ということで、「蒼天の日」として記念キャンペーンを実施。新着原画を12時ちょうどにアップすると同時に、原画購入者へ「とっても良いものプレゼント」を企画してくださりました。

web上の熾烈なクリック争いを勝ち抜き、無事に原画を購入。その後、直接ギャラリークオーレさんにも行ってみることに。実は今まで一度も行ったことがなく、『蒼天の日』というのは初めて伺うのにちょうど良いタイミングだなと思ったからですね。

ギャラリーに到着して非売品の原画や、まだ購入待ちの原画らを「尊い…」と拝んでいたらスタッフの方が声をかけてくださりました。そこで「実は『蒼天の日』でさっそく原画を買わせてもらったんですよ」とだけ伝えたら、いきなり「ひょっとして西浦さんですか?」と言われたんですね。

ふつうネットで商品を買ってくれたお客さんの顔までは分からないですよね?その日にネットで原画を買った人は複数いましたし、僕の顔はおそらくtwitterで御礼のリプを送ったときに1回見ただけだと思うんですよ。

『それだけでこの人は僕のことを覚えていてくれたのか・・・』

『っていうかそもそもこの人たちのおかげでこんな貴重な原画を買えてるんだよな・・・』

そう思うと感動してきて、御礼を伝えようとしたのですが、もう涙があふれて何も話せませんでした(笑)結局ティッシュもらってしまって余計に迷惑をかけてしまいました。

 

結局のところ、今回は究極の「個別対応」に心つかまれたのだと思います。

出版などではどうしても単価が千円強と低いこともあり、特典は「複製可能なもの」になりがちです。

また講演会なども「いかに多く集めるか」というモデルにならざるを得ないので、個別対応するのはかなり難しい。

けれど参加者一人一人(希望者全員)と写真を撮る著者はいますし、結婚式などでは列席者全員に簡単なメッセージを書いたりもしますよね。

自分の座席にカードがあって、そこにメッセージがあればそれだけでちょっと幸せになるのではないでしょうか?

 

またセミナーなども、フロントエンドにあるようなものは、そのあとのバックエンドへの誘導目的になりがちで、自然募集人数も20名から、多ければ多いほど良いという発想になりがちです。

でも、こういう「初めてお客さんと直接接する場所」こそ、あいさつする前から「ひょっとして●●さんですか?」と聞けるくらいの人数を対象にする方が満足度が高いと思うのです。

ひょっとしたら、その中にあなたのお客様になってくれる人はいないかもしれません。

でもきっと満足度は高くなるだろうし、中には僕のように宣伝マンになってくれる人もいるかもしれません。

出版TIMESでもオープンセミナーを個別対応するために定員8名で募集していたのですが、それでも多すぎるなと思うようになりました。

次回以降は4人か5人くらいでないと、みんなが満足するまで質疑応答の時間を取ったり、一人一人に密に企画のフィードバックが難しいかもしれません。

 

出版TIMESのオープンセミナーでは人数減らせば内容が濃くなる分、価格は上がると思うので、今の価格10,000円で受講できる最後のチャンスとなります。

12月のセミナーは8人定員ですが、全員にご満足いただけるよう、かなり事前準備等がんばります!

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粋すぎる神対応でハートをがっちりつかまれた方法その2

前回「お客様をがっちりつかんでファンにすること」について「かけたお金や時間よりもサービス精神が重要なんじゃない...

「部室」という響きに憧れのある出版プロデューサー西浦です。高校は1年生でサッカー部辞めてずっと本読んでたし、大学はサークルで部室なかったんですよね。

ところで、著者に限らずセミナー講師やコンサルタント、ミュージシャンに役者など、「自分の名前で仕事しているすべての人」にとって「お客様をがっちりつかんでファンにすること」ってすごく大事ですよね。

ファンにするとか、ロイヤルカスタマーにするとか言葉としては良く理解しているつもりですが「じゃあどうすればいいのか」となると難しい。

ただ最近、僕自身が「いやいやいや、行き過ぎ、むしろ粋すぎるでしょうこの心遣い!!」とすっかりハートをつかまれたことが何度かあり、「ああ、こういうことなんだな。自分、全然できてなかったな」と反省した次第です。

今回は「神対応にただただ心わしづかみにされた」話をご紹介します。読者やお客様と接する際の参考になれば幸いです。

あの『放送室』で収録してきました

『放送室』といえば、ファンは誰もが知ってるこの画像

『放送室』というラジオがあったのをご存知でしょうか?当時の人気を覚えてらっしゃる方も多いでしょう。

知らない方のために補足すると、松本人志さんと、幼なじみで放送作家の高須光聖さんの2人によるトーク番組です。

2001年から2009年までの約7年半「TOKYO FMをキーステーションに、JFN37局ネットで」放送されました。

タイトルの由来は、パーソナリティの2人が放送部だったことから『放送室』となりました。いいですよね「部室」感、やっぱり憧れます。

 

実を言うと、出版TIMESで放送しているWEBラジオはこの『放送室』の雰囲気が好きで、はじめたものでした。

相方のあるうらさんも放送室のファンだったので「モチーフとしてはやっぱ『放送室』目指したいよね」「じゃあ、西浦さんが松っちゃんで、僕が高っちゃんやね」とイメージの共有もバッチリでした(笑)

 

さて、前置きが長くなりましたが、そのWEBラジオの年末年始分を先日収録してきました。

せっかくの年末年始ということで、いつもと違うことをしてみようということになり、あるうらさんが調べてきてくれたのですが、半蔵門のAir Voice Studioさんが放送室の収録に使われいたスタジオ、つまりは「放送室」そのものだったということがわかったんです!

これは行くしかない!と正直、僕らの番組では明らかなオーバースペックのスタジオなのに、収録してきました(笑)

しかも当日、オペレーターを担当してくださったのが、『放送室』のミキサーをされてたNさん。

こちらが『放送室』のファンだと知ってわざわざ担当してくださったのです、もうこの時点でテンションあがりますよね!

嬉しいなぁ、心遣いが嬉しいなぁと何度も言ってました。

 

終始ソワソワしっぱなしでしたが、Nさんにも助けられ無事に収録は終了。

途中で休憩をはさんだのですが、その時に話してくれた『放送室裏話』もすごく面白かったです。「放送室in武道館 〜高須ちゃん生誕40周年祭〜」で、松本さんの入りが遅れてて、危うくシークレットゲストの浜田さんとバッティングしかけたとか、高須さんナイーブになって当日40℃の熱出てたとか(笑)

やっぱりこういうことを直接聞けるのは嬉しいですよね。予定の時間をオーバーしつつも雑談に花を咲かせ帰りました。

粋すぎる!さりげなく撮ってくれた1枚の写真

この時点では良い経験だったなーくらいのものだったのですが、翌日Nさんからいただいたメールを見て「行きすぎ、いや粋すぎな心遣いでしょう!Nさん!」と思わず声を出してしまいました。

 

そのメールに添付されてたのがこの写真。

上の本家『放送室』と構図やマイクの位置を比べてみてください。

 

おわかりでしょうか?これは『放送室』でよく使われる、「放送室の構図」なんですね。

収録が始まったときにこっそりご自身のスマホで撮影してくださってました。

こちらが「本当に好きなものは何か」を理解したうえでスペシャルな記念をくれる。ここにお金は関係ないのです。

この構図が、この構図を黙って撮ってくれたことが嬉しかった。

なぜか僕のあごがしゃくれてるのだけ不満ですが(笑)

 

たぶんカリスマ性じゃなくてサービス精神

僕は今までがっちりファンをつかめる人というのは、やっぱりカリスマ性があったり、ミュージシャンなど特殊な才能を持った人間なんだと思ってました。

だから、まあ、自分はそこまでできなくてもしょうがないだろうと。

ところが今回僕のハートをがっちりつかまれたのは、そういったカリスマや特殊な才能のある方ではなく、一人のスタッフさんによる「サービス精神」でした。

もちろん『放送室』自体のファンだったことが前提にあります。

あの番組は松本人志さんというカリスマかつ特殊な才能の持ち主による、すばらしい作品なわけですが、それだけでは「好き」「ファン」のままでした。

その後、僕のハートをがっちりつかんでくれたのは、スタジオのスタッフさんであり「また絶対ここで収録したいな」と思うようになりました。本来は記念的に、今回だけの収録でも良かったにもかかわらずです。

もう放送室だけでなく「Air Voice Studio」さんのファンでもあり、Nさんのファンにもなったということですね。

こういった「自分の気持ちを大事にしてくれてる」と感じられる気遣いって本当に嬉しいですし、忘れられません。

逆に言うと、スタッフさんでもこういった気遣い次第でファンをつかめる(あるいは離れる)ということは、

今、著者や講師、役者さんをしている方であれば、ご自身のスタッフさんがファンにどういった接し方をしてくれているのか?

そことしっかり向き合うことも、とても大事だと思いました。

 

このファンのハートをがっちりつかむ方法ですが、次回に続きます。

さらにハートをつかまれたエピソードがありますのでお楽しみに!

粋すぎる神対応でハートをがっちりつかまれた方法その2

粋すぎた神対応でがっちりハートをつかまれた方法

「部室」という響きに憧れのある出版プロデューサー西浦です。高校は1年生でサッカー部辞めてずっと本読んでたし、大...

昨日は『血流がすべて解決する』の堀江さんにお招きいただき、『東京サロンわしゃわしゃ薬草ガーデンのオープニングパーティ!』に参加してきました。

久しぶりにお会いする方、はじめてお会いする方、たくさんいたのですが、皆さんステキな方ばかりでした。

自己紹介タイムがあったんだけど、「この人何言ってんだ??」とつい笑ってしまって、ニヤニヤしちゃう方がたくさん。

つまりプロデューサーとして見て「逸材」っていう意味なんですけどね。磨きがいがあるなーという反応です。きっと今日の集まりからベストセラー作家がまたたくさん出てくるでしょう。

 

いろんな方とお話しして、皆さん魅力的だったし、話したかったのだけど時間がなくて話せなかった方もいました。

その中で一番長く話し込んで、一番興味深かったのが、今回の「わしゃわしゃ薬草ガーデンを設計・施工」を担当した石坂 暢琢さん。実はまだ東京農大の20歳の学生!

お父さんが庭のソムリエとして仕事をされていて、いずれはその会社に戻るのだけど、今は勉強中とのこと。

 

最初は、「なんで親父さんと同じ仕事をしようと思ったの?」という話を聴いていました。若いときって親に反発しがちというか、決められたレールになんて乗らないぜ!って感じあるじゃないですか。

彼にとってのキッカケの話や、思いを聴いてドンドン引き込まれていきました。そして彼の悩みも聴くようになってその時気づいたんです。

「悩んでる方向、僕と一緒」

いろんな生き方がある中で、僕はどうしても上へ、もっとすごいところへ、まだ見ぬ世界へ、前人未到の域へ、と際限なく求めていってしまうタイプです。

彼もまた自分の世界でどんどん上を見ていて、そこまでの距離にときどき絶望したり、反動でかき込むように多様な知識を求めたり、そんな自分に「一つのことを極めるべきなんじゃないか」とまた疑問をもったり・・・

うーん、やっぱり悩みが根本的に同じ。だいぶ年齢離れてるのに(笑)

 

話を聴くうちに共感が尊敬に変わってました。すごくスムーズに変遷してて、自分でも「あ、これもう尊敬してるな、うん」と感じた時にも特に驚きもなく。

経験こそ、多少僕の方があれど、ストイックさでは負けてるんじゃないかと思いましたしね。

 

20歳の学生も心から尊敬できる友人として出会えるというのは、僕の数少ない良いところかもしれません。

今月、去年に引き続き相模女子大学さんで出版業界セミナーをやらせていただくのですが、そこでも「教えてあげる」のではなくて、尊敬できる20歳の友人を探すつもりでやらせて頂きたいなと思います。

二十歳の尊敬する友人ができたこと【『血流』堀江さんのガーデンパーティにて】

昨日は『血流がすべて解決する』の堀江さんにお招きいただき、『東京サロンわしゃわしゃ薬草ガーデンのオープニングパ...

趣味は占い(する方)の出版プロデューサー西浦です。これがまた当たると評判なんですよ、本当に!

というわけで(??)こちらでの案内を忘れていましたが、12月19日に、「ニシュランガイド」2017年度総集編を開催します。

本屋さんに足を運ぶきっかけに!

この「ニシュランガイド」は、西浦が毎回なんらかのテーマを決めて、そのテーマに沿った本をご紹介するというイベント。

「普段、あんまり本を読まないんだよね」という方に来ていただけると、すごく嬉しいです。

出版プロデューサーという、本が好きで本に関わって生きている人間が、どんな風に本を読んでるのかとか、どんな本を選んでるのかとか、ちょっと変わった人を見物に来るくらいのお気持ちで参加いただけたらありがたいです。

僕としては、普段本を読まない方が本を手に取るキッカケ、本屋さんに足を運ぶキッカケになればいいなと思ってやっています。

というのもこのイベントは第二回から「八重洲ブックセンター」さんのご厚意により、なんと書店さんで開催しているのです。しかも、毎回対象の本を仕入れていただいてるので、その場ですぐ買って帰ることができるという親切設計。

ですので、このイベントをきっかけに、とにかく書店に来て頂けると嬉しいです。

帰省のお供にピッタリの1冊を見つけてください

今回のテーマはズバリ「2017年総集編」ということで、2017年に発売された本の中から、西浦が独断と偏見で今年の読むべき本トップ3を選んでご紹介します!
12月発売の本は日程的に間に合わない可能性もあるので、2016年12月~2017年11月末までが対象になるかなと思います。

ぜひ、年末帰省の、お供の1冊を選びに来てください!

イベント詳細&お申し込みはfacebookページまで

また、イベントでは懇親会も開催しています。懇親会では西浦が趣味でやってる占いまで披露しますので、楽しみ倍増!占い好きのあなたもぜひご参加ください!!

 

【2017年総集編】出版プロデューサー西浦孝次のオススメ本紹介!『ニシュランガイド』vol.5

趣味は占い(する方)の出版プロデューサー西浦です。これがまた当たると評判なんですよ、本当に! というわけで(?...

企画を提案するとき、編集者に何を話していますか?

同じ企画でも、伝え方や内容、順番で相手の反応は変わってきますよね。

多くの著者が「言いたがる」ことと「編集者に伝えた方が良いこと」のギャップがけっこうあるので、今回は「僕が企画をメールで提案するとき、相手に伝えること」から、企画の重要なポイントを浮き彫りにしたいと思います。

相手の立場によって伝えるべき内容や順序が変わる

それこそ出版社にいた時、どんどん興味の湧く話し方をされる編集さんもいれば「この企画のポイント、自分で分かってないんじゃないの?」っていう編集さんもいて、当然前者の企画の方が通りやすく、また売れることも多かったです。

例えばいきなり企画について説明するんじゃなくて「ジャンル」だけまず伝えて、相手の頭のチャンネルを合わせてくれる人がいます。「このジャンルの本ってAのパターンが多いのですが、こういう不満があるので、それを改善するのが今回の企画です」というような流れで説明してくれるので分かりやすいのです。

当時、マーケティング部にいた僕は2時間で20本近くの企画についてコメントするので「何の企画か」をまず知りたかったんですよ。

そのうえで「類書に対してどういう差別化を考えてるか」という部分の話をしてくれるのですごく理解しやすい。

あとは編集者の言った「Aパターンが多い」という分析に同感か異論があるか、改善案に賛同するか反対するかが論点なので明確です。

そしたら「もっとこうしよう」「そっちじゃなくて、ちょっと読者かえる方がいいかも」という感じで「その企画は基本的にOKで、そのうえでどう売り伸ばすか」の話ができます。

 

これはマーケティング部だった西浦がすぐ知りたかったことです。

では編集者には何を伝えるべきなのでしょうか

 

何よりもまずは「企画の一番強い部分を一言で表す」

編集者に企画を提案するときは、プレゼン大会に招待させていただくこともあれば、メールで企画書を添付することも、電話で「実はこんな企画が」と相手をつかまえて話すこともあります(事情があって、すぐ企画を通したいとき)。

でもどのパターンでも基本的に「最初に一番の売りを伝える」ことにしています。

企画のタイトルが秀逸なら「●●」というタイトルの企画です。とだけ最初に伝えますし、

コンセプトが一番魅力的なら『○○すれば◇◇になる』という本です。という感じですね。

そして企画以上に著者本人のプロフィール力がある場合は「△△な著者の企画です」と伝えてます。

 

これはもちろんメールでも同じです。

やはり一番の売りを最初に伝えて「ほう、このメール最後までしっかり読んだ方が良さそうだ」と思ってもらいたいですからね。

後で電話でフォローするのがセオリーでしょうが、相手が忙しいとかえって迷惑ですし、基本的にはこの1行目で「他に企画を持っていかれる前に、返事はしといた方が良さそう」と思ってもらえるように1番強い部分を伝えるのだとお考え下さい。

 

逆に言うと「つまりこの企画で一番強いのはここ!」っていうのが文章化できていないうちは準備不足と言えます。

 

企画よりも著者情報を先に伝える理由

売りを伝えた後は、企画についてではなく、著者情報を先に伝えます。

彼らにとっては「今受け取った企画が面白いかどうか」も重要ですが、もっと大事なのはプロフィールなのです。これは編集者が企画のプロだからです。ぶっちゃけた話、できる編集者なら企画が全然ダメでもプロフィールがズバ抜けて良ければ、いくらでも良い企画にしてくれます。

 

プロフィールでは「何に関して日本一なのか」を伝えます。お客さんがン万人とか、日本で唯一『〇〇した医者』とか、100年歴史が続いているとか、逆に日本で一番早くこのノウハウを取り入れた人で、まだ国内では10人もいないとか。

とにかく何の専門家か、どういったすごさがあるかを伝えます。

個人的には西浦はこの「著者のすごさを余すことなく伝える」のを最も得意としています。著者と言う人を実績やコンテンツに分解して、言語化するというのが得意だからです。

 

逆に企画だけ良くても、プロフィールが弱いと「その人が書く理由」として弱いということになるし、書いてもたぶん中身が面白くなりません。

 

だったら企画書なんてなくて、プロフィールだけでいいんじゃない?という意見もあるでしょうがそれもまた足りないのです。

かつてプロデュースした著者でも企画書を書いたことがない人が2名いました。つまりプロフィールが強いから出版社から企画の提案を貰えるわけです。

で、売れたいたのかと言うと一人は1冊も増刷がかかっていない。もう一人は本にならないという状況でした。(僕がプロデュースするまでは)

どちらも「自身のコンテンツの整理・情報のブラッシュアップ」が足りておらず、企画として面白くなかったり、ライターさんに取材してもらっても、うまく本にできなかったりしていたのです。

編集者が作った企画の方が出来が良いのは当たり前ですが、こちらが70点の企画を出せばできる編集者は100点に仕上げてくれるし、こちらが90点のものを用意できれば120点にしてくれるものです。企画を全く整理していない=0点の企画から始めると、やはり到達点も低くなります。

 

そういう意味で、こちらで最高の企画書を作る必要があります。

 

企画書を添付してても、別途伝えるべき企画のポイント

企画書を添付しているのに、企画について何を書けばよいのでしょうか?

「詳しくは添付ファイルにあるから見てね」って話なのですが、それだと見てもらうまでに至らない場合もあります。

ここでも大切なのが企画のコンセプトです。

出版企画書のコンセプトは36文字で作る

「この企画をひとことで言うと何だっけ?」がコンセプトでしたね。

このコンセプトをバシッと伝えて、どんな企画か伝えましょう。

その後少し、コンセプトについての解説をします。背景情報や、いかに新しいかなど企画そのものの魅力を伝えます。

 

ここまで読んでもらえてたら、なんらかのリアクションはありますよ。

ちなみに「ここはこういう方向性に変えた方が良い」と言われることもあると思いますが、それがどうしてもイヤだ、違うと思ったら例え自分に興味を持ってくれていても断りましょう。

逆に「この編集さんが言うんだからそうに違いない」って思えるくらい、信頼できる方に企画は預けたいものです。

編集者に企画を提案するとき、メールに書いていること。

企画を提案するとき、編集者に何を話していますか? 同じ企画でも、伝え方や内容、順番で相手の反応は変わってきます...